1996/11/29 - 1996/11/29
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みどりのくつしたさん
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これは、僕の2回目の世界一周旅行の一部「東欧縦断旅行」がイスタンブールで一応終わった、そのあとの話です。
東欧縦断旅行の次に僕が考えたのは、「ヨーロッパの小国潰し旅行」だ。
つまり、ヨーロッパでまだ旅をし残していた、小さな国を旅して回ろうという計画。
それには、まずとにかく、イタリア内の小国「サンマリノ」へは絶対行かなければならない。
それから旧ユーゴスラビア諸国は、旅行国数を増やすには、絶好の状況だったが、危ないところもある。
2009年は旧ユーゴは、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニア、コソボの7つに分かれている。
あとは、フランスとスペインの国境にあるアンドラ、スイスとオーストラリアにはさまれたリヒテンシュタイン、くらいかな。
他のヨーロッパの小国、バチカン市国、モナコ、ルクセンブルグは、とっくの昔に旅をしていた。
またバルト三国の、エストニア、ラトビア、リトアニアは、東欧縦断旅行の最初に旅を済ませている。
1996年10月28日に、テッサロニキから鉄道で、マケドニアの首都スコピエへ日帰り旅行をした。
マケドニアから、もう馴染みになっている「ホテルアクロポール(HOTEL ACROPOL)」に戻って一息つく。
もちろんスコピエから戻ってきた時、テッサロニキ鉄道駅で、アテネへの列車の時刻をチェックしていた。
テッサロニキからアテネへは、一日に9本の列車がある。
時刻は、「7:00,8:02,11:01,11:35,13:26,15:07,17:04,22:25,23:35」となっている(1996)。
朝7時は早すぎるし、8時もどうかな。
一番いいのは、11時01分の列車だ。
テッサロニキからアテネまで、おそらく6時間程度で着くだろう。
だとすれば、午前11時に出れば、アテネ到着が午後5時。
午後5時程度ならば、問題なく宿は捜せると考えた。
ま、これが失敗だったわけだ。
ここで繰り返しておくが、旅の基本は「朝早くから動くこと」だからね。
そうして、11月29日になる。
僕はアテネには1988年に、行ったことがある。
この話が1996年だが、全くの初めてと8年前でも、その土地を自分で歩いているのとは大きく違う。
行けば、少々状況が変わっていても、大丈夫だ。
町の構造は変わっているはずがないし、得に僕は、前回も、アテネ市内を歩き倒していたからね。
出発の朝は、ゆっくり起きて、熱いシャワーをたっぷり浴びて、わざわざ時間をつぶした。
バックパックを背負って、テッサロニキ駅へ歩く。
ゆっくりしたいので、午前9時には、テッサロニキ駅へ到着した。
ところが、駅で聞くと、当日午前11時01分のICが満席だと。
その次の、13時26分も席がない。
これでは、鉄道は使えないね(汗)。
駅で調べると、午前11時のICは直行列車で、アテネに午後4時ごろに着くとか。
とても便利な列車なので、誰でも使いたいと思うだろうね…。
つまり、列車には乗れない。
だったら、単純明快、バスに乗ればいいだけだよ。
駅正面向かいに、バス会社を見つけて、そこで聞いてみる。
すると、9時半発のバスがあるという。
アテネまで6時間。
料金は7700ドラクマ、約3800円。
切符を買うと、もう席はほとんど埋まっていたらしく、44番という大きな数字。
これは、一番最後のリクライニングしない、左端のシートだ。
9時半に出て6時間という意味は、到着が午後3時半。
遅くとも、午後4時には着く予定。
それならば、プラカ地区へ行けば、ホテルは見つかるだろう。
アテネのシーズンは夏だけで、11月に宿が見つからないことは絶対にない。
今日のホテル代や食費が心配なので、念のために駅へ行って、ATMから3万ドラクマ(1万5千円)をビザカードでキャッシングした。
9時半のバスの出発は当然のように遅れて、9時45分に動き出す。
お昼の12時50分に、マケドニア(MAKEDONHA)というサービスエリアのレストランで、昼食の休息。
サンドイッチが500ドラクマ(250円)と、ビールを飲んで、昼食にする。
このサービスエリアを13時15分に出発。
そのまま順調に走り、15時30分ごろにアテネに入った。
ところがアテネ市内で交通渋滞に巻き込まれて、バスはほとんど動かない。
バスの窓から見ていると、日本の自動車販売店らしい大きな看板が見える。
その看板には、ギリシア人が考える日本人像がはっきりと描いてあったよ(笑)。
面白いので、バスの窓から写真を撮りました。
写真が全くボケてない理由は、バスが全く動いてないからです。
アテネに入ってから、バスはのろのろと進み、1時間以上渋滞に巻き込まれていた。
バスはのろのろと進んでいたが、突然、バスがぐるりと横道へ入った。
とおもったら、それがバスターミナルでした。
バスターミナルへの到着が、16時50分。
結局、テッサロニキからアテネまで、渋滞のせいで7時間かかりました。
さて、到着したバスターミナルはなかなか大きいが、案内所も案内板もなく、わけがわからない。
僕はただ、バスを降りた人が歩いていくのに着いていく。
すると、「051 ATHINA, OMONIA」とポールが立っているのを発見。
ただこれは、ギリシア文字で書いてあって、大体の推測でわかります。
切符は75ドラクマ(40円)。
切符を買うとすぐにバスが来て、乗り込む。
16時59分にバスは出発して、15分ほどで、終点に到着。
多分それが、オモニア広場だが、方向がわからなかった。
警察官に、「Lonely Planet」の地図を見せて、シンタグマ広場への方向を聞く。
アテネは、オモニア広場とシンタグマ広場がわかれば、あとは簡単。
僕は1988年に、アテネ中をホテルの異動やなんかで歩き倒しているからね。
自分の位置がわかったので、STADIOU通りをずんずん歩いて、シンタグマ広場へ到着。
ここまでくれば、8年前の土地勘が働く。
NIKIS通りに入って、目をつけていた「HOTEL KOUROS」へ行った。
このホテルは、イスタンブールの安宿に置いてあった「地球の歩き方・ギリシア」に載っていた。
11月で、もうギリシアの観光シーズンは終わっている。
ホテルが3500ドラクマというのを、シングル一部屋3千ドラクマに値切る。
だいたい、ホテルには客がほとんどいなくて、ガラガラなんだから。
部屋を見せてもらうが、最初の部屋は洗面台がなかったので、別の部屋を見せてもらう。
このホテルがいやならば、別のところへ行けば、いくらでも部屋は見つかるに決まっている。
ただ、「地球の歩き方」に載っているホテルだから、日本人がいるかもしれない。
そう思っていたら、確かに、Hくんという日本人がいた。
夜は2人で、市場のほうへ行って、一緒に食事をしてビールを飲みました。
一つの旅が終わったら、その話を、出来るだけ大げさにして、誰か語りたいものだからね(笑)。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/europe/bus_to_athens.htm
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