2005/07/02 - 2005/07/03
13019位(同エリア14649件中)
ミミミさん
塩原温泉『湯の幸』で存分に温泉を堪能し、今回の目的の一つは果たす事が出来た。
2日目は吊り橋を見学して帰路に…の予定だったのだけれど…?
-
朝早く目覚めるとチビの姿がない。
起き上がって周りを見渡すと、私の足元を転がって畳の上で寝ていた…(^-^;)。
布団に引き戻し、寝かせていると私もまた眠ってしまっていた。
2度目に目を覚ましたのは携帯のアラームの音でだった。
せっかく温泉旅館に泊まったのに寝坊して朝風呂に入りそびれたのでは悲しすぎる。
アラームのおかげで6時過ぎに起き出す事が出来た。
念願の1人だけでの朝風呂タイムだ♪(^-^)
タオルを持って女湯のドアを開けると、今朝も先客がいた。
内湯には人影がないので、ざっとシャワーを浴びてからまずは内湯に浸かった。
夜に入る温泉もいいが、朝風呂はまた格別だ。
この大きな内湯を独り占め出来る幸せ♪
あ〜、ここに泊まって本当によかった(^-^)。
私は基本的に大きな宿よりはこぢんまりした所の方が好みだ。
大きな旅館ではよっぽどガラガラの時期か真夜中で無い限りはお風呂には常に誰かしらが入っているだろう。こんな風に湯船を独り占め出来るのは小さな宿だからとも言えるだろう。
暫く内湯に浸かっていたが、やはりせっかくの朝風呂、景色を眺めながら入りたいので、露天に移動した。
露天には同年代かと思われる女性が1人入っていた。
何となく声をかけにくい雰囲気だったので、そのまま入ってしまったが、せっかくだから声をかければ良かったと後から後悔した。
雨は降っていないが、山の上には靄がかかっていた。
眺めているとその靄が次第に下へと降りてきている。
今日は雨が降るのだろうか…?
朝のひんやりとした空気の中で入る露天風呂はまた格別だった。
これは病みつきになりそうだ。
朝風呂を満喫して部屋に戻ると、丁度子ども達が目を覚ました。
「ママは先にお風呂に入ってきたよ。あなた達はどうする?」
「えっ?! 入りた〜い!!」
どうしようか。
またもう一度行ってきた方がいいかな?
我が家では普段は子ども達を男湯に入れる事はない。
こんなご時世、良くない事を考える輩もいるから…。
けれど、ここのお風呂なら大丈夫じゃないか、と思った。夫も同じように考えたらしい。
「パパと男の子のお風呂に入ってみる?」
「う〜ん…、うん!」
少し悩んでから、行く事に決めた2人を連れ、パパが風呂に行っている間に、私は自分の身支度を整え、子ども達の着替えを用意して、荷物をまとめた。
7時半になって『マジレンジャー』を一人で見ていると子ども達とパパが戻ってきた。
お風呂は最初と最後に人が居たけれど、殆ど貸し切り状態だったらしい。
着替えさせて少しすると電話が鳴った。朝食だ。
何だか、不思議とパパが着替えをすると電話が鳴るんだよね…(^-^;)。 -
朝食会場に向かう途中、フロントの向かいのカウンターに
「コーヒーです。ご自由にどうぞ」
とかかれた紙が乗せられていた。
コーヒーはまだ運ばれてきてはいなかった。
朝食はごく普通のメニューだった。子どものお膳もほぼ同じ。
同じメーカーの(塩原産の)納豆なのに、私のだけダシが付いていた。ダシとカラシがセットになった納豆に良く付いてくるアレだ。
娘とパパの納豆にはカラシのみ。
何故…???(^-^;)
上の子は味付け海苔でご飯と納豆を巻いて「納豆巻き〜♪」とやっているのを見て、チビも真似している。
が、チビはご飯を巻いた後、ご飯の上に一粒納豆を乗せただけ(笑)。
ま、見た目は一緒だよね?(^-^;)
夕べは殆ど食べなかったご飯、今朝はお櫃が空になった(^-^;)。 -
「ロビーにコーヒーが置いてあったよね? インスタントじゃないよね?」
と私が聞くと、夫は
「この宿だよ。インスタントでしょう」
と答えた。
部屋への戻りがけに見てみると、良かった♪ レギュラーコーヒーだ(^-^)。
ソファーに腰掛けて、食後のコーヒーを頂いた(^-^)。 -
部屋に戻ると布団は片付けられていた。
更に広く感じる部屋に子ども達ははしゃいでポーズを決める。
はいはい、撮影ね…(^-^;)。
窓の外を眺めると、朝お風呂から眺めた時は山の頂上付近にだけかかっていた靄が、もうすぐそこまで降りてきていた。
今日は、すっきりしない天気のようだ…。
忘れ物が無いかチェックして、さあチェックアウト。
天気はイマイチでも、楽しめる事を楽しもう! -
部屋を出て、階段の上で妙な物を発見した。
鉢植えの裏にそっと置かれたその物体は…夕べのデザートのパイナップル!
誰だー! こんな所に置いたヤツはー!!
手を付けられずに干からびていた…(T_T)。
チェックアウトを済ませると、女将さんが
「蛍は見られましたか?」
と聞いてきた。
我が家が泊まった前日には沢山乱舞していたらしい。
夕べは涼しかったので殆ど見られなかったけれど。
露天風呂に入りながら乱舞する蛍を眺める。
さぞかし素敵だろうね〜(^-^)。
お礼を言って宿を出ると、30代くらいの男性が見送ってくれた。きっと若旦那だろう。
とてもゆったりと寛げました。ありがとう! -
今日は昨日回れなかった吊り橋をいくつか見てみる事にしよう。
昨日坂を上る時、いくつか吊り橋と滝があった。
その中で車の停めやすそうな所を回ってみようか。
まず、昨日ATMでお金を下ろした郵便局のすぐ横にある『七つ岩吊り橋』に立ち寄った。
駐車場では郵便局員が『かもめーる』を売っていた。
その横を大声で歌を歌いながら通り過ぎる娘達。
パパとママが写真を撮っている間に子ども達は2人でサッサと橋を渡って真ん中辺まで行ってしまっている。
もう、待ってよぉ〜!!
橋の途中で川辺を覗き込んでみたが、どれが七つの岩なのかわからない。
この先に何かあるのかな?
子ども達は既に橋を渡りきってその先の階段を登り始めていた。 -
景色を堪能する余裕もなく、子ども達の後を追って対岸の階段を登っていく。
この先に七つ岩があるんだろうか?
…と、階段を登り詰めると、そこにあったのは…道路だった。
ごく普通の幹線道路。
道路を渡った先にはかんぽの宿があるが…渡っても特に見所は無さそうだ。
この橋は橋自体が見所なのだろう。先に何があるってわけではないんだな。
今登った階段を再び降りて橋に戻った。
(写真は対岸から)
橋の真ん中は側溝の上によくあるような金網状になっていて、下が見えるのだが、子ども達は気に留めるでもなくどんどん歩いていく。
高所恐怖症ではないようだ(^-^;)。
結局橋を渡っただけだったが、子ども達もそれで充分満足した様子だった。 -
七つ岩吊り橋を後にして、少し下った所に竜化の滝の駐車場があった。
どんな滝かはわからないけれど、行ってみようか?
階段を登って道路のすぐ脇を登っていく。かなりのアップダウンがあり、急ぎ足で歩こうとすると結構息が切れる。
結構登ったな〜…と思ったら、今度は下りの階段。
その階段を下りきると…すぐ横をさっきの道路が走っていた。
道路沿いを歩けばきっと大した距離じゃないんだろうけど…(^-^;)。
でも、狭くて交通量のある道路脇を歩くのはちょっと危険だよね…うん。そう自分に言い聞かせる(^-^;)。
また更に階段を登り、今度は道路を背にした散策路が続いていた。
少し歩くと小さい橋がある。
『竜化の橋』。
小さいがこれも吊り橋だ。
子ども達はまたしてもどんどん先へ先へと進む。
うちの娘達はこういう散策路が結構好きだ。
冒険心を刺激されるらしい。
それはそれで親も遊歩道の散策なんていう子供受けしなそうな観光が楽しめていいんだけれどね(^-^;)。
それにしても早過ぎるよぉ〜!!
ママを置いていかないでぇ〜! -
散策路は渓流に沿ってまだまだ続いていた。
木漏れ日が気持ち良い散策路ではあるが、先を急ぐ娘達を追いかけるのに必死で、景色を楽しむ余裕がないのが残念。 -
かなり進んだ所に滝があった。
えっ? これ?
この滝の為にこの距離を歩いてきたのぉ〜?!
…と思ったら、これは『風挙の滝』。
滝の横に階段があり、散策路はまだ先に続いていた。
ちょっとホッ!(^-^;)
この滝はこの滝でいい感じではあるんだけどね…(^-^;)。
滝の横の階段はすれ違うには狭い。
上からおじさまおばさまの集団が降りてきたので、少し待っている間に、先に行った娘達は更に先へと進んでいる。
この集団のおばさま達に何やら声をかけられていた。 -
階段の上に登った所でようやく子ども達に追いついた。
「あのね、今褒められたんだよ!」
2人で口を揃えて嬉しそうに言う。
「へぇ〜! 偉いね〜、とか頑張ってるね〜、とか言われたの?」
「ううん。頑張ってね♪ って!」
……それって、褒めてるんじゃなくって励ましてるんじゃないの?(^-^;)
何度か小さな橋を越えるとザーッという滝の音が聞こえてきた。
もうすぐだ! -
散策路の先は滝見台で行き止まりになっていた。
『竜化の滝』は3段になって流れ落ちる落差130mの滝。
何の予備知識もなく訪れた滝だったが、これはなかなか見応えがある。
辿り着くまで1km程(多分)歩くのだけれど、見に来た甲斐があった。
あ〜、マイナスイオンたっぷりって感じ♪(^-^)
一方子ども達は別に滝に興味があるわけではないので、写真に収まると
「さ、帰ろう!」
と帰路を急ごうとする。
ちょっと待て!
せめて滝ぐらいはちゃんと撮影出来るまでは待っててよぉ〜!!(T-T)
行きは遠いな〜…と感じたけれど、帰りはそれ程辛くは感じなかった。
足場も悪くはないので、小さな子どもでもそれ程無理なく歩けるとは思う。
でも歩くのが好きな子はいいけれど、すぐに抱っこをせがむ子だと、親はちょっと辛いかな(^-^;)。 -
一旦道路脇に出る例のポイントの手前に『布滝』という看板があった。
少し高くなっている所を登って箒川を見下ろす。落差は殆どないけれど、これが布滝なのかな?
後ろを歩いていた中高年のご一行は
「どうします?」
「道路の端を歩いていきましょう!」
と階段を登らず道路に出て行った。
うん、気持ちはわかる。
私だってそういう衝動に駆られるもの。足腰が弱ってきた年代なら尚更だよね…。
アップダウンの激しい散策路を歩いて駐車場に戻ると、丁度先ほどの団体さんも駐車場に戻ったところだった。 -
車に乗り込んで夫に聞いた。
「回顧の吊り橋はどうする?」
「駐車場が停められそうだったら」
回顧トンネルを過ぎ少し走った所に『回顧の滝』の案内板を発見。駐車場は空いていたので車を入れた。
子ども達に聞く。
「また橋があるんだけど、どうする?」
「行く!」
竜化の滝で結構な距離を歩いたので、嫌がるかと思いきや、彼女達はこの探検が楽しくてたまらないらしい。
子ども達が乗り気なら、行きますか…。
トイレの後ろに散策路が続いていた。木立の間の平らな遊歩道を進むとすぐに、かなり段差のある下りの階段が続いていた。
あなたたち、大丈夫?
さすがにチビは1人で降りるのは大変なので、パパと手を繋ぎながら、それでも楽しげに降りていく。
元気だね〜、我が子ながら感心するわ…。
階段を降りきった所に『回顧の橋』はあった。
先ほどの『七つ岩吊り橋』より少し幅は狭めだ。
喜び勇んで駆け出そうとする子ども達に
「走っちゃダメだよ!」
と叫ぶ。
全く怖い物知らずなんだから…(-_-;)。 -
回顧の吊り橋から眺める箒川の景観は、先ほどの七つ岩吊り橋からの景観とは大きく様相が異なっていた。
七つ岩の辺りは名前の通りゴツゴツとした岩場だったが、この辺りは流れもゆったりとしていて、だいぶ下流に下ってきたのだ、と感じさせる。
同じ川でもほんの数キロ下っただけで、こんなに顔が違うものなんだね。 -
橋を渡りきった先は2手に分かれていた。
右に行くと回顧の滝、左は留春の滝(2.8km)となっている。
左に進もうとする娘を呼び戻し、右手へ進むとすぐに数段の階段があり、その上が滝見台になっていた。
えっ?! ……あれが回顧の滝?!
生い茂った木の葉の向こう、対岸に細い白い糸を垂らす滝らしき姿が見えるが…。
確かに楽さはけっこうありそうだが、随分と水量の少ない、ちょっと寂しい感じのする滝だわ…。
名前が売れているだけに、ちょっと期待外れの感があった。
子ども達は例によってすぐに引き返そうとしている。そして、留春の滝に向かって進もうとしていた。
「おいおい、そっちじゃないよ〜! もう戻るんだよ〜!」
「え〜っ?! もっと探検したい〜!!」
んもぉ勘弁して下さい…(-_-;)。
片道でも2.8kmあるんだから…。
引き返した橋の先はこちらも2手に分かれていた。
我々が降りてきたのは階段のある右側、左側は斜面でこちらからも多くの観光客が降りてくる。
でも、どこへ続いているかわからないのでまた階段を登って戻った。
それにしても子どもって凄い。
大人でも結構な段差のこの階段、チビにとっては自分の膝より高い段差がずっと続いているのだ。
それをどんどん登っちゃうんだから…。
私だったら数段でギブアップしちゃうよ、きっと。
駐車場に戻り、子ども達をトイレに…と思ったが、あまり綺麗なトイレでは無かったのでやめておいた。
どうせ、次の目的地、もみじ谷大吊り橋まではすぐだ。
少し駐車場付近をぶらぶらしていたら、看板を発見した。
塩原渓谷歩道、左 階段130m、 右 緩やかな坂200m。
さっき、向こうから歩いてきた人達は緩やかな坂を歩いてきた人達だったのね〜…(^-^;)。
ま、いいか。子ども達も楽しんでいたんだし(^-^;)。 -
回顧の吊り橋からもみじ谷大吊り橋まではほんの数分だったが、歩き疲れたのかチビは今にも眠りに落ちそうになっていた。
駐車場は昨日下見に来た時より少し混雑している感じだった。
不機嫌になりそうなチビを抱っこして橋の袂に向かうと、何とここは有料だった…。
いや、これだけの大吊り橋(日本一だそうだ)、通行料を取っても不思議ではないのだが、これまでの橋が無料だっただけにちょっと損な気がしてしまっただけだ。
大人300円、小・中学生200円と決して高くはない。
ここは見た目通りかなり観光地として整備された橋で、趣…といったものは感じられない。
新しい観光地の香りの漂う橋だった。
眠くて機嫌の悪いチビは上の子の些細な言動に文句を言うので、上の子は怒って先に歩いていってしまった。
さっきまであんなに仲良く歩いていたのにね…(^-^;)。
橋は320mあり、中央には『吊り橋中央点』の表示もある。
写真では他にあまり人がいないかのように写っているが、これはたまたまで、結構な数の観光客がひっきりなしに往来していた。 -
橋の対岸も綺麗に整備された公園になっていた。
サルがいて、そのサルを抱っこして写真が撮れる(有料)のだが、幸い子ども達はそれに気付かずどんどん先に歩いていった(^-^;)。
植木でいろいろな作品が作られ、展示されていた。
中には子どもが喜びそうなこんな作品も。 -
更に奥に進むと小さな遊具があり、子ども達はそれを見つけると一目散に駆けだした。
さっきまでケンカしていたハズの2人が、また仲良くくっついて遊んでいる(^-^;)。
楽しそうに遊具で遊ぶ子ども達を見ていて、思わず笑ってしまった。
この子達は、本当にどこに行っても遊具で遊んでいるよね〜。
オーストラリアでも沖縄でも、そして塩原でも…(笑)。 -
公園には小さな人工の川も流れていた。そしてそこにオタマジャクシやカエルが泳いでいる。
川辺でカエルを見つけた上の子が、苦労の末に1匹捕まえた。
いやぁ〜!! 勘弁してよもぉ〜!!!
名残惜しそうな子ども達を促して、橋を引き返した。
行きよりも少し揺れる。あまり意識していなかったけれど、吊り橋だもの、揺れるのが普通だよね。
疲れてグズグズ言い出しそうなチビを抱っこして渡った。
駐車場脇にはこれまた整備された小綺麗なお土産物屋さんとレストランが並んでいる。
夫が職場にちょっとしたお土産を買うために店に入った。
お菓子類の他に、子ども達が好きそうな小物も並んでいて、
「ホラ! ○○見てみて!!」
なんてはしゃいでいる。
「今日は2人とも頑張って歩いていたからね〜。
ご褒美に好きな物、1つずつ買ってあげるよ♪」
「えっ! ホントに?!」
普段、出かけても自分達へのお土産を買う事は少ないので今日も買って貰えるとは思っていなかったらしい娘達、目を輝かせながら選んでいる。
さんざん迷って、上の子はフクロウのフサフサの置物、チビはフクロウのガラス製の置物を選んだ。
相変わらず渋いのね、君たち…(^-^;)。
店の奥にはお饅頭屋さんが2軒並んでいた。
試食をしたら結構美味しかったので、中に栗あんの入った亀屋のお饅頭をバラで5つ買った。
そろそろ12時になろうとしている。
どこかでお昼を食べないとね。
そして、この後どのルートで帰ろうか?
来た道を戻るルートは楽しみが少ない割に時間がかかる。
首都高を経由して帰るルートも、夕方の時間にかかると渋滞でかなり時間がかかる可能性が高い。
どうせ時間がかかるなら、思い切って茨城に出て常磐道で帰ろうか?
私の提案に夫も賛同した。
よし! 決まり!
それならお昼に時間を取られるのも勿体ないから、車の中で何か食べながら行こうよ。
実は昨日のうちに目を付けていたお店があった。
ジョイアミーアの裏にちょっと気になるパン屋さんを見つけたのだ。
そこでパンを買って食べるっていうのはどう?
『ママのパン屋さん』というその店は出来て間もない感じで、店先のアプローチもポストもとても可愛らしかった。
子ども達も喜び勇んで中に入ったが、店内は想像以上にこぢんまりとしていた。
既に子どもの喜びそうなメロンパンやあんパン、デニッシュは売り切れていて、ちょっと硬めのパンが並んでいた。
子ども達はそれぞれ『ママパン』を選んだ。
それにフランスパン地のチーズパンとチョコパン、豆パンと塩パンを買ったら、クルトンを付けてくれた。
チビがクルトン大好きなの。よかったね♪
車は大田原方面に向けて出発した。
ママパンはそれ程でも無さそうだったが、他のパンはどれも硬くてあごが疲れる。
私は結構好きなんだけれど、子ども達にはちょっと食べにくいかもね…。
眠さが限界に来ていたチビはパンを食べている途中で眠りに落ちた。
大田原市内を走りながらパパが
「ちょっと車を洗いたいんだよね…」
と言い出した。
湯の幸の駐車場で木の葉が車に張り付いてしまっていたのだ。
実は大田原の洗車場の洗車カードが残っている。もう、随分前のカードだけれどまだ使えるかな?
しかも洗車場は大子に向かうルート上にある。
寄ってみるか。
洗車場は昔通りの所にあり、洗車カードを入れると…使えるじゃない♪ しかも1100円も残っている!
100円をプラスして普段は絶対にやることのない『撥水コート洗車』を選択。
う〜ん、なんかちょっとリッチな気分だわ(笑)。
撥水コート洗車は4往復という丁寧さで、車はすっかりピカピカになった。
ドブネズミがハツカネズミに変身した感じ(って、サイズは変わってないけどね〜…笑)。
でも、おかげでちょっとタイムロスも大きかったけどね…(^-^;)。
大田原を抜けて黒羽を通り、袋田の滝のある大子へと向かう。
「全然疲れていないし眠くない」
と言い張っていた上の子も黒羽を抜けている途中で夢の中へ…。 -
常磐道へ抜けるのにこのルートを選択したのにも理由があった。
以前から気になっていたキャンプ場『大子広域公園オートキャンプ場』のある、大子広域公園に立ち寄ってみたかったのだ。
このキャンプ場は高規格キャンプ場でかなり人気が高いのだが、一度見てみたい、もし良さそうなら今度泊まってみたい…と思っていたのだ。
もっと早い時間に来られたなら袋田の滝を見るのもいいな、とは思ったが、今日はそんな余裕はない。
(それに以前冬に凍結した滝を見た事がある)
そのまま真っ直ぐ広域公園に向かった。
広域公園はその名の通り非常に広い公園だった。
中には『フォレスパ大子』という温泉プールもある。
入って最初の駐車場はチャイルドパークには近いがアスレティックには遠い。
フォレスパの更に先の駐車場に車を停めた。
そこで子ども達を起こす。
「起きて! すごく楽しい公園に着いたよ♪」
ハッとして目を覚ました上の子は
「みーちゃん、もう少しで寝そうになったけど寝なかったよ!」
と言ったけれど…いやいや、あなた30分以上熟睡していたよ。しかも涎垂らしながら(爆)。
きっとあまりに深い眠りだったから、本人はそんなに長く寝た感覚は無かったんだろう。
チビもまだ寝足りなそうだったが、公園と聞いて身を起こした。
「行ってご覧! きっとビックリするよ♪」
駐車場を出て、アスレティック広場へ降りる長い長いローラー滑り台を見つけた2人は
「わぁ!!!」
興奮した叫声ををあげた。
そりゃ、興奮するよ。今まで見たどんな長いローラー滑り台よりもっともっと長いローラー滑り台だったんだから…。 -
ローラー滑り台の乗り口は2つあった。
「お尻の下に敷物は敷かないで」との注意書きが書いてある。
手始めは少し低い位置から始まる方で…と思ったのは大きな間違いだった。
最初に子ども達2人がくっついて滑り降りて行った。
写真を撮って、私も後を追いかけた。
が、この低い位置から始まる方が、滑り台としては勾配の急な、かなり激しいコースだったのだ。
他の公園のローラー滑り台よりはローラーが柔らかい素材で作られているが、それでもかなりお尻が痛い。
靴で踏ん張ってブレーキをかけていたら、靴のサイドが擦り減ってしまった(-_-;)。
子ども達は一足先に滑り終わっていて、私が下に降りる頃にはもう坂を上り始めていた。
だが、私が滑り降りているのを見ると、一緒に下に降りようとして、駆け出そうとしている。
「走っちゃダメだよ! 危ないからね!」
私の言葉も、すっかり舞い上がっている上の子には効果が無かった。
走り始めてしまったのだ。滑り台に併走して。
急な坂を駆け下りる怖さを彼女はまだ知らなかった。
止まろうと思ったのに、勢いの付いてしまった体は急には止まれない。
自分の能力以上のスピードで坂を駆け下りた時、滑り台の降り口に敷かれた板に足を引っかけて、見事にダ〜イブ!!
そして勢いよく顔から着地した…。
滑り台を降りた私が駆け寄ると、半分恥ずかしそうな、半分泣きたそうな顔で立ち上がった。
顔も体も砂だらけ。
そして鼻からはタラ〜ッとお得意の鼻血が…(-o-;)。
今甘い言葉をかけたら、きっと泣き出すだろうと思ったので、わざとちょっと冷たく、冷静な口調で
「ねっ? だから危ないって言ったでしょう?
痛い思いをしてよくわかったでしょう?」
と声をかけた。
「みーちゃん、そんなに痛くは無いよ。ただ、鼻血が出ちゃっただけ…」
普段はもの凄く泣き虫な上の子だが、今回は自分が悪い事がよくわかっているので、必死に堪えているのが見て取れた。
随分とお姉ちゃんになったな〜…としみじみ感じた。
水道の所まで歩いていき、膝や顔に付いた砂を洗い落としている間に、チビはパパと2度目の滑り台に挑戦すべく長い長い階段を登っていった。
砂は顔にもめり込んでいて、丁寧に洗わないとなかなか落ちなかった。
こりゃ、相当痛かっただろうな〜…。
衝撃の大きさの割には傷は殆ど無く、鼻血だけだった。
綺麗になったら、また滑り台を滑る…と言う。
我々が登ろうとしていたら、丁度チビとパパが一緒に滑り降りてきた。
階段は長い長い、今日は普段の何十倍の運動量だわ…。
ようやく上まで登り詰めて、今度は上側の乗り口から少し緩やかな方の滑り台へ。
階段も長いが、滑り台も長い…。
んもぉ〜、お尻が痛くって限界。
滑り台はこの位にしておいてね…。ママはもう無理です…(-_-;)。 -
滑り台を滑り終わって、次は横のアスレチックへ。
斜面に作られているので、このアスレチックも少しずつ傾斜を登る形で作られている。
最初の方は緩やかに、だんだん傾斜がきつくなってくる。
本格的アスレチックはウチの子達には難しすぎる物が多いが、これは公園の遊具の延長という感じなので、幼稚園児でも結構楽しめる物が多い。
うん、ここは楽しい。
いつか絶対ここにキャンプに来よう。
勿論2〜3泊はしないと楽しめないね。 -
急な斜面もネットが張られ、そこがアスレチックの一部になっている。
ここは本当に斜面が上手く活用されている。
子ども達には天国だが、付きそう大人にとっては…?(^-^;)
普段の運動不足を痛いほど思い知らされた。
坂を登り切って、また滑り降りようとする子ども達を止めて、次はさっき入口方面で見たチャイルドパークに行く事にした。
あちらも木製の遊具があって楽しそうだったよ。 -
パパが車を移動し、私と子ども達は歩いてチャイルドパークへ。
途中フォレスパ大子に寄ってパンフレットをゲット。
7〜8月は繁忙期料金で大人1200円、小学生700円、幼児は400円。
通常期は大人が800円で小学生500円、幼児が300円。
バーデプールと温泉もあるので寒い季節でも楽しめそうだ。
チャイルドパークだけでもうちの子ども達には充分な遊び場だった。
暫くここで遊ばせて、さあ、そろそろ出発しないと。
席はまだまだ長いんだから…。
今日もどこか立ち寄り温泉に寄っていくつもりだった。
この辺りには何軒かの立ち寄り施設がある。
この広域公園のすぐ傍にも『森林の温泉(もりのいでゆ)』という温泉があるが、ここはきっといつかキャンプで来るだろうから、今回は別の所にしかんよう。
地図で見ると常磐道に向かう途中に更に3軒立ち寄り湯がある。
今日は一番ここから離れた里美村の『ぬく森の湯』にしてみようか。
車で20分ほどで『ぬく森の湯』に到着。
途中子ども達がお腹が空いたと言うので、さっき買ったお饅頭を食べた。
『ぬく森の湯』は幹線道路から少し入った所にあるので、見落としやすいかもしれない。
駐車場は建物の下の方にあり、建物のすぐ脇の駐車場は年輩者や障害者専用だ。
知らずに上に上がってしまったので、私達が先に車を降り、夫が車を置きに行った。
入口を入って券売機を買って中に入るようになっている。
週末料金が大人1000円に子ども500円。
ところが5時以降の夜間料金は半額になる。
時刻は4:50。
こりゃ、待つしかないでしょう!(笑)
同じ事を考える人はいっぱいいて、玄関脇では5組ほどが5時になるのを待っていた(^-^;)。
5時少し前に夜間チケットが買えるようになった。
受付でチケットを出し、男湯と女湯に分かれてお風呂へ。
ここは単純硫黄泉だった。
お風呂はそこそこに混んでいた。
おそらく殆どが地元の人だろう。
シャワーは1つだけ空いていたので、体と頭を洗うが、シャワーの勢いがもの凄く強い。
弱すぎるのも困るが、強すぎても周りにはねそうで気を遣う。
体を洗っていて「あれっ?」。
お尻の皮が剥けていた。丁度尾てい骨の辺り。
さっきの滑り台だ!
あちゃぁ〜…。
先に洗い終えた子ども達が1足先に内湯に入った。
「ママ〜! ここのお湯はぬるぬるだよ〜!」
急いで洗い終えてお湯に入ると、確かにここのお湯は非常に特徴的なぬるぬるのお湯だった。
硫黄泉と言っても硫黄独特のゆで卵臭はそれほど感じられなかった。
窓辺に張り紙がしてある。
『白く浮いている物は垢ではなく塩素と温泉の成分が反応した物です』
ここまではっきりと塩素投入を宣言しているのはある意味潔くて気持ちいいかもしれない(笑)。
ただ、塩素投入は基準をクリアするための最低限に抑えている旨が脱衣所に書かれていた。
私が内湯に入ってすぐに子ども達が外のお風呂に行きたいと言い出した。
露天もそこそこの広さだが、囲われていて開放感はあまりない。
ようやく露天に入ったと思ったら、またすぐに
「中に行く…」
と言い出した…。
これだから子どもと一緒に入ると落ち着かないのだ。
内湯に戻ると子ども達は寝湯の浴槽に移動した。
それでも少しすると
「もう出たい」
と言い出した。
上の子がちょっと気持ちが悪くなってきたらしい。
上の子はのぼせやすいのか、空腹で入ったりすると戻す事があるのだ。
ここで吐かれては大変…と急いで軽くシャワーを浴びてお風呂を出た。
服を着込んで髪を乾かし大広間を覗いたが、パパはまだ出てきていないらしい。
大広間のステージ上にセットされたテーブルを陣取り、子ども達にリクエストを聞いてカレーとそばとサーモンサラダ(何もこんな山の中でサーモンを頼まなくても…(-_-;))、枝豆、いかげそ揚げを頼んだ(と言っても食券を買ってカウンターに出すのだけれど)。
ジュースを買いにロビーに行くと夫が土産物を見ていた。自分の方が先に出たと思っているのだろう。
「もう注文も済ませたよ」
と声をかけると驚いていた。
料理が運ばれてきたが、注文時にはあれほど張り切っていた上の子の食の進みがイマイチ。
少し食べると「お腹一杯」と食べるのをやめてしまった。
急いで食事を終え、さあ、そろそろ帰路に着かないと。
自宅に戻るのは一体何時になるだろうか…?
車に乗って椅子をリクライニングさせ、睡眠体勢に。
すると上の子が寒い…と言う。
もしかして、チビの風邪がうつった?
それぞれにフリースをかけ、それでも上の子の足ははみ出すので私の上着を掛けた。
出発して暫く走ると子ども達は相次いで入眠した。
が、上の子は寝苦しそうな声を何度か上げていた。
体調が良く無さそうだ。
おでこを触ると少し熱い。
チビの風邪がうつったのかもしれない。
日立中央ICから常磐道にのった。
常磐道は空いていて、順調に進んだ。
結局帰宅したのは9時半だった。
2人ともぐっすり寝ている。
寝ている上の子の熱を測ると38℃あった。
やっぱりお風呂に行った辺りから体調が良くなかったんだね。気付かなくってごめんね。
でも、楽しかったね。
また行こうね。
ゆったりのんびり温泉に浸かる…という当初の目的からは随分とかけ離れた2日目だったけれど、それでも楽しかった。
何ともハード…いや、充実した1日だったね…(^-^;)。
(翌日私が筋肉痛に苦しんだのは言うまでもない…)
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