2011/02/23 - 2011/02/23
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世界攻略者さん
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実は、ガイドブックに紹介されている2本目のルートは、霸達が終点ではありません。今日は、残りの霸達から勝村の区間を歩いてみたいと思います。そのあと、新街近くの龍樹覇を訪問して、3日間に渡る元陽・棚田トレックを締めたいと思います。
**情報は2011年2月のもの。1人民元=12.3円で計算。
== 元陽棚田トレック シリーズ一覧 ==
① 多依樹で一泊
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551785/
② 多依樹から猛品へ 山越えウォーク
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551790/
③ チンコウから霸達へ 水路ウォーク
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551794/
④ 霸達から勝村へ、最後に龍樹覇 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551795/
== 元陽周辺の少数民族 ==
雲南・少数民族マーケットハンター その2 (ハニ族、イ族)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10640369/
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[目次]
霸達
麻栗村への道
勝村への道
龍樹覇
まとめ -
[霸達]
前日はスタートが遅かったため、コース全部を歩くことができませんでした。霸達の夕日にスケジュールを合わせたということもあります。今日は霸達からトレッキング再開です。
まず、新街から勝村行きミニバン(10元=120円)に乗り、霸達の展望台入り口を少し過ぎたあたりで途中下車します。道路から小さな集落につながる小道を入って行き、森を抜け、山道を降りると展望台と霸達村を結ぶ道に合流します。そこを右に曲がり、3分ほどで村の門に到着です。
地図: 霸達周辺 - 青い線:道路から村への道。黄色い点: 見晴らしのいい場所。 -
道路から村まで数分。霸達の集落は道路に面していないため結構アクセスが悪いのです。せっかくなので、村の門をくぐり、村の中に入ってみました(写真)。
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[麻栗村への道]
村の入り口から、次の村-麻栗までは一本の歩きやすい道でつながっています。
写真: 右上:霸達、左下: 麻栗 -
これまでの道と違い、谷の底の棚田を見下ろす、という感じではありません。その代わり、村周辺の棚田と左側奥の新街のある山がよく見えます。
写真:新街。青い点が雲梯順捷酒店(旧政府招待所)。 -
13分ほど歩き麻栗村が見えてきました。下りの楽な道でした。
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村の南門をくぐり中に入ります。麻栗村はのんびりしたところ。村のあちらこちらで豚が昼寝をしています。
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村の中から爆竹の鳴る音が聞こえてきました。音のほうに行ってみると、ラッパや太鼓、ドラを鳴らしながら、村の男性らが街を練り歩いていました。そのすぐ後をよそいき風の民族衣装を着た女性達が続きます。
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豚肉の切り身を乗せたお膳を運ぶ男性。
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今日のイベントの関係者と思われる人たちが正装で何か待っています。男性の手前にあるのは白いターバンのような巻物。後ほど各自、頭に巻きます。喜事なのか葬式なのか。直感で後者のような気がします。確認している時間はないので、先を急ぎます。
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[勝村への道]
村に入った道をそのまま歩くと、5分ほどで村の北門に抜けます。ここから勝村までは幅広のジープ道でつながっています。チンコウからここまで、大部分が石やコンクリートの歩道だったので、正直趣に欠ける道です。
麻栗村から12分ほど歩くと、崖から出っ張った見晴らしのいい草地を通過します。そこから見る村と棚田の風景はなかなかです(写真)。眺めが北からでなければ、さらにきれいに見えるはずですが..残念。 -
丘から5分強歩いた後、小さな集落(写真)を通ります。このすぐ後、道が分岐しますが、右側の道を選択します。
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さらに35分ほど歩いて終点、勝村に到着しました。単純合計で1時間10分。最後の集落から勝村までは、ただ歩くだけのつまらない道でした。
勝村の町は道路に沿ってへの字の型をしています。麻栗からの道路が合流するのが、ちょうどその真ん中あたり。近くに警察と人民会堂跡の跡(写真)があります。勝村は勝村郷の中心のため、比較的にぎやかなところで、売店、食堂などが多数あります。 -
村の南端、道路からすこしそれた場所にホテル街があります。中国のどこにでもありそうな中級ホテルで、こういうのが新街にも増えると助かるんですが..。
最後に新街行きワゴン(10元=120円)を捕まえて2本目のトレッキングの終了です。ここから多依樹行きのミニバンに乗り、ルート#1のトレッキングにつなげることも可能です。 -
全体的に、霸達-勝村区間は、チンコウ-全福庄や全福庄-霸達と比べて見所が少なめです。この区間を省略しても何ら問題ないでしょう。
==目安時間==
霸達村 - 麻栗村 20分
麻栗村 - 途中の村 30分
途中の村 - 勝村 50
計: 1時間40分 -
[龍樹覇]
明るいうちに新街に帰ってこれたので、まだ行っていない龍樹覇(ロンシューバ)の棚田に行ってみたいと思います。新街から龍樹覇のビューポイントまでは約3-4キロ。徒歩で行ける距離なので、意地でも「包車」したくない人は、歩いて行きます。通常、元陽でトレッキングといえば、龍樹覇周辺やさらに奥の集落を回ることを指します。 -
バスターミナル横の未舗装の道(写真)から出発です。頻度は低いですが、ここから龍樹覇や金竹寨方面の乗り合い三輪(5元=60円ほど、行き先はいろいろ)が出ているので、それで行くこともできます。
陳家旅社の前の道を奥に進んでいきます。この道、旅行者には安ホテル街と認識されていますが、同時に風俗街でもあります。夜中にはピンクの明かりが灯り、民族衣装を着た若い女性(60元=740円)やオバサン(20元=250円)が春を売るディープなストリートです。 -
3分ほど歩くと、すぐに2又が出てきます。下の道は、老峰寨を通って龍樹覇の集落へと続きます。上の道を15分ほど歩くと、[01]の道標近くに2個目の2又が出てきます。上を行けば金竹寨の集落へ。下の道をさらに10分ほど歩くと、[02]の道標と共に黄色い壁(写真)が出てきます。ここから田んぼに降りて行き、カメラマンが集まっている辺りが棚田のビューポイントです。目安は片道40分。
ビューポイントまで最短距離で行こうとすると、ひとつの村も通過せずに着いてしまいます。また、直前までの景色は平凡です。はて、これをトレッキングと呼んでいいものか....ちょっと微妙です。 -
田んぼに降りてみると、多くのカメラマンが棚田の中腹にスタンバっていました(写真右)。展望台などありませんが、ここは龍樹覇の村と棚田を見下ろすのにベストのポイントです。
龍樹覇の棚田は、他の著名な棚田とくらべるとかなり小ぶりです。特徴を挙げるとすれば、赤い浮き草が多く見られるのと、田んぼの中に村があることでしょうか。入場無料というのと新街からの距離的近さも魅力です。 -
ほとんどの旅行者は、右端の木のそばに陣取って夕日を狙います。三脚を置きやすい場所があるのと、角度がいいからだと思われます。この辺りはご丁寧にも田んぼに水が入っていないので、自分のお気に入りの場所を見つけてカメラを構えることができます。
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左端にある小屋の屋根は一見、地面も平らで理想的な撮影ポイントのように見えます。ただし、角度が悪く、夕日と村が同じフレームに収まりません。
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ここ龍樹覇は、棚田、霸達に続く第三のサンセット・ポイント。こじんまりとした風景に親近感を覚えます。
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完全に陽が沈むまでシャッターを押し続けるカメラマンをよそに、地元の子供達はすぐそばで遊んでいます。彼女らの目あては荷物運び。旅行客が帰り始めると本業に戻ります。「おじさん、荷物運ぶの手伝います!」と手当たりしだいに声をかけるも、反応はいまいち。ここから上の道路まではたいした距離ではないのです。龍樹覇には大人の商売人がいないので、全体的にまったりムードです。
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どうしても登りがいやな人は、車を下の道路に待たせておいて、ここから丘を下って行くという方法もあります。ついでに龍樹覇の集落に寄ることもできます。村には宿が一軒(写真中央のピンクの建物)。
龍樹覇にいると、他の展望ポイントにはない心地よさを感じます。その理由としては、展望台の敷居がないため、眺めのいいポイントを求めて広い田んぼを自由に移動できること。棚田全体が視界に収まっているため、あっちも、こっちもとカメラを構えなくていいこと。そして、日没後の帰りの交通手段を気にしなくていいこと。これかなり重要です。トレッキング先としてはいまいちでも、サンセットポイントとしては、一番のお気に入りです。 -
[まとめ]
これで元陽の5大観光スポットを、すべてトレッキング絡みで訪問したことになります。合計3日かかりましたが、時間の無駄でははかったはずです。
さて、ここまで詳しく書いておいて、紹介したルートを実際に歩く人などいるのでしょうか。元陽に来る人といえば、写真愛好家、年配参加者の多いツアー、移動に忙しいバックパッカーなどトレッキングとあまり縁のない人ばかりです。そもそも元陽はそういう場所ではありません。さらには、山ほどある元陽旅行記に埋もれて、全く読まれない可能性もあります。しかし、そんなことを心配しても始まりません。ある日、誰かが私と同じ土を踏む時が来るでしょう。棚田は10年後も20年後もそこにあるのだから。 -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=2&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==雲南旅行記==
虎跳峡の歩き方 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10523702/
麗江逃票日記 全6+3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527829/
梅里雪山を巡る旅 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526168/
瑞麗の向こう側 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537955/
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中国国境のカジノタウン 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
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