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 イスラエル国内には、約270のキブツが存在している。キブツでは、そこに家を持ち、生活しているキブツニークと、世界各地からやってくるボランティアが住んでいて、小さいキブツは100人以下、大きいキブツでは1000人以上もの人々が供に働き、供に食事をし、供に生活している。<br /><br /> ボランティアとしてキブツに参加した場合、私達は週に6日、8時間働かなければならない。その代わり、部屋、食料、作業着、作業靴、その他生活に必要な備品などを与えられる。そして、月に3日の有給休暇、キブツによっては月に一度 Oneday trip や、3ヶ月に一度 3days trip にも連れて行ってもらえる。その他、キブツ内にあるプールや映画館などの施設も自由に利用することができる。<br /><br />キブツとの出会い<br /><br /> 本棚に置き去りにされていた数年前の本、「地球体験BOOK」(アルク発行)を何となく手にとってパラパラとめくっていたら、そこにイスラエルのキブツが紹介されていた。へぇ、そんなんがあるんや、と思いながらも、その本はまた本棚に戻され、放置されていた。<br /><br /> 同年12月のある日、たまたま図書館で手に取ったのが、海外で生活している人々を紹介した本だった。その中に、キブツで生活した人の体験談が載っていて、キブツに参加する方法として、日本コムナー協会が年に一度行うキブツへの団体派遣が紹介されていた。その費用は1年オープンの往復チケット代だけ。英語力も特に問われていなかった。私は早速コムナー協会に資料請求をした。すると3月に派遣するボランティアの募集締め切りが1週間後になっている。英語の健康診断書やHIV検査の結果を同封してコムナー協会に送らなければならないが、今からでは間に合いそうも無い。コムナー協会に電話して締め切りに遅れるかもしれないが参加したいことを伝えると、資料と一緒に同封されていた、なぜキブツに参加したいかなどの理由、連絡先などを記入する用紙を先に送ってくれればいいとのこと。私は早速申し込んだ。<br /><br /> 3月までにチケット代約20万円と、他の国を周る旅行代を稼がなければならない。貯金なんて殆ど無いのに、今回は諦めて次回にしようという気は全くおこらなかった。帰りはヨーロッパから自分の好きな国を選んで、そこから日本に向かう。ヨーロッパまでは自力でたどり着かなければならなかったので、どのルートで、どこを旅しようかと地図を眺めていると、トルコも行きたい、トルコまで行ったら隣のイランも。でもポルトガルとモロッコにも行きたい。。。私の希望は何処までも膨らんだ。<br />ヨーロッパは特に興味が無かったけれど、最西端のロカ岬には行ってみたかった。が、選択肢の中にポルトガルは入っていない。仕様が無いから昔「アルプスの少女ハイジ」で行ってみたいと思っていたスイス発を選んだ。<br /><br /> 1月に一度東京で合宿があり、その後誰が何処のキブツに派遣されるかが決まった。Kibbutz Bar-Am。これが私の派遣先。一緒に派遣される人の名前が書いてあったけど、名前と顔が一致する人は誰もおらず、空港で仲間に再会するまで不安は続いた。出発当日、両親と車で関空に向かい、チェックインしてみると、「2名様ですね?」と言われた。2名!?関空発希望者は沢山いたけど、結局何人になったのかは知らなかった。いったいどんな人が現れるんやろう。。。そんな不安な思いの中姿を表したのは、お母さんに付き添われた美幸だった。聞けば同じKibbutz Bar-Amだと言う。あぁ、良かった。同じキブツに関西人の美幸がいて。すっかり安心して、私たちは親に見送られながら韓国へ飛び、そこで東京組と再開して一同エジプトへ向かって飛び立った。<br /><br /> カイロで乗り換えをしてイスラエルに向かうのだけど、この乗り換えが大変だった。1人づつ係官の質問に答えなければならないが、英語力の無い日本を象徴するかのように、日本語で書かれた質問にYes,Noで答えればいいだけの紙が用意されていた。その後2人の係官にリュックの中身を見せなければならない。長蛇の列に並び、質問に答え、鞄の中身を一つ一つ見せてやっと機内に乗り込めた。安心して一息ついていたら、機内放送で私の名前が呼ばれてるやん!!急いで出口に向かうと、2人の係官が立っていて、私のリュックがセキュリティーチェックに引っかかったので開けてもいいか、と言う。私の前でリュックを開け、中に手を突っ込んだ係官は、「なぁ~んや、これわぁ~?!」と言ったかどうかは知らないけれど、びっくりして手を出した。私が持参した梅干のビンが割れていて、その汁が手に付いたのである。かなり気持ち悪そうにして驚いていたが、もうOKということで、やっとイスラエルに向けて飛び立つことができた。<br /><br /> 夜中の1時頃にテルアビブのきれいな空港に辿りついた。そこでそれぞれキブツからのお迎えを待つ。私たちのボランティアリーダー、デイブがソバージュの長髪をなびかせながらやって来た。すごいオーストラリア訛で簡単な挨拶をして、私たちバラムメンバー9人は車に乗り込み、キブツに向かった。と思っていたが、向かった先はパンケーキショップだった。こんな夜中に食い気よりも眠気、くたくたに疲れていた私達。デイブ曰く、ここはキブツで人気のホットケーキ屋らしい。ココナッツやチーズ、チョコレートをトッピングしたホットケーキを食べ、ジュースを飲み、支払いはキブツがするという。おぉ~、キブツってすごいなぁ、と皆感動し、Thanks、Dave! を連発した私達である。<br /><br /> 朝方やっと目的地のキブツバラムに到着。ヒョウが降って私たちを出迎えてくれた。<br />

イスラエルキブツ生活  ~キブツって何?キブツとの出会い~

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2000/03 - 2000/08

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Narve

Narveさん

 イスラエル国内には、約270のキブツが存在している。キブツでは、そこに家を持ち、生活しているキブツニークと、世界各地からやってくるボランティアが住んでいて、小さいキブツは100人以下、大きいキブツでは1000人以上もの人々が供に働き、供に食事をし、供に生活している。

 ボランティアとしてキブツに参加した場合、私達は週に6日、8時間働かなければならない。その代わり、部屋、食料、作業着、作業靴、その他生活に必要な備品などを与えられる。そして、月に3日の有給休暇、キブツによっては月に一度 Oneday trip や、3ヶ月に一度 3days trip にも連れて行ってもらえる。その他、キブツ内にあるプールや映画館などの施設も自由に利用することができる。

キブツとの出会い

 本棚に置き去りにされていた数年前の本、「地球体験BOOK」(アルク発行)を何となく手にとってパラパラとめくっていたら、そこにイスラエルのキブツが紹介されていた。へぇ、そんなんがあるんや、と思いながらも、その本はまた本棚に戻され、放置されていた。

 同年12月のある日、たまたま図書館で手に取ったのが、海外で生活している人々を紹介した本だった。その中に、キブツで生活した人の体験談が載っていて、キブツに参加する方法として、日本コムナー協会が年に一度行うキブツへの団体派遣が紹介されていた。その費用は1年オープンの往復チケット代だけ。英語力も特に問われていなかった。私は早速コムナー協会に資料請求をした。すると3月に派遣するボランティアの募集締め切りが1週間後になっている。英語の健康診断書やHIV検査の結果を同封してコムナー協会に送らなければならないが、今からでは間に合いそうも無い。コムナー協会に電話して締め切りに遅れるかもしれないが参加したいことを伝えると、資料と一緒に同封されていた、なぜキブツに参加したいかなどの理由、連絡先などを記入する用紙を先に送ってくれればいいとのこと。私は早速申し込んだ。

 3月までにチケット代約20万円と、他の国を周る旅行代を稼がなければならない。貯金なんて殆ど無いのに、今回は諦めて次回にしようという気は全くおこらなかった。帰りはヨーロッパから自分の好きな国を選んで、そこから日本に向かう。ヨーロッパまでは自力でたどり着かなければならなかったので、どのルートで、どこを旅しようかと地図を眺めていると、トルコも行きたい、トルコまで行ったら隣のイランも。でもポルトガルとモロッコにも行きたい。。。私の希望は何処までも膨らんだ。
ヨーロッパは特に興味が無かったけれど、最西端のロカ岬には行ってみたかった。が、選択肢の中にポルトガルは入っていない。仕様が無いから昔「アルプスの少女ハイジ」で行ってみたいと思っていたスイス発を選んだ。

 1月に一度東京で合宿があり、その後誰が何処のキブツに派遣されるかが決まった。Kibbutz Bar-Am。これが私の派遣先。一緒に派遣される人の名前が書いてあったけど、名前と顔が一致する人は誰もおらず、空港で仲間に再会するまで不安は続いた。出発当日、両親と車で関空に向かい、チェックインしてみると、「2名様ですね?」と言われた。2名!?関空発希望者は沢山いたけど、結局何人になったのかは知らなかった。いったいどんな人が現れるんやろう。。。そんな不安な思いの中姿を表したのは、お母さんに付き添われた美幸だった。聞けば同じKibbutz Bar-Amだと言う。あぁ、良かった。同じキブツに関西人の美幸がいて。すっかり安心して、私たちは親に見送られながら韓国へ飛び、そこで東京組と再開して一同エジプトへ向かって飛び立った。

 カイロで乗り換えをしてイスラエルに向かうのだけど、この乗り換えが大変だった。1人づつ係官の質問に答えなければならないが、英語力の無い日本を象徴するかのように、日本語で書かれた質問にYes,Noで答えればいいだけの紙が用意されていた。その後2人の係官にリュックの中身を見せなければならない。長蛇の列に並び、質問に答え、鞄の中身を一つ一つ見せてやっと機内に乗り込めた。安心して一息ついていたら、機内放送で私の名前が呼ばれてるやん!!急いで出口に向かうと、2人の係官が立っていて、私のリュックがセキュリティーチェックに引っかかったので開けてもいいか、と言う。私の前でリュックを開け、中に手を突っ込んだ係官は、「なぁ~んや、これわぁ~?!」と言ったかどうかは知らないけれど、びっくりして手を出した。私が持参した梅干のビンが割れていて、その汁が手に付いたのである。かなり気持ち悪そうにして驚いていたが、もうOKということで、やっとイスラエルに向けて飛び立つことができた。

 夜中の1時頃にテルアビブのきれいな空港に辿りついた。そこでそれぞれキブツからのお迎えを待つ。私たちのボランティアリーダー、デイブがソバージュの長髪をなびかせながらやって来た。すごいオーストラリア訛で簡単な挨拶をして、私たちバラムメンバー9人は車に乗り込み、キブツに向かった。と思っていたが、向かった先はパンケーキショップだった。こんな夜中に食い気よりも眠気、くたくたに疲れていた私達。デイブ曰く、ここはキブツで人気のホットケーキ屋らしい。ココナッツやチーズ、チョコレートをトッピングしたホットケーキを食べ、ジュースを飲み、支払いはキブツがするという。おぉ~、キブツってすごいなぁ、と皆感動し、Thanks、Dave! を連発した私達である。

 朝方やっと目的地のキブツバラムに到着。ヒョウが降って私たちを出迎えてくれた。

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  • バラムはイスラエルの北、レバノン国境の近くに位地し、キブツの中ではお金のある大きなキブツに属する。ボランティアの数は多い時は100人に達する。キブツ内には、ボランティアハウス、キブツニーク(キブツ内に住んでいるユダヤ人)の家、コルボと呼ばれる雑貨屋、体育館、映画やコンサートを行うホール、プール、テニスコート、ビリヤード場、博物館、図書館、食堂、カフェ、パブ、小さな動物園、りんごのパッキング工場、プラスティック工場などがあって、それは小さな一つの町のよう。<br />写真は食堂。

    バラムはイスラエルの北、レバノン国境の近くに位地し、キブツの中ではお金のある大きなキブツに属する。ボランティアの数は多い時は100人に達する。キブツ内には、ボランティアハウス、キブツニーク(キブツ内に住んでいるユダヤ人)の家、コルボと呼ばれる雑貨屋、体育館、映画やコンサートを行うホール、プール、テニスコート、ビリヤード場、博物館、図書館、食堂、カフェ、パブ、小さな動物園、りんごのパッキング工場、プラスティック工場などがあって、それは小さな一つの町のよう。
    写真は食堂。

  • バラムでは、貴重品を全て金庫に預ける。必要な時はボランティアリーダーに言って、出してもらう。でも、キブツの中にいる限り、お金は必要ない。ご飯はきれいな食堂でバイキング形式に好きな物を好きなだけ食べることができるし、コーヒーマシーンでカフェオレやエスプレッソ、モカなども簡単に飲めるし、お茶やジュースもある。食後はカフェでフルーツティーを飲みながらクッキーやビスケットを自由に食べられるし、1ヶ月働けば約1万円のお小遣いが貰え、それをボランティアリーダーにコルボ専用のファニーマニーに変えて引き出してもらえば、コルボで文具、お菓子や雑貨も買うことが出来る。ボランティアハウスにはバックギャモン(トルコ等でよく使われているサイコロゲーム)やテニスラケット、ボール、コンピューターがあって、それらは自由に使うことができる。<br />写真はボランティアハウス内にある、コモンルーム。<br />今までにバラムに来たボランティア達が国旗を描き、メッセージを書き残している。<br />

    バラムでは、貴重品を全て金庫に預ける。必要な時はボランティアリーダーに言って、出してもらう。でも、キブツの中にいる限り、お金は必要ない。ご飯はきれいな食堂でバイキング形式に好きな物を好きなだけ食べることができるし、コーヒーマシーンでカフェオレやエスプレッソ、モカなども簡単に飲めるし、お茶やジュースもある。食後はカフェでフルーツティーを飲みながらクッキーやビスケットを自由に食べられるし、1ヶ月働けば約1万円のお小遣いが貰え、それをボランティアリーダーにコルボ専用のファニーマニーに変えて引き出してもらえば、コルボで文具、お菓子や雑貨も買うことが出来る。ボランティアハウスにはバックギャモン(トルコ等でよく使われているサイコロゲーム)やテニスラケット、ボール、コンピューターがあって、それらは自由に使うことができる。
    写真はボランティアハウス内にある、コモンルーム。
    今までにバラムに来たボランティア達が国旗を描き、メッセージを書き残している。

  • 食事はバイキング形式だから、ついつい食べてしまう。キブツニーク風朝食は、自分のトレーの上できゅうりの皮を剥き、刻み、トマトや他の野菜、ヨーグルト、レモンなどを混ぜて、自己流サラダを作ってパンと一緒に食べていた。<br />毎週金曜日はシャバットというユダヤの安息日で、この日はちょっといい服を着ていつもよりいいご飯を食べる。食堂にワインが樽のまま出されたこともあった。

    食事はバイキング形式だから、ついつい食べてしまう。キブツニーク風朝食は、自分のトレーの上できゅうりの皮を剥き、刻み、トマトや他の野菜、ヨーグルト、レモンなどを混ぜて、自己流サラダを作ってパンと一緒に食べていた。
    毎週金曜日はシャバットというユダヤの安息日で、この日はちょっといい服を着ていつもよりいいご飯を食べる。食堂にワインが樽のまま出されたこともあった。

  • ボランティアハウス内のボランティアオフィス。パスポートや現金などの貴重品を預けている所。ファニーマニーが必要な時はここで変換してもらう。整理用ナプキン、タンポン、コンドーム、トイレットペーパー等を自由に持って帰れるようになっている。

    ボランティアハウス内のボランティアオフィス。パスポートや現金などの貴重品を預けている所。ファニーマニーが必要な時はここで変換してもらう。整理用ナプキン、タンポン、コンドーム、トイレットペーパー等を自由に持って帰れるようになっている。

  • 保育園の子供達かな?集団移動中。かわいい♪

    保育園の子供達かな?集団移動中。かわいい♪

  • 毎週火曜、金曜日はパブの日で、ビールやサイダーが飲み放題。<br />ヨーロッパの若者は、さんざん飲んで騒ぎまくって次の日平気で仕事を休んでいたけど、日本人、韓国人はその点まじめだった。<br />地道にこつこつとやるプラスティック工場の仕事は欧米人に不人気だったけど、韓国人には清潔でいいと言って人気だったし、休憩時間を守る、守らないにしてもお国柄が伺えて面白い。<br />この日のパブは男女入れ替わりの日で、男装、女装をしている。ちゃんとお化粧やブラジャーもして本格的だけど、怖い。<br /><br /><br />

    毎週火曜、金曜日はパブの日で、ビールやサイダーが飲み放題。
    ヨーロッパの若者は、さんざん飲んで騒ぎまくって次の日平気で仕事を休んでいたけど、日本人、韓国人はその点まじめだった。
    地道にこつこつとやるプラスティック工場の仕事は欧米人に不人気だったけど、韓国人には清潔でいいと言って人気だったし、休憩時間を守る、守らないにしてもお国柄が伺えて面白い。
    この日のパブは男女入れ替わりの日で、男装、女装をしている。ちゃんとお化粧やブラジャーもして本格的だけど、怖い。


  • バラムボランティアの主な仕事は、アップルパッキングファクトリー、プラスティックファクトリー、オーチャード、ガーデニング、キッチン、ダイニング、ウォッシング、ランドリー、チキンファームなどがある。<br /><br />アップルパッキングファクトリーのお仕事<br />6:00〜15:00<br />季節によってはネクタリンパッキング<br /><br />ここは定員2名、冷房、ラジオ完備のヨッヒー部屋。ヨッヒーはここの機械を扱っている優しいおじいさんの名前。水洗いされたリンゴが流れてきて、葉っぱや腐ったリンゴがあれば取り除く作業。快適で楽ちんな仕事だけど、何せ2人やから、会話が弾まない人と一緒だとちょっと辛い。

    バラムボランティアの主な仕事は、アップルパッキングファクトリー、プラスティックファクトリー、オーチャード、ガーデニング、キッチン、ダイニング、ウォッシング、ランドリー、チキンファームなどがある。

    アップルパッキングファクトリーのお仕事
    6:00〜15:00
    季節によってはネクタリンパッキング

    ここは定員2名、冷房、ラジオ完備のヨッヒー部屋。ヨッヒーはここの機械を扱っている優しいおじいさんの名前。水洗いされたリンゴが流れてきて、葉っぱや腐ったリンゴがあれば取り除く作業。快適で楽ちんな仕事だけど、何せ2人やから、会話が弾まない人と一緒だとちょっと辛い。

  • 沢山流れて来るリンゴの中から、日焼けして茶色くなったリンゴ等を取り除く作業。<br />ここではみんなヘッドホンをして、好きなラジオを聴きながら作業が出来る。<br />

    沢山流れて来るリンゴの中から、日焼けして茶色くなったリンゴ等を取り除く作業。
    ここではみんなヘッドホンをして、好きなラジオを聴きながら作業が出来る。

  • 検品済みのリンゴが流れてくるから、ひたすらパッキングします。2人で向かい合って、ラジオが流れている中での作業。話が弾んで手の動きが遅くなると、太ったリーダーが「ヤラ、ヤラ(早く、早く)」と言いに来る。日本人の間ではヤラデブと呼ばれていた(笑)。<br />美味しそうなリンゴがあったら食べながらやっても問題なし。持ち帰りもOK。

    検品済みのリンゴが流れてくるから、ひたすらパッキングします。2人で向かい合って、ラジオが流れている中での作業。話が弾んで手の動きが遅くなると、太ったリーダーが「ヤラ、ヤラ(早く、早く)」と言いに来る。日本人の間ではヤラデブと呼ばれていた(笑)。
    美味しそうなリンゴがあったら食べながらやっても問題なし。持ち帰りもOK。

  • パッキングしたりんごが流れて来るから、右手に持っているシール貼り機でリンゴ一つ一つにシールを貼っていく。<br />手でこのピストルのような機械を握ったままリンゴに触れるとシールが付く。この作業はりんご工場の中でも人気があった。私はりんご一つ一つにきちんとシールを付けようとしていたが、欧米人は適当に付けていて、一つのりんごに二つ付けたり、シールが付いていなかったりするけど、これでいいのさって感じ。なるほど。

    パッキングしたりんごが流れて来るから、右手に持っているシール貼り機でリンゴ一つ一つにシールを貼っていく。
    手でこのピストルのような機械を握ったままリンゴに触れるとシールが付く。この作業はりんご工場の中でも人気があった。私はりんご一つ一つにきちんとシールを付けようとしていたが、欧米人は適当に付けていて、一つのりんごに二つ付けたり、シールが付いていなかったりするけど、これでいいのさって感じ。なるほど。

  • プラスティックファクトリーのお仕事<br />6:00〜15:00<br /><br />工場内埃は厳禁なので、こんな格好をしなくてはいけない。4人が1テーブルに着いて、5箇所ぐらいプラスティックのネジを付けるモノにひたすらネジを付けていく作業。他に1人で機械に座ってプラスティックを1つ1つ置いていく様な作業もある。<br />ヨーロッパの人はこの単純仕事が大嫌いで、韓国の女の子達はオーチャードはしんどい、アップルパッキングは汚い、ここはきれいだから好き、という人が多かった。私は黙々とできるこの作業、結構好きだった。お茶の時間に出てくるお菓子、なぜかここは豪華やったし(笑)。

    プラスティックファクトリーのお仕事
    6:00〜15:00

    工場内埃は厳禁なので、こんな格好をしなくてはいけない。4人が1テーブルに着いて、5箇所ぐらいプラスティックのネジを付けるモノにひたすらネジを付けていく作業。他に1人で機械に座ってプラスティックを1つ1つ置いていく様な作業もある。
    ヨーロッパの人はこの単純仕事が大嫌いで、韓国の女の子達はオーチャードはしんどい、アップルパッキングは汚い、ここはきれいだから好き、という人が多かった。私は黙々とできるこの作業、結構好きだった。お茶の時間に出てくるお菓子、なぜかここは豪華やったし(笑)。

  • オーチャードのお仕事<br />5:00〜14:00(季節により変動する)<br /><br />オーチャードの仕事は食堂前集合で、決められた車に乗り込んで移動し、グループで作業をする。<br />大きな枝切りハサミみたいなのを使って下のほうに生えている小さな木をカットする仕事や、水やりのホースを設置したり、雑草抜き、リンゴや洋ナシ、キーウィ等の小さな実を落とす作業、消毒をまく作業など様々。

    オーチャードのお仕事
    5:00〜14:00(季節により変動する)

    オーチャードの仕事は食堂前集合で、決められた車に乗り込んで移動し、グループで作業をする。
    大きな枝切りハサミみたいなのを使って下のほうに生えている小さな木をカットする仕事や、水やりのホースを設置したり、雑草抜き、リンゴや洋ナシ、キーウィ等の小さな実を落とす作業、消毒をまく作業など様々。

  • 6月にはネクタリンのピッキングが始まる。肩からカゴをぶら下げて、決められたサイズのネクタリンを収穫していく。<br />食べごろのネクタリンはその場で食べる。喉が渇いても、お腹が空いてもすぐに食べる。ルームメイトや友達にも持って帰る。<br /><br />キャタピラー殺しという仕事があった。<br />リンゴの木の下にオレンジ色の糞が落ちていないかを調べ、落ちていたらその上を辿ってキャタピラーの住む穴を見つける。その小さな穴の中に先っぽを折り返してある針金を入れて行って、奥まで着いたらくるっとひねって取り出す。すると先っぽに白いグニョグニョしたキャタピラーがくっついて来る。これをちゃんと殺さないといけない。男の子達は楽しんでやってたけど。。。<br />2人ペアで、一列の木をチェックして行くねんけど、適当に次に進んで行ったら、ボスのオフィール大先生(この人この仕事得意)がここにもいる!と言ってチェックしにやって来る。オフィール大先生と同じ車に振り分けられたら要注意である。<br /><br />

    6月にはネクタリンのピッキングが始まる。肩からカゴをぶら下げて、決められたサイズのネクタリンを収穫していく。
    食べごろのネクタリンはその場で食べる。喉が渇いても、お腹が空いてもすぐに食べる。ルームメイトや友達にも持って帰る。

    キャタピラー殺しという仕事があった。
    リンゴの木の下にオレンジ色の糞が落ちていないかを調べ、落ちていたらその上を辿ってキャタピラーの住む穴を見つける。その小さな穴の中に先っぽを折り返してある針金を入れて行って、奥まで着いたらくるっとひねって取り出す。すると先っぽに白いグニョグニョしたキャタピラーがくっついて来る。これをちゃんと殺さないといけない。男の子達は楽しんでやってたけど。。。
    2人ペアで、一列の木をチェックして行くねんけど、適当に次に進んで行ったら、ボスのオフィール大先生(この人この仕事得意)がここにもいる!と言ってチェックしにやって来る。オフィール大先生と同じ車に振り分けられたら要注意である。

  • ガーデニングのお仕事<br />6:00〜15:00(季節により変動)<br /><br />ガーデニングのお仕事はキブツニークのマルカがボス。お花が大好きなお婆さんで、彼女のお陰でバラムには沢山の花が咲き乱れている。彼女は来日した経験もあって、日本人が大好き。家に招いてくれたりもした。マルカのお気に入りかぎさんが殆どガーデニングの仕事に従事していた。そして自分の背丈ぐらいある草だらけの場所をきれいにして、バラムに新しい公園を作ったのだ。<br />人数が必要な時は私達他の日本人もガーデニングに回されて、雑草抜きなどをやった。<br /><br />写真はガーデニングのプロかぎさん。草刈り機を使いこなして雑草を刈りまくる。刈った草が目に入らない用に顔にマスクを付けている。<br />

    ガーデニングのお仕事
    6:00〜15:00(季節により変動)

    ガーデニングのお仕事はキブツニークのマルカがボス。お花が大好きなお婆さんで、彼女のお陰でバラムには沢山の花が咲き乱れている。彼女は来日した経験もあって、日本人が大好き。家に招いてくれたりもした。マルカのお気に入りかぎさんが殆どガーデニングの仕事に従事していた。そして自分の背丈ぐらいある草だらけの場所をきれいにして、バラムに新しい公園を作ったのだ。
    人数が必要な時は私達他の日本人もガーデニングに回されて、雑草抜きなどをやった。

    写真はガーデニングのプロかぎさん。草刈り機を使いこなして雑草を刈りまくる。刈った草が目に入らない用に顔にマスクを付けている。

  • キッチンのお仕事<br />6:00〜14:00<br /><br /> 私はやった事がないが、鶏の毛をむしったり、野菜を切ったりする補助的なお仕事から、1つの仕事を任される事もある。よく水のかけあいをして遊んでいる風景を見かけた。キッチンで仕事をしていると、色々な食材が簡単に手に入り安い。持つべきものは、キッチンで働く友、である。野菜を洗剤で洗っているらしく、レタスなどにたくさん虫がいて、取るのが大変かつ、気持ち悪いらしい。<br /><br />ダイニングのお仕事<br /><br /> 食堂はバイキング形式なので、食品や食器、トレイ、お茶、ジュースなどを運んで補充をしたり、テーブルを拭いたりするお仕事。これは食事時のお仕事だから時間が細かく分かれていた。<br /><br />ウォッシングのお仕事<br /><br /> これは、午前中にアップルパッキングやオーチャードで仕事をして、夕食後の2時間程この仕事に着く。ウォッシングマシーンから流れて来る食器を片付けるお仕事。<br /><br />ランドリーのお仕事<br /><br /> 詳しくは知らないが、キブツニークやボランティアが出した洗濯物をたたんで、番号(一人一人番号を持っている)事に棚に並べたりする仕事らしい。<br /><br /><br />チキンファームのお仕事<br /><br /> この仕事は4ヶ月に2回しかなかった。ひよこがトラックから運ばれて来る時に、ボランティアが呼ばれる。なぜか日本人だけ。ひよこがたどり着くまでオフィスでクッキーやアイスクリームを振舞われた。トラックが到着すると、ひよこが入った箱を小屋に運び、小屋の奥から順に箱をひっくり返していく。放されたひよこに追い越されないように急いでやらないと、外までひよこが着いて来てしまう。足元をピヨピヨ鳴きながらうろちょろするひよこを踏まないように、なぜかくしゃみが止まらないまま、ひっくり返しながら出口に向かい、ドアを閉めたら一安心。<br />どれぐらいしたらこのひよこが食堂に出る事になるのだろうか。<br /><br /> <br /><br /><br /><br />

    キッチンのお仕事
    6:00〜14:00

     私はやった事がないが、鶏の毛をむしったり、野菜を切ったりする補助的なお仕事から、1つの仕事を任される事もある。よく水のかけあいをして遊んでいる風景を見かけた。キッチンで仕事をしていると、色々な食材が簡単に手に入り安い。持つべきものは、キッチンで働く友、である。野菜を洗剤で洗っているらしく、レタスなどにたくさん虫がいて、取るのが大変かつ、気持ち悪いらしい。

    ダイニングのお仕事

     食堂はバイキング形式なので、食品や食器、トレイ、お茶、ジュースなどを運んで補充をしたり、テーブルを拭いたりするお仕事。これは食事時のお仕事だから時間が細かく分かれていた。

    ウォッシングのお仕事

     これは、午前中にアップルパッキングやオーチャードで仕事をして、夕食後の2時間程この仕事に着く。ウォッシングマシーンから流れて来る食器を片付けるお仕事。

    ランドリーのお仕事

     詳しくは知らないが、キブツニークやボランティアが出した洗濯物をたたんで、番号(一人一人番号を持っている)事に棚に並べたりする仕事らしい。


    チキンファームのお仕事

     この仕事は4ヶ月に2回しかなかった。ひよこがトラックから運ばれて来る時に、ボランティアが呼ばれる。なぜか日本人だけ。ひよこがたどり着くまでオフィスでクッキーやアイスクリームを振舞われた。トラックが到着すると、ひよこが入った箱を小屋に運び、小屋の奥から順に箱をひっくり返していく。放されたひよこに追い越されないように急いでやらないと、外までひよこが着いて来てしまう。足元をピヨピヨ鳴きながらうろちょろするひよこを踏まないように、なぜかくしゃみが止まらないまま、ひっくり返しながら出口に向かい、ドアを閉めたら一安心。
    どれぐらいしたらこのひよこが食堂に出る事になるのだろうか。





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  • さすらいおじさんさん 2005/07/11 10:49:18
    詳しい説明と写真でとても生活の様子が良く解りました。いい体験をされましたね。
    Narveさん

    イスラエルのキブツには以前より関心を持っておりました。詳しい説明と写真でとても生活の様子が良く解りました。いい体験をされましたね。
    キブツ内で食事、レジャーなど恵まれた待遇はよく解りましたが給料は全く無いのでしょうか?

    Narve

    Narveさん からの返信 2005/07/11 20:36:20
    さすらいおじさん、こんばんは!
    イスラエルの旅行記を読んでくれて、ありがとうございます。
    キブツで働いて給料があるのか、ということですが、うちのキブツでは月に一万円程度のお小遣いがもらえました。
    お小遣いなんてなくても衣食住には困らないので、お小遣いを貯めてヒッチとかしてイスラエル内を旅行しましたよ。
    あと、モシャブ(確かそんな名前だった)ではキブツよりも沢山お給料が貰えるけれど、その分衣食住のお金も払わなければいけなかったと思います。日本でいうリゾートバイトみたいなものかな。
    ヘブライ語を勉強したければ、キブツやモシャブでヘブライ語を教えてもらえるプログラムがあって、午前中働いて午後に勉強できるようなものもありましたよ。イスラエル国外に住んでいるイスラエル人も沢山利用しているようでした。
    さすらいおじさんはイスラエルには行ったことがあるのですか?
    私にとっては色んな思い出の詰まった素敵な場所です。
    今後もイスラエルについての記事を増やす予定なので、また覗きに来て下さいね。

    さすらいおじさん

    さすらいおじさんさん からの返信 2005/07/11 21:59:14
    RE: さすらいおじさん、こんばんは!
    Narveさん

    >さすらいおじさんはイスラエルには行ったことがあるのですか?
    私にとっては色んな思い出の詰まった素敵な場所です。
    今後もイスラエルについての記事を増やす予定なので、また覗きに来て下さいね。


    イスラエルはどうしても行きたい国の一つですがまだ行ったことがありません。私の友人で1970年にキブツで働いたと言っている者がいますが私はその機会を持てませんでした。今トラベラーさんの情報を拝見して、イスラエルの入国情報、見所情報など勉強させていただいています。
    私もホロコースト問題など、ポーランドアウシュビッツ、オランダ・アンネの隠れ家などで自分の思いを述べています。お暇なときにご覧いただければと思います。 次のイスラエル情報、また拝見に伺います。

    Narve

    Narveさん からの返信 2005/07/12 21:05:06
    RE: RE: さすらいおじさん、こんばんは!
    今、さすらいおじさんのリトアニア カナウスの”日本のシンドラー”杉原千畝記念館”のページを見たので、そっちに書き込みしておきました。
    私もホロコーストについての本を読んだりして自分なりに勉強しています。
    さすらいおじさんのページは、楽しく読みながら歴史の勉強もできそうなので、じっくり読ませてもらいますね。
    私のイスラエル旅行記は、気長に待っていて下さい。。。

    さすらいおじさん

    さすらいおじさんさん からの返信 2005/07/12 23:54:17
    RE: RE: RE: さすらいおじさん、こんばんは!
    Narveさん

    “リトアニア カナウスの”日本のシンドラー”杉原千畝記念館”をご覧いただきありがとうございます。
    私は命がけで6000人のユダヤ人を救った杉原千畝さんを同じ日本人として誇りに思っています。
    ホロコーストでは、人間の残虐性に驚きます。


    私の掲示板でも書きましたがホロコーストは人間誰でも、集団心理でやってしまう残虐性をもっていると思います。

    *2005.5月のポーランド・アウシュビッツ、ビルケナウ強制収容所
    *1971.9月のオランダ・アムステルダムのアンネの隠れ家

    でもホロコーストの残酷さを紹介しています。お暇なときにご覧ください。

Narveさんのトラベラーページ

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