2008/01 - 2008/01
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プルミエ フィグエさん
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久し振りに日本で過ごすお正月。
山代温泉発祥の湯元にして、魯山人ゆかりの宿「あらや滔々庵」へ。
とにかく蟹が美味でございました。
加賀のズワイは日本一!
海に数泊して沢山捕獲する大型漁船の出る港と違い、
加賀の橋立漁港は捕った日のうちに港に戻る
日帰り漁なのだそう。
だから鮮度の高さはピカイチ!
しかも味がよく、希少価値が高いとあって、
いまや橋立漁港で水揚げされるズワイガニは
高級旅館や料亭の目玉食材。
いい蟹を確保するために船ごと買い取るお店もあるくらいなんだとか。
地元の方いわく、昔は子供のおやつ代わりだった(贅沢な!)が、
今では家庭の食卓には並ばない代物になってしまったそう。
そんな蟹事情の中、
ここあらや滔々庵では、目利きのご主人自ら市場に出向き、
橋立港の中でも一級の蟹を仕入れて食べさせてくれます。
このお宿で蟹を頂ける時期は11月〜3月。
でも、珍味・香箱蟹も味わいたいなら、1月上旬までに訪れましょう。
美しい九谷焼もザックザクで、
目にも美味しい美食体験が待っています!!
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー タクシー JALグループ ANAグループ
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-
羽を傷めた烏が傷を癒しているところから
温泉を見つけた、、、という
烏湯伝説にちなんだ暁鳥の絵。
魯山人作。
山代温泉の始まりはかなり古く、725年。
加賀藩主の前田利家も湯治に訪れていたとか。
詳しい歴史はこちらに。
http://www.araya-totoan.com -
魯山人が彫った看板。
15代の当主が、近所の旦那衆とともに
逗留していた魯山人を支援する意味で
注文したものだそう。 -
ロビー
-
-
-
館内には美しい九谷焼が数多。
目の保養になります。 -
お正月らしい額と
壮麗な九谷の壷。 -
防火扉のものものしさを、
繊細にカモフラージュする
のれんとお花のコンビネーションも美しく。 -
日本の美が溢れる中、
ふと足元をみると、
突如ついたての脇に鎮座する、こんなものを発見。
フランクロイドライトの「タリアセン」。
ロビーは魯山人のお友達、イサム・ノグチだったのに。
そういえば、エレベーターの中にも
チャールズ・レニー・マッキントッシュの
「ヒルハウス」チェアが置いてあったな。
日本の美を堪能しようと思って訪れた身としては、??? -
泊めていただいた若菜のお部屋。
歴史あるお宿だから、古くて木の色の濃いお部屋を想像していたら
意外にもこざっぱりとキレイなお部屋。
露天風呂付きです。 -
床の間の脇の市松模様は
部屋露天へと続く扉。
遊び心があります。 -
床の間の生け花、
なかなかステキでした。 -
-
お部屋についてる半露天風呂。
檜の香りが心地よい!
滞在中何度も利用しました。
豊富な源泉を持つこのお宿、
お部屋風呂まで源泉掛け流しです。
でも熱いから、気をつけて入ってね!
お湯の温度を確かめてから服を脱がないと、
「う〜さむさむ、ドッポーン、アチチチ!」
な〜んてひとりコント(しかも裸)を
夜な夜な繰り広げることになります(経験者談)。 -
かなりいい感じの部屋露天ですが、
振り向くとこの椅子。
樹脂製だから、濡れてもOKなのはいいんですが、
なぜここにインダストリアルデザインが?
東京で見慣れたモノの出現に、ちとがっかりしてみたり。 -
お風呂の手前に、
こぎれいな洗面所。 -
アメニティ。
-
うわっ!
生活感(苦笑)。
アメニティもだけど、
ステキなボトルに入れ替えればいいのに。
ブランドがわからないと不安がる人が多いのかな?
でもそーいえば、
アマンみたいにお部屋の雰囲気にあったボトルに
詰め替えているところって、
日本では高級旅館でも見たことないかも。
メーカーの宣伝だったりもするのかな?
う〜、謎。 -
寝床はベッド。
こちらは寝心地よくって大満足☆ -
お部屋に用意された九谷焼のお茶碗。
美しい!!! -
お部屋に通されて、まず一服。
お茶菓子はお正月らしく花びら餅でした。 -
こちらは、スペシャルサービス?
シャンパンも用意してくださいました。
お風呂上がりに頂きましょう♪ -
お部屋で一息ついたところで
大浴場へ。 -
お風呂へと続く道。
-
-
内湯。
飲むことも出来ます。
動脈硬化、糖尿病、高血圧、便秘などに効果があるとか。 -
露天。
いずれも源泉掛け流し。 -
お風呂の後はここに腰掛けて一休み。
-
向かい側に飲み物も用意されています。
嬉しい心配り。 -
お水はもちろん、
-
キンキンに冷やされた、
-
ビールも完備!
このミニ缶、お風呂上がりにナイス!!
サイズもジャスト!!! -
お風呂→シャンパン&ビールで
まったりした後は、いよいよお夕食!
お正月ということで、
まずはお屠蘇から。
これまた美しすぎる九谷焼!
美術品みたいに美しいものを
手に取って直に使えるのが嬉しい。 -
今日のお食事は蟹尽くし!
あらやさんご自慢の「生蟹懐石」です。
橋立漁港であがる旬の蟹は、
もうホント絶品。
付き出しから蟹さん♪ -
い〜いお出汁がでています☆
-
お造りは蟹刺し!
天然塩なども一緒に出されましたが、
この日にあがったばかりの超新鮮な蟹は
もうね、な〜んにもつけなくても美味しいんです。
ホント甘い!旨い!
これは大枚はたいても、東京では味わえません。 -
お刺身に舌鼓を打っている間、
すぐ隣で中居さんが炭火でパチパチ。 -
垂涎の香り……。
-
焼けた側から、中居さんがお皿にのせてくれます。
いやほんと、うんまい! -
猛烈にキテるのがこれ!
ビッグなボディに濃厚な蟹ミソがた〜っぷり詰まってます!!
ああ、思い出しただけで喉が鳴る。
もうね、大げさじゃなくて、
私の人生史上最高の蟹☆
ちなみにこちら、ひとり一杯。
たっぷりな蟹ミソを心行くまで独り占め! -
まずはコクのある蟹ミソを堪能したら、
お次は甘みのある身をほぐし入れて、まぜまぜ。
自前ミソ和えです。
塩もタレも必要なし!
こってり濃厚ミソにマイルドな甘さが加わった
この絶妙さ加減といったら!!
もう、箸が止まらない。
甲羅を舐め尽くさんばかりに味わいました☆
目を閉じれば舌の記憶が蘇る、
忘れられないお味です。 -
続いて煮物。
冬に嬉しい大根が出ました。
この味付けもとっても上品。
上に乗ってるのはウニ?
と思いきや、
香箱蟹の内子でした。
つまり蟹の未成熟卵(こういういい方するとエグイけど)。
これまた大根にぴったりな濃厚なアクセントで
ウニに劣ない味と食感! -
次いで酢の物。
酢の物っていったら普通小鉢でしょう。
が、ここで出て来たのは
どどーんとズワイガニ雄雌セットの姿茹で。
大振りのズワイガニ(雄)1杯と香箱蟹(雌)2杯。
酢につけて頂くから酢の物。
が、これまでの蟹刺し、炭火焼で、すでに大型ズワイ1杯分を完食。
ものすごーく美味なんだけど、
蟹ミソ、爪を頂き、脚までは到達できず。
ああ無念。
でも今が今シーズンのラストチャンスという
香箱蟹は外子も内子もしっかり堪能いたしました。
ところで無学なアタクシ、
「香箱蟹(コウバコガニ)」っていうのは初めて耳にする名前。
聞くところによると、海外や国内一部地域では漁獲が禁止され、
橋立港でも11月上旬から年明けまでの約2ヶ月間しか捕れない
貴重なズワイガニの雌だそうな。
姿は小さいけれど、卵をたっぷりもうけたこの蟹は
「赤い宝石箱」と呼ばれて珍重される、冬の珍味。
オレンジ色の内子はとろっと濃厚なうまみが凝縮されたもの。
小さいから捌くにはかなりの手間がかかりそうだけど、
ミルキーな蟹ミソと和えて
キレイにほぐして盛りつけてくれています。
さすが蟹名人のあらやさん。
プチプチっとした食感の外子(卵)は
まるで赤いキャピア! -
夜。
あらやさんには蟹と烏湯の他に
もうひとつ楽しみが。
それはお宿の裏山にありました。
蟹とお酒で火照った体の冷めぬうちに、
羽織をはおって渡り廊下の先へいそいそと……。 -
そこは静か〜に時間が流れる
別世界。 -
闇の中でしっぽり佇む
木造一軒家「有栖川山荘」。 -
明治時代の建物で、
雰囲気たっぷり。 -
回廊の先には、これまたいい感じの
バーがあります。
お酒はすでに蟹とともにいただいたので、
コーヒーを所望してみると、快く出してくれました。
ココで仕入れた「有栖川山荘」の略歴。
あらやさんの正式発表ではないのであしからず。
この建物は、明治時代、当時の主が明治天皇の為に造った別荘。
が、とうの天皇は待てど暮らせど来なくって、
そんな矢先、有栖川内親王が使っていい?とご所望。
数年間使用し、私物を残したまま亡くなったと。
しかし皇族の方のものなので、亡くなられた後も
おいそれと手をつけるわけにもいかず、
そのまま放置していたけれど、
それから100年。
廃屋同然になってしまっていたけれど、
歴史的、文化価値の高い建物を公開しよう、と、
一念発起した現ご主人がバーに改装し、
アタクシらのような下々の者も招き入れて頂ける
ステキな空間に生まれ変わりましたとさ。 -
バーの隣のお部屋にある広間。
床の間には当初、内親王が残したお軸をかけていたけど、
タバコや暖房で痛むから、
数年前に片付けて、今は魯山人飾ってます、ってバーテンさん。
魯山人は痛んでもいいのか?、って突っ込んどきました(笑)。 -
モダンな絵画とインスタレーションが
置かれた和モダンなお部屋も。 -
-
ちと見えにくいですが、
上にかけられた書は、内親王の実筆とか。
バーテンさん談。 -
そして翌朝。
お正月とあって、
朝食に、色鮮やかなおせち料理が出ました。
味付けはやや濃いめ。 -
右上はあらや名物・温泉卵。
我が父も大好物な絶品。
5個入り500円と、手頃なお値段で売店でも購入可。
東京のデパートなどでも販売しているそうです。
そこらの温泉卵とは一味違う。
ぜひ一度お試しあれ! -
左は加賀流のお雑煮。
じっくり味をしみ込ませた昆布出汁です。
しあわせ〜〜♪って言いたくなる
上品でいて、ほっこりと懐かしい味。
手前の「子年」と書かれた小皿は
帰りにお土産に持たせてくれました。
お土産袋には他にも九谷焼のおちょこや
和菓子、名物温泉卵も。
まるで結婚式の引き出物状態。
たっぷり楽しませて頂いた上に
こんなにして頂いて、恐縮至極。 -
いやはや、日本のお正月って、
やっぱりいいもんですな。
贅沢な日本時間を過ごさせて頂きました。
また蟹の季節に訪れたいです。
おしまい。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- Noririnさん 2008/06/14 08:26:34
- 蟹食べたぁい♪
- プルミエさん こんにちは。
白銀屋の宿泊残念でしたね。
ステキな庭園を見ながらバーラウンジでほっこりしたいです。
あらや滔々庵はステキなお宿ですね。
流石プルミエさんの目利きは素晴らしい。
露天風呂付きのお部屋ってのも○ですよね。
ここで1人コントをしているプルミエさん(爆)
この大きさじゃ峰不二子ごっこは出来ませんね。
お風呂上がりに用意されている冷えたビール達に激萌え〜
私にとってはジャストサイズじゃありませんが(笑)
この蟹さん達にノックアウトされました☆
Noririn
- プルミエ フィグエさん からの返信 2008/06/17 02:18:41
- RE: 蟹食べたぁい♪
- Noririnさん、こんばんは!
コメントありがとうございます!
山代温泉はバブルの時にあちこちの宿が大型化したものの
社員旅行などが少なくなった今では
フル稼働してなさそうな大型旅館も多く、ちょっと閑散とした雰囲気。
でも、ココのお宿は歴史的価値も調度品もお料理も素晴らしいです。
機会があったら、ぜひ蟹の時期に!
蟹とビールの相性は最高ですもんね☆
プルミエ
-
- 96さん 2008/06/06 18:29:25
- あらや滔々庵
- うわぁ〜〜〜
またまた素敵なお宿ですね!!
お名前だけは知っていましたが、はじめて拝見いたします♪
シャンパン付きってのも良いですね!
お部屋の露天風呂もいいなぁ。
椅子はなんとかしてほしいけど(笑)
ハンドソープとか、ギャグがところどころにちりばめられていた素敵(爆)
ビールのミニ缶もナイス!
お食事はこれからUPですか?
日本一のたらば蟹を見たいです!
- プルミエ フィグエさん からの返信 2008/06/10 10:36:39
- RE: あらや滔々庵
- おはようございます!
コメントありがとうございました。
遅くなりましたが、ようやく全アップしました。
> 日本一のたらば蟹を見たいです!
まちがえちゃった。
タラバじゃなくてズワイガニでした〜☆
お部屋でコルビジェに会っちゃったりもしますが、
ココのお宿いいですよ。
なにしろ女将さんがステキ。
わたし、大ファンです。
ではまた♪
プルミエ
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