2010/02/27 - 2010/02/27
107位(同エリア119件中)
きっちーさん
日曜仕事が早めにあがったので、鼻歌を歌いながらの、帰り道。
駅へついたら、『津波警報』で電車が止まっている・・・そんな浜っこライフです。
京浜東北線、桜木町駅どまりかー。
そっからなら、歩けっか?←ひと駅だけ歩きまちた
ハイチに続いて、チリ。
地震って日本で暮らしていると、身近っちゃ身近ですが。
行った事ない国で起きた大地震で、交通機関が麻痺するなんて「ち、地球って、つながってるネ・・」と感じてしまう、一瞬です。
先日、ユニセフからハイチ募金を呼びかけられたばっかりなんですが、チリも人口多そうだし被害も拡大しそうです。
何も行動が出来ない時は、募金で済ませてしまっているんですが、ニアミスだった四川省大地震以来、地震被害をひと事にはできなくて、なんとなくおさまりの悪い気分になってしまいます。
自分の出来る事をやるだけですが、こんだけ続いているんですから、国際的な援助が迅速におこなわれるべき、と痛切に感じます。
けれど、地震も津波もまったく知らずに、きのうは過ごしておりました。
これは、そんな雨の土曜のお話。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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-
年末に依頼していた、スズメの根付が『完成しました』と、デザイン師匠=現代根付作家『空観』さんから、メールが入ります。
マジでー!
早っ!
べつにお仕事が遅い方ではないのですが、手仕事ですので「まだ当分かかるだろうな」くらいに思っとりました。
完成?
完成だーっ!
小躍りして喜んだものの、横浜の奥地から都内のお店へ伺うのは、休みの日でないとなかなか・・。
しかも、近頃お仕事が殺人的に忙しい(泣)。
受け渡しも、空観さんのスケジュールもあるだろうし・・。空観さん的には、平日がいいんだろうな。
う〜ん。
でも、今日あしたでいきなり「代休くだされ」って言い出しにくいな。
つか、言った時の上司の顔がコワいな(笑)。
「どーすっかの〜っ」
と、パソコン机の前で頭を掻いておりましたら、『土曜日の3時に下北沢の演劇祭りに誘われているので、その席でよろしければ』と、再び空観さんメール。
土曜?土曜なら、ダイジョブだよ!
行きます!
行きます!
下北沢!! -
演劇の街、下北沢。
土曜日のお芝居は、当日配布の整理券をもらっておけば、入場無料。
芝居小屋が多くある下北沢の、イベント月間中だそう。
へえ〜。
そんなのやってるんだー。
映画祭みたい。
1:30に下北沢の駅で、空観さんと待ち合わせます。
下北沢、超久しぶり(笑)。
むかし、『OFFSUPRING』(オフスプリング)友達に誘われて、下北沢のパンク・ロック系クラブへ踊りに行ったんですけど、時間が早くて店の中に3〜4人しかいなくて、みんな踊らなくてドリンク飲んで帰ってきたことがあったなあ〜。
ほろ苦い・・。
そんなアウチな思い出の下北沢は、相変わらず駅構内が迷路のようです。
「いいのか?こっちでいいのか??」
人の流れに従って、ホームの端の階段を下ります。
雨が降ったりやんだり、どっちつかずの天気で、持ち歩く傘をうとましく思いながら、ようやく見つけた改札の向こうには、すでに空観さんが立っています。
「やべえ、待たせたかっ」
こそこそっとヨコから近寄り、
「こんにちは〜」
と、先ほどから着いていたような雰囲気をかもしながら、声をかけます。
姑息なのだ(笑)。 -
「どうも、こんにちわ」
顔をあげて、ニッコリ笑う空観さんにお会いするのは、根付デザインの打ち合わせを含めて、3回め?
内面は熱くとも、上から下から斜めから眺めても完璧にソフトな外見なので、ふだん見慣れている職人さんと並んだら、たぶん手を拝見しなけりゃ「プロの職人さん」には見えません。
手は、ホント中華街の調理長とそっくり。
手仕事に集中する人って、全体が華奢でも指はしっかりしてる事が多いんです。
神経が、いっぱい詰まってるんですかね??
「行きましょうか」
「はいっ」
小雨がパラつくせいか、お店が開店していないせいか、下北沢のまがりくねった細い道には、あまり往来がありません。
人について歩くならいいけど、地図とか渡されたらヤバイ系の街です。
もう、道をロストしたぞ。自信ある。 -
空観さんは勝手知ったるようすで、路地裏をスイスイ先導していきます。
Y字路の分岐点に『シアター711』という、ちいさな劇場が見えてきました。
蘭の花が飾られた出入り口で、まずは整理券配布を待ちます。
横長の建物には、少し離れた2階に芝居小屋がもうひとつ入っており、何人かのお客さんが、並んでいる私たちとその芝居小屋の入り口を、戸惑ったように見比べて、階段を駆け上がっていきます。
芝居の街は、小屋がたくさんあるから、こんな風にかえって迷いそじゃな(笑)。
重い雲が垂れ込めているものの、小雨はおさまり・・傘がウザイ・・。
空観さんに、最近お勧めのメシ友食材を伺っていると、『シアター711』の厚い扉の向こうから、激しいやり取りが漏れ聞こえてきます。
直前まで、リハやるんだー。
すごいよね。
さて、本日ご一緒する空観さんのお友達は、3人いらっしゃるそうで。
あらためて、いいのかな?
全然関係ないオイラが、ちゃっかりまざってて(汗)。 -
あ、最初に言っときますけど、写真撮影はNGと思われるので、シアター&お芝居写真は撮ってきておりやせん。
↑
最初でもない?
前編はついに完成!イメージ・キャラ、雀のみかちゃん写真。
後編の猫カフェは、バッチシにゃんこ写真です!
ま、そうこうしているうちに2時をまわり、整理券が配布されます。
空観さんのお友達は、少し到着が遅れるそう。
係りの人にお願いして、余分に整理券を頂いた空観さんが、「時間まで、どこかで食事してきましょう」とおっしゃいます。
腹ごしらえv
ゴハンの声が聞こえると、テンションが上がるのは不思議ですね。 -
昼はレストラン、夜はバーになると思われる、小さなお店でランチを頂きます。
注文した料理を待つあいだ、「これです」と、スズメの根付を披露してくれます。
おお〜っ!
みかちゃん!
LOVEみかちゃんvv
なぜ、「みかちゃん」かと言うと、空観さんのコンセプトは、こちらを振り向いて飛び去る『見返り雀』!→『みかえる』→『みか』ちゃん・・・って、ダジャレかよ。
ハイっ!まんまです!
なんと言われようと、可愛いがな〜vv
デレデレしながら、手で転がしてみます。
みかちゃんは目に特徴があって、ひと手間をかけて頂いてるんですよー♪
横浜の根付展覧会へ行った時、『八方睨み』という、どこから見ても視線が合うように作られたウサギ根付があって、スズメの打ち合わせのおり、「面白い!すっごい不思議だったんスよっ!!」と力説したところ、「じゃあ、やってみましょうか?」と、あっさり。
「・・え?いいんですか?」
「はい。じゃあ、象嵌は八方睨みにしてみますね」
職人さんはスゴイ。
やると言ったら、本当に仕上げてくださいました。
驚くのは失礼かもしれないけど、全体の出来も精密だし本当に目も動くし、実際手に持っても、まだ信じられません。
プロだ。
プロジェクトX・・。
ポワワンとした頭でいると、
「これとか、コレも作ってみたんですよね」
と、楽しそうに次々と小根付を並べる空観さん。
ありえない・・ちゃんと寝てるのかな、この人。
(もちろん、サイズは小さくても丁寧に彫り込まれていました。ウサギが一番可愛かったです)
個人的には、写真でしか見られないものを、手にとって見せていただけるのですから、かなり天国ちっくなひと時でした。
おかげで、食事の味をあんまり覚えておらんとですよ(汗)。
ロコモコに似たご飯を食べたのですが、乗っかっていたのが挽き肉炒めだったので、ちゃんとハンバーグになってないと雰囲気が出ません。←そこ、こだわり -
「あ!いけない!もう2:40だ」
穏やかに話していた空観さんが、ちいさく叫びます。
根付と空観さんのお話に夢中になって、タイムテーブルを把握していなかったのですが、気がつくと開演20分前だ!
そだ。
3時からって、いってたわ。
始まっちゃうよ。
大慌てで店を出て、『シアター711』に戻ると、小屋の入り口に小柄な女性が3人、困ったようすで立っています。
あちゃー。
待たせちったよ〜。
「遅れちゃって、すみません!僕が整理券持っていたのに、すみませんでした」
謝る空観さんのうしろで、肩身がせまい。
個人的には興味大有りですが、客観的にはつまらない事を根掘り葉掘り質問して、時間くってたのはオイラだよな〜。
すみまちぇん。
「こんにちは〜・・」(恐る恐る)
「はじめまして、Mです」
「Kです」
「こんにちは」
「ども、お邪魔してます。きっちーです」
紹介もそこそこに、5人そろって、いざ『シアター711』!
もう、場内は満席に近い状態。
5人バラバラに空いた席へ誘導されます。
整理番号は1〜5だったんですけど。
一番最後に、来る人たちになってしまだ。
ごめんなしゃい。
「出足が滑ったから、席が離れていて良かったかも〜」
お気楽に辺りを眺めていると、BGMが膨らみ、照明が絞られます。
幕はありませんでしたが、幕があがるようです。 -
上演されたのは、『東京ループ』というお芝居。
山手線で謎の女性に声をかけられ、ある場所へ集まった数人の男女。
事情を抱えた、彼/彼女たちの目的は、パワースポット(?)『山手線』を利用した、昨日へのタイムスリップ!!
そんなことができるのか?
そして、たった1日のタイムスリップで、なにをしようとし、なにをやめようとするのか?
そもそも、時間の巻き戻しで本当に人生は変わるのか?
シチュエーション・コメディをベースに、さまざまな問いかけが、くり返されます。 -
ノックアウト(笑)。
面白かったです。
ぶっちゃけ、「タダだし、駆け出しグループの芝居かなんかで、退屈しちゃうかもなー」と思っていたのですが。
最初から最後まで、きっちり見入ってしまいました。
演じている皆さんも、「よくこんな、お客の間近で役に入っていけるよな〜」と、感心してしまいます。
席の都合で、2列目ぐらいで観ていたので、臨場感がすごくて圧倒されました。
目の前に、ちがう空間が出来たみたいでした。
脚本自体の中身は、他愛ないものですが、会話の端々に共感できる部分があって、「なるほどー」と反芻させられます。
心から面白いって感じた舞台は、スティーブン・バーコフ演出の『サロメ』(オスカー・ワイルド)と『変身』(フランツ・カフカ)以来、観たことなくて、しばらく舞台芝居はご無沙汰でしたが、「機会があったら、また観たい!」と思いました。 -
・・と思ったら、タイミングよくバーコフ演出の舞台が3月にあるそうな・・。
すっげ行きたい・・。
休み取れるかナ・・。
「あほうっ。休むことばっか考えてっと、首になるじょ〜!」
という、みかちゃんの声を幻聴。
イカン、イカン。
拍手喝采のうちに舞台がはね、ふたたび小雨がけぶり始めた路上で、席がバラバラだった5人が集まります。
「このあとは〜・・」
「猫カフェ!!」
なんだか呑みに行きたそうな、空観さんをわきへ押しやり、女性陣が声をそろえます。 -
最近、にゃんこでツライ思いをしたというのに、私もマゾだな〜、という気持ちもなくはナイのですが・・。
やっぱ、ネコ大好き!
触ってたい。
なので、一度は行ってみたかった猫カフェです。
こんな機会じゃないと、行けなそうだし?
いそいそと、くっついて行く事にいたします♪
移動しながら、先ほどの舞台の感想が、誰からともなく始まります。
今回の芝居見物の発起人であるらしき、出演者側とお知り合いのKさんによると、「開演直前にトラブルがあった」んだそう。
えー?
全然、わかんなかったスよ??
どんなトラブルだったかは、「お客さんには漏らさない」というスタッフ側の意向で、謎のままなのですが・・。
「整理券待ちをしていたときに、中から聞こえてた怒鳴り声・・。あれ、そのせいだったのかも知れませんね?」
空観さんがつぶやきます。
あ、ホントだ。
リハかと思ってたけど、あんなシーン無かったよ。
つか、全然忘れてたくない?
なはは。
裏事情はともかく、通しで観た限り、おかしな部分はありませんでした。
そゆとこは、さすが役者さん。
それにトラブルを乗り切って、演じきりましたっつーほうが、カッコイイじゃないですか。
とにかく、面白かったし!
それが、一番だと思いますけど。 -
ちなみに、みかちゃん後ろ姿。
適当な紐が無かったので、藁っぽい紐を使って、セットで製作してもらった、緒締めを装着!
空観さんいわく、『颯爽とした』みかちゃんですが、後ろ姿はガッチリ『山』の字で肩幅ありそう? -
このあと、待望の猫カフェ!!
こーいうお店、横浜にもあるんだけど、ひとりじゃ入りにくいでしょ。
なので堪能してきましたv
次回、
『下北沢のニャンコは膝に乗ってくれない』・・じゃなくて!
『下北沢♪雨の午後は、芝居と猫カフェと頑固オヤジ』後編
おったのしみに☆
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