友人・温泉・松本城:山菜迷人さんの旅行ブログ
朝食抜き。「名古屋駅できし麺を食うのだ。」と主張。8時42分発の新幹線だと思い込んでいたので、7時40分頃家を出る。8時に岡山駅着。e5489のコーナーで切符を受け取る。最初、エクスプレス予約で名古屋まで予約していたのだが、乗り継ぎ割引という制度があって、名古屋から松本の特急料金が半額になるというので、エクスプレス予約の方は、1月のSメディカルの新年会に出席するための福岡出張のチケットに変更し、e5489で全行程のチケットを予約していたのだ。切符を手にしたら9時発だったので、思わず時間が出来てしまった。
改札口を入って右手の喫茶店に入り、モーニングセットを頼む。隣席の60位のおじさんが(人のことは言えない。僕だって立派なおじさんなのだけれど・・・)テーブルに古い資料を積み上げて、きわどい性描写の漫画を読んでいた。いくつになっても性に対する願望はなくならないのだね。それから気になってテーブルの上の資料をのぞき見すると、「求道者」とか、「まだ上げ初めし前髪の・・・」(島崎藤村か)とか、そんなメモが書いてある紙の束だ。いったいどんな人物なのか少し興味が湧いたが、じっくり観察しようかと思った矢先に席を立たれてしまった。
他愛もない話をしながら時間を過ごし、9時少し前にホームに上がる。9時丁度ののぞみが今日の新幹線なのだった。
のぞみは予定通り新神戸、新大坂、京都と進む。
9時42分名古屋着。しなの9号の到着ホームできし麺を食べる。かき揚げ入りで500円くらいだったと記憶している。このために乗り継ぎの時間を少し多めに確保したくらいきし麺を食べたかったのだ。鰹の出汁と濃いめの醤油の味付けの汁にきし麺、その上に、かき揚げ、かまぼこ、ネギがのる基本型のきし麺。かき揚げの衣に露がしみ込んでこれが美味いのだ。
11時発のしなの9号に乗る。千種を過ぎ、多治見を過ぎたころから完全に熟睡。
松本駅に定刻通り12時59分に到着。改札口の手前にあるトイレによって、アルプス口のエスカレーターを降りたところで待っているというN村さんを探す。すぐにわかった。黒いサングラスをかけ、クラウンの中で手を振るN村さんが見えた。
「とりあえずお腹すいたでしょう。飯にしましょう。」
と民宿で蕎麦を食べさせるという深志荘へ。個室に案内されて、まずは薬味を持って仲居さんがやってくる。
「山葵を砂糖と一緒におろしてください。辛味が増しますから。」笊蕎麦大盛(200g)を頼む。オカラと野菜などを炊いた物、漬物がおかずで出る。日本酒「大雪渓」を飲む。N村さんは車の運転なので飲まないのは当然。何だか悪い気がする。
僕の希望で松本城へ。木造建築の城がそのまま残っているのは、全国でもそう多くはない。国の重要文化財にもなっているのだ。天守閣にまで登り松本の町並みを見下ろしながら、戦国の世に思いをはせる。殿様はどんな人でどんな暮らしをしていたのだろう?文献で読んではいるものの、実際どうなんだろうな?松本城から重要文化財の旧開智学校(我国最古の擬洋風学校建築。明治から昭和にかけての教育資料が保存、展示されている。)、山葵田(日本アルプスの伏流水が一万年かかって到達しその湧水で山葵を育てているのだ。)、碌山美術館 (蔦のからむ教会風の建物に萩原守衛(碌山)、高村光太郎など生命感溢れる彫刻が展示されている。)を回って、本日の宿「安曇野摘み草」へ。16時前にチェックインして、N村の部屋で3人で飲む。
風呂に入って、飯。沢山呑んで酔いに任せて眠る。
翌朝、朝飯前に風呂に入る。露天風呂なので、南側のオープンテラスになにやら糞が・・・人のそれほどの太さがあるが、色は土のようで、短い。さて、この糞の持ち主は・・・まてよ、ということはそいつはこの風呂に入っていったのか・・・・・・なにやら僕が汚染されたような気がして、室内の洗い場に戻り体を洗う。
朝飯を済ませ9時頃宿を出て、岩崎ちひろ美術館へ。岩崎ちひろは、仲良くしている女の子のお母さんが大ファンで、彼女の名前は、岩崎ちひろの名をそのままいただいたものなのだ。冬季閉館中なので、美術館の周りを見て廻る。置かれているオブジェを見、公園の奥に移築されたちひろの黒姫山荘を外からのぞく。
そこから、大町市にある国指定の重要文化財である仁科神明宮へ。平安時代後期に伊勢神宮の内宮領となった仁科御厨の鎮護の社として伊勢から勧進された神社で、天照大神を祀ってる。北アルプスと仁科三湖の美しい景色に古代の人々も魅了され、この地に勧進されたのであろう。
さらに、白鳥が飛来する安曇野市豊科の犀川(さいかわ)ダム湖、通称白鳥湖に足を伸ばす。小白鳥、尾長鴨、マガモなどが数百羽はいる。餌を与えられているため、近づいても逃げない。近くで写真を撮ったり、して時間を過ごす。実に面白い。
「昼にしますか。」
のN村さんの声で車に戻り、『かつ玄』へ。ロースの豚カツは、厚みがあるのに柔らかい。揚げてあるけど衣が薄く、さっぱりしている。けんちん汁風の味噌汁も美味い。芋ご飯も旨い。すっかり満足して、N村さん家へ。コーヒーをご馳走になり、N村さん愛犬のマリーに遊んでもらう。しばらく遊んで、松本駅まで送っていただいた。
「N村さん大変お世話になりました。今度はぜひ岡山へ来てください。」
「かみさんが行きたいといっているから、是非、遊びに行かせてもらいますよ。」
「じゃあ、また。」
というような会話を交わしてお別れ。
行き違いから仕事を辞め、次の仕事探しをしている最中なのに、しっかり付き合ってくれたN村さんに感謝なのだ。
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