弾丸ボスニア・ヘルツェゴビナ1008　「ボスニア紛争の傷跡」　　～サラエヴォ②～

2010/08/13 - 2010/08/13

2010年の夏期休暇を利用して、旧ユーゴスラビアの国々（スロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニア）を訪れました。また、正式に独立を承認されていないコソボも通過。さらに、乗り継ぎ時間を利用して15年ぶりにモスクワにも立ち寄るという、超々「弾丸の旅」。夜行バス・夜行列車で2泊という、いつにも増してハードな行程でしたが、かなり変化にも富んだ充実した旅となりました。

各国の歴史・宗教・世界観について、深く語ってはおりません。
いつものお気楽な「なんちゃって旅行記」をご紹介します。

≪全行程≫

１日目：昼、成田→モスクワ　　　　[アエロフロート・ロシア航空]
２日目：早朝より、モスクワ市内散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10491519

　　　　昼、モスクワ→ザグレブ　　[アエロフロート・ロシア航空]
　　　　クロアチアの首都ザグレブ市内散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10491643

３日目：朝、列車でスロヴェニアの首都・リュブリャーナへ。
　　　　列車とバスを乗り継ぎ、ブレッド湖へ。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10491722

　　　　午後、リュブリャーナ市内散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10493192

　　　　夕方、列車でザグレブへ。
　　　　夜、夜行列車でボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォへ。
４日目：早朝より、サラエヴォ市内散策。
　　　　　　　　　　　　　　　　≪★今回のお話はココです≫
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10495801
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10496438/
　　　　　　　
　　　　午後、バスでクロアチアのドブロヴニクへ。
５日目：早朝より、ドブロヴニク散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10497177/

　　　　午前、バスでモンテネグロのコトルへ。
　　　　コトル散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10497874/

　　　　夕方、バスでモンテネグロの首都・ポトゴリツァへ。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10498489/

　　　　夜、夜行バスでマケドニアの首都・スコピエへ。
６日目：深夜、コソボ領土内通過。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10499053/

　　　　早朝、スコピエ着。
　　　　午前、スコピエ市内散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10499407/

　　　　午後、バスでセルビアの首都・ベオグラードへ。
７日目：早朝より、ベオグラード市内散策。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10499791/

　　　　午後、ベオグラード→モスクワ　　　[ヤット航空]
　　　　夜、モスクワ→成田　　　[アエロフロート・ロシア航空]
８日目：午前、成田着。
　　　　そのまま仕事へ。


≪旅の経緯≫

かねてより興味のあった旧ユーゴスラビアの国々。
何度か手配しながら、仕事の都合でキャンセルとなったりで、
今回ようやく念願がかないました。

学生時代の20年以上前に、ハンガリーのブダペストから
ギリシャのアテネまで夜行列車で旅をしたことがあり、
この際、旧ユーゴを通過はしていますが、
ベオグラード駅前の写真が1枚残っているだけで、
きちんと訪問したのは今回が初めてです。

4月中旬にWEBで航空券を手配。
ザグレブIN、ベオグラードOUTの
オープンジョー（行き帰りの地点が異なること）にし、
とりあえずサラエヴォに行くことだけは決め、
後は現地で考えるという、いつものスタイルです。

出発の2～3日前には、ほとんど夜を徹して仕事となり、
8/10を迎えました。

往復のAIRのみ、事前に予約済みです。

エリア サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

冬季オリンピック会場やバシチャルシァなどを散策した後、
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10495801/
国立図書館にやってきました。1992年のボスニア紛争の際の砲撃で現在修復中です。

ボスニアは単一国家であるものの、紛争後ムスリム人とクロアチア人による「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」とセルビア人による「セルビア人共和国(ＲＳ)」に分かれており、住む場所も分けられています。今まで散策していたオリンピック会場やバシチャルシァはボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側にあり、丘の上あたりはセルビア人共和国側となります。
ボスニア紛争時はセルビア人勢力による包囲を受けました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A9%E5%8C%85%E5%9B%B2

トロリーバスでセルビア人共和国側に行ってみることにします。

トロリーバスのチケットです。乗車前にKIOSKでチケットを買うと1.6マルカ、運転手から買うと1.8マルカとなります。事前購入の方が安くなるのは、ヨーロッパでは珍しくありません。

この看板を超えたところに、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側とセルビア人共和国側との「見えない」国境があります。

この道路を越えると、セルビア人共和国側に入ります。

特に、風景や雰囲気が変わるということはありません。

セルビア人共和国側からボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側を見たところです。普通に人々も行き交っていますが、「見えない」国境がここに存在しています。

セルビア人共和国側に入ると、キリル文字が目立つようになります。

セルビア人共和国側のバスターミナルです。セルビア各地に行くバスは、このターミナルより発着します。

セルビアの首都・ベオグラードなどの便があるようです。

特に、紛争時の爪痕は残っていませんでした。

トロリーバスで再度ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側に戻ると、銃痕が残るアパート群が目立つ地域がありました。

生々しい弾痕が残っていました。

所々、火災の後なのか、黒くすすけた部分があります。

これらの建物にも、普通に人が住んでいます。

ミリャツカ川です。左側の地域が紛争時もっとも攻撃を受けた地域です。

スナイパー(狙撃兵)通りです。紛争時は建物だけではなく、すべての人間がセルビア人狙撃兵の標的となった通りです。現在はほとんど建物も修復されています。

紛争時もただ1軒営業していたホテル「ホリデイ・イン・サラエヴォ」です。世界中のジャーナリストがここに集結し、取材を続けていました。あの戦場カメラマンの宮嶋茂樹氏もその1人です。

弾痕が残るビルです。

市内の移動はトラムが便利です。トラム3番に乗車すれば、スナイパー通りをすべて通過することができます。

トラムのチケットです。

結構ヘビーなサラエヴォの散策を終了し、この後バスでクロアチアのドブロブニクへむかいます。
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10497177/

この旅行記へのコメント （5）

• fuzzさん 2014/06/04 16:53:18

  おーこわボスニア

  こんにちは、たぬき２号さん。
  
  いつも見ていただいてありがとうございます。
  
  たぬき２号さんのボスニアの銃痕が残るアパート群を見て止まりました。
  
  あら・・・・
  
  ひどい・・・
  
  ベランダの銃弾の跡は、はじめ模様かと思ってみてました。
  
  恐ろしいですね。
  
  普通に使われているというのが不思議です。
  
  fuzz

  たぬき２号さん からの返信 2014/06/05 17:46:55

  ボスニア

  fuzzさん
  
  こんにちは。
  
  サラエボ、今は平和ですけど
  当時の戦禍が残っていましたね。
  民族浄化って、怖いもんだと思いました。
  
  まったくもって、ボスニアとは違いますが｡｡｡
  
  キンタマーニの旅行記拝見しました。
  タイトル写真が秀逸ですね！
  思いっきり笑わせてもらいましたよう（^^
  
  きょうは宮城で仕事中のたぬき２号
  
  
  

  fuzzさん からの返信 2014/06/05 18:06:14

  RE: ボスニア

  お疲れ様です。
  
  キンタマーニ、お気に召しましたか。(笑)
  女性からの書込みはさすがにありません。
  
  まだ苦情も来ていません(笑)
  
  いつ苦情が来るかとびくびくです。
  
  ありがとうございました(*^▽^*)
  
  fuzz

  たぬき２号さん からの返信 2014/06/06 08:53:59

  キンタマーニ

  おはようございます。
  
  高校時代、地理の教師が授業時間に、
  やたら「キンタマーニ、キンタマーニ」と
  連呼しているのを覚えてます。
  
  バリには2度訪問しましたが、キンタマーニには
  行ったことはないので、fuzzさんの旅行記楽しめましたよ。
  
  腰に手を回すインドネシア人。。。
  やはり男はそれぐらいでないといけませんねぇ。
  でも、私がfuzzさんと初対面だったら、
  うーん、やっぱ、無理ですねぇ｡｡｡
  
  いずれオフ会の時は、よろしくお願いします^^
  （何が「よろしく」なんだか。。。)
  
  たぬき２号

• 鯨の味噌汁さん 2010/09/06 01:25:04

  銃撃戦の痕

  やはり凄いですねサラエボの内戦跡。
  アパートの弾痕に絶句してしまいました。
  煤けたようになっているのは砲撃の痕でしょうか。
  宮島茂樹も鴨志田穣もこのホテルにいたんでしょうね。
  思わず本棚の中から探してしまいました。。。