2010/06/18 - 2010/06/19
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frau.himmelさん
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6月18日 グムンデン観光後リンツに向かいました。
ところで、今回のホテルはリンツの観光案内所を通してとてもお得な予約をしました。
どれだけお得だったのか…?、皆さんきっと驚かれるかと思います。
週末3日間パック(金・土・日3泊用)を申し込みました。
ホテルは、駅前にとりたかったので「ホテル・イビス」を選びました。ここはブッキング・コム価格で通常3泊朝食付きで259ユーロ致します。それが3泊272ユーロだったのです。
安くはないじゃない?そうですね。
ところが観光案内所でいろいろな特典のプレゼントがあるんです。
まず、リンツチケット(1人3日用25ユーロ)。これは市内交通が乗り放題、博物館美術館が入場無料、ペストリング鉄道、グロッテンバーンも無料、その他いろんな割引特典あり。
そして市内買い物券1人50ユーロ分(2人で100ユーロ分ですよ!)。それに飲食コイン1人9ユーロ分などと…。
結果的には、3日分の宿泊代がなんと104ユーロにしかならない計算です。
ここの予約はリンツのホームページから入ります。
私はここに限らず連泊する場合は、まず行きたい街の観光案内所のホームページでお得な宿泊セットがないか調べて、ブッキング・コムなどの予約サイトと比較してホテルを決めています。
皆さんもいかがですか!
◇◆◇
なお、ここリンツはヒトラーと深い因縁があった街なのですね。フォートラベル会員さんからの私へのコメントで知りました。
知っていたら別な観点での観光もできたのに…、残念!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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-
グムンデンを3時過ぎに出発しました。
列車には大勢の高校生が乗っていて満員状態。私達は大きな荷物を持って席を探すのに一苦労しました。
今まで普通列車でも荷物置き場に困った、という経験はあまりないのですが、こんなこともあるのですね。
彼らは乗換駅の「アットナンク・プッハイム駅」で降りました。
ザルツブルク方面に向かうのでしょう。
まあ、賑やかだったこと〜!! -
列車は、今までのどかな田園風景の中を走っていたのに、荷物を積載した貨物列車などが見え始めました。
そろそろリンツに近づいたようです。
リンツはオーストリア最大の工業都市です。 -
リンツ駅に到着。
駅前のライオンの像。
ホテルは駅前通りを渡ったすぐ近くにあるはずでした。
ところがどこをどう間違ったのか、反対方向にひたすら歩いていたのです。
なかなかホテルにたどり着けず…。
いよいよトシですね(泣)! -
やっとのことで、ホテルにチェックインして…。
レセプションでリンツチケットを受け取って、路面電車で中央広場(ハウプト・プラッツ)にやって来ました。
まずは観光案内所に行って、リンツチケット以外の特典をゲットしなければなりません。 -
ハウプト広場には、ヨーロッパによくある三位一体記念柱が…。
これはトルコ軍による侵略(1704年)、大火災(1712年)、ペストの流行(1713年)などから逃れられた記念として1723年に建てられたものだそうです。
リンツは、16〜18世紀にかけてトルコ帝国の侵略をたびたび受けました。
トルコのEU加盟に反対しているのも、その時の恨みが根底にあるのでは?という笑い話のような文もどこかで見かけました。 -
真ん中のピンクの建物が市庁舎、1509年の大火のあとに建てられました。
この中に観光案内所が入っています。
後から分かったのですが、このバルコニーでヒトラーが演説をして大勢の市民の熱狂的な歓迎を受けました。
ちなみに、右端に見える2つの青い塔は旧大聖堂。
ここでブルックナーがオルガン奏者を務めました。
旧大聖堂の中に入るのをすっかり忘れていました。 -
観光案内所の入口。
いろんな特典をいただきました。有難うございました。 -
特典その1 リンツチケット(ホテルで受け取った)
特典その2 二人で100ユーロ分の商品券。
リンツの加盟店でのみの使用に限られていますが、大きなお店は使えたので問題ありませんでした。 -
特典その3 飲食用コイン。
1枚で9ユーロ分使えます。 -
早速これを持って市庁舎の中庭にあるレストランに入りました。
もう6時45分ですからお腹もすきました。 -
客は私達のほかには奥の方に1組だけ。
店員も暇だったので、私達はカタコトのドイツ語で異文化交流を…。 -
食事が運ばれていました。
牛肉とフランクフルト名物のグリューネゾーセ、それにジャーマンポテトが大量についています。 -
夫はシュニッツェル、これが一番間違いないですものね。
食べようとしたので、「写真、写真!」…。
ナイフとフォークがみっともない!
飲み物と料理合計で29ユーロでした。
これだけでも安いのに、さらに特典の18ユーロ分のコインを使ったので、結局11ユーロの食事代、安かった!
奮発して店員に2ユーロのチップを…(ケチ!笑) -
ゾロゾロと人が通り抜けて行きます。
ここは旧市庁舎の中庭です。
市内ガイドツアーの方たちです。 -
食事を済ませて、私達もハウプト広場に出ましょう。
吹き抜けのプロムナードから、中庭にあるレストランを振り返ったところ。 -
市庁舎の壁にはリンツゆかりの人々のプレートが飾ってあります。
上はアントン・ブルックナー。
彼はリンツ近郊の出身で、旧大聖堂でオルガン奏者を務めました。
ブルックナー音楽祭なども行われており、ドナウ河畔にはブルックナーハウスもあります。
下は神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ3世。
リンツ城に居城をおきました。 -
上は天文学者ケプラー。
ケプラーの住んだ家なども市内にあります。
下は? 分かりません、すみません…。
ヒトラーもリンツ縁の著名人なんですよね。
ヒトラーの像はありませんでした。
まあ、彼がリンツ縁というのは、今となっては知られたくない事柄なのでしょうね…。 -
6月19日(土)
午前中は一緒に、ギネスブックにも登録されている登山鉄道でペストリンク巡礼教会を見ます。
午後は、夫はリンツ工業地帯の工場見学、私は100ユーロの商品券を持ってお買物です(ワクワク)。明日は日曜日で商店街が休みなので、今日のうちに買物を済ませないとせっかくの商品券が紙くずになってしまいますから…。
リンツ駅前から路面電車に乗ります。 -
ペストリンク登山電車に乗る前に少し旧市街を散策を…。
ハウプトプラッツにやってきました。ドナウ川がすぐ近くにあります。
ドナウ川に架かるニーベルンゲン橋。
長さ250m幅30m、1938年完成。
何とこの橋は、ニーベルンゲン叙事詩にちなんでヒトラーが命名したものだとか?
彼はこの橋に登場人物6体の騎馬像を飾りたかったのだけど、完成しないうちに敗戦となった。 -
ハウプトプラッツを背にして左に曲がると旧市街に出ます。
石畳の路地裏がなんともヨーロッパ!って感じで素敵です。 -
歴史的な飾りの家々。
アルトシュタッツというプレートが見えます。
このあたりは昔はシュロスベルク・ガッセと呼ばれ、お城に仕える官公吏の住居があったところだとか。
江戸時代の武家屋敷のようなもの? -
この素晴らしい建物、今は何に使われているのか検索したけど分かりませんでした。
追記
ここはZum Schwarzen Adler という昔は薬局だったところだそうです。
1545年造 -
アルターマルクト・プラッツ。
昔はこの辺が商業の中心で、賑わったそうです。
ピンクの家はマルクト・ハレ(マルクトホール)と壁にあります。
この家は昔は、秤(はかり)の家と呼ばれたそうです。 -
その一角にある立派な建物は、クレムスムンステルスと呼ばれています。
ここで1493年8月19日、皇帝フリードリヒ3世が亡くなったということです。 -
こんなプレートを見つけました。
Johann Konrad Vogelで検索すると、なんとこの人物はパン職員で、リンツ名物「リンツアー・トルテ」を考案した人だとか?
この家は、その人が住んで、仕事をしていた家だそうです。 -
ここが、リンツの旧市街で一番有名な写真スポットのようです。
-
ハウプト広場に戻ってきました。
グレー色の建物はリンツ大学。
昔は財務省(税務署?)として使われていました。 -
さて、そろそろペストリンク・バーン登山電車に乗りましょう。
電車はハウプロプラッツより出ています。50番の路線です。
グリーンとクリーム色のシンボルカラーの電車。
可愛い! -
木製の車両と椅子がノスタルジックで素敵です。
1898年に開通した狭軌式(アプト式ではない)鉄道です。 -
電車はニーベルンゲン橋を渡って…。
川向こうに見える立派な建物は、新市庁舎。 -
駅ごとに郷愁を感じさせる駅名を書いたレトロな案内板がたっています。
この鉄道の勾配は537メートルあり、ヨーロッパ最大の急勾配ということでギネスブックに登録されています。 -
20分足らずで終点ペストリンク・ベルクに到着しました。
-
駅にはちょっと気味の悪い人形が、「あっちだよ!」って指差しています。
どうしてこの人形がここにあるのか、後で判明します。
とりあえず、指差す方に向かいましょう。 -
静かな公園の中を通って…。
まだ朝が早いせいか、電車で降りた人もまばらでした。 -
少し山道を登ると、白い花の間からペストリンク巡礼教会が顔を覗かせています。
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展望台があります。
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展望台の花壇のお花がきれい!
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展望台からの眺め
晴れていれば、ドナウ川の流れとリンツの街並みがきれいに見渡せるのでしょうが、今日はちょっと曇り空で残念!
それにしても、ドナウ川って大きいですね。 -
展望台にあった案内板
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二本の尖塔を持つ優雅な巡礼教会、そちらに向かいましょう。
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この坂を上って…。
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途中にあった可愛い案内標識は?
この先にグロッテン・バーン(洞窟鉄道)があり、グリム童話さながらの人形やジオラマが展示してあるテーマパークがあるそうです。
そこでは可愛い電車に乗って洞窟内を周回したり、地下には「本当に怖いグリム童話」展なるものがあって、これを見た後は夜トイレに行けなくなるのだとか?
お試しあれ!
http://www.oberoesterreich.at/grottenbahn
リンツチケットでこの鉄道にも乗れます。(私達はパス!)
駅にいた奇妙な人形は、これ関連だったのですね…。 -
教会の入口。
パステルカラーの可愛い教会です。 -
ここにも頭上に星の輪を掲げた聖人がいらっしゃいます。
ヨーロッパでよく見かけ、最近ではバート・イシュルのエリザベート橋や街中でも見かけました。
気になったので調べてみました。
**ネポムクの聖ヨハネ
14世紀のボヘミアの司祭で、ローマカトリック教会の聖人。
しばしば十字架や棕櫚の枝を手にし、頭上には5つの星が輝く人物として描かれる。(ウィキより)
そういえば、プラハのカレル橋に建っているネポムクの聖ヨハネ像は触ったら幸せになるという聖人様ではなかったかしら? -
オーストリアの重要な建築物には、このように2本から4本の国旗のような旗が掲げてあります。
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中に入りましょう。
重厚な扉の向こうには…。 -
祭壇の前ではミサが執り行われていました。
写真を撮るのははばかられましたが、きれいなミサ曲を聴くことが出来ました。
心が洗われるようでした。 -
外には第1次世界大戦の戦没者慰霊碑が…。
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そろそろ引き返しましょうか。
雰囲気のいい山のレストランの側を通って…。
観光局の女性がここをしきりに薦めていましたが、まだお昼には早いし…。 -
土産物屋もあります。
-
-
ベルクバーンの停留所の方に引き返しましょう。
右側の建物の中にトイレがあります。 -
駅です。
ちょうど麓から電車が登ってきました。
この電車から大勢の人が降りました。
グロッテン・バーンが目当てなのか、子供連れも多いです。
今日は土曜日、午後からのエクスカージョンにはうってつけですね。
早く来て良かった…。 -
電車止め
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この電車に乗ります。
色合いがほんとにレトロで素敵ですね。 -
ここは、ペストリンクベルク・バーンの博物館。
麓近くにあります。
さて、午後は私は100ユーロの商品券でお買物、夫はリンツ工業地帯の工場見学と別行動です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- よっしーさん 2011/01/19 12:00:59
- はじめまして
- こんにちは、よっしーと申します。リンツの「おとなり旅行記」から飛んできました。
私もおととし、6月のリンツに1泊しました。本当に泊っただけだったので、巡礼教会も行けず、この街の歴史も知らず、お得な情報も知らず(…)frau.himmelさんの旅行記を拝見してリンツ再訪したくなりました。ヒトラーが理想郷を作りたくもなる、いい街でしたよね?
クリスマスマーケットの時期に行ってもよさそうかなと思いました。
そういえば、私も大学生の頃の春休み(かなーり昔ですが)、Prien am ChiemseeのGoethe Instituteに1カ月いたことがあります!(成果は…)
そんなで、ドイツ(&ドイツ語圏)は今でも親しみを感じています。またこれからも旅行記を楽しみにしています。
- frau.himmelさん からの返信 2011/01/20 00:22:32
- RE: はじめまして
- よっしーさん こんばんは。
よっしーさんの旅行記は何度か訪問させていただいてると思います。
やっぱりドイツがお好きな方だったのですね。
> そういえば、私も大学生の頃の春休み(かなーり昔ですが)、Prien am ChiemseeのGoethe Instituteに1カ月いたことがあります!(成果は…)
えっ! いつごろですか? 驚きです。
あそこももう撤退してしまいましたね。
2009年秋、プリーンを訪れた時行ってみました。
懐かしかったです。
建物がそのまま残っているだけに、あそこはこうだったとか、あそこで皆集まってお喋りしてた とか 考えると寂しくなってしまいました。
その時のことを、**2009秋 プリーン街歩き**で書いています。
お時間ありましたら読んでください。
私のドイツ語も、若い方と違い、覚えるより忘れるほうが多くて、とうとう教室から撤退してしまいました。
時々ドイツ語圏に旅行して、なんとかカタコトで通じるくらいです。
これからもよっしーさんの旅行記、お邪魔させていただきます。
よろしくお願いいたします。
frau.himmel
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