イサム・ノグチ庭園美術館と庵治温泉

2006/06/05 - 2006/06/05

神戸から高速バスに乗って高松へ。イサム・ノグチの聖地へとたどりつきました。屋島と五剣山に挟まれた牟礼の町、それから瀬戸内海をのぞむ庵治温泉で命の洗濯です。

移動手段はレンタカー。高松駅前のジャパレンで、一日5800円くらいのコンパクトカーを借りました。

牟礼は高松駅から西へ20分程度（15キロくらい）。そこから瀬戸内海をながめながら海沿いを北上すること15分くらいで庵治温泉です。

エリア 高松(香川)

イサム・ノグチ庭園美術館はふつうの「美術館」とは異なり、ノグチの工房や生活空間をキュレーターが案内してくれるシステムです。必ず事前予約してから訪ねてみて下さい。その価値は絶対あります。
http://www.isamunoguchi.or.jp/gamen/reserve.htm

● 開館日時
火・木・土曜日
午前10時・午後1時・午後3時の一日3回（約1時間）
※一回につき定員20名程度。

● 入館料
一般・大学生：2,100円／高校生：1,050円／中学生以下：無料

ふたつの石の向こう側に見える「石垣」は360°のサークルになっていて、「マル」と呼ばれた空間です（見学すれば中に入れます。写真撮影は禁止）。

このなかに作品群と制作蔵（アトリエ）があります。

この美術館では、朝、石に水を打つそうです。石が不動だというのは嘘で、水を吸えば大きくなるし、色も変わる。ノグチはだから、雨の日が好きだったそうです。

このあたりからが美術館エリアです。
右手にノグチの住んだ＜イサム家＞。道の奥右手に＜彫刻庭園＞、左手にアトリエと展示蔵があります。

キュレーターのお姉さん、質問攻めにしてごめんなさい。でも、すごく勉強になりました。

＜イサム家＞。住んだ人の魂を感じる、静かな空間でした。空気がきちんと流れてる、そんなイメージ。

五剣山は四国霊場のひとつ。そのふもとに、ノグチが「地球を彫刻した」彫刻庭園があるわけです。

ふと、日本寺院の「借景」というコンセプトを思い出しました。

美術館の職員さんは、見学前に麦わら帽子と虫除けスプレーを貸してくれて、本当に親切。必要以上に話しかけてこない、という姿勢も、ありがたいなぁと思いました。

飄々とした作品に向き合っていると、この空間に迎え入れられたという気がしてきます。

さすが「空間の詩人」。やるな。

お昼はさぬきうどんを食べに遠出。

そのあと戻って、再び牟礼経由で庵治へ向かいました。目的は瀬戸内海をながめながらの露天風呂。極楽でした！

庵治観光ホテル「海のやどり」
http://www.netwave.or.jp/~nmimatsu/ajikankou/
＊入湯料は800円。タオルも貸してくれます。

さぬきうどんツアーについては次の旅行記を参照して下さいね。
http://4travel.jp/traveler/rosewater/album/10074907/

梅雨前のムシムシした天気で、瀬戸内の島々がかすんでいます。

「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地として有名なこの土地ですが、ふだんはすごく静かなところのようです。

金色の夕暮れにしばし時を忘れました。

この旅行記へのコメント （2）

• どんとこい☆さん 2007/03/14 13:23:50

  参考にさせていただきます♪

  はじめまして、ブンさん。
  
  今年のGWに1人旅で香川に行こうかと思ってます。
  目的は、「イサム・ノグチ庭園美術館」と「直島」です！
  
  なので、ブンさんの旅行記をじっくり拝見させていただきました。
  細かく書かれていて、行くのが楽しみになっちゃいました。
  
  一方的ですみません！！
  ご質問があるのですが…
  写真撮影禁止と書いてありますが、ブンさんはどうやって
  ブログにUPしたんですか？
  もしかして許可があるところだけ、撮影可能なんですか？
  教えてください。
  
  これから、旅行に行く上で参考にさせていただきます。
  よろしくお願いします。
  
  どんとこい☆

  ブンさん からの返信 2007/03/15 22:50:33

  イサム・ノグチ

  はじめまして。
  実は今日ニューヨークのNoguchi Museumに行こうと思っているブン＠ニュージャージーです。ナイス・タイミング！
  
  ご質問の件ですが、
  ノグチ美術館では、イサム家の敷地内およびアトリエ内が撮影禁止になっています。
  私が写真をアップしている場所は、撮影可能なところです。くわしくはキュレーターのお姉さんに訊いてみて下さい。
  
  直島いいですねー！　私も行ってみたいです。
  お帰りになったらぜひ旅行記をUPして下さい。読ませていただくのを楽しみにしてます。
  
  ブン