さよならフィリピン

2005/02/05 - 2005/02/05

約１ヶ月のフィリピン旅行が終わった。
いろんな所に行き、いろんな人に出会い、本当にいろんなことがあった。生活習慣、食生活の違い、宗教の違い・・・。慣れなくてツライこともあったけど、今は楽しかった思い出の方が大きい。

最後に旅行を通して印象に残ったことを書きます。

「キリスト教と私」
フィリピンは、アジア最大のキリスト教国家であるとは聞いていたけど、信仰心や熱心さは想像以上だった。
教会のミサには（結構大きな教会だったんだけど）、早く行かないと席がうまって中に入れない、外にも人があふれかえっていて、これにはビックリした。

女性はみんなＴシャツにジーンズ。海ではＴシャツにショートパンツか、せいぜいワンピースと、とても保守的。キリスト教の影響で肌を露出しない。
一緒に街に遊びに行ったフィリピン人女性から「みんなすごいニナさんのこと見てるね。ニナさんがセクシーだからだよ」と言われ、私は見られていることに初めて気付いた。

もちろん私ではなく、私の服装だ。
私のタンクトップにスカートといった格好がものすごい浮いていた。
聞いてみると、こちらでは、女優や歌手くらいしかセクシーな格好はしないとのこと。現地になじみやすい服装をするべきだったと反省した。

エリア マニラ(フィリピン)

「助け合いの精神」

市場で「トントン」と肩をたたかれ振り返ると、おばあさんがファーストフードのジュースのカップを持って、「お金ちょうだい」と言っていた。
びっくりして私は拒否したのだが、おばあさんは肉屋のおばさんや、魚屋さんなど次々に声をかけて行き、お店の人みんなお金をあげていた。これにはものすごく驚いた。おばあさんはもちろん買い物などしていない。

市場には、フィリピン人のおばさん２人に連れて行ってもらった。連れて行ってもらう条件として、「おばさんと絶対に手をつないでいること」というのがあり、もう私もとっくに少女ではないのだけれど・・・。

つまり、フィリピンの人たちは、弱者にとても優しいということ。
それは人を助けると、いつかどこかで（その人からでなくても）自分に返って来るとみんな本気で信じているからだ。

＜この写真について＞
私が帰国する最終日にレチョンという豚の丸焼きを作ってくれました。
誰かの誕生日とかお祝いとか特別な日にしか食べない物だそうです。
豚や鶏をさばくのは男の人の仕事みたいです。

フィリピンではみんな貧しい。国民の９０％近くが貧困層と言われている。仕事が少なく、あっても収入は少しだけ。
「フィリピンではお金を使うものではなくて、貯めるものなのよ」と言われ、目からウロコが落ちた。
私も買い物の時は、欲しい物ではなく、必要な物を買うようになった。

そして最後に、日本国籍というものが、国際的に非常に信頼性のある国籍であるということが、この旅行でよくわかった。

＜この写真について＞
マニラ国際空港のターミナル１です。出国に向けてチェックインする為に並んでいるところです。

フィリピン出国時に税金が５５０ペソ（約１１００円）かかります。
必ずペソでの支払いになり、外貨では払うことが出来ないので注意しましょう。

左端のおじさんは、私が看板の写真を撮ろうとしたら「撮って〜撮って〜」と明るく声をかけて来たおじさんでした。

この看板の白い文字はマリガヤン　パグララッカイと言って、英語でＨａｐｐｙ　Ｔｒｉｐという意味だそうです。
このハッピートリップという言葉は、旅行中いろんな人から言われました。よい旅を、の様な言葉なのでしょうか。

・・・フィリピン人の有職者のうちの何％が海外労働者なのでしょうか。

２３：１０発のコンチネンタルで帰りました。もうフィリピンとお別れだな〜としみじみ。
出発前の飛行機の中からです。

こちらはマニラ国際空港です。
インターナショナル　エアポート　”マブハイ”と書いてあります。マブハイという意味は日本語でバンザイです。
離陸直前の飛行機の中から撮りました。

ものすごいぶれてしまったんですが、飛行機離陸直後のマニラの街です。

光のラインは車が渋滞しているラインです。上空から見るマニラの街は、ものすごくキレイで感動しました。
以前誰かが、渋滞のひどさと治安の悪さは比例する、と言ってましたが、皮肉にもまさにその通りだな、と上空から思いました。

この旅行記へのコメント （2）

• ポチポチさん 2005/11/16 01:54:23

  マブハイ

  ニナさん、はじめまして、ぽちぽちと申します。
  私は7年前くらいですが、フィリピンに仕事で3週間ほど滞在してました。
  フィリピンでニナさんが感じられたことと同じことを私も感じました。
  フィリピン支店の同僚へ仕事の実績を称えると、必ず、「毎週教会に行っていたから、このような実績を上げられました。イエス・キリストに感謝します。」というコメントを必ず言ってました。信仰の厚さに驚きました。
  また、7年前は、まだ、裸足の子も居ましたし、私も貧富の差を感じました...。
  車は排気ガス規制をする前の日本のぼろぼろの中古車が沢山走っていて、空気汚染がひどく、喘息になるのではと思ったほど。
  
  色々考えさせられる国でした....。
  
  フィリピン人は、とっても明るくて、気さくで私は大好きです！
  
  また、ニナさんにページを訪問させていただきますが、よろしくお願いします。
  

  ニナさん からの返信 2005/12/25 06:07:10

  RE: マブハイ

  ぽちぽちさん、はじめまして。
  
  せっかく書き込み頂いたのに、お返事が遅くなってしまって、大変申し訳ございませんでした。
  
  ＞毎週教会に行っていたから、このような実績を上げられました。
  
  というお話ですが、そうですね。フィリピン人のキリスト教信仰心は、想像以上に厚く、私も大変驚きました。
  小学生でも宗教について語れますし、ＴＶではクリスチャンの討論番組もありました。
  
  車ですが、排気ガスと騒音はすごかったですね。
  
  そして、日本の企業が使っていたバスやトラックをたくさん見ました。
  スービックで乗ったジェットスキーも、日本のダイビングショップの名前や住所が書いてあって、このジェットスキーも遠い日本から来たんだ・・とちょっと感慨深くなってしまったり・・・。
  
  ＞フィリピン人は、とっても明るくて、気さくで私は大好きです！
  そうですね！みんな明るく笑顔がステキですよね。
  
  では、これからもよろしくお願いいたします。