2012/03/25 - 2012/03/26
475位(同エリア1291件中)
まゆままさん
しまなみ海道、琵琶湖一周に続いて自転車旅第3弾は淡路島一周へ。
去年のGWに琵琶湖一周を家族で完走したのはまだ記憶に新しいけど、
その時の達成感、爽快感を再び家族で味わおうと淡路島一周150kmにチャレンジすることに。
前回の琵琶湖は160kmだったので、淡路島は多少アップダウンがあると聞いたがほぼ似たようなものだろうとタカをくくっていたのだが
実はこれが大きな間違いだった・・
主に一日目後半と二日目前半に集中していた過酷さ極まるアップダウンの繰り返し、そしてこいでもこいでも前に進まない海岸線の強烈な向かい風の中での走行に
更なるアクシデントの勃発・・
苦難を乗り越えつつなんとか福良の宿にたどり着くまでのサイクリング前篇。
以前の自転車旅はこちら↓
完走!子連れしまなみ街道サイクリング前編【尾道~大三島】
http://4travel.jp/traveler/mayumama/album/10188056/
完走!子連れしまなみ街道サイクリング後編【大三島~今治】
http://4travel.jp/traveler/mayumama/album/10189356/
完走!子連れ琵琶湖一周160kmサイクリング
http://4travel.jp/traveler/mayumama/album/10564552/
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こちらは事前に観光案内所から送ってもらったサイクリングマップ。
コースは20km〜60km、120km、150kmと多様。
120kmだとほぼ平坦な道のりが走れるようだけど
やはり淡路島一周といえば150km。
私たちが走るとすればこのコースしかない!?
決意を胸に私たちは淡路島一周へ挑んだ。 -
前日のどしゃぶりの雨から一転、この日は快晴、サイクリング日和。
早朝6時半に家を出発、明石海峡大橋を渡って北淡インター近くのレンタサイクル店へ向かう。
一日目のゴールに福良の宿に設定したので一日目で全周の約2/3を進むことになる。
後半にキツいアップダウンもあるそうなのでレンタサイクル屋さんに相談して少し余裕を持って現地8時出発でお願いしていたのだ。 -
レンタサイクル店、「おでかけ工房」へ到着。
用意していただいてた自転車にまたがってみて各自高さを調節。
お店のおじさんに前回琵琶湖の時にお尻が痛くてプチプチをサドルに巻きつけなんとかしのいだ話をし、
痛さを軽減できるコツってあるのか一応聞いてみた。
やっぱり普段ママチャリに乗るような姿勢でべったりサドルに腰掛けるのは禁物で腕、お尻、足に均等にバランスよく重心を掛けることと、段差を越える時には必ずお尻を浮かすこと。
長距離なのでこの小さな積み重ねが結構影響してくるそう。
又、軍手一枚でも手にはめておくと腕の疲れが違うとのこと。
これは事前に聞いていたので今回は指先を切った軍手を家族分用意していた。
これらの用意とアドバイスのおかげか、今回は一応用意していたプチプチを敷かずとも
最後までお尻は痛くならなかった。
自転車を乗り慣れてきたのか?ひょっとして、前回の琵琶湖でお尻の皮がぶ厚くなっていたのかも?? -
そしていよいよ出発!
北淡インターから6分ほどのレンタサイクル店のある尾崎というところから時計回りに進む。
しばらくこぐと海が見えてきた。
海を横目で見ながら走る海岸沿いは爽快〜やっぱり気持ちがいいなあ。 -
旦那、息子、娘、私の順番で走行。
いつものごとく写真係の私は最後尾で写真を撮っては
皆にダッシュで追いつく・・を繰り返すことに。 -
淡路島ならでは?な光景。
干されてるのはちりめんじゃこ? -
さっき車で渡った明石海峡大橋が見えてきた。
自転車にはスピードメーターもついていて、走行距離や時速も出てくる。
快調に飛ばす私たち。
この辺はラクラク時速20km超くらいで進んでいたので
淡路島ってひょっとして楽勝かも?!とお気楽ムードが漂っていた。
この時快適だったのはたぶん追い風を受け風にのっていたんだろなぁ。
この後、私たちの前に恐るべき苦難の道が開けていようとは、この時誰が想像できたであろうか・・ -
明石海峡大橋が目の前にまたがる道の駅あわじでちょっと休憩。
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今回レンタルした自転車もサイクリング用なので、もちろん前かごも荷台もなし。
荷物は最小限にまとめて各自背負うことに。 -
ここで娘にアクシデントが・・
左右どちらへ行くべきか?一瞬の迷いでガードレールに激突!
ハデに転んでしまった。
チェーンも外れてしまったので手をどろどろにして何とかなおす旦那。
娘は持久力は人並みよりは多少あると思えるけど
運動神経ははっきり言って人並み以下;
この後もちょっとした段差を乗り越えきれずまたしても転倒・・
まだ前半なのにこんな調子で大丈夫なのか?!
しかしコケ慣れしてるのか?それほどのダメージは受けてない様子?!
小休止しつつサイクリングは続行。 -
東浦のマンホール。
明石海峡大橋と東浦町の花「カーネーション」、淡路町の花「つつじ」が描かれている。
道の駅「東浦」でも小休止。
前にここで見つけた寒天の原料、「てんぐさ」が欲しかったのだけど季節外れだったからか置いてなかった。
以前工場見学へも行ったオキフーズの天ぷらをおやつに食べ、サイクリングは続く。 -
高さ100mの巨大な観音像の前を通り過ぎる。
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菜の花畑も満開〜
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朝の光を受けてきらきら光る海がとってもきれい。
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オレンジ色が鮮やかな紅花畑もよく見かけた。
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津名町までやって来た。
カーネーションをデザインしたカラーマンホールがかわいい。 -
お昼を予定している洲本まではやはりなかなか距離がある・・
明石海峡大橋を越えて東側へ回ってきてからは風当たりも少し強くなってきた・・ -
海の色が、見る所によって刻々と変わっていくのが分かる。
さっきまでエメラルドグリーンぽかったのがここではきれいな青。 -
南国風の木々が風に揺れる。
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やっと洲本へ入った。
レンタサイクル店の方が1時半くらいに洲本に着けるかなあ、と
言われてたが、予定より約30分早めの1時前に到着。
約5時間の走行。
一日目前半はまあなんとかこなせたかなあ。
でもこの後が険しくなるはずなので油断はできない。
洲本のマンホールは水仙のデザイン。 -
洲本でのお昼ご飯は「海鮮食堂魚増」へ。
お味噌汁と小鉢がついた海鮮丼。 -
たこ天丼も気になってたので、
皆でタコの天ぷらをシェアすることに。 -
洲本といえば見どころはこの旧赤レンガ倉庫群。
以前洲本へ来た時にも訪れたが、今回も楽しみにやって来た。
前回はこの赤レンガ倉庫のレストラン「淡路ごちそう館」でご飯を食べた。 -
この一帯はカネボウ洲本工場があった場所で、明治時代に建てられた赤れん造りの工場や倉庫がリノベーションされレストランや図書館となっている。
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アルチザンスクエア、こちらも喫茶や雑貨店などが入る商業施設。
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こちらは図書館。
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この施設にいる時に雲行きが怪しくなって冷たいにわか雨が降ってきた。
ちょうど雨宿りできてよかった。 -
ここの図書館、ゆったりしてていいなぁ。
あんまりゆっくりもしてられないので、そろそろ出発することに。
時計は2時を過ぎる頃。 -
一日目後半に突入〜
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造船所があった。
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謎のパラダイス、立川水仙郷の看板が。
いよいよここからが地獄の始まり・・ -
ここから延々と続く上り道。
もう素人の私たちでは自転車はこげない。
押して歩くことに。 -
まだか?まだなのか?いつまで続く?上り道・・
娘はついに根を上げ、逆切れ状態に;
とりあえず一旦休んで落ち着こう。
ここは焦らず皆で力を合わせて一歩づつ進んでいくしかない! -
どれだけ上ってきたんだろうか、この見晴らしのよさから険しさがうかがい知れる。
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上りがあれば下りがある、立川水仙郷の入口にかけての下り。
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しかしまたすぐに上りが。
それなら下らせないで〜〜 -
まさに険しいアップ&ダウンの繰り返し。
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1キロごとに出てくるこのモンキーセンターへの案内看板のさるが妙にムカついてきた。
このしんどさも知らずに「あと6キロだよ〜♪」とか軽く言わないで欲しい・・
上りの1キロって、平地の10km並みのしんどさがある・・ -
そしてやっとこの最初の難所、立川水仙郷からモンキーセンターにかけての区間をクリアすることができ、山の道から再び海岸沿いへ。
南あわじ市に入る。 -
が、ほっとしたのもつかの間、
何かおかしい・・自転車が前に進まない・・
風が強すぎるのだ!
一日目前半は快調に飛ばしていた海岸沿いだったがこ午後からは特に風が強くなったようで、本来なら快適なはずのコースがもはや楽しめなくなっていた。
速度計を見ると平地なはずなのに速度が出てない。
琵琶湖の時にも向かい風に悩まされたが、思ったより自転車走行に影響する風向き。
ある意味、おりて歩ける山道よりもキツい強風の中の長距離走行・・
知らず知らずのうちにかかる足への負担。
ついに旦那の膝に異変が・・
平地であるのにもう自転車こげないから押して歩くと; -
追い打ちをかけるかのようにやってきた阿万付近の上り・・
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もうこれ以上私たちを苦しめないでぇ〜〜
これが最後だよな、これさえ越えれば福良へ、宿へ着けるんだよな? -
子供たちからギブアップが出ると休息を入れつつ進む私たち。
険しい坂道に反して夕暮れの海は穏やか・・ -
4時間あればたどり着くだろうと思ってたけど、このままでは宿のチェックイン時間6時にはとうてい間に合わない〜〜
夕食を宿で取ることにしてたので一応指定時間を言われてた。
福良まであと5kmの看板を見た時、ほっとして宿に連絡をいれる。
「ちょっと遅れそうですが後5kmなのでもう少しで着きます〜」と。 -
が、まだあった!
福良までまだ上りがあったのかよ。 -
南淡町のマンホールは大鳴門橋と渦潮、そして水仙のデザイン。
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「もう、あかん〜」
「ここが最後のふんばり時だ〜」
「ふぁいと〜〜ラストスパート〜」と声掛け合いながら
(というか声掛けてたのは自分だけ、皆もうぐったり無言・・) -
そしてそして、やっと福良の町が上りつめた高台から見えてきた。
この先はもう下り!
いよいよほんとのラストスパートだ。
と、ここでまたしても旦那(の自転車)に異変が・・!?
何か自転車がおかしい?ハンドルがとられる??
前輪がなんとパンクしてるではないか!
うそだろ〜〜〜〜
ここからラスト3kmやっと下り、という時になぜパンク?!
下りなのに押して歩くことしかできない。
が、しかし旦那はもう膝を痛めていてこれ以上歩くこともままならない状態なのだ。
宿のチェックイン時間は刻々と過ぎてゆく。
「後5kmですからもうすぐ着きます〜」
と言ってからどれほどの時間が経過しただろうか・・
このままではいけない、
私が自転車を押して歩いて行くから先に子供を連れて宿へ向かうよう旦那を促す。
私は日暮れの山道をパンクした自転車を押して小走りに駆けた。 -
が、が、なんとまたしてもここで異変が・・・!
自転車の前輪がタイヤが完全に外れてしまったのか全く動かなくなってしまったのだ。
えええ〜っ、一体どうしたらよいの〜?!
なんとかタイヤをはめ込もうとするもどうにもならず、
しばし自転車を担いでみたり、引きずったりしてみるがいくら自転車は軽いとはいえこのまま町まではどう考えても無理。
と、その時一筋の光が・・!
この日は日曜日だったのだが、山道を抜けはじめたところに伊丹産業との看板が輝いていた。
どうやら会社にはひとけがあるようだ。
藁にもすがる思いで会社へ飛び込む。
どなたか自転車に詳しい方はおられないだろうか?!
とにかくゴールはもうすぐなのでタイヤがどうにか回るようにしてもらえないだろうか?!と。
すると会社の方が出てこられ、なんとかタイヤをはめてもらうことができた。
お礼を言って、再び進もうとすると・・数歩進んだところで又タイヤが回らなくなった・・
あああ、ダメだ。
すると直してくださったお二人がトラックがあるので福良まで送りますよ。
と声をかけてくださった。
えええーーっ、いいんでしょうか!?と
自転車がこれではどうにもならないのでお言葉に甘えて送っていただくことにした。
ああ、助かった〜〜 -
無事、福良のやぶ萬旅館に到着!
「伊丹産業」のお方、ほんとにありがとうございました!!
ガス会社なので日曜日も交代制で出勤されていたとのこと。
あんな山道ですぐ助けが見つかるなんて私はかなり幸運だったと思う。
旅館では少し前に自転車で到着した家族が私を見て、「はやっ!」と驚いていた。
結局この日は自転車のメーターを見てみると110kmほどの走行で一日の自転車走行としては今までで最も長い距離を記録した。
写真は早朝に撮影。 -
ふわぁああ〜疲れたよう〜〜
お腹も急に空いてきた。
時間も遅くなったので温泉へは後で入ることにして、夕食を。
今回の宿は名物鯛そうめんが食べれるということでこのやぶ萬旅館に宿をとった。 -
ご飯は釜めし、天ぷらや茶わん蒸しも出てきて豪華な夕食に。
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最後の締めに登場した楽しみにしていた鯛そうめん。
大きな器にたっぷりと入ったそうめん。 -
鯛の切り身を揚げたものと一緒に取り分けていただいた。
そうめんを頂く時点でもうお腹いっぱいに。
満足の夕食だった。
食事の前後には若女将が親切に対応してくださった。
ちょうどこの日は私たちの他にももう一組淡路島一周中の男性グループがおられるとか。
そのグループも今日は風がキツくて大変だったので、明日は平坦なショートカットコースをたどられるとか。
私たちは明日も150kmの正規ルートをたどるというと、
絶対やめた方がよい、こっちの120kmのコースが平坦なのでこちらへ行くようにと何度もすすめられる・・
いや、正直、ほっといて欲しいと思った。
私たちは今回はサイクリングで淡路島一周するためにやってきたのだ。
せっかく今日ここまでがんばったのにそっちへ行ったら淡路島一周にはならんし。
今日の苦労が水の泡じゃないか?!
旦那はもう無理としても、子供たちはまだ行けると思う。
このチャンスを逃せばもう淡路島一周は二度と家族で達成することはないと思う。
若女将にはそうははっきり言わなかったが、私は心の中で一人静かに思うのだった。
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