2006/09/13 - 2006/09/14
167位(同エリア305件中)
よっしーさん
平頂山殉難同胞遺骨館と柳条湖事件の現場に行ってきました。
1932年9月16日、瀋陽の隣の都市撫順(ブジュン)で平頂山事件という大虐殺事件が起きた。撫順は炭鉱都市で、当時、平頂山村には炭鉱労働者を中心に3000人ばかりの人が住んでいたそう。平頂山事件とは、この平頂山村に住む人々を抗日ゲリラとつながっているという理由で、無残にも大虐殺したもの。今で言う「テロとの戦い」というプロパガンダと一緒かな。中国政府によれば3000名が殺されたそうで、現在、約800体の遺骨が発見され、その一部が平頂山殉難同胞遺骨館で見られるようになっている。
その帰り、瀋陽に帰る途中、柳条湖事件の発生地点によった。
残念ながら記念館には入れなかったが、満州事変が起きた場所を見てきて、二度と中国人に迷惑をかけたくないし、同じ過ちを繰り返してはならぬと実感した。
自分に対してとても親切にしてくれる中国人に手をかけることは絶対にしたくないし、彼らと永遠の友情を保ちたいと思う場所だった。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
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-
朝、宿泊したホリデイインホテルより見下ろす人民広場の風景。
中国でも見かけることが少ない、毛沢東(?)の大きな像があった -
撫順へは、瀋陽駅前からバスで2時間もかからない。
大都市とは打って変わり、中堅都市となる。
今でも石炭が掘り続けられているせいか、工業都市であるせいか、瀋陽と比べると空気が非常に汚い。
撫順へ向かうバスの中の、マナーの悪いおっさんにむかつきつつも、何とか到着。
ここでタクシーをとめる。 -
最初に行ったところは石炭を掘る露天坑。
平頂山村殉難同胞遺骨記念館に向かう途中にある。
バスでも行ける。
タクシーの運転手が、好意でガイドしてくれた。
日本人が戦争の遺跡を見に来たことを本当に喜んでくれて、熱心にガイドしてくれた。 -
東洋一の規模を誇るとか。
ここで炭鉱労働者達は、奴隷のように働かせられたそうだ。 -
平頂山村殉難同胞遺骨記念館に到着
実は工事中で入り口がふさがっていたが、運転手さんが無理やり敷地に入って、自分が見るために交渉をしてやると連れて行ってくれた。 -
記念館入り口
工事中につき閉館。
タクシーの運ちゃんが管理人を四方歩き回って探し出してくれて、交渉開始。「せっかく日本から来たんだから入れてやってくれ」的なことを、ものすごい熱心に話し説得してくれ、入れることに。 -
当時の平頂山村の模型と虐殺現場
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虐殺された人々
まず第一段階で機銃掃射を浴び、その後、銃剣で刺し、重油で焼くという方法で殺したそうな -
服の生地や重油の缶も残っている
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頭蓋骨には、銃剣で刺された跡が残っている
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出口のところには、JR東海労働組合の平和の記念碑があった
実際、終戦後に逮捕された戦犯の多くは人道的な措置で「罪を憎んで人を憎まず」といった対応で収容生活を送り、親切な対応を受けたため、心から罪を恥じ、反省し、現在も多くの元戦犯の方々が撫順などでの出来事を伝え、戦争をなくすための活動をされているそうだ。 -
次に柳条湖事件の発生地点へ。
南満州鉄道の爆破を当時の関東軍の一部隊が自作自演し、中国側の仕業とでっち上げ、中国への侵略政策を強化しようとした事件が柳条湖事件 -
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清代のものと思われる
満州文字が刻まれている。
博物館の横に倒れていた
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