2009/07/20 - 2009/07/20
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morino296さん
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すっきりとしない蒸し暑い日でしたが、比叡山延暦寺の門前町として栄えた坂本を散策しました。
今回の目的地は、500年余り、念仏が途絶えることのない西教寺。
まずは、坂本観光案内所で情報を仕入れて出発しました。
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12:30頃、JR比叡山坂本に到着。
西教寺へ行くバスは1時間に1本。30分ほど待つので、日吉参道を歩き、坂本観光案内所に向かいます。
日吉参道沿いの民家に咲いていた花。ビックリするくらいの大きさだったので、撮らせていただきました。 -
日吉参道
真っ直ぐ日吉大社に続きます。 -
日吉御田神社
境内には、樹齢約200年の楠の大木があります。 -
日吉神社茶園
最澄が唐から持ち帰った茶の種子を坂本に植えたのが日本の茶園第1号だそうです。 -
大将軍神社
坂本観光案内所のSさんに教えてもらった大樹を見に寄りました。 -
大将軍神社のスダジイ
滋賀県指定自然記念物
幹周5m、樹高14m、樹齢(推定)300年以上 -
日吉大社の鳥居
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日吉大社参道の穴太衆(あのおしゅう)積みの石垣
坂本では、里坊と呼ばれる延暦寺の末端の寺院群だけでなく、神社や古い民家の石塀などに特異な石積み(穴太衆積み)が見られます。
穴太衆積みは、坂本の大字「穴太」の一帯に古来より居住し、比叡山の山門の土木営繕的な御用を勤めていた「穴太衆」の技術によるもので門前町の景観要素となっています。 -
穴太衆積みの石垣
特色は、加工しない自然のままの石面を巧みに用いて石積みの面を構成し、自然の美しさを保っています。 -
日吉大社の手前を右折し、西教寺へ向かう途中の石垣
穴太衆は、古墳築造などを行っていた石工の末裔で、寺院の石工を任されていたが、高い技術を買われて、安土城の石垣を施工したことで、織田信長や豊臣秀吉らによって城郭の石垣構築にも携わるようになったそうです。
江戸時代初頭にかけて多くの城の石垣が穴太衆の指揮のもとで作られ、彼らは全国の藩に召し抱えられ、城石垣等を施工するようになったそうです。 -
西教寺に向かう道路から琵琶湖が眺められます。
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西教寺に向かう途中の琵琶湖の眺め
観光案内所のSさんによれば、この辺りの夕景が素晴らしいそうです。(まだ、夕方ではありませんが、納得!)
また、バスに乗らず歩いたのも正解でした。 -
西教寺の総門
天正年間に坂本城主明智光秀が坂本城門を移築したものと伝えられ、老朽化が進んだため、昭和59年に修理が加えられたが、そのままの姿で復元されたもの。 -
西教寺の総門からの眺め
観光案内所のSさんお薦めの撮影ポイント。 -
西教寺の山門脇にある「沢庵禅師の碑」
解説板によれば、
江戸時代の沢庵禅師が慶長19年(1614)、近江を巡歴し、「石山行記」という紀行文に書かれた文章だそうです。
西方行者(真盛上人)がこの山に居住されてから、称名念仏が日夜途絶えることなく静かに続けられている。
周囲の樹林や小鳥も皆な念仏を唱えているようだ。
この山に来て、この世の安住の地があるように。
との詩だそうです。 -
西教時の総門を入り直ぐ左側にある禅智坊の玄関先に座る猿
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西教寺 深緑の参道
なんとも落ち着く感じがします。 -
西教寺 水屋
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西教寺 本堂
西教寺は、延暦寺・三井寺(園城寺)に並ぶ天台宗三本山のひとつ。真盛上人が宗祖の天台真盛宗総本山。
本尊は阿弥陀如来像。
聖徳太子が恩師である高麗の僧慧慈、慧聡のために創建されたと伝えられています。その後、久しく荒廃していましたが復興され、文明18年(1486)に真盛上人が入寺されるに至り、堂塔と教法を再興、不断念仏の道場とされました。以来全国に約四百余りの末寺を有する総本山となりました。(パンフレットより) -
西教寺 本堂の甍
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西教寺 本堂で不断念仏を唱えられるお坊さん。
(窓の外から、ちょっと失礼させていただきました。)
この念仏が500年以上も途絶えることなく続けられているそうです。
本堂内には、真盛上人身代わりの手白猿が飾られていますが、この説明によれば、
「室町時代、坂本で徳政一揆が起こった時、首謀者を真盛上人と誤解した山門の僧兵が西教寺に攻め入った。しかし、境内には人影がなく、ただ鉦の音だけが聞こえていた・僧兵が本堂に駆け込むと一匹の手白の猿が上人の身代わりとなって鉦をたたいていた。日吉山王の使者である猿までが、上人の教化を受けて念仏を唱えていることに感じ入った僧兵はその場を立ち去った。」と言う伝説にちなむものだそうです。
西教寺に猿が沢山飾られている理由はこれだったのですね。 -
西教寺 本坊
拝観受付はこちらにあります。 -
西教寺 客殿(重要文化財)の廊下
客殿は豊臣秀吉の伏見城にあった旧殿で、慶長3年(1598)に寄進されたもの。
桃山御殿と別称され、桃山様式を伝える数少ない建物だそうですが、残念ながら内部は撮影禁止でした。 -
西教寺 客殿庭園
小堀遠州作と言われます。
左側にある改修工事の足場を避けて右側を撮ったものです。 -
西教寺 書院庭園
客殿の改修工事の足場が組まれているのは残念ですね。
この庭園は、坂本一帯に汎く見られる穴太(あのお)式庭園のひとつだそうです。 -
阿弥陀如来二十五菩薩石像
解説によれば、
天正12年(1584)、滋賀県栗太郡住人・富田民部進という人が愛娘を亡くし、その子の極楽往生を願ってこれらの石像を造立供養したもの。
阿弥陀如来はその願いに従って二十五菩薩等の聖衆を伴って極楽浄土に引接したもう。
二十五菩薩達は、それぞれ、鼓・琵琶・笛・笙などの楽器を奏し、華・幡を持ち来迎を荘厳したもう。
この霊像は、四百有余年間、本堂前の右側に雨露氷雪に耐えまつられていたが、損傷が甚だしくなったため平成十六年に当廊に奉還供養したもの。 -
阿弥陀如来二十五菩薩石像
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阿弥陀如来二十五菩薩石像
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西教寺 裏書院庭園
滝組と大石・杉苔を中心に作庭された池泉観賞用庭園。
宗祖真盛上人500回忌記念事業で平成元年に作庭されたものです。 -
西教寺 屋根の上の猿
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西教寺 屋根の上の猿
合掌する猿 -
西教寺 屋根の上の猿
宝珠を持つ猿 -
西教寺 屋根の上の猿
合掌する猿 -
西教寺 屋根の上の猿
木の実を食べる猿 -
西教寺 屋根の上の猿
雨に濡れる猿、逃げられないのは可哀そうですね。 -
西教寺 屋根の上の猿
何か食べようとしている? -
西教寺 屋根の上の猿
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西教寺 屋根の上の猿
子猿を抱く猿 -
西教寺 屋根の上の猿
手をかいているのか、ノミを取っているのか? -
西教寺 屋根の上の猿
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西教寺 本堂屋根(左)の猿
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西教寺 本堂屋根(右)の猿
なんだかファイティングポーズのような格好です。 -
明智光秀塔
織田信長の比叡山焼き討ち(元亀2年(1571))で、この寺も災禍を被り、その直後に築かれた坂本城の城主となった明智光秀が、西教寺の復興に力を注ぎ、天正年間に大本坊が再建されたそうです。
天正10年にこの世を去った光秀は、6年前に亡くなった内室煕子(ひろこ)や一族の墓とともに祠られています。 -
西教寺 二十五菩薩来迎群像
四百有余年前の石像は傷みが甚だしく、平成十六年に客殿横の廊下に移されました。その後には、新たな石像が並べられています。 -
明智光秀の内室煕子(ひろこ)の墓
細川ガラシャ(明智珠)の母に当たる人です。 -
西教寺 鐘楼
(見えませんが)梵鐘は坂本城の陣鐘で明智光秀が寄進したものだそうです。 -
鐘楼の彫刻にも猿が彫られています。
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宗祖大師殿の門の屋根の猿
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宗祖大師殿の門の彫刻
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宗祖大師殿の門の屋根の親子猿
子猿と遊んでいるのでしょうか? -
宗祖大師殿の門の屋根の猿
食べているのは柿の実でしょうか? -
宗祖大師殿の門の屋根の親子猿
子猿も大きくなりました。 -
宗祖大師殿の門の屋根の猿
何かを考えているようです。 -
宗祖大師殿の門の屋根の猿
何かを抱えていますね。
紅葉が一番見やすい場所にいますね。 -
宗祖大師殿の門の屋根の猿
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宗祖大師殿の門の屋根の親子猿
日向ぼっこする親子猿 -
宗祖大師殿の塀の屋根の猿
今にも飛びかかろうとしているのでしょうか? -
西教寺 宗祖大師殿
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西教寺 宗祖大師殿の前からの眺め
ここからの琵琶湖も良いですね。
屋根に乗った猿、いくつ見つけることが出来たのか?
いろんな表情が楽しめました。
この後は、山の辺の道を歩いて日吉大社へ向かいました。(後半へ続きます)
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この旅行記へのコメント (10)
-
- たらよろさん 2009/08/04 22:37:44
- 坂本の町
- こんにちは〜〜
滋賀県坂本、じっくりとこうしてみたことなかったなぁ。
いろいろと見どころの多い町だったんですね。
琵琶湖の風景、田園風景、どちらも美しい。
石垣や苔の様子なども素晴らしい♪
西教寺 客殿のトラの画、すごく迫力ありますね。
内部が撮影禁止だったということですが、すごく気になります・・・
阿弥陀如来二十五菩薩石像も圧倒されます。
この石像だけでも見てみたい!!
愛嬌あるおサルもいろいろなパターンがいて見てみたいものです。
たらよろ
- morino296さん からの返信 2009/08/05 23:16:31
- RE: 坂本の町
- たらよろさん
こんばんは。
いつも有難うございます。
琵琶湖周辺は歴史があり、いろいろ見どころが多いですね。
比叡山坂本、ゆっくり楽しめていいですね。
ただし、たらよろさんが気に入るような食べ物やさんはどうでしょうか?
良いお店を見つけたら教えて下さいね。
morino296
-
- 前日光さん 2009/07/24 20:55:38
- お猿がかわいいですね!
- こんばんは!
坂本は、憧れの場所なんですよ。
同居人の甥の連れ合いが、坂本出身なので、今度関西方面に行くときには、
きっと穴場を紹介してくれることだろうと期待しております。
落ち着いた石積みが印象的ですね。
私は琵琶湖のほとりといえば、近江大津の宮に都を構えた天智天皇が、どうしても浮かんできてしまい、それ故にこの地に興味があるんですよ。
いつか行ってみたい、そのためにmorinoさんの旅行記を大いに参考にさせていただきますね。
ところで私は、今夏も性懲りもなく山陰に向かう予定です。
今回は隠岐の島に行きます。
天気が心配なのですが。
その後鳥取に行きます。
加賀の潜戸は天気次第で、昨年のリベンジを果たしたいと思っています。
morinoさんも週末は山ですか?
どうぞ、お気をつけて行ってらしてください。
前日光
- morino296さん からの返信 2009/07/24 22:05:49
- RE: お猿がかわいいですね!
- 前日光さん
こんばんは。
いつも有難うございます。
何だか梅雨が明けたとは思えない天気が続きますね。
残念ながら、山形も生憎の天気だったようですね。
義理の姪子さんが坂本ご出身でしたら、きっといろいろ教えていただけることでしょう。
坂本に限らず、琵琶湖のほとりは歴史的にも見所が多く、前日光さんの興味を満足させるものと思いますね。
夏休みは、壱岐から鳥取ですか、良いですね。
昨年のような日焼けも困りますが、お天気に恵まれると良いですね。
私は、土日と、黒四ダムから立山へ行ってきます。
帰りは、富山から大阪へ行き、火曜日まで大阪です。(ちょっとしんどいかも?)
では、お互いに気をつけて、楽しみましょう!
morino296
-
- はなかみno王子さん 2009/07/23 22:56:46
- お参りいただきありがとうございます!
- 296さま
西教寺、お参りいただきありがとうございます!
何故!? 王子の亡きオヤジのお骨をこの寺の
納骨堂に安置してもらってます関係で。。
天台真盛宗。。。
王子も今年5月末に自転車で琵琶湖廻った時に、
20年ぶりにこの寺訪問しました。
坂本の街から登りの坂道が自転車ではたいそう
険しかったですが。。。。
桃山時代の襖絵がほんとに見事なお寺ですね。
こんどは秋に供養兼ねて歩いて訪れたいです。。
はなかみno王子
- morino296さん からの返信 2009/07/23 23:10:58
- RE: お参りいただきありがとうございます!
- 王子さま
こんばんは。
西教寺にご縁がありましたか。
なかなか落ち着いた良いお寺さんですね。
日吉参道のだらだら坂を自転車で上るのは結構きついでしょうね。
下りは快適でしょうが。
紅葉シーズンに再訪したいものです。
今週末は、山登りですが、遭難しないように気をつけねば。
morino296
-
- ホーミンさん 2009/07/23 21:41:15
- お猿
- morino296さま
大津に来られていたのですね?
坂本は私の家からは離れていますので、あまり詳しくはないのですよ。
ですから、morino296さんのお写真を拝見して「ほほぅ、こうなっているのか・・」と勉強になりました。
お猿さんがかなり多いですね。
比叡山のお猿たちはなかなか凶暴でかわいくありません。
人間が食べ物を与えたのが原因なのでしょうが。
あの屋根の上に本物のお猿がいたら、興奮するでしょうね〜。
- morino296さん からの返信 2009/07/23 22:20:15
- RE: お猿
- ホーミンさん
こんばんは。
はい、大津にお邪魔していました。
といっても、坂本が大津市だとは認識していませんでした。
大津市は随分広いのですね。
西教寺、ちょっと興味があって行ってみたのですが、
こんなに沢山の猿にお目に掛れるとは思いませんでした。
西教寺にも、野生の猿が現れるようですよ。
展示室の扉には、「猿が入りますので、必ず閉めて下さい。」なんて張り紙がありました。
日吉大社の神猿は有名ですが、
京都の赤山禅寺の拝殿屋根にいる神猿は、網の中に入れられています。
これは、時々、町に出て悪さをするから閉じ込めてあるのだとか(?)
人間と猿、いろんな所でぶつかりあっていますね。
morino296
-
- jyugonさん 2009/07/23 14:15:57
- 西教寺
- 296さん こんにちは〜
作成中に失礼致します。
祇園祭の巡行が無事終わったと思っていましたら、昨日は皆既日食と
何となくほっこりする間のないままでしたので
旅記を拝見して、久しぶりに安住の空間を見つけたような気が致しました。
ややこしいお天気やったと思いますが、ここは晴天ではなく
はんなりとしたお天気が似合いますね。
歴史のある立派なお寺には何か漂うものがありますね。
石仏も圧巻、そして猿の表情が何ともいいですね〜
最近あまりいいイメージでは取りざたされない猿ですが
悟ったような表情から慈悲溢れるものまで
これを見ているだけでも飽きないですね。
いいものを拝見させて頂きました。
少し涼しくなったら出かけてみたいと思います。
暑い中でも相変わらずの健脚ぶり
サッサッと歩く296さんの後ろ姿が見えるようでした。
これなら週末も大丈夫でしょう。
どうぞお気をつけていってらして下さいね。
素晴らしい写真も期待しております。
いい山行になりますように(*^_^*)
jyugon
- morino296さん からの返信 2009/07/23 20:44:20
- RE: 西教寺
- jyugonさん
こんばんは。
確かに、ややこしい天気でしたが、曇り空で助かりましたね。
途中、雨も降ったのですが、歩いている時は止んでいたので、
これも助かりました。
坂本は、日吉大社しか知らなかったのですが、
なかなか趣のある良い町ですね。
西教寺は、紅葉シーズンも京都ほど混まないでしょうから、
また行ってみたいと思っています。
今週末は、中高年の登山ですので、気をつけねば!
morino296
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