2010/01/08 - 2010/01/10
388位(同エリア14816件中)
のうりかさん
サマセット・モームの名前に再び出会ったのは、シンガポール在住のnakaさんに会いに行こうと決めてオーチャード・ロードの地図を広げたとき。
nakaさんは居酒屋「なにわ」のご主人という傍らで、週末の国境越えに人生をかけている。
そして「夕日評論家」
http://4travel.jp/traveler/nakamasananiwa/
店はオーチャード地区。
最寄の駅を探すと、MRT「Somerset」の表記が目に入ってきた。
http://www.streetdirectory.com/asia_travel/travel/travel_id_5943/travel_site_22406/
シンガポールを代表するホテルとして知られているラッフルズ・ホテル
http://www.raffles.com/EN_RA/Property/RHS/
にサマセット・モームが長期間滞在し、
「ラッフルズ、その名はまさに東洋の神秘に彩られている」
という言葉を残したことはあまりにも有名だ。
彼がラッフルズに滞在したのは3回。
全室スイートのラッフルズには彼の名を冠した部屋まであるらしい。
しかしながら、シンガポール市民ははたして「サマセット」の名にそれほどの愛着、思い入れがあるのだろうか?
(たとえば、学校の授業では必ず彼のテキストを使うとか)
僕がサマセット・モームの名前と30年ぶりの再会するのはなにやら偶然ではないような気がする。
「月と六ペンス」を読んだのは高校の夏だった。
モームを一言でかたづけるのなら
「通俗小説作家」
当時、僕が「いまモームに苦戦している」と言うと、周囲の先生方はみな受験勉強のステレオタイプのごとく「通俗小説だな」と言い切った。
僕の尊敬する現在においての次期教育長にして某高校長でさえがそう言ったのだから。
彼らの嗜好はロマン・ロランやプルースト系だったに違いない。
今、また「月と六ペンス」を手にシンガポールへ向かう僕は、この小説からあの頃の自分には感じることもできなかった何かを、しかも劇的に違う何かを発見できるのでないかという、漠とした予感を抱いている。
それはこれからシンガポールの友の顔を見に行くと決めた自分が、友から見てどんな顔に映るのかと想像するのとまた同じように。
さて、それでは赤道直下と勘違いしてたオネコオヤジこと(それでも僕の脳内地図に南半球は存在しない)のうりかさんとご一緒に、
「サマセット・モームって誰?」
と言う方もこの際、なんでもいいや、僕も最近思い出したオヤジだし。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Maugham.jpg
ご案内しましょう。いざシンガポールへ!
(ただし、キャセイの香港乗継ですが・・・)
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
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-
1月8日(金)晴れ
成田空港第2ターミナル
正月はどうしたんだい?と思いますか?
これがだ。
今回、僕は晦日に最終退館し、大晦日に一人午前中出勤し、明けて2日にもたった一人で出勤したという、近年稀なパターン。
ゆえに、「仕事気になりません。ぜんぜん!」 -
キャセイのカウンターでチェックイン
シンガポールに行くのになぜキャセイ?
それは目を疑うような制限付チケットをゲットしたから。
しかもキャセイのWEBで。
http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/homepage
当然、香港乗継となる。
キャセイはマイレージの呪縛に囲われていないエアラインのなかで最も好きな航空会社。
ANAへの義理や、日航への愛情とは別の、敬意をはらうべきエアラインだと感じている。
それは早くからエイジアを意識して発展しているキャリアだから。 -
ファーストでチェックインさせられるも、預けるラゲージなし。
なにせ、香港での乗継時間は55分。
荷物は全部機内にキャリーオンする。
ロスト・バゲージが楽しい旅の思い出にはなりえない。
ボーディングパスと一緒に渡されたラウンジのINVITATIONカードが2枚。
香港で使えるわけがないと思うのだが。
出発は10:45。
香港着は15:05 -
キャセイのラウンジ
思ったより広い。
写真は北側の半分。
奥にキャセイラウンジ必須アイテムの白いカウンターがある。
ファーストと一緒だから、このくらいないといけないのだろう。 -
ヌードルバーはない。
香港にはもちろん、台北にもヌードルバーがある。
食べたいと思うかどうかは、肝だめしのような
ヌードルもあるのだが。
カップ麺をうず高く並べる韓国とは違った食文化。 -
ゲート95はサテライト。
久しぶりに第2ターミナルの中を移動する。
キャセイは搭乗案内が早い。
ついでに言うとファイナル・コールも早い。
定時出発の裏ワザだ。 -
CX501便の機材はA330。
昨年、台北でひょんなことから話がはずんだ関西弁を
話すオヤジは、
「キャセイのシートはあかんわ!」
と言っていた。
どうも日本ルートだけが昔からそういう印象を利用客に
与えている気がする。
ブラッシュ・ウィングのCIが導入された十数年前でも
従前のカラーリングでしかもロッキードのトライスターが
最後まで飛んでいた記憶がある。 -
ウエルカム・シャンペンをもらう。
おかわりをすすめられたのは、飲み干すのが早かったか。
定刻前にテイクオフ。 -
富津岬の上空
対岸には横須賀港(右から2番目の埠頭エリアが合衆国海軍基地) -
しばらくしてキャビン・クルーから
「ネコオヤジさん。香港の乗継はご心配いりません」
と入国カードを配りながら声をかけられる。
僕の乗り継ぐ情報は確かに共有されているらしい。
このフライトの僕に香港のエンバケーション・カードは必要ない。 -
食前酒にシャンパンを所望すると、クルーの女性がグラスから泡をほんの少しこぼした。
「ウップス!」とお姉さん。
本気で「ぜんぜん問題ないよ」と言ったのだが、すぐにお姉さんはグラスとテーブルを拭いた。
「ごめんなさい」と笑顔の女性の眼は、確かに(私としたことが、めったに、こんな失敗しないんですけど)と言ってたな。
キャセイのクルーってどんな人たち?と思った方はこちらのwebでどうぞ。↓
http://www.cathaypacific.aero/people -
インフライト・ミール。
キャセイは、とりわけアントレに命をかけていると思われる。 -
チャイニーズじゃないけど、チキンのメインはそれなりに。
-
デセールはワゴンで。
フルーツかチーズか聞かれ、フルーツを少しもらう。
こんなもんで健康的になった錯覚をおぼえる。
不思議。 -
そしてカチンカチンでないハーゲンダッツ。
写真にはおさめてないけど、この後になんと、チョコレートのドルチェ攻撃。
完膚なきまでにたたきのめされるネコオヤジの味覚。 -
台湾上空
巡航してからずっと下界は冬の雲。
nakaさんの台湾ツアーは寒かったに違いない。
キャセイは機内モニタに到着ゲートや、乗継案内が表示される。
この便はGate70に定刻15:05到着予定
乗継ぐシンガポール行きのCX711便はGate26。
遠いな
出発は16:00
55分で乗継げるというあたりがこの空港のすごいところ
http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/atairport/airportdetails?cityCode=HKG
同じキャセイ便なら50分がMCTだという。 -
香港国際空港に到着
曇り空
ゲートを出ると蒸し暑い通路 -
すぐ近くのTransfer Areaに長蛇の列
先の乗換案内まで歩く
Gate26へ到着。この時点で15:25。
既に搭乗が始まっていた
55分間の乗継時間でラウンジの招待カードを渡してきたキャセイの根性は素晴しい。
CX711のシートは10年前と同じ。
キャセイのB777に初めて乗ったときは感動したものだが。 -
乗込むと後ろの席の女性から「あの、このバッグを棚に上げるのを手伝ってもらえませんでしょうか?」
という申し出をうける。
英語で最後に「プリーズ」とつけられると、個人的にとても「弱い」の。
なんだか。
「いいですよ!」と言って上の棚に入れてあげた僕って、つくづく「世界中がアイ・ラブ・ユー?」 -
上着をクルーが預かるときに、毎回必ず「貴重品は入ってませんよね?」と念をおされるが、僕はいつも「ないよ!」と答えることにしている。
しかし、今回は少し違った。
この便の中国系クルー小姐はいつもの僕の答えに、内ポケットの輪郭を触りながら、
「あらこれは何でしょーか?」という言葉を目だけで送ってきたのである。
「かまいやしない。大丈夫」と答えるも。
小姐の目は「もう、知りませんからね!」と語っていた。
どうもキャセイのクルーには目でものを言う女性が多い。
やっぱり、キャセイのクルーってどんな人たち?と思った方はwebでどうぞ↓
http://www.cathaypacific.aero/people
さて、またウエルカム・シャンペンをもらう。 -
定刻通りテイクオフ。
隣に相席する搭乗者もなく、バッグから取り出した
「月と六ペンス」新潮文庫。 -
そして、アントレがすべてのミール。
-
ビールでも飲んでみようかとおもったの、の図。
-
そしてサム・フルーツ。
クルバジェももらってどうする?
いや、飲んでしまったネコオヤジはそろそろ酩酊状態に入る? -
ケーキが出て、今度はないだろうと思ったらやっぱりチョッコレートを目の前に突き出す空中小姐。
さすがにメインは食べなかったけど、短時間に2回も食事を摂ってはいけない。
胃袋あふれそう。 -
機は高度を下げマレー半島の灯りが窓の外に映る。JBの灯りはあの辺なのか?
ファイナルアプローチに入るとシンガポール沖に規則正しく船首を東に向けて並ぶ大小さまざまな船舶の灯りが見えた。
到着前のアナウンスによれば、シンガポールの天気はサンダー・ストーム。
日本が冬の時期にシンガポールはウキ?(サルモンキー?)じゃなくて「雨季」にあたる。雨季といっても快晴の日もあるらしく、一年のなかで雨が比較的多いということなのだろうか。 -
チャンギ国際空港到着。
ボーディングブリッジからすでに香港の数倍の湿度を感じる。そして暑い。 -
入国審査は香港などと比べても速いと感じた。
両替して到着フロアへ。
またタクシー待ちの列に並ぶ。 -
タクシーに乗込み、「グッドウッドパーク・ホテルへ!」
ようこそ!シンガポールへは何回目ですか?と気さくな運転手。
「初めてなんだよ!実にね」
nakaさんへ電話。
「着いたよ!日本から。」
「ほんまに来たんやねえ!」
居酒屋「なにわ」
http://nakamasananiwa.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-fe46.html
への到着予定時刻を午後9時30分とする。 -
スコッツ・ロードに入って道路の法面に日本食の看板が見えたころ、タクシーの運転手が「もうすぐホテルに着きますよ」と教えてくれた。
グッドウッドパーク・ホテル到着。
http://www.goodwoodparkhotel.com/ -
グレーの帽子と制服のドアマンがお出迎え。
I preferのhttp://www.iprefer.com/
カードを出してチェックイン。
ロビーは想像していたよりも豪華。
もっとクラシカルに腐っているかと勝手に期待していたのだけど。
お兄さんが部屋まで案内してくれるらしい。
「このホテルは以前お泊まりになったことがありますか?」とお兄さん。
「いや、実に初めての滞在なんだよ!」
同じセリフが2回目・・・。 -
長い回廊の手前で、「メイフェア・プールとフィットネスジムをご利用になるときは、こちらです」と案内される。
メイフェア・・・。いい響きだ。単語の音だけ楽しむならロンドンに滞在しているような錯覚をおぼえる。
まだシングリッシュとやらの洗礼にはお目にかかっていない。
もっとも、こちらは由緒正しい「ジャパングリッシュ」
いい勝負だわ。 -
部屋はRoom135。
プールサイド・スイート。
http://www.goodwoodparkhotel.com/acc-poolside.htm -
今回のホテル選びにたり、アドバイスを受けた方々は数名。
当然それぞれお気に入りのホテルをお持ちだった。
で、やっぱり少し悩んだ。
一人で泊まるのはどこでもよいわけではない。
しかし、一人でラッフルズに泊まろうなどと無謀な考えはないかわり、コロニアルかプラナカンの雰囲気くらいは感じてみたい。候補で残ったのはグッドウッド・パークとインターコンチネンタル
http://www.singapore.intercontinental.com/
でも、I Preferredが出してきた信じられないレートに思わずポチっとな。
http://www.preferredhotels.com/preferred_hotel/index.aspx
そして前述の方々にグッドウッドパーク・ホテルの悪口を言った人は誰もいなかったのである。 -
さて、nakaさんにお会いせねば。
ロビーを横切り、ドアマンにタクシーを呼んでもらって「カッペ−ジ・プラザへ!」と乗込んだまではよかった。
「シンガポールは何度目ですか?」と運転手。
「それが、実に初めてなんだよ!」
と3回目の同じセリフ・・・。
なんだか、自分でもバカみたく思えてきた。
「カッページ・プラザは日本人がいちばん行くところですね」と運転手が言ったところで、思い出した!
忘れ物だ!nakaさんへのお土産。
忘れ物ってLostじゃなくてLeft使うんだっけ。
「ごめん。お土産を忘れたからホテルへ戻ってくれない?」
「え、今ですか?」と運転手。
「そう、部屋においてきた」
オーチャード・ロードに入っていたので左回りにまたホテルへ。
「このまま待っててね!すぐ戻るから」と運転手に告げて、「お帰りなさい?」と驚くドアマンにドアを開けてもらい、部屋の机の上で鎮座まします手提げ袋を引っ掛け再びタクシーへ。 -
「おかえりなさい!今度は大丈夫ですね」と運転手。
まったく、「ターミネーター」のセリフを使う機会があるなんて思ってなかったよ。
「カッページ・プラザへは何しに行くのですか?」と運転手。
普段なら厚かましい野郎だなと思うところだが、性格が良い運転手オヤジであることがわかっていたので快く答える。
「友達に会うんだ!久しぶりにね」
「楽しみですね!お土産を忘れちゃいけません。で、お土産は何を?」と運転手。
「どうしようもなく日本的な伝統あるクローズさ!」
「?」の運転手。 -
あっという間にカッページ・プラザ到着。
「入口はそこです。気をつけてね」と運転手に指差され、タクシーを降りた。
降りてすぐ運転手の言った言葉を理解する。
きれいなお姉さんたちが、「コンバンワー!」と声をかけてきたから。それもビルに入るまでに3回。
それも当然。僕の格好が明らかに日本人であることがわかってしまっていたから。
夏物の紺ブレにハッシュパピーの靴というオヤジ姿は、そうそうローカルでお目にかかれるもんではないはずだ。 -
さて、nakaさんに「リフトで3階まで上がって」と教えられていたが、エスカレーターで3階へ。
居酒屋「なにわ」を目指す。
途中、お店の前で営業中のお姉さんたちにからもご挨拶を頂戴する。
シンガポールの夜ってフレンドリー?。
nakaさんの指示はさらに
「リフトの裏」
はて、リフトの裏は吹き抜けで、向かいは「大隅」
半島?
こりゃ、あかんわ。
携帯を出して再びnakaさんへコール。 -
nakaさんの音声案内で回廊を進むと、店の前でnakaさんと奥さんがお出迎えしてくれていた。
えろうすんまへん。忙しいとこ。
まずは握手して、ハグ。
奥さんとは初対面なので紹介をされる。
中国系のきれいな女性。
のうりかです。お土産の袋を渡す。 -
お店の暖簾をくぐって、奥のカウンター席へ案内される。
ロフト風というわけではないけど天井が高く、民芸調の置物やら日本のカレンダーが下がっている様は、ここが大阪のミナミだと言われても全然疑わないほどの雰囲気だ。
奥さんにおしぼりもらって顔拭いてると、nakaさんの笑顔がカミングアップしてきて、「じゃ、なに飲む?マティーニはないよお!」って、僕は朝から酒の飲み通しです。
「では、タイガー・ビールをください」
僕は寅歳。nakaさんは戌歳生まれ。
彼は僕のプロフィールの写真を見て「飲んではるジンはグリーンのボトルでしょ?」
と見事に「タンカレー」http://staging.tanqueray.com/en-us/World%20of%20Tanqueray%20Products/
を言い当てた人。
(オリーブは絶対2個よね!と言い切ったマダムもすごいが)
この人の人生は不思議で、そして素晴らしい。
ここで語り出してはあと二千字は必要となるので割愛。 -
nakaさんと奥さんは満員のお客さんにもかかわらず、ずっと僕の相手をしてくれた。
ご夫妻で行ってきたばかりの台湾周遊の旅や、彼の家族のこと。
僕の下の娘にオリンパスの一眼を買ってあげたこと。
デッキシューズ買いたいんだけど?とか。
nakaさんの歯医者通い。
僕の赤毛はどのように白くなるのか?
・ ・・などなど。
nakaさんが台湾で買ってきたというカラスミやピータンをごちそうになりながら、隣の日本人駐在員らしいオヤジ2人とも盛り上がる。
nakaさんは「明日どうする?マラッカ行く?」と、案内する気で満々。
しかし、nakaさんは台湾で風邪をひいて体調がイマイチというのを最初に確認していたので、有難い申し出を丁寧に断る。
明後日の午前便で帰るし、明日は自分なりに街歩きするよ。
店で奥さんが「nakaさん」と呼んでいるのがわかって、ひとりでにんまり。 -
芋焼酎をオンザロックでもらったころ、nakaさんはとても幸せそうだと思った。
ふと伊集院静氏のエッセイにあった文章を思い出しnakaさんに話す。
伊集院氏の名前を出したとき、nakaさんの目が光ったのを見逃さなかった。
nakaさんについては、いろいろ驚く話ばかり多くそうそう不思議にも思わなくなったが、日本で伊集院氏とは偶然にもご縁があったらしい。(これも想像するとニヤニヤしてしまいそうだが)
僕は氏の小説を一冊も読んでいない。エッセイは昔から好きだが、なぜか物語にはご縁がない。
JR東日本の車内誌は
http://www.jreast.co.jp/localline/tranver/index.html
DNPの営業が来ていた関係で創刊から読んでいる。
1月号の「車窓に揺れる記憶」で伊集院氏はこう書いている。
「元旦の朝の空・・・
それがどんな空であったかを友人たちにたずねてみると、十人中七、八人が青く澄みわたった晴天の空の思い出を語る(・・・中略)もしかして・・・、遠い日が、晴れがましい記憶である人は、その頃がしあわせだったのではなかろうか。
・ ・・(中略)
人は誰もしあわせを望むが、これがしあわせというものを実感する機会は少ない。むしろ切ない哀しい出来事にこころを痛める日々が多い。そんな時、人の表情はやはり曇りがちになる。
元旦の朝の空が青く澄みわたっていたように子供ごころに残っているのは、それぞれの家で、家族一人一人の表情にまぶしいものがあふれていたからなのだろう。
しあわせは決して特別なものではなく、私たちのこころの持ちようで、そこにたしかにあるものかもしれない。」
〜「トランヴェール」より
チェーホフの「ワーニャ伯父さん」ではないけれど、一日に奇跡が二回あったら人生はとてもつまらないものになってしまう。
何も楽しいことがない、などと言って嘆いている人は、悲しいことに、いま目の前で奇跡がおきていても気がつかないで生きているのではないだろうか。
nakaさんにうまく本旨を伝えることはできなかったけど、
「大事なのは幸せを確認できる心を持ちつづけることなのではないかと思います」
などと言って自己完結してしまった。 -
もうそろそろ帰る。お勘定ね。
どうしても僕の支払いを受け取らないご夫婦。
じゃ今度は女房を連れてきますから、そのときはお勘定受け取ってくださいね。
約束ですよ。
「本当に奥さんのことニコトラって呼んではるの?」とnakaさん。
「ええ、僕はのうりかって呼ばれてますねん」
と言ってメールの宛名を見せた。
nakaさんはやおら携帯を取り出し、僕の靴にレンズを向ける。
僕はカメラを出してドアップのオヤジ2ショット。
「幸せを確認できることねえ」とnakaさん。
「そうですね」と僕。
店の前で再び握手して、ご夫婦に見送られた。
時に11時30分。 -
タクシーが前に停まっていたけれど、オーチャード・セントラル
http://www.orchardcentral.com.sg/about.php
の向かいから乗込む。 -
ロビーにはまだ人影あり。
明日の午後、この「レスプレッソ」はアフタヌーン・ティを
楽しまないと!という義務感にとらわれた観光客であふれる。
http://www.goodwoodparkhotel.com/dining-lespresso.htm
この奥のカフィ・ラウンジ
http://www.goodwoodparkhotel.com/dining-coffee.htm
でもハイティとバフェのサービスがある。
案外、穴場かも。 -
部屋に戻るとウェルカム・ティーのサービスが中国風の籠に届けられていた。
さっそく一杯。
しかし、部屋が寒すぎる。
エアコンは25℃に設定されている。
冬の日本から来星すると身体がまだまだ追いついてこれないのか? -
プールに面した部屋のドアを開けて、静まった水面に写るホテルの明かりをしばらく見ていた。
ふと星は見えないのかしらと、夜空を見上げる。
いくら目を凝らしても何も見えなかった。
この街の夜空はちょうど日本の梅雨どきに似ている。
街の明かりが水蒸気に吸い込まれ鈍く銀色のグラデーションを描いていた。 -
シンガポール。
この街もまた眠らない。
国旗に月と5つの星を冠したこの街で暮らす人々は星空を見上げたりはしない。 -
1月9日(土)晴れ。
「ホヨヨ、ホヨヨ」と鳴く音で目が覚める。時計はまだ6時30分。
PCを開いてWifiに接続し、nakaさんへお礼のメールを入れる。
しかし、昨日nakaさんが言ってた「マラッカ」http://www.tourismmalaysia.or.jp/region/malacca/index.html
は日帰りもできるのか? -
新聞が届いていた。
「ザ・ストレイツ・タイムズ」
http://www.straitstimes.com/Breaking+News/Breaking_News_Top_Stories_20090924.html
(直線の新聞という名前ではない)朝日新聞と関係が深い。
昨年日本でも紹介された興味深い記事がある。
「Should we speak Singlish?」
http://www.straitstimes.com/Breaking%2BNews/Singapore/Story/STIStory_433841.html
シングリッシュの特徴は
・ 主語を言わない
・ 文を短くする
・ 最後の子音は発音しない
・ 英語でも語尾に中国語?をつける
・ 同じ言葉を2回重ねる
どこかの国で使っている言語を思い出すような気がする。
そう日本語、または日本人が話す英語。
それもネコオヤジが操る限りなく怪しい国籍不明の英語。
ロンドン、香港でも「?」とされるネコオヤジ・イングリッシュがここでは「通じる!」わけだ。
シンガポール政府が「きれいな英語を話しましょう!」というキャンペーンを展開しているというが、どうやらシングリッシュへの愛着は、そうそう容易にスタンダード・イングリッシュへの励行を受け入れないと思われる。
確かに、シンガポール入りして夕べから「〜ラー」とか「〜マー」とか耳に入ってくる。
でも全然気にならない僕って「ヘン」なのか?
調査した89%もの人がシングリッシュを肯定し、記事もそれに続く。
It is part of our culture which defines who we are - we shouldn't hide from that.
もはやシングリッシュは文化の一部だ。 -
翻って、日本の山形の庄内で聞く「んだば!」も福岡の博多で使われる「と、とー!」もオキナワンが話す「ナンクルナイサー!」も文化があってこそ使い続けられる言語。
けっして記号や暗号でも旋律でもない。
それが日本語と呼ばれているだけのことだった。 -
朝食をとりに食堂へ。
この食堂へのアプローチがなんとも言えず良い雰囲気を出している。
僕のなかのクラッシック・ホテルはある種の匂い。特有の佇まい。そして少しだけ腐りかけていることが必須の要素だ。
そして、このようなホテルにレストランという言葉はそぐわない。
「食堂」と呼んでこそこの空間に今も凝縮された時間を呼び戻すことができる。
それは今も耳をすませば過去の誰かがこの床を歩く音をつかまえるくらいに。
黒服のスタッフは僕の名前も部屋番号も聞かず、当然のように案内するので「バフェ?なんだよね?」と聞けば、「そうです。アラカルトになさいますか?」と言うので「いや、全然問題ないよ。バフェは好きだ」と席に案内された。 -
実は、南側の窓の側が良い感じだったのだが、食堂を利用する客の出る入るで落ち着かない席なので使われないらしい。
「オムレツはどうしますか?」笑顔の良いコックのお兄さん。
プレーンにしてもらった。 -
ここの朝食は美味しい。
種類はそれほど多いわけではないが、一つ一つの料理の味がしっかりしている。
シンガポール到着してずっと「煙草」を吸っていない、(煙草は成田を発つ前に捨てたhttp://www.customs.gov.sg/topNav/new/SDPC+Cigarette+Marking+Regulation.htm)
健康的な朝食だからこんな世迷い言をたれているわけでは決してない。
朝食を終えて席を立ちサインしようとスタッフに合図すれば、「インクルードです」の言葉が返ってくる。
はん?わざわざ朝食の付かないレートを予約(朝食付プランは2人分相当がプラスだったので)したのに。 -
ロビーを出てドアマンと挨拶「今日は良い天気になりますよ!」と言われ、「ホヨヨ、ホヨヨ」と鳴く鳥のことを教えてもらいたいと聞けば、僕の鳴き声の真似が全然わけわからんと言うことで困惑するドアマンおやじ。
えろうすんまへん。
しばし、件の鳥は鳴いていないものかと、散歩をしてみる。 -
既に気温は日本で言えば夏の朝。
鳥を見つけるには見つけたのだが、「ホヨヨ、ホヨヨ」とは鳴いてくれないのですよ。 -
部屋に戻るのはロビー正面のガラスドアからメイン・プールへ出て部屋の外のドアを使うことにした。
そのほうがいくぶん近い。
ホテル側としては、そういうゲストの傍若無人の振る舞いはご遠慮いただきたいところだろう。
ならば、プールのまわりに出入のドアはつけないことだな。 -
フタッフがプールの掃除を終えたので、さっそくバスローブとタオルを抱え外へ。
屈伸だけしてジャボン!
水は冷たくない。温かくもないが。 -
ひと泳ぎしてデッキチェアに座り「月と六ペンス」を読み返す。
中野好夫氏が訳したのは1940年。新潮文庫は昭和34年に発行とある。
30年も前に高校生の自分がこの本を手にしたとき、訳者の名前など気にもしなかった。
中野好夫氏は英文学者にして、徹底した平和主義者。
朝鮮内戦後の景気上昇のさなか、彼が文芸春秋に発表した評論の題名を知らぬ人はいない。
「もはや戦後ではない」
この言葉は社会現象となり経済白書にも登場した。
この「月と六ペンス」をどんな作品かと、思い出す人で「月は夢を、六ペンスは現実を意味する」と言う人は多い。
それはそれで間違いではないのだが・・・。
中野好夫氏の昭和34年に付された「あとがき」にこうある。
「筆者はもし恐るべき批評家たちから『月と六ペンス』をなぜ訳出したかと問われるならば、わが国の通俗作家の歩むべき道に何らかの暗示を投じるものであるまいかというのが第一動機であって、必ずしも卑俗な意味で大衆化されることが筆者の希望ではない」 -
30年前、この作品を好きになれなかった理由はただ一つ。
「不可解な行動は周りを不幸にする」という事実だった。
高校生の僕は毎日説明のつくような日常があったわけでは必ずしもない。
むしろエキセントリックな日常を望んでいた。
そしてそう願う自分に疲れてもいたと思い出す。
半分を読み終えたところでプールサイドにお仲間もちらほら増えた。
今日はまず近くの靴屋でデッキシューズを買うんだ。 -
午前10時
ホテルのはす向かいがDFS。
http://www.dfsgalleria.com/en/singapore/
まずはDFSへ。
スコッツロードにかかる歩道橋を渡る。
はい。
DFSには靴なんてどこにも置いてありません。
当然だったわ。 -
DFSの向かい、つまりホテルの隣に遠東プラザhttp://www.fareast-plaza.com/index.htm
なるショッピング・ビルを発見。 -
テーラーや両替屋は店を開けているのに、靴屋を含めほとんどの店はシャッターを下ろしたまま。
10時30分まで待ってみよう。 -
その間、さらに西隣のハイアットのロビーを流す。
http://hyatt.jp/hyatt/images/hotels/sinrs/gallery_62.jpg
ハイアットらしい・・・。
と言ってしまってはそれまでだが、どこか中国でも日本でもない、何かが足りない印象。
風水っぽい「気」は感じるんだけど。 -
10時30分過ぎ、やっと一軒の靴屋のシャッターが開いた。他にも靴屋はあれどまだ開店する気配すらないので選択の余地はない。
デッキシューズはないのか?と聞く日本人オヤジに困惑する2坪のショップの売り子お姉さん。
「サンダルならありますけど」
で、99SGDも払った僕ってやっぱり日本人ツーリスト。
こんなに靴屋で時間をロスするとは予想だにしていなかった。
ホテルへ戻る。
さっそくサンダルをおろして、半ズボンとポロシャツに怪しいレイバン姿となる。
切り抜いた地図をマネークリップに挟め、携帯は持たず、いざ出動。 -
「街歩きをする」と宣言したものの、過去の経験から考えて、初めての街を縦横無尽に歩けるわけはない。
nakaさんから「チャイナタウンへは行くべき・・・」と言われていたので、最初の目的地はそこに決定。
エントランスにはタクシー待ちのゲストが数名いた。
すぐ案内しますからロビーで待つようドマンに言われ待つこと2分程度。
水色のタクシーが横付けされ、スタッフが呼びに来た。
タクシーに乗込み「チャイナタウンへ!」
途中、クラークキーのノヴォテルやらスイソテルの建物が見えた。
信号待ちで運転手に「チャイナ・ヘリテージ・センターって知ってる?」http://www.chinatownheritagecentre.sg/
と地図を出すと、老眼の眼鏡を外してパゴダ・ストリートね!と再び車を進める。 -
パゴダ・ストリートの隣、テンプル・ストリートに入ったとたん、両側はショップ・ハウスが続く景観になった。
「あの突き当たりに両替の看板が見えるでしょ?その左だよ」と親切な運転手。
ありがとう。世話になったよ。 -
強烈な日差しと雑踏を進む。
旧正月が近いのでお店にはお正月用品が、これでもかと言わんばかり、ところ狭しと並んでいる。 -
「チャイナ・ヘリテージ・センター」が見えてきた。
シンガポールは圧倒的に華人が多い。
つまり中国文化がベースと言って間違いない。
そこへ複雑にからみついてくる「プラナカン文化」
説明が難しいので引用する。
(牛嶋直美氏アサヒコラムAICより)
《17世紀末にマレーシアやシンガポールにやってきた中国系移民の子孫をプラナカンという。イギリス人支配下で成功を治めた中国人商人が、地元マレー人女性と結婚して授かった子を、マレー語で「その土地生まれの子」という意味のプラナカンと呼ぶようになり、そこから独自の文化が誕生した》
「シンガポールに観光資源などあるわけはない」と断言していた僕の考えはどう変わるのか、変わらないのか?自分でもわからない。 -
ショップハウスを改築した建物。
10SGDを払って、やたらと暗い館内を進む。
サンパン船のディスプレイはシンガポールが港の発展とは切っても切れない象徴。
チャイニーズ・キャラクター
時代を追って上の階へ。その時代を生きたローカルの人々の暮らしが展示されている。 -
足を止めたのは、近代の食堂。
ショップハウスは観音開きの窓を開けないと微妙な採光になる。
いまそこに人々がにぎやかに(やかましく)外食をしているのが容易に想像できる光景。 -
開けてある窓からは隣のショップハウスが見える。
「牛車水海鮮」とある看板の「牛車水」はチャイナタウンの別称だそうだ。
(昔この街では牛に車をひかせ水を売っていたからなんだらしい?)
ところで「OLDE CUBAN」って、なに?
http://www.oldecuban.com/index.html
シガー・バーだそうです。 -
テーラーの店と作業場のセットで1階の出口に出る。
-
昼食は、さっき窓から見えた「牛車水海鮮」の下にパラソルを並べる露店。
オーダーは迷わず「タイガー・ビールとホッケンミー!」
霜がついたジョッキにビールを注いでもらって、最高のノド越し。
やっぱりビールは暑いときの飲み物だよな!
正確にはホッケンミーではないのだろうけど、シンガポール・フライド・ヌードルはうまいと感じた。(あくまでも香港のカフェ・デコで出されたと思った場合と比べて) -
次の目的地は「マーちゃんライオン」
地下鉄MRTまで歩く。
このパゴダ通りだけでチャイナタウンを語っては、シンガポール市民を敵に回すことになってしまうのはわかっている。
しかし、変だ。この街並みは。
僕には、どう見てもUSJのテーマパークか、ハリウッドのスタジオ・セットにしか見えないのだった。
そしてこの通りを歩いている圧倒的に僕を含めた観光客。 -
nakaさんは「観光局が整備した」と言っていた。
それでも、「見るべきだ」と言ったnakaさんが、毎週「国境越え」をする理由が少しだけわかった気がしてきた。
nakaさんにとってのシンガポールは、もっと懐かしく混沌とした空気が滞留する街なのだ。
毎週国境越えしてJBやマラッカ、季節がよければティオマンへ向かう彼が求めているのは、自分のなかにまだ残る、シンガポールでは消えてしまった風景や光と風なのだ。
そして、それを理解してくれる奥さん。
毎回なぜ、ご夫妻で同じ街に何度も何十回も国境越えする理由さえもが今ここに、ロックフェラー前のツリーに輝くLEDライトが点灯したかの如く明らかになった。
自分たちの「旬」の部分、記憶、一部、かけらと言ってもいい。
それを大切にしているからこそ。
二人は来週も国境を越える。きっと。 -
途中、トライショー(人力車)に乗りこむのはインド系かスリランカ人のご夫婦か。
-
MRTの1Rideは2.2SDG。(1SGDはデポジット)
ドービー・ゴートで乗り換えて、ラッフルズ・プレイスへ。 -
ラッフルズ・プレイス駅から地上に出ると目の前に広がったのはシティ・ホールと最高裁判所前の緑豊かな広場。
「ガーデン・シティ」と言われるシンガポールを改めて実感する風景。 -
白亜のセント・アンドリューズ教会は南の島の強烈な太陽の下でこそ光り輝く。
-
「私たちの栄光ある死」という碑文。
第一次世界大戦の慰霊塔。
ロンドンあたりでもよく目にとまる風景だ。
願わくば、ここの石段でピースサインなどして写真に
おさまる4traメンバーがいませんように。
日本なら忠魂碑か?
「忠」って誰に対してだったのかも知らないで生きながらえる日本のモニュメント。
日本では誰もその前で花を供える人などいない。 -
クリケット・クラブの前では真剣に練習をする人たち。
ここは英国か?
この太陽の下、あのコットン・セーターでプレイするのは難儀じゃないのか? -
小さなライトハウスが現れた。
リンボーセンを記念したプレートがはめ込まれてある。
リン・ボーセンは抗日戦争の英雄。 -
ヴィクトリア・コンサート・ホールの時計台が美しい。
絵葉書の風景と同じだと思うとつまらないと思う人もいるだろうが、僕はそう思わない。
きれいなものをきれいだと言えるのが、人間の正常な機能だ。
ゆえに、いまこうして僕は「マーライオン」を目指して歩いている。
この写真の時計台の下、樹木の太い幹の左に、ラッフルズ卿の銅像が小さく写し込まれている。
ラッフルズ卿がシンガポール発展の礎だというのはどう考えても合点がいかない。
シンガポールをつくったのは少なくとも英国人ではない。
この国を独立国と認めるかぎりは。 -
フラートンが見えるこの橋を渡って降りるとマー君はもうすぐ。
階段入口にプレートあり。 -
まずはマーライオンjr.が歓迎光臨。
-
そして勢いよく水をはき続ける親マーライオン。
シーニック・ポイントは桟橋の先端のようで、観光客はみんな思い思いにポーズをとってカメラに収まっている。 -
マリーナ地区のホテル群をバックに水を放出する姿もそれなりによいアングルだと思う。
いま確認できるホテルのどれもが最高級のホテルだらしい。
僕もそう認めるし、泊まる機会があればステイしてみたい?
(東京のお台場に外国人がステイしたいと思うかどうかは疑問だが) -
ワン・フラートン
http://www.fullertonhotel.com/location.html
の前でタクシーを拾いホテルへ帰る。 -
フォート・カニンガムの近く、途中の信号待ちで見えた建物は消防署。
間違いない。 -
ホテルへ戻るとプールの椅子は埋まっていた。
当然のように中庭から部屋へ入ると、フルーツをセットしにきたスタッフが
「おかえりなさい!」
ネコオヤジみたいなゲストにはいささかも驚かないらしい。
こっちはドキっとしたんだけど。
シャワーの代わりにもう一つのプール。
メイフェア・プールへ。 -
ここは先客が数名。
ドボン!と入ったはいいが、あまりの冷たさは心肺機能を危ぶむほど。
これは意外だったな。
それでもひと泳ぎして、「月と六ペンス」の続きを読む。
日陰が涼しく感じる。
というか肌寒い。
まさかと思ったが体内温度計がジャムっているのは間違いない。
タオルを肩にうつぶせに寝てみる。
これでちょうどよい感じ。 -
結婚式?なのか、婚約披露パーティーなのか、ローカルのカップルが記念写真を撮っていた。
もちろんプロのカメラマンが撮る。いわゆる典型的な中国人文化。
服装は大人しいけど、誰が摂氏30℃の太陽の下でネクタイ締めてスーツ着るかい?
しかし同時に、ここって、つまりこのホテルがいかにシンガポール市民に愛されているかを考えさせられる光景。
(東京なら椿山荘か目黒雅叙園、百歩通り越してホテル・ニューオータニ)
これからずっとお幸せに。
末永く。 -
「月と六ペンス」この本は30ページまでのひどく疲れる文章を制覇できれば、あとは驚くほどページを繰る手が加速する。
そういう本もあるのだということだけ。
太陽が少しだけ傾いてきた。
部屋へ戻ろう。 -
ロビーをのぞいてみるとアフタヌーン・ティはまだまだ絶好調。
香港でも思うのだが、なぜ亜熱帯や熱帯の街で英国統治の名残とはいえ、冷房をギンギンにしてまで紅茶を飲まなければならないのか?
そして、わざわざオプショナルつけてまで、ランドの
ワゴン車や、バスで来なければならないシロモノか?
日本人ツーリストの謎。 -
バスタイムだな。
頭を洗って長いバスタブに浸かり、副交感神経をリセットする。 -
夕方の散歩はまた「ホヨヨ鳥」を探しに。
-
鳥は鳴かない。
代わりにリスが登場。
香港のリスと似ているが、いくぶん小型の種類とお見受けした。 -
ホテルの外壁がオレンジ色に染まる。
ゲップが出るほどこの建物の写真は撮った。
部屋へ戻ろう。
ドアマンは「おかえりなさい!」と、いつも笑顔で迎えてくれる。 -
「デリ」
http://www.goodwoodparkhotel.com/dining-deli.htm
謹製の名物ドリアン・パフ。
「バラ売りもしますよ」
とスタッフにすすめられるも、地上に降りると極端にスイーツ不感症になるネコオヤジ。
閉店間際のプライスダウンを狙うゲストも多いとか。 -
夕食を思い悩む。
何も食べたいと思うものが思いつかない。
そういう夜もあっていいのだと思う。 -
思いあぐねて、タクシーで向かった先は
「カッページ・プラザ」
ありえない!と言われるな。これは。
昨晩と同じ風景。
土、日曜は「なにわ」の定休日。
(道楽でやっているわけでは決してない) -
同じフロア。
「KAIHO SUSHI」で食べる。
http://www.bernardtang.com/
外国まできて鮨たべるのはどうも信条と違うような負い目はあるのだが・・・。
夜のコースをオーダーする。 -
感想は、安くてうまいかも。
どこと比較して?
もう言うまい。
nakaさんは、偉大だ。
魚を仕入れてお客さんに食べさせ、幸せな気持ちにさせているのだから。
そして、大皿や大鉢に盛られた料理たち。
http://www.asiax.biz/gourmet/6734-1418/ -
南十字星が輝いているはずの赤道から北100kmの街で日本料理を作り続ける、その営みはそれだけでもう一つの「シンガポールに輝く星」と言って大袈裟とは思わない。
-
カードで支払いタクシーでホテルへ帰る。
-
部屋でパッキング。
朝食のルームサービスをドアノブに下げ、PCでメールをチェックし早々と眠る。 -
1月10日(日)晴れ。
今朝はもはやあの鳥の鳴き声も気にならなくなった。
7時に起きる。 -
ルームサービスはチャイニーズ・ブレックファスト。
お粥は鳥と鮑と椎茸。 -
午前9時。
チェックアウト。
「ご滞在は満足していただけましたか?」とスタッフ。
「実に良かった。今度は妻とステイするつもりだよ」と答える。
今朝のルームサービスが勘定に入っていないのを聞くと、「インクルードですから」とのこと。
恐れ入りました。
また利用させてもらいます。 -
笑顔のスタッフがタクシーのトランクにバッグを積み込みながら、
「パスポートは忘れてませんかあ!」と明るく叫ぶ。
「まさか、ほらね!」とYシャツの胸ポケットを指して答える。
タクシーに乗込み、「チャンギ空港へ!」 -
途中、道路からは小奇麗なHDB(HOUSING & DEVELOPMENT BOARD)群が次々と現れる。
http://www.hdb.gov.sg/
実にシンガポール市民の80%がHDB(英国で言えばフラッツ)に住んでいるらしい。
nakaさんが今日も小タロをつれて奥さんと朝の散歩をしている姿を思い浮かべた。
リー・クァン・ユーの手によってつくられたこの国家はどこへ向かっているのか?
経済がどん底にならない限り、この一党独裁(北朝鮮にそれとは明らかに違うが)と言って間違いないはずの、熱帯に位置する都市に暮らす市民は明日を楽観してこれからも生きてゆく。
http://www.pmo.gov.sg/ -
約20分で第1ターミナル到着。
キャセイのカウンターは左端。
チェックインをすませて、出国審査でスタンプされ、キャセイのラウンジへ。 -
一昨日、自分が並んでいた入国審査のエリアを階下に見る。
-
キャセイから招待された
「スカイヴュー・ラウンジ」
http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/atairport/lounge?cityCode=SIN
ここは香港に次ぐ広さとみた。
しかも24時間営業。
ただし、ここにもヌードル・バーはない。 -
PCに接続して、nakaさんへまた来る旨を書き込みし、窓の外でタキシングする航空機を眺めてすごす。
CX714便は11時25分の出発。 -
11時に第1ターミナルの東端、ゲート49までたどり着くとセキュリティ・チェック。
そういえば、出国審査前にチェックはなかった。
結構並んでいたけど、チェックはスムースに進む。 -
機材は来たときと同じB777。
隣はフランス人の女性で同行した友だとインボランティア・アップグレードされたと言っていた。
フランス人の英語は妙にニコニコしてしまうような響きがあって楽しい。 -
JICA
http://www.jica.go.jp/index.html
でブルネイ(マレーシア)に行っていた元役員は、
「フランス人の話す英語が好きだ」と言っていた。
僕もそう思う。
英語を話す彼らあるいは彼女らには、フランス人と中国人に感じる中華思想(中国四千年だか、六千年だかを背景にする中国人が精神のよりどころとする意味不明なプライドを当然のことと態度で表しているもの)に相通じる言葉と言葉の微妙な「間」の存在を感じることなく英語を使うことによって対峙できるから。
これが中国人の英語だと微妙にまた違う印象になる。
ごめんなさい。
ここで不愉快に思う全世界の中国系の皆様。僕が揶揄する(実は畏敬の念をもっている)中国人は中国大陸のつまりP.R.Cの方々のなかでも、僕が出会ったPRC国家人民の構成員の小数点7桁にも満たない人々を指しています。 -
CX714は定刻より早くドア・クロージング。
窓の外に流れる緑の濃い空港周辺の森が眩しい。
「月と六ペンス」
サマッセト・モームの代表作はむしろこの作品の後に執筆された「雨」または「赤毛」が秀逸だと信じている。
ストーリーとしてありきたりだと言う人は、短編の「オチ」に期待しすぎただけのこと。
南国のむせかえるような、まとわりつく湿度をこれほどまでに見事に描いた作品に僕はまだ出会っていない。 -
「月と六ペンス」にタヒチのゴーギャンを、オランダに帰った画家にゴーグを重ねるのは読む人の自由だ。
中野好夫氏の昭和34年に付された「あとがき」にはこうある。
「・・・最後に、『月と六ペンス』という題名は、スタンダールの『赤と黒』のごとき象徴的意味をもつもので、「月」は、人間をある意味での狂気に導く芸術的創造情熱を指すものであり、「六ペンス」は、ストリックランドが弊履のごとくかなぐり捨てた、くだらない世俗因襲、絆等を指したものであるらしい。」
ヨーロッパの世界で「月」はLuna。
「狂気」を表す。
仏語ならLuneか。
もし「雨」を読んだ人が、シルビア・クリステルこと、エマニュエルがバリのスコールの中で演じた、あのシーンを思い出していたのであれば、かなり僕の感覚に近い。 -
日本にあった(そのわずかな自分のアイデンティティさえも)すべてを捨て奥さんの国に暮らすnakaさん。
30年前のシンガポールがどうだったのか、そのお話を聞く機会はまたの訪星で。
サマセット・モームが残した言葉には皮肉や厭味の味付けが目立つ。
しかしあまり有名でない言葉として、こんなことも書いている。
「人生とは、切符を買って軌道の上を走る車に乗る人には分からないものである」
〜「作家の手帳」より -
「友よ」と書き出せば「・・・」とすぐ僕の常套句を先回りされそうだが、それでも言う。
『友よ、あなたの祖国はあまりにも遠い』
CX714は定刻通り、冬晴れの香港へ到着した。
時に15時20分。
「月と六ペンス」
ジャスト・トランジット香港編へつづく。
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この旅行記へのコメント (16)
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- nao0880さん 2012/07/10 08:00:36
- グッドウッドパークホテル
- のうりかさん、こんにちは。
訪問ありがとうございます。
香港旅行記のリンさんとの会話を楽しませていただいたのち、この旅行記へ移動してきました。
グッドウッドパークホテル、夜も綺麗ですね。
私はシンガポールを数年前に訪れました。ホテルはグッドウッドパークと同じ敷地内のYork Hotelでした。(事情があって、ホテルのベッドで眠った日はありませんでしたが。)
9日間の滞在ののちに、同じ敷地内に立派なホテルがあることを知りました。
昼間に遊びに訪れればよかったかもしれません。
のうりかさんのお酒の写真、食べ物の写真、屋内の少し暗い場所の写真、きれいに撮れていますね。
他の旅行記も楽しませていただきます。
ではまた。
- のうりかさん からの返信 2012/08/15 10:02:17
- RE: グッドウッドパークホテル
- nao0880さん、こんにちは!
かくも長い間、私の不義理をお許しください。
なにせ、「モッキンバードの呪い」からやっと解放されたものですから。
って、なんのことかわかりませんよね。
nao0880さんはシンガポールがお好きですか?
僕は好きなのかどうかも断言できないほど、短い滞在ばかり繰り返しています。
すべては居酒屋なにわがそこに存在するからに外ならないのですが。
僕の写真をお褒めいただいて大変恐縮です。
コンデジで一眼と同じ写真を撮ることは、豚が空を飛ぶくらい不可能です。
が、コンデジで一眼っぽい写真は撮れるものだと信じています。
重いのが嫌いなだけなんですけどね。
本当にご訪問いただいた御礼が今になってしまい、大変失礼いたしました。
のうりか
-
- zzr-cさん 2010/12/18 13:28:56
- 大作をじっくり読ませていただきました。
- のうりかさま こんにちは!
まさに小説のような始り方のオープニングが印象的でした。
そして会いに行った「なにわ」の大将はNakaさんじゃありませんか!
会いにシンガポールに行かれたんですね!!凄いです。
ワールドワイドなオフ会?(になりますか?)はこれまた凄いです。
Nakaさんとの楽しいひと時、想像出来ちゃいますね^_^
月と六ペンスを片手にシンガポールへのブログを小説へと進化
させたろうりかさん、凄いと思います。
大作、楽しませていただきました(*^^)v
じぃ〜
- のうりかさん からの返信 2010/12/19 13:50:12
- RE: 大作をじっくり読ませていただきました。
- zzr-cさん、こんにちわ。
シンガポール旅行記にご訪問ありがとうございます。
また、投票までいただいて恐縮しております。
さて、zzr-cがnakaさんをご存じだったことにはあまり意外とは
思いませんでした。
お二人に共通する「精力的」なまでの旅行記閲覧にはただただ脱帽です。
僕の旅行記を最後まで読んでいる4tra会員は希少です。
たぶん誰かが同じような旅行記を出していても、僕は読まないと思います。
このシンガポール旅行記、僕にしてはあっという間にUPできた一編です。
それだけnakaさんに会ってきた感動が大きかったのですね。
「オフ会」という言葉には少し惹かれます。
なかなか実現できませんけど。
また、電撃的に訪星して、「居酒屋なにわ」の暖簾を片手で払いあげ、
nakamasananiwaおやじに一泡噴かせようと企む年の瀬の休日でした。
zzr-cさん、おおきに。
またご訪問ください。
のうりか
-
- こつまなんきんさん 2010/02/01 18:18:39
- すれ違ったかも・・。
- はじめまして のうりかさん
1月8日からシンガに行かれたのですね。
私は7日から行っておりましたので、もしかしたら
すれ違っていたのかもしれませんね。
「なにわ」も知っていれば、お邪魔したのに・・・。
とっても残念です。
ドリアンパフ、グッドウッドパークのはおいしそうですね。
パヤ・レバのは一口サイズでした。
きれいな写真ばかりなので、見入ってしましました。
- のうりかさん からの返信 2010/02/01 22:14:07
- RE: すれ違ったかも・・。
- こつまなんきんさん。こんばんわ。
ご訪問ありがとうございます。
> 私は7日から行っておりましたので、もしかしたら
> すれ違っていたのかもしれませんね。
はい。
ラコステの半ズボンにゴム草履でサングラスした怪しいオヤジはたぶん僕です。
> 「なにわ」も知っていれば、お邪魔したのに・・・。
> とっても残念です。
次回の訪星の際にはぜひお立ち寄りください。
浪速のオヤジ、実は西宮の生まれです。
今じゃヒゲのクマさん状態ですが、若い頃はノーブルな顔立ちでした。
> ドリアンパフ、グッドウッドパークのはおいしそうですね。
> パヤ・レバのは一口サイズでした。
僕も次回にトライしてみたいと思っています。
> きれいな写真ばかりなので、見入ってしましました。
↑実は、今回とても丁寧に写真を撮るように心がけました。
というのは、下の娘にオリンパスの一眼レフを買ってあげたから。
で、自分はきれいな写真を撮るために一眼は必要ではないのか?と周りからも
聞かれました。
僕は必要ありません。
一眼レフは中学生から35mmフィルムで一通り卒業しました。
キャノンのIXYで一眼と同じ写真を撮れれば、それが僕の目指すツーリストが
覗いた旅行写真だと思っています。
コンデジもズームを多用しているのは嫌いです。
一眼もそうですが、ズームに頼ると被写体との「間」が感じられない写真に
なってしまうから。
「ちょっとピンボケ」のR・キャパもワイドレンズで近寄ったからこそ、人々の
生き生きとした表情を引き出すことができたのですから。
すみません。自分の世界に入ってしまいました。
シンガポールを愛するこつまなんきんさんにお褒めにあずかり少々感激して
おります。
では。また。
-
- 白い華さん 2010/01/25 21:50:59
- のうりかさん の (イメージ) そのもの・・・の 『洒落た! シンガポール 旅行』 ですね。
- 今晩は。
お正月 休み! は、 お洒落 な 大人 の 男性! の 一人旅・・・。
そして、 行き先 は、 友人を 訪ね・・・ながら の 東南アジア・シンガポール。
もちろん、 往復 の 飛行機 は、 エコノミー じゃ〜〜 ないっ。
シンガポール で 探して・・・みた けど、 見つからなかった 「デッキ・シューズ」。
きっと、 のうりかさん に、 お似合い! なんだろう〜・・・と 思います。 そんな・・・デッキ・シューズ。
でも、 暑い 場所! なので、 サンダル に 短パン・スタイル って〜〜 のも、 良さそう〜。 レイバン の サングラス! も 決まりますね。
旅 の ホテルの プールサイド・スィート に 部屋 を 取り、
サムセット・モーム の 「月と 6ペンス」 を 読み・・・ながら、
ノ〜〜ンビリ と、 (歩く! じゃ〜 なくて) 過ごす! シンガポール の バカンス。
何だか・・・ 『 素敵!な 大人 の 男性 の 海外 旅行 』 を 魅せて・・・ 頂けて、 チョット、 幸せ! 気分・・・で ゴザイマス。 (♪)
やっぱり、 東北 銀山 温泉! で、 窓 の ない・・・ 畳の 部屋! で、 皆さん の 幹事役! に 徹している・・・のうりかさん より、
この 旅! の オジサマ・・・が、 (私 の) イメージ に ピタリ!!! と 嵌る・・・ のうりかさん ナンデス。
こんな・・・ 旅! が 出来る・・・って、 素敵!!!
これからも ヨロシク お願いします。
- のうりかさん からの返信 2010/01/26 17:20:34
- RE: のうりかさん の (イメージ) そのもの・・・の 『洒落た! シンガポール 旅行』 ですね。
- 白い華さんからコメントをちょうだいして恐縮しております。
お洒落とはほど遠い自分ですが、スタイルを変えないのはもはや
「偉大なワンパターン」と言って居直るしかないのだと諦めてもいます。
キャセイを選んだのは昨年のシカゴ行きのチケットより安い運賃だったこと
と、直行便に1時間プラスの飛行時間で帰りに香港でシンガポールの中国文化
との違いを少し感じてみたいという、大変欲張りでタイトなスケジュールを
考えていたのですけど、まあこんなもんでしょう。
僕はYのシートで旅行するのは好きです。
まだまだ旅できる気がしてくるから。
ご指摘の「デッキシューズ」ですが。
結局買わなくて正解だったとも思えます。
僕の探していたデッキシューズは16年前にパリで捨てたのと同じモデルか、
それに近いものしか履きたくないので。
裸足で履くと皮革を染料が足の皮膚についてくる感じが好きなのです。
旅行記のnakaさん、どうでした?
楽しそうな人でしょう?そうなんですよ。とても。
さて、白い華さんがおっしゃるとおり、「銀山温泉編」を超える旅行記は
この先も書けないような気がしています。
たぶん。
白い華さんがおなかをよじらせて笑いながら読んでもらえるような
という旅行記はですね。
さて、これから戻ってまた仕事です。
本当にご丁寧なコメント、ありがとうございました。
-
- nakamasananiwaさん 2010/01/25 01:46:46
- シンガポールに輝く星です♪
- おつかれさまでした、おおきにね
ほんまにお会いしてあまりにもおいらの頭んなかにあったのうりかさんそのままやったんで昔からの知己のように接しさせてもらい失礼いたしました。
貴方の言葉を胸に秘めて今日も地球のアジアのマレー半島の先っちょのシンガポールのオーチャードロードのカッページプラザの3階の片隅にあるちっちゃなおいらの世界でじゃがいもん皮むいていきます。継続もひとつのカタチ、ありかたですものね、細胞がいれかわるよおに、世界がかわっていってもおいらの世界はあったかくほっこりできるよおにしていこうと思います。無理はせず、毎週末国境こえては生まれ変わって、にこにこと笑顔で楽しく暮らしていけるよおに---
あったかい文章、素敵です♪
またいつの日かお会いできる事を楽しみに
- のうりかさん からの返信 2010/01/25 20:55:35
- RE: シンガポールに輝く星です♪
- nakaさん、こんばんわ。
ちょうど仕事はいそがしいころでしょうか。
まてよ、土曜日営業したから休じゃないよね?
一年前の旅行記をUPできない僕がよく書き終えたと、自分でもボックリ、
じゃなくてびっくりしています。
でも、2年も前になるけど言ったでしょ、
僕は「好きなやつのためにならなんでも一所懸命になるんだ」
たとえ、○○○○オヤジでもね!
先にコメントしてくれた↓annieさんは今度「ぜひ、なにわへ!」と言って
はります。ひとつ、のうりか君の紹介ということでよろしゅうおたのもうし
ます!
昨夜は、きれいな星空が見れたんだってね。
僕も今度訪星したときは月と星を見てみたいんだな。
次の訪星、案外近いうちかもしれません。
コンプライアンスが来月あたり僕に白羽の矢をチロリアン!してくるかも。
ではまたね。
- のうりかさん からの返信 2010/01/25 21:29:49
- 訂正します。
- 在星30、年じゃなくて「25年」でしたね。
すみませんでした。
- nakamasananiwaさん からの返信 2010/01/26 00:56:42
- RE: 訂正します。
- > 在星30、年じゃなくて「25年」でしたね。
> すみませんでした。
いえ、正確には1982年2月〜、でも1度帰ってまた1984年2月にきてそのままです。
- nakamasananiwaさん からの返信 2010/01/26 01:09:33
- RE: RE: シンガポールに輝く星です♪
う〜ん、四文字が気にかかるなぁ
星空はマラッカでもOKやし、島いけばきれーです♪その気になればね。
- のうりかさん からの返信 2010/01/26 20:24:29
- RE: RE: RE: シンガポールに輝く星です♪
- 再び「30年」に差し替えましたん。
四文字ね。
意味ありませんねん。
三文字ではいろいろ思い浮かんじゃうでしょ?
-
- Flowerさん 2010/01/24 23:02:24
- 待っていました!
- のうりかさん、こんばんわ&お帰りなさい。
旅行記UP,待っておりました。
のうりかさんの文章は小説家のようですね。
かんがえさせられることも多く、涙がじわっとしたりしてしまった。。。
>日本にあった(そのわずかな自分のアイデンティティさえも)すべてを捨>て奥さんの国に暮らすnakaさん。
>30年前のシンガポールがどうだったのか、そのお話を聞く機会はまたの>訪星で。
この文章も自分の姉に置き換えてしまって当時を思い出しました。
シンガポーリアンと結婚することになったときは「あぁ、姉は生涯を向こうで過ごすんだ」ととても寂しく思いました。
今まで、社内で悪口になると中国語を使われたりとツライこともあったらしいですが旦那様が本当に良い方で支えられて今も頑張っています。
郷に入れば郷に従えで。。。駐在で何年間か生活するだけの人達とは違うので本当に頑張って向こう流に生活をしようと努力していると思います。
でも日本人としての誇りも忘れずに。。という感じなのでしょうか。
いずれにしても今まで私が見てきたSGの旅行記の中で文章も含め一番心に
来ました。「きれいなものをきれいと。。。」とかほんと何でも感動したりして。
私は表現力もないのでたいした文章も書けず、感じたことを旅行記では
伝え切れませんがほんとに良かったです。
そしてグッドウッドパーク、スイートに宿泊されたのですね。素敵です。
またお邪魔させていただきます。
素敵な旅行記、ありがとうございます。
私も次回、訪星の際は「なにわ」に言ってみようと決めました。
gonzo_annie
- のうりかさん からの返信 2010/01/25 20:39:45
- RE: 待っていました!
- annieさん、こんばんわ。
さっき帰ってきました。
「ホテル選びにアドバイスをいただいた方々」のannieさんは間違いなく
そのお一人です。
> かんがえさせられることも多く、涙がじわっとしたりしてしまった。。。
> 日本にあった(そのわずかな自分のアイデンティティさえも)すべてを捨て奥さんの国に暮らすnakaさん。
> 30年前のシンガポールがどうだったのか、そのお話を聞く機会はまたの訪星で。
というコメントには僕もなんだか、こころのどこかわからないけど、とても
熱いところでヤラれてしまいました。
僕にも姉がいます。
そして、生涯、姉にはずっと頭があがらないと思うのです。
annieさんのお姉さまとのご情愛(絆)も一生つづくものですものね。
> いずれにしても今まで私が見てきたSGの旅行記の中で文章も含め一番心に・・・
シンガポールに何度も訪星されている方から、このようなコメントをいた
だけるのは、最高にうれしい気持ちです。
僕が初めて行ったから、おほめにあずかったとも思うのですが。
> そしてグッドウッドパーク、スイートに宿泊されたのですね。素敵です。
お得なレート(316SGDにつられた)にクッラっとしただけだったのですが。
おかげさまで快適にステイできました。
アドバイスいただいた方々へは返す返す御礼申し上げます。
> 私も次回、訪星の際は「なにわ」に言ってみようと決めました。
ぜひ、お願いします。
あのnakaさんというオヤジは「ただもの」ではない。
でも、「のうりかの紹介で!」と必ず言ってくださいね。
ハグはなくても、ほほにKissくらいはあるやもしれません。
annieさんへ、
のうりかより
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