2007/05/15 - 2007/05/24
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morikensさん
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ハイリさんのタクシーに乗り込んでツアーは再開した。
次は、どこに行くのかあまりよくわかっていない。
ギザから南下するとメンフィスという地区があり、大小さまざまな遺跡とピラミッドが点在しているらしい。
きっと、ペンションさくらオーナーのエザットさんチョイスだからたぶん問題は無いだろう。
そう信じてギザの三大ピラミッドをしっかり脳の壊れにくいところに記憶した。
タクシーは、ナイル川支流運河沿いのサッカーラ街道を南下。
この支流運河は生活排水がそのまま流されているようで汚い。
窓を開けて走っていると、強烈な酸味をきつくしたような異臭がタクシー内に流れ込む。
この匂いは・・・。
以前にも嗅いだことのある匂い。
ノブラも「うわっくっせー!」
と鼻を曲げる。
あちきは、顔をしかめながら支流運河を目で追うと、異臭の発生源を突き止めた。
死体である。
前にもタイのアユタヤでチャオプラヤー川をリバーボートでクルーでしていた時に牛の漂流死体と遭遇。
あの時もすごい離れた場所からその強烈な異臭を出していた。
そして今回も牛と思っていたら・・・。
「うわっ!」
ノブラも死体に気がついた。
「馬だぞ、あれ」
そう、馬の死体が運河に投げ込まれていたのである。
「・・・」
さすがエジプト・・・何が見れるかわからん異国の地である。
臭いは、どんどん薄れていくがそう簡単に記憶から消えることは無かった。
死と生は、表裏一体、ほうきとちりとりのような関係である。
意味不明だが何が言いたいかというと、その豊富な水源は、この乾いた大地に生もナイル川の支流運河は、周辺に生を育む役割も担っている。
この支流沿いには、緑が豊富にあり農耕地帯にもなっている。
枯れた景色に飽きた方にはもってこいの風景が続いている。
サッカーラ街道を30分ほど走ると途中で右折する。
しばらく走ると、遺跡のあるエリアの入り口に到着。
歩き方風に言うとジォゼル王の墳墓らしい。
いろいろ揃ってるのでピラミッド・コンプレックスと英語で呼ばれている。
この辺りは、再び砂漠の枯れた大地となっている。
少し小高い場所にあるので周辺を見通せる。
先ほど見たギザの三大ピラミッドが北側に見え、南側にもいくつか小さなピラミッドを見ることができる。
点在する緑が唯一生きている証だろうか。
オアシスという言葉の意味がよくわかる景色である。
タクシーでハイリさんを待たせて入り口へ向かう。
なかなかロマンをそそられる入り口である。
「ジャパニーズ」
ここもか!
やっぱり白い制服の警官があちきらを発見すると暇つぶしに声をかけてきた。
面倒なので、こちらから言ってみた。
「ヤマモトヤマー」
「イナモートー」
「ヤクーザ」
「・・・」
先に言われた警官は、ひるんだ笑顔で数秒固まった。
お前の日本語単語は、すでに死んでいる。
暑さで脳細胞の乾いた警官の日本語の経絡秘孔を突いた気分である。
だが、遺跡内部に入ると無数の警官が待ち構えており、すべてを相手にするには、まだ未熟だった。
結局、この慣れない暑さで相手を仕切れなくなり敗北をきす。
こいつらは、最初からいなかったことにして遺跡を堪能した。
実際、この遺跡はいくつかのパートに別れている。
入り口から入ると直径約1メートルくらいの円柱が何本も並ぶ柱廊を抜けると菱餅みたいな階段ピラミッドをお目にかかれる。
2007年5月現在、この遺跡は見学はできるが修復中です。
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