イギリス　パンケーキレースの旅

2004/02/19 - 2004/02/28

キリスト教の復活祭の前の４０日間断食をするという習慣が、ありました。その断食に入る前の日に、人々は台所のある食材を食べつくすためにたくさんのパンケーキを焼いたそうです。今では、断食をする人は少なくなりましたが、パンケーキを焼くという習慣だけが残っているそうです。

その昔、パンケーキを焼いていた主婦が、断食前の礼拝を知らせる教会の鐘の音に吃驚して、フライパンを持ったまま教会までいちもくさんに走ったという話がもとになって、５００年上も前から毎年この断食の前の日に行われているレースです。
この毎年行われるパンケーキレースを見るためにイギリスのオルニー村を訪れました。

ロンドンから2時間程のちいさな村なのですが、村中がパンケーキレース一色となるのです。ちいさな雑貨やさん、カフェ、キッチン雑貨屋さん、花屋さん。どのお店のショウウインドウには、パンケーキレースの旗が飾られています。
朝の１０時には、町の中心に人が集まり、クレープのように薄いパンケーキにレモン汁と砂糖をいっぱいかけてぱくついています。教会のチャリティショップや、スープやさん、ちいさな遊園地などお祭り気分です。
そんなわくわくした気分とはうらはらに、選手のみなさんは、エプロンに三角巾をして、手にはフライパン。とてもかわいらしいかっこですが、足下は、スニーカーにパンツ。かなり本気です。

パンケーキをくるンとフライパンでひっくり返してスタートして、５００mほどさきの教会まで走ります。お祭りは午前中で終わってしまうのですが、とても楽しいお祭りです。
レースは、こどもの部、主婦の部とありますが、この村にすんでいないと走ることが出来ません。
こんなキュートなお祭りのあるオルニー村にぜひ一度訪れてみてください。

エリア その他の都市(イギリス)

パンケーキレースの告知ポスター。街中に貼られています。

小学生低学年の部男子　レース。
かわいい名前のレースに、みんな本気で走っています。

こちらがメインの主婦の部レース。この足元、、本気です。