2011/07/21 - 2011/07/23
689位(同エリア1715件中)
まゆままさん
長野の旅、一日目の宿泊地は松本だったので、いつものごとくなるべく建築巡りにはみんなに付き合ってもらわずに済ませるように
早朝からホテルのレンタサイクルを借りて二時間ほど走り回って見てきた。
松本は思った以上に近代建築天国で、興味深い建物があちこちに点在・・
興奮と感動でいっぱいの朝の貴重な建築巡りタイムを過ごすことができた。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宿泊したホテルの近くでまず目にとまったのは煉瓦造りのこの建物。
明治21年建築の山崎歯科医院。
ブルーシートがかぶっていたので修復か何か?かと思いきや少し前の6/30の南松本が震源地の震度5の地震で
被害が出て、何と取り壊すことになっているとか。
登録有形文化財でもあるこの煉瓦造りの建物、見た感じはそれほど壊れてないように感じるのだけど、
維持することはできないのか・・残念。 -
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逆方向へ行くつもりだったけど斜め向かいに見えた建物にひきよせられ・・長野県の県紙、信濃毎日新聞の専売所
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となりの建物も興味深い・・
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上土通りの平出商店。
隣にちらりと見えるのは大正時代から続いていたという閉館となった上土シネマ。 -
このまま病院洋館建築が立ち並ぶ上土通り北上したかったが、
計画ルート上、後に回すことにして元来た道を戻る。 -
昭和12年建築、渡辺節設計の「旧日本勧業銀行松本支店」。
現在はホテルアルモニービアンとなっている。
登録有形文化財。 -
縦長の大きなアーチ窓が連なる外観。
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前の晩に入りに行った銭湯、塩井之湯。
詳しくは前日の旅行記にて・・ -
塩井之湯の近くにあった「サルタ時計店」
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旧全国電気通信労働組合松本分会 ( NTT東日本松本営業所)
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宿泊したホテルの近くにあったひときわ目を惹いた建物。
目立つような看板が一つも出てなかったので一体何?!と
ホテルのフロントで聞いてみたら「鯛萬」という高級フレンチレストランとのこと。
昭和25年創業、フランス・アルザス風の建物で見るからに高級感と風格が漂っていた・・
内装も松本民芸家具が使われクラシックな雰囲気だそう。 -
蔦が絡まりまくりの外観。
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窓辺もかわいい。
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角のワンポイントのレリーフがかわいいマサムラ洋菓子店。
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そして先ほどの上土通りへ戻ってきた。
手前の白鳥写真館と向うの松本市下町会館にはさまれるように建っていた建物は旧野々宮薬局。 -
昭和元年に建てられ、ファサード保存された松本下町会館。
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大正13年建築の白鳥写真館
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月のマークが目を惹いた金月堂。
おせんべい屋さんだったそう。 -
ここの通りも並びには昔ながらのお餅やさんや食堂、向かいには鶏肉屋さんといろんなお店が並び、
懐かしさが漂う通りだった。 -
存在感たっぷりの黒塗りの蔵はフレンチレストラン「ヒカリヤ ニシ」
金融業を営んでいた商家の建物で、約築120年。
皇族が松本を訪れた際の宿泊施設にもなった建物だそう。
登録有形文化財 -
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隣接する母家は和食の「ヒカリヤヒガシ」
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しばらく自転車こいでやってきたのは「かわかみ建築設計室」
大正15年、渡辺節建築による旧松岡医院の建物。 -
玄関ドア上部のアーチ窓はステンドグラス入り。
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松本の町中にはあちこちにわき水がわいている。
ここにも小さな水場が。 -
昭和5年建築の下島歯科医院。
二階の窓の波打ち具合が控え目なキュビズム風?! -
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松本市美術館へさしかかった。
草間弥生の水玉オブジェがインパクト大。 -
入り口にはこれまたキョーレツなコカコーラの水玉自販機・・
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松本のマンホールは手毬模様。
色違いもあってカラフルでかわいい。 -
そしてやってきたあがたの森旧制高等学校記念館。
国重要文化財。
大正9年建築の本館。 -
早朝なので入ることが出来なかった内部玄関入り口
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こちらは大正11年建築の講堂
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中庭側から眺めた本館の木造校舎も素敵。
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昭和11年建築、旧蚕業研究所(片倉工業株式会社・生物科学研究所)
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中町通りにあるミドリ薬品。
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現在も薬局として営業中。
(前日の写真) -
ここから再び上土通りに
モダンな建物の松本地区タクシー協議会 -
大正13年建築の上條医院。
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白い壁に赤い屋根がかわいいこの建物は宮島耳鼻咽喉科医院。
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宮島耳鼻咽喉科医院のお隣は昭和9年建築の青木医院。
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お隣に比べると地味に見えるけれど、丸みを帯びたコーナーと玄関周りに貼り巡らされたスクラッチタイルが渋い。
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さて、そろそろみんなとの約束の朝食時間が迫ってきたので一旦宿へ戻ることに。
しかし・・松本の町中はなんと近代建築が豊富なのか!
チャリで約2時間の散策、予定してた建物ほぼ網羅することができてよかった。
チャリがなければ全部周るのは無理だっただろうなあ。
しかしまだまだこれでは終わらない・・朝食後は第二弾へ?! -
宿泊したビジネスホテル、先日の地震で廊下なんかにヒビが入ってて大丈夫なの〜?!と思ってしまったが・・
朝食付でお代り自由なバイキング。
パンが意外と美味しくて食べ過ぎた・・ -
朝食後少し休憩した後は皆で散策に繰り出すことに。
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この日はとりあえず皆で松本城へ行くことになったけど、旧開智学校へも行きたかった私は
どう考えても松本城の後にそこそこ距離のある旧開智学校へ子どもたちが文句言わずについてくるとは思えなかったので
私は松本城をパスし、ちょっくら別行動させてもらって旧開智学校の方へ行くことにした。 -
旧開智学校は明治9年松本の大工棟梁立石清重により建設された擬洋風建築の建物。重要文化財。
写真なんかでよく見かけてたらから、擬洋風建築といえば松本の旧開智学校というようなイメージが
自分の中ではあって、いつか見てみたいと思っていた建物。 -
日本人の大工が西洋の建築をみよう見まねで造ったという擬洋風建築、
玄関周りには気合いの入った数々の装飾が見られて楽しい。
龍の彫刻は日光東照宮の龍をまねて彫られたものだそうで
二人の天使像は当時の東京日々新聞の見出しの意匠に影響を受けたのではないかと言われているもの。
屋根の上の八角塔は明治の学校建築のシンボル的なもので
内部に時報用の鐘が吊られているのだそう。 -
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廊下の中央にはこんな廻り階段があってこちらの丸柱は全久院という廃寺の古材が転用されているそう。
講堂の間仕切り部分など他にも古材を使用した部分がたくさんある。 -
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一階廊下突き当たりの階段。
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だるまストーブ
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ガリ版
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このような彫刻のついた桟唐戸という扉は校舎内に8面あって、この二階間仕切りになっている扉は
校舎の扉彫刻の中で最も古いものだそう。
力強い波と龍の木彫が見られた。 -
二階の講堂は竹編みされた床にステンドグラス、シャンデリアと特別な部屋だけに凝った内装が見られた。
明治時代後期の机、椅子も残されている。 -
講堂のシャンデリア。
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あちらこちらに贅が尽くされた旧開智学校。工事費は、当時のお金で1万1千余円の巨額なものだったそう。
そのうちの7割を松本町全住民の寄付により調達したという。
当時の地域の人々の教育に対する熱意が建物から伝わってくるようだった。 -
旧開智学校のすぐそばに移築されている西洋館は明治22年フランス人の神父・クレマンによって建築された旧司祭館。
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各部屋に取り付けられていた暖炉。
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木造二階建てのコロニアルスタイルの建物で長野県内に現存する最古の西洋館だそう。
1、2階に備えられたベランダ。 -
帰り道に見つけたいい感じのクリーニング屋さん
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ドライクリーニングの文字もモザイクタイル貼り。
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飴色のタイルの上に緑の蔦が這う
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待ち合わせ場所のお城へ向かう途中最後に立ち寄った教会、
昭和33年建築の本聖十字教会 -
おとぎの国の教会っぽい?かわいらしい建物だった。
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ここからは時間がなくなりダッシュで待ち合わせ場所のお城へ・・
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この旅行記へのコメント (2)
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- ateruiさん 2011/10/31 17:29:09
- 素晴らしい
- こんにちわ
松本も素晴らしい街ですね!
仕事でかなりまわりましたよ!
残念ながら写真は撮れなかったんですが随分と綺麗な街になりましたね!
素晴らしい写真ありがとうございました!
- まゆままさん からの返信 2011/10/31 22:31:27
- RE: 素晴らしい
- enn8801さん
こんばんは、
松本、ほんとにみどころがたくさんで素晴らしい町でした〜
蔵造りの建物から洋館まで魅力的な建物があちこちに点在していて
それらが今でもうまく活用されていて活かされているのがよかったです。
またあちこちにあったわき水も夏の散策には清々しく、涼しげでよかったです。
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