2009/07/18 - 2009/07/20
133位(同エリア208件中)
まゆままさん
福井の旅、2日目。
今回は友人家族との団体行動のため、建築巡り系はなるべく控えようとあまり調べないようにしてたのだが、つい目に入ってしまった「北前船主の館・右近家」の洋館!
ここだけは行っておきたい、と皆に事前に了承?を得ていた。
2日目敦賀へ向かう途中に南越前町河野にある右近家へ立ち寄った。
この他どさくさにまぎれて?!敦賀の近代建築も少々見ることができ、子供たち向けには原子力関連施設の「アクアトム」や「福井原子力センターあっとほうむ」などの科学館、そして小牧かまぼこ工場では手作り焼きちくわ体験などをしつつ2泊目のの宿のある小浜へ。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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江戸から明治期にかけて北前船を操り隆盛を極めていた右近家の屋敷は北前船で運んだ選び抜かれた木材などを材料に建てられたすばらしいものでその広大な敷地の中には洋館もあるというので楽しみにしていた。
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右近家は江戸中期から明治中期にかけて大坂と蝦夷地(北海道)を結んで活躍隆盛をきわめた北前船主で、幕末には日本海五大船主の一人に数えられていたという。
以後北前船の衰退と共に蒸気船を導入し、海運の近代化を進めると共に海上保険業に進出、事業の転換を図り日本火災海上保険株式会社として現在に至っているのだそう。
現在の主屋は天保時代の構えを基本に明治34年に建て替えられ、上方風切妻造瓦葺二階建で内倉、浜倉を配している。 -
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倉の前にはガラスの浮玉が積み上げられている。
ラムネの瓶のようなきれいな色の浮玉。 -
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この手前の碇はここから北西30マイル、水深530mの日本海から引き上げられた北前船の碇だそう。
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立派な長屋門を入ったところ。
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洋館は本宅の裏山の中腹に建てられていて、皆が飽きないうちにとまず裏山の洋館へ直行することに。
主屋の横手には洋風の庭園が。 -
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福井県南越前町の南条地区では花はすの切り花の生産量が日本一だそう。
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主屋の屋根。
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坂道を上り、階段を上っていくと
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現れる洋館。
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洋館は昭和10年に建てられ、1階はクリーム色のスタッコをコテ跡も粗く塗ったスパニッシュ風、2階外観は校倉作りの壁、校木(校倉用の角材)を突き出した持ち送りとそれに支えられたベランダはスイスのシャレー風、内部は和洋折衷になっている。
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スパニッシュ風?の一階のテラス。
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上を見上げると木組みの外観はスイスの山小屋を思わせる。
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玄関の内扉はアイアンのデザインがとても優雅。
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玄関の内扉。
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玄関の照明も繊細なデザイン。
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玄関のニッチには窯変が味わい深いタイルが張り巡らされていた!
下の台の扉は銅でできていて、磨くと赤い色が出てくるのだ、とちょうど扉を磨いていたそうじのおばちゃんが言っていた。 -
ところどころに入れられた黒いタイルがアクセントになった素敵なコーナー。
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玄関ホールに敷かれたタイルはこんな網目模様!
網目の隙間を埋めるように赤、緑、黒のタイルが張り合わせられていてとてもカラフル。 -
階段の柱も繊細な彫刻がされ、
階段周りにも木と組み合わせて落ち着いた色合いのタイルが張られていた。 -
一階のリビングルーム
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寄せ木細工の床
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そして1階の暖炉と暖炉周りにもこんなかわいいタイルが!
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この暖炉の柵のデザインもかなり素敵・・
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三種類の幾何学模様などの模様が入った小さなタイルがかわいく散りばめられていた。
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この縁取りのタイルも鮮やか。
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1階リビングの窓から。
庭には小さな噴水?が。 -
階段のステンドグラスは右近家の店印「//」(いちぜんばし)を染めた旗をマストに揚げた帆船
と色ガラスが所々入っていてシンプルなデザイン。 -
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階段周りに張られたタイル。
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廊下にもこんなタイルが
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二階の廊下の照明
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二階のテラスに出てみると日本海の美しい景色が目の前に広がっていた。
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二階の和室
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一階に下りるとそうじのおばさんが入っていった部屋・・思わずついて入ると薄緑色がきれいなタイル張りの洗面所になっていた。
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ここは立ち入り禁止です〜と言われる前にちょっとだけ〜とその奥の部屋を見せてもらうとやはりそこはお風呂に・・
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右近家見学を終えた後、ランチタイムに。
その日の朝に取れた魚を使った料理が食べれるという「シーサイド弁天」で刺身定食を。
そして敦賀へ向かう。 -
敦賀へやって来た。
ちょうど道を間違えてやって来たところ・・
赤煉瓦の倉庫があるなあと思ってたら
大正7年に建てられた燃料等を保管していたというランプ小屋だった。 -
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そして、観光パンフレットがもらえるからちょっと寄って行こう、という口実で?寄ってもらった旧敦賀港駅舎。
敦賀港から日本海を渡り、シベリア鉄道経由でヨーロッパと結ばれていた「欧亜国際連絡列車」の発着駅舎を復元したもの。 -
明治32年に開港、35年に敦賀〜ウラジオストク間に定期航路が開設され、明治45年から新橋〜金ヶ崎間に1,2等寝台列車を連結した欧亜国際連絡列車が運転された。
当時、日本からヨーロッパへはインド洋周りでは1ヶ月もかかったが、シベリア経由では東京〜パリ間を17日で結んだそう。 -
現在館内は敦賀鉄道資料館になっている。
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更に旧駅舎のすぐ近くにある赤煉瓦倉庫へ走って見に行った。
明治38年に外国人技師によって建てられた当時は石油貯蔵庫として使われ、数年前までは昆布貯蔵庫としても使用されていたそう。 -
建物はすべてフィートで作られていて、柱の内側に壁を設け内部が柱のない空間になっているのが大きな特徴だそう。
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福井県には13基の原子力発電所が運転中で、そこで作られた電気の大部分が関西方面へ送られているという。
関西で使われる電気の約半分を福井県の原子力発電所が支えているのだそう。
福井には電気やエネルギー、環境などを遊びながら学習できる無料の子供向けの施設がいくつかあり、今回敦賀にあるそのうちの二つの施設へ訪れた。 -
「海とエネルギーの科学館アクアトム」は最先端の科学について学べる海とエネルギーの科学館。
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子供たちがアクアトムで遊んでいる間、近くに一軒だけ見ておきかった建物へ向かった。
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そしてやって来た敦賀市立博物館。
昭和2年築の旧大和田銀行本店の建物で、当時大陸や西欧への玄関口として栄え「東洋の波止場」と唄われた港町敦賀を象徴するかのような豪華な建物。 -
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建物のいたるところに大理石が使用され、北陸では初めてエレベーターが設置されたという。
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ホールの天井装飾
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当時、1階には銀行業務室、地下にはレストラン、2階には迎賓施設、そして3階は公会堂として町民に開放されていたそう。
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アクアトムで子供たちが遊んだ後、やって来たのは「小牧かまぼこ」
こちらは巨大な鯛のかまぼこ。
何グラムあるのか?重さ当てクイズに応募した。 -
ここでは予約なしで30分ほどの「手作り焼きちくわ」体験ができる。
この日は夏休みキャンペーンで体験料が500円→300円になっててラッキー。
他にも時間をかければ、細工かまぼこや板付きかまぼこの体験もあり。 -
職人さんのあざやかな実演を見た後、魚のすりみを大きなまな板の上に乗せてもらい、職人さん直々に指導を受ける子供たち。
すり身を特殊な包丁を使ってちくわの幅に平らに伸ばす。
はみ出たところは包丁ですくって上に乗せ、さらに均して形を整える。 -
最後に竹の棒を少しづつ回しながらすり身を巻きつけていく。
きれいに巻くのはなかなか難しそう〜 -
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そしてできあがったちくわを焼いてもらう。
この間売店でかまぼこなどの試食、買い物などを。 -
作りたての手作り焼きちくわの味はまた格別。
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その後、訪れた「昆布館」
工場の方は休日のためラインは止まっていたが映像で見学。 -
このブロック状のものが削られ、おぼろ昆布となる。
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昆布茶の無料サービスコーナーも。
その他さまざまな昆布商品が売店に。 -
この日最後に訪れたのは「福井原子力センターあっとほうむ」
こちらもゲーム・クイズ・映像が楽しめるシアターや参加体験型の展示や遊具がたくさん。 -
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そしてこの日の宿、小浜の民宿へ。
漁師の方がされているだけあって、夕食は海の幸がずらりと並ぶ。 -
子供にはお子様ランチ風のものを用意していただいていた。
ハンバーグは手作り魚肉ハンバーグ。
かまぼこの飾り切りは「邪魔くさいからかまぼこ一本使った」という豪快なもの・・
大皿に食べきれないくらいあった;
そしていよいよ明日早朝にはお楽しみの漁業体験へ。
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