セ−シェル旅行記 ラ・ディーグ島グラン・ダンス トラベルライラーが選ぶ地球一美しいビーチ:marukunさんの旅行ブログ
「え?大きな波の音?」
ということは、どうやらここがグラン・ダンス。
ハニーもちゃんとついて来た。
アンス・スール・ジャルダン側から一山越えて、こちらの海岸までたったの20分。
拍子抜けである。
山を下りきり、ジャングルを抜け、視界に広がった光景は、波飛沫。
相変わらずセイシェルのドンブラッコの波なのだ。
「―――峠を越えたら一転してビーチまでずーっと下り坂。ひゃぁ〜、風が気持ちいいぃーー。でもうっかりしてるとものすごいスピードが出るので注意しよう。と言ってる間にも、こどもたちの姿はあっと言う間に見えなくなった。
坂を下ると道は未舗装になり、その先にビーチが見えてくる。汗をいっぱいかいて到達したビーチは、この世のものとは思えないほど鮮やかな色で煌めいていた―――」(同じく『それ行け!子連れ海外旅行』より)
いちいち、文章が描く情景と現実の光景が異なるのだ。
気象、気候、時期、いろんな条件が重なって海が表情を変えるのは理解できる。
しかし、お天気がよく、風もたいし吹いてないのに、こうも異なるものなのかと、絶句であり、がっかりである。
決定的に何が異なるのですか?誰にでもいいから食ってかかりたい気分だ、滅入る。
私たちは、その「ただ観賞用」グラン・ダンスの海岸線をトボトボ歩き、背の高い椰子の木が立つわずかな影の下に、息子の遠足リュックから拝借してきたケロケロケロッピのシートを広げ、座り込んだ。
遊泳禁止のビーチではあるが、観光客若しくは保養客らしき外国人数人が高い波に体を当てて、戯れていた。
なんだか、自虐的な遊びに見えた。
少しだけ真似してみたけど。
そして、さらに進化させて、波に逆らわず軽く浮かすように身を預けて、波の勢いで波打ち際まで遊泳だ。
人間サーフボードなのだ。
案外、面白くってはまった(笑)。
グラン・ダンスは「世界有数のホワイトビーチとしても名高く、訪れた人のみ知るひとぞ知るビーチ」、らしい。
セイシェルから帰国してしばらく、本屋で見つけた「世界のビーチ&リゾート(地球の歩き方MOMOK)ダイヤモンド社」にもグラン・ダンスは美しいカラー写真とともに大きく紹介されていた。
でも、実際は強調するほどの「純白の!」「サンドビーチ!」・・・・・ではない気がする。
サンゴや花崗岩が粉砕した砂浜だから、目を凝らせばどちらかというとピンクがかっている。
砂をかき集め、飲み物とは別に持参していた空のペットボトルに入れてお土産として持ち帰った。
いまでも、お宝部屋(他人によればガラクタ部屋)にて、各国のお土産・調達品のお仲間入りしている。やっぱり白ではなく、黄土がかったただの砂色だ。
というか、海水もかなり混じったままだったので、腐りかけているのか底のほうから黒く変色している。
憧れ恋焦がれたラ・ディークに来て、期待はずれも大きく、ケチばかりつけているな。
太陽がちょうど真上にあるため椰子の木陰は短く暑い日ざしがさす。
空は、太陽の光が反射してどす黒い群青色をしている。
再び、イルカさん著のグラン・ダンス。
「―――グラン・ダンスの光
グラン・ダンスは両側を屏風状の岩山に囲まれたビーチ。岩山の陰から、ジュラ紀の恐竜がぬぅ〜と顔を出しても違和感を感じない雰囲気が漂っている。砂浜はかなり広くのんびりリラックスするには最高の場所だろう。グラン・ダンスがセイシェルで一番美しいビーチと言われている由縁は、その海の色。ソーダ水をとかしたような水の色は、始めて見た時は言葉を失うくらい鮮烈だった。どうしてこんな神がかった色になるのかわからないが、この地球上でのセイシェルの位置が、ここにしかない光の屈折率を生み出しているのではないだろうか?―――」
この文章をあらためて読み返してみて、はたと思い出したことがある。
やり残してきたことがあったのだ。
「恐竜をモデルにしてグラン・ダンスの風景を撮ろう」
一体の恐竜フィギアをセイシェル旅行に同行していた。
あれだけ暇だったグラン・ダンスで、それをすっかり忘れてしまっていていた。
私は、息子と共同所有でうなるほどの恐竜フィギアを持っている。
共同所有と言ってもそれはハニーへの口実で、3年かけて一気加勢に大人買いしてきた私が、「例のお宝部屋」にて保管している。
ここ2、3年の間、息子が熱中していたテレビやゲームの「古代王者・恐竜キング」と、私が幼い頃から好きな「動物フィギア」収集癖が講じた相乗効果で、あらゆる科学館、おもちゃ屋、楽天ショップにまで食指を伸ばし、恐竜フィギアだらけなのある。
その数、ざっと300体。
だが、「恐竜博士」をめざしていたはずの幼稚園年長の息子は、「恐竜キング」のテレビ放映が終わったとたん、「ウルトラマン怪獣バトル」に目移りしてしまった(笑)。
しめしめ、である。
完全に私のひとり占めに移行である。
その、数ある恐竜のフィギアのコレクションのなかから、セイシェル行きに厳選された栄えある一体、それは、「卵から生まれてこようとするティラノサウルスの赤ちゃん」であった。
「セイシェルで赤ちゃん」
私の心のなかで、今回の旅行のキーワードでもある。
あくまでも願掛けではなく(笑)、ひっかけ、洒落のつもりなのですがね(笑)。
これをリュックに入れてラ・ディーグに持参していた。
しかし、リュックに入れたままで、すっかりそれを忘れてしまっていたのだ。
リュックから取り出したのは、先ほどスーパーマーケットで買ったハイネケン3本と紙に包まれたスライスしたフランスパンのサンドイッチである。
正午もまわっていることだし、昼食タイムだ。
グラン・ダンスには山道を降りる一本道の海岸への突き当たりに一軒だけレストランがある。
実は、とあるサイトで見つけてそこで食事をとることも、出国前検討していた。
「――ついた先にちょうどレストランもあり、御飯を食べた。バイキング形式?なのか好きなものは好きなだけとった。(魚・ポーク・チキン・カレー・豆のスープ・トマトの味の野菜・ヤキソバ・米・パン・サラダ)などがあった。夜、おいしく食べたいから控えめに食べた(適量だったけど)カレーまじ絶品、具がたくさん入ってて、米もくさくないし全体的味がおいしかったよ。(でも値段は$55とちょっと高め。ここは食事もおいしいけど、生絞りマンゴージュースが絶品だった。)――」
とても上手な文章とは言えないけれど(笑)、旨さはストレートに伝わってくる。
でも、55ドルとは恐れ入った。
それはあんまりである(実はメリィデイアンの夕食ビュッフェの代金とほぼ同額!)。
銀座や丸の内辺りでさえ、そこそこのフレンチコースが食べられるほどの値段で、カレーや焼きそばのバイキングはないだろう。
でも、ラ・ディーグで食事時間を勘案すれば、選択肢は限られる。
そこで、昨夜、ホテルのビュッフェで無理やりサンドイッチを作り、テイクアウトすることにしていた。
このサンドイッチが特筆ものである。
メリディアン・バルバロイの夕食のビュッフェは毎晩趣向をこらしてテーマが変わっている。
それはいいのだが、昨晩は「インド」がテーマだった。
大好きなカレーが大皿に30種以上、色々並ぶのはよいのだが、明日のサイドイッチに関していえば、パンに挟む具材を探すのには一苦労した。
汁気のないものをと、らっきょうのようなピクルス系をひとつ選んだのだが、これがいざ口にしてみると大ハズレで、臭くて苦くてとても食えたシロモノでない。
他のサンドイッチ用に選んだ具も、未知との遭遇な味がした。
「旅の失敗のダメ出し」のような気分にさせられる大失敗だった。
これらの特製サンドウイッチを食べるというより無理やり口に押し込め、生ぬるく泡だらけに化したハイネケンを飲んだ。
ハニーはといえば、食欲があまりないようでサインドイッチを一切れくらい食べただけで、椰子の木の木陰で寝そべっていた。
瞬く間に白い肌の背中が真っ赤に日焼けしていた。
しょせん椰子の葉の影である(笑)。
ふたりがそれぞれグラン・ダンスですることはこのあたりでおしまい、だ。
これが、グラン・ダンスでの約2時間の思い出だ。
つづく
現在、コメントの書き込みがありません。
現在、トラックバックはありません。