チェコ一人旅(5)穴場発見!ミクロフ:mickさんの旅行ブログ
チェコ旅行3日目の後半、モラヴィア地方南部の町、ミクロフを訪れます。モラヴィアワインの産地としては有名なようですが、町そのものの様子は、町の観光サイトで紹介されている写真ぐらいしか資料が無く、行ってみなけりゃ分からない、という状態でした。ちょっとワインでも飲みに行こうかな〜、という程度の気持ちで訪れた町だったんですが、実際にそこで待っていたのは、期待をはるかに上回る、美しくて壮大な風景でした。
ミクロフへは、午前中の滞在地スラフコフから列車でブルノへ行き、そこからバスに乗るのですが、駅とバスターミナルの距離がとんでもなく離れていて、しかも、やっとバスターミナルに着いたと思ったら、広大なバスターミナルの一体どこに目的のバスが停まるのかさっぱり分からず、途方に暮れていたところ、偶然にも目の前に行先表示がミクロフとなっているバスが通りかかり、何とか乗ることができました。バスは住民にとっての重要な交通手段となっているようで、幹線道路から家々の間の細い路地まで、色々な道を走り、乗客を乗せたり降ろしたりしながらミクロフを目指します。途中、見渡す限りのヒマワリ畑、というような景色が何度かありましたが、もう盛期を過ぎているようで、花はほとんどが下を向いてしまっていました。もう1、2週間早く来ていたら、素晴らしい景色が見られたかもしれません。
終点の鉄道駅前まで行ってしまうと、だいぶ歩いて戻ってこなければなりませんので、ミクロフの城が見えたところでバスを降ります。城はまだ遠くにしか見えませんが、高台に鎮座するその姿は、予想していた以上に立派な感じがします。
城とは別方向の高台に、古い感じの塔が見えます。確か町の観光サイトの情報によると、塔の見学は不定休で、旗が掲げられていれば公開中の合図、ということでした。よく見ると、白い旗が掲げられていて、人が上っているのが見えます。後で時間があればぜひ上ってみよう、と思いながら、そのまま歩き続けます。
町の中心部でも、様々な形状の建物が作り出す個性的な景色があちこちで見られます。ここまでの道中も含め、特徴的な建物や景色が多すぎて、どこから見て回ったらよいのやら、軽くパニック状態になりそうです。後で写真を整理してみると、撮った写真の数は意外と少なかったです。きっと写真を撮るのも忘れて、あっちに行ったりこっちに行ったりウロウロしまくっていたんでしょう。
とにかく、まずは城です。何となく城の見える方向に坂を上っていくと、城の入口が見えてきます。城は近くで見ると、とても迫力があり、それでいてとても優美な姿をしています。印象としては、午前中に見たスラフコフ城をひとまわり大きくして、そのまま山の上にのっけてしまったような感じです。正直、実際に来てみるまでは、この町でこんなに立派な城が見られるなんて、予想もしていませんでした。
城を一通り見終わった後、前から気になっていた、町外れの古い塔に向かってみます。家々の間を縫うように通っている細い坂道を上っていきます。しばらく上ると、さっきまでいた城の様子が、目線の高さに見えてきます。
塔に着き、早速上ってみます。塔の上からの眺めは・・・、とても言葉では言い表せない美しさです。ぽっかりと盛り上がった丘の上に城がそびえ立ち、それを取り囲むように赤い屋根が並びます。そしてその周りには、どこまでも続く緑の平原・・・。こんな風景が、何も遮る物なく、見渡す限り、視界全体に広がります。私に撮影技術が無いせいもありますが、この写真でその美しさを十分に表現できているとはとても思えません。
快晴の空の下、まるで城が空中を漂っているようにも感じられます。いつまでも眺めていたいこの景色を改めて写真に収め、塔を下りることにします。これまでも、色々な国で、新しい発見を求めて、団体ツアーでは絶対に行かない、ガイドブックにも載らないような町に立ち寄ってきましたが、これほどまでに期待以上の感動を与えてくれた町は、このミクロフが初めてでした。逆に、なぜこれほど素晴らしい町が有名にならないのか不思議ではありますが、まあ、そのおかげで感動もより一層大きなものになったと思いますので、そのことに感謝しなければなりません。
さて、この後、町の方に戻り、もちろん名物のワインもレストランで味わいつつ、予定の時間を可能な限り引き伸ばして町に滞在した後、駅へと向かいます。この日の予定はもう2ヶ所ほど回る予定だったんですが、そのうち1つは諦め、最後の目的地ということになるヴァルチツェへと列車で向かいます。
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