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明治35(1902)年建築の木造平屋建の個人邸宅。<br /><br />現在は立正佼成会の所有となっており、普段は一般公開していませんが、無料公開していた際に見学してきました。<br /><br />アクセスはJR小樽駅から徒歩5〜10分。駅から出て右方向(札幌側)へ歩き、大きな十字街(産業会館がある)で右折。警察署と年金事務所の間にあります。

【小樽建築散歩】旧遠藤又兵衛邸

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2010/05/22 - 2010/05/22

1994位(同エリア2536件中)

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ヌールッディーンさん

明治35(1902)年建築の木造平屋建の個人邸宅。

現在は立正佼成会の所有となっており、普段は一般公開していませんが、無料公開していた際に見学してきました。

アクセスはJR小樽駅から徒歩5〜10分。駅から出て右方向(札幌側)へ歩き、大きな十字街(産業会館がある)で右折。警察署と年金事務所の間にあります。

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  • 和風がベースになっていますが、入口の右側に突然洋風の応接室が嵌め込まれているような不思議な建築です。<br /><br />遠藤又兵衛は秋田県酒井市の近くの出身で、16歳で松前商人に奉公後、独立して行商。その際、静岡出身の海産商に認められて番頭となり、小樽に買い付けに来たことが小樽との関係の始まりです。明治12年に小樽に定住して海産物商の本拠を構え、明治31年に遠藤商店を商号登記しています。<br /><br />明治28年には小樽商業会議所の発起人になるなど、小樽の商業が急速に発展していく時代に、その発展の中心的な役割を果たした大商人の一人でした。その邸宅は小樽港を望む高台にある釘を使わずに建てられた和洋折衷の豪邸で、「小樽御殿」とも称されていたそうです。

    和風がベースになっていますが、入口の右側に突然洋風の応接室が嵌め込まれているような不思議な建築です。

    遠藤又兵衛は秋田県酒井市の近くの出身で、16歳で松前商人に奉公後、独立して行商。その際、静岡出身の海産商に認められて番頭となり、小樽に買い付けに来たことが小樽との関係の始まりです。明治12年に小樽に定住して海産物商の本拠を構え、明治31年に遠藤商店を商号登記しています。

    明治28年には小樽商業会議所の発起人になるなど、小樽の商業が急速に発展していく時代に、その発展の中心的な役割を果たした大商人の一人でした。その邸宅は小樽港を望む高台にある釘を使わずに建てられた和洋折衷の豪邸で、「小樽御殿」とも称されていたそうです。

  • 洋風の応接室。<br /><br />先日見学した坂牛邸(昭和2(1927)年)の応接室とも似た雰囲気だと思いました。どちらも部屋が多角形型に張り出しているため、明るい空間となっています。<br /><br />窓は明治期頃の洋風建築によく見られる「上げ下げ窓」で、室内には暖炉も設置されていました。

    洋風の応接室。

    先日見学した坂牛邸(昭和2(1927)年)の応接室とも似た雰囲気だと思いました。どちらも部屋が多角形型に張り出しているため、明るい空間となっています。

    窓は明治期頃の洋風建築によく見られる「上げ下げ窓」で、室内には暖炉も設置されていました。

  • 洋風の応接室から和室へと続く廊下(縁側?)が見えます。

    洋風の応接室から和室へと続く廊下(縁側?)が見えます。

  • 和室。外には庭が広がっています。

    和室。外には庭が広がっています。

  • 富士山か羊蹄山と思われる山のデザインがなかなか。

    富士山か羊蹄山と思われる山のデザインがなかなか。

  • 中庭側の廊下。中庭より奥(写真では左)は残念ながら既にオリジナルの建物はなくなっており、宗教団体の施設になっているようです。

    中庭側の廊下。中庭より奥(写真では左)は残念ながら既にオリジナルの建物はなくなっており、宗教団体の施設になっているようです。

  • プラン。現在はこの図の右側の部分しか残っていないようです。

    プラン。現在はこの図の右側の部分しか残っていないようです。

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