2008/12/27 - 2008/12/27
275位(同エリア469件中)
まりも母さん
以前 一度見学した事があったものの、
ここはヘリテージングにはもってこいの楽しい施設です。
またゆっくり来てみたいといつも思っていました。
思いがけず年末の一日 時間ができたのでひとりでゆっくり見てこようかなと計画していた所、
予定してしていた日の前日が2008年の公開最終日だと友人に教えられ、せっかくだから、と友人も付き合ってくれて一緒に見学となりました。
ひとりでじっくりもいいけれど、気のおけない友人とあ?だこーだとしゃべくり・解説(?)入れながらの見学はとても楽しいものでした。
友人はご主人が設計士。
私も父が建築士だった事もありシロウトながらに妙に建築に関心があります。
興味深い見学の日となりました。
”レトロ”というのもキーワード。
懐かしいものをたくさん見て、子供の頃の思い出もよみがえって・・・。
天気の良い年末の一日はあわただしさを忘れた時間となりました。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
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東京都立小金井公園の中にこの
「江戸東京たてもの園」があります。
平成5年に「江戸東京博物館」の分館として建設されました。
都内の歴史的、文化的に価値の高い建造物が移築して展示されています。
現地にあったならとっくに壊されてしまったような普通に見かけた商店や民家もあり
ここにまとめて保存されている事はとても喜ばしい事です。
小金井公園は都内でもめずらしく大きめの駐車場のある公園なので、
今回 私も友人の家に寄って、ピックアップした後 車で来ました。
有料駐車場ですが、かなりの台数が停められるので、
ありがたいです。
現在、たてもの園は正面入り口のビジターセンター(旧光華殿)が耐震補強工事中の為やや東側のこの
「伊達家の門」が入り口となっています。
港区白金にあったそうで、
ほんまもんの”シロガネ〜ゼ”がこの門を行き来していたのでしょう。
本日が2008年の最終公開日で
12月28日〜1月4日は休園でした。
門の前には門松が飾られ、新年の準備が整えられていました。
入園料は大人400円です。
江戸東京たてもの園のwebサイト
http://www.tatemonoen.jp/ -
建物だけでなくこんな建造物の移築もあります。
これは、「皇居正門石橋飾電燈」です。
獅子の飾りのあるりっぱな電燈です。
昔の装飾っていうのは結構デコラティブなものが多いですね。
最近はやけにシンプルなものが多くて
私はなんとな〜く味気なさを感じる事があるのですが・・・。
装飾されたものの場合、意匠と同時にそれを形にした職人の技も見所だと思います。
夕方になったら照明が入るのかな? -
「万世橋交番」
アキバに集まる昔の”ヲタク”達もこの交番で道を聞いたりしたんでしょうね〜。
明治後期の建物だそうですからアキバの変貌を長く見てきたのかもしれません。
中に小さな休憩室のような部屋があり、
出前の昼食を食べたり当直時の仮眠などしていたのかな?と思いました。
この交番は移築の時そっくりトレーラーに乗せられて運ばれたそうです。
なんだかかわいい図ですね。 -
思わず爆笑!!
たてもの園の中に本当に出没してるかも〜〜???
ストーカーがいきなり背後に???
”食い逃げ”は逮捕されたんですね。
交番脇の掲示板に張られていました〜。 -
懐かしの”ボンネットバス”
私の幼い頃の記憶には車掌のお姉さんはなんとな〜く残っているのですが〜。ボンネットバスに乗った記憶は無いです・・・。
まぁ女子なのであまり車に興味が無かったからかもしれませんが・・・。
最近復刻で走ってるボンネット型バスは観光地などで見かけますが、
やはり昔のは復刻版とは違ってバンパーがテキトウ〜っぽかったり泥除けあるんだかないんだか?だし、
さすが本物、と妙に感心・・・。 -
都電です。
都電は新宿あたりを走っていたのをうろ覚えのような・・・乗った事もあると思うのですが、さっぱり記憶にありません。
この都電は中に入る事ができるので、子どもに大人気のようです。
子どもの声がよくこの車内から聞こえてきていました。 -
「江戸東京たてもの園」は三つのゾーンに分かれています。
西ゾーンは邸宅中心です。
センターゾーンは大きな建物と建物以外の展示物が多めです。
東ゾーンには商店など町並みを再現した部分があります。
大通り(?)の先にはりっぱな構えの銭湯があり、左右には昔の商店が並んでいます。 -
手前から「荒物屋・丸二商店」、「花市生花店」、「文具店・武居三省堂」が並んでいます。
3軒共神田神保町、淡路町、須田町と下町の建物だったそうです。
にぎやかな場所ですから、たくさんのお客さんで繁盛した商店だったんでしょうね・・・。 -
「丸二商店」もそうですが、こちらの「植村邸」も看板建築です。
作りは和風の普通の建物なのですが、外観部分に洋風の装飾を施して、なんちゃって洋館を気取った作りなんですね。
ここに移築された看板建築は銅葺きのものですっかり緑に変わっています。
作った当初は赤銅色だったのでしょうか?
私は古い建物を見るのが好きで、どこかに出かけて
看板建築を見つけるとついつい写真に撮ってしまいますが、多くは銅葺きではなく、モルタル製の看板建築です。
やはり〜銅の方がお値段も高かったのではないかと思いますが。
それぞれ意匠を凝らした作りで本当に見ていて楽しいです。
モルタルのものは左官職人の腕前の見せ場だと思いますが、
銅の場合はどういう職人さんがどういう風にお仕事したんだろう?(ダジャレじゃないよ〜)
かなり興味あります。 -
「村上精華堂」化粧品屋さんです。
この建物の中を見学すると 何とびっくりクリームや香水を自前で製造して販売していたんですね!!
へ〜〜〜メーカー品を売ってたお店じゃなくてそういうものを作っていたんだ〜!!
イオニア式柱をデザインして超モダンだったんですね。
でもバルコニーの抜き型が”松”な所がおちゃめです。これが”オリーブ”とかだったら出来すぎじゃん〜。
お店の入り口もドアじゃなくがらがら〜の引き戸って所もめちゃめちゃかわゆ。 -
ちょっと前後しますが、荒尾物屋「丸二商店」の店内です。
以前来た時は、中にこんな風に商品が無くって、結構ガラガラの建物だったように思いますが、
今はこんな風にどこから集めてきたのか
懐かしい品物を商品に見立てて展示してあります。
NICE!!
思わずお買い上げ〜お持ち帰り〜したくなるようなレトログッズがあります!!
おいおい、これと同じの最近ヤフオクで買ったよ〜と言う声も聞こえてきそう・・・。
ラグビーで有名な(?)魔法のやかん。
(これで水ぶっかけると選手がすぐ復活する)
アルマイトの鍋が大きいものから小さいものへサイズ順に積み上げられた姿はい〜よ〜。
ル・クルーゼもぶっとぶかっこよさ。
”モダンなキッチンにニギリヤの鍋、いかがですか?”
もう、友人とノリツッコミの盛り上がりです。 -
うえ〜っ!!でた〜!!タンツボ!!
こりゃ〜なつかすい。
昔 駅にあったよね〜柱の下とかに。
最近トンと見かけないね〜。
(未使用品でしょうね・・・ちょっと中まで確認できない)
子供の頃はこれがなんぞや判らなくて(子供はタン出ないからな・・・)すご〜く不思議に思ってガン見してました。
ちなみに大人になってからもご利用させて頂いた事はございませんが。
これって家庭にもあったものなの?
ホーローは今も大人気で、チェンバーポットのアンティークを家庭で使ってる方もいるようですが〜あれってヨーロッパのおまるの○○○受けの入れ物だよね・・・。
あ〜話がSimoってきたので、止めます。 -
荒物屋の裏手には長屋が移築され路地も作られています。
ここは〜と〜ってもいい感じに懐かしいです。
棚に植木鉢や盆栽が置いてあったり、
板壁には”ギターペイント”の看板がついていたり。
長屋の中には入れないのですが、
中も見学できて当時の生活の様子が生活用品などで再現されていると 尚面白いだろうにな〜。
この路地あたりでは、平成18年のNHKドラマ”純情きらり”のロケも行われたそうです。
都内にあって、撮影に便利な事からロケが増えているそうですよ。 -
ちょっと日あたりいまいちですが、
布団が干してあります。
リアルな雰囲気出してていいですね〜。
冊子”たてもの園だより”によりますと、
「干し物プロジェクト」という企画によりはじまったそうです。
園内にぬくもりと時代感あふれる町並みを再現するという街づくり(情景再現)第一弾として。
本物の昭和20〜40年代にかけて使用していた衣類や布団を住人構成にあわせて(赤ちゃんのいる家には布オムツ・下宿人のいる家にはひとり暮らしっぽい肌着やてぬぐいなどシチュエーションごとに)更に季節に合わせてボランティアの方が選んで干しているそうです。
なるほど〜面白いですね。
第二段は「看板・ハリガミプロジェクト」だそうです。これも楽しみですね〜。期待してます!! -
お〜〜〜っと。出たな〜絶滅危惧種。
本当によくぞ残っていた!!と思います。
この防火用水の水貯めにはボウフラが涌くのがお決まりなので、夏前にクレゾールとか入れたりしてましたよね。
うちの近所にはさすがに無かったけど、ちょっと田舎の方に遊びに行くとこれがあって、妙に薬臭い匂いを発していて・・・あ〜ドブもそんな匂い漂わせてましたよ〜。
年齢は秘密ですが(おおよその見当はつくでしょうが)育ちは杉並区ですからさすがに近所にはもう無かったです。 -
日陰の水凍ってます!!
たしか昨日は一日中寒かったからな〜日中も冷えてておとといから解けてなかったのかも?
都内も三鷹を過ぎるとぐっと気温が下がるとむか〜しから言われております。
都会なのは吉祥寺までか???
手押しポンプの井戸押してみた〜い。子供の頃うちにもあったんだよね〜。
建て替えの時につぶしちゃったからこういう井戸なんてそれ以来押した事ない。
リクエストあります!
井戸の水の出口には手ぬぐいの袋つけて下さい。
砂漉しについてたでしょう〜うちの井戸にはおばあちゃんが付けてたよ。 -
生花店のウィンドウ。
中のお花は造花ですが、雰囲気出してます。
店内はタイルと鏡貼りです。
ブリキのバケツの他に木桶もあったりして、
昔の花屋さんってこんなだったっけ・・・と懐かしく思いました。 -
「武居三省堂」店内
明治初期創業の文具店ですが、当初は書道用品の卸だったそうです。
だから、ちょっと普通の文房具の小売店とは違いますね。
画像にはありませんが、手前には集めてきたらしい、ちょっと懐かしい文房具がディスプレイされていました。
砂消しごむや鉛筆などなど。
しかしよく集めたな〜。(確か以前はこういうの無かったよ)
秋に愛用のデジカメが酷使の為壊れ、本日は新しいコンパクトデジカメ使用です。
まだ、慣れていないからどの程度写るかよく判らなくて、暗すぎ?露出上げる?ま、いいか。なんてテキトーに撮ってましたが結構撮れてた。ニコンえらい。 -
「小寺醤油店」
味噌・醤油・酒類の販売をしていたそうです。
天井の高いりっぱな作りです。
土蔵造りの見世蔵はこんな感じの店構えですが、
これは土壁ではなく木造・木壁です。
そういえば昔、木の壁が腐らないようにタールをぬったりしてましたよね。
まっ黒い木壁で。
塗りたては臭くて(私は超匂いに敏感です)たまらんかったな〜。 -
「小寺醤油店」店内
缶詰がディスプレイされてます。
こりゃ〜なつかしいぞ!!な缶詰が〜〜〜。
”あ〜これ食べた食べた”とか もう友人が食い物の事よくそれだけ覚えていたな〜と思う位語る語る。
サイズも今じゃ見かけない微妙にでかい規格のもあり
またパッケージについてる外人の子供の絵がキテマス。
せっかく見つけてきたのに日に焼けちゃったのかな?
全体にラベルが色あせてますが、
ここは画像処理で復元させたものに張り替えて当時の色彩を再現して頂きたいと思います。
だって、食欲わかない色だよこれ。古すぎ〜賞味期限切れ〜みたいな。
もしくは新しいうちにUVカットのコーティング材を塗布するとかして下さい。看板やペイント用のがあるでしょ。 -
お〜ジャパニーズテンプル〜。じゃないんですよ・・・。
なんで銭湯ってこんなに豪華な作りなんだ。
やはり当時は入浴は日々の生活でもっともお手軽な娯楽のようなもので、このような浮世離れした空間が良しとされたからなのでしょうか?
うちのちかくにも何軒もあったけどもう今は1軒も残ってないな・・・。 -
女湯から男湯方面を見た図です。
トラディショナルなスタイルです。
ええの〜〜〜。
風呂桶の当たる音が聞こえて来そうです。
なんならBGMで流して下さい。
”ざっぱ〜ん!カラ〜ン”みたいな。 -
天井高い!!
私はほとんど銭湯に行った事がありません。
自宅の風呂を作り変える時、1週間位銭湯通いがあったけど、それくらいです。
あとはほとんど行った記憶が無い。
惜しい、もっと行っておくんだった・・・。
でも記憶に残る銭湯の印象は高い天井、
富士山の絵、脱衣室のでかい体重計、ガラス戸の向こうに小さい日本庭園式の庭。
そして風呂上りのコーヒー牛乳
ここにはコーヒー牛乳以外全部ありました。 -
女湯に飾られた”タイル絵”です。
「さるかに合戦」のクライマックスシーンですね〜。
この銭湯には入り口にも翁のタイル絵がありましたが、
タイル絵ってもう作れる(描ける)職人が居ないのだそうです。 -
もう一枚、女湯の方には「舌切りすずめ」のシーンが。
やさしいおじいさんがすずめのお宿から宝箱をもらって帰る所ですね。
このあと、意地悪じじいもすずめのお宿に押しかけるんでしたっけ・・・。
昔話の挿絵のような図柄というのもなかなかいいですね。
小さな子ども連れのお母さんは見るたびにお話をせがまれたかも・・・。 -
やっぱ銭湯には富士山だよな〜。
銭湯に富士ってのはベタな気がしますが、これって日本中そうなんでしょうかね。
富士の見えるあたりだけ?やっぱ九州とかだと噴煙上げる桜島とかになったりするのかな?
いい絵じゃのう〜〜〜。
拡大してご堪能下さい。
しかしこのような皆に喜ばれる富士山を描いた画伯は・・・町のペンキ屋さん?誰ですか??? -
こちらは男湯のタイル絵になります。
女湯が御伽ばなしの挿絵調だったのに比べると
こちらはやはり男性的なセレクトですね〜。
弁慶と牛若丸のバトルシーン。 -
男湯のもう一枚も源平関連(?)ですね。
源氏物語より那須与一の有名なシーンです。
タイル絵ってタイルを並べて絵を描いてそのあとまた焼く訳でしょうが、タイルにこれほど細かい絵を描くのはかなり技術が要るのでしょうね。
スペインのタイルとかって絵が描いてありますが、
もっとラフで色も単純、こんなに絵画的な柄とかじゃないですよね。
昔だから当然発色も難しかったんでしょうし(特に焼き物は)これはお金もかかったし、技術もすごいのだと思います。 -
これは”仕立て屋”の建物の裏手だったかな?
友人が広島のおじさんの家にそっくりな造りだと懐かしそうに見ていました。
縁側の先には便所があり縁側から庭に釣り出す、手洗いがあったようで、下に石の手水鉢がありました。それは水受けなのでしょう。
小さい庭は手入れがされていて、
当時のきちんとした日本家屋っていうものを感じさせる建物です。 -
東ゾーンにはこんな茅葺き民家もありました。
「天明家(てんみょうけ)」大田区にあった建物だそうですが、長屋門もある豪農の家ですね。
昨年から茅葺き民家はかなりじっくり見まくっていますので、友人に”茅葺きにはちょっと詳しいよ〜”とついついウンチク・解説 語ってしまいます。
お互いコメントをカタ〜ルで、盛り上がります。 -
おじさんが炉に火入れをしていました。
茅葺きを維持するには絶対必要な囲炉裏の火入れです。
茅の乾燥と虫除けなどの為に必要なんです。
継続的にちゃんと行わないと、茅がすぐに傷んでしまうんですよね。
ボランティアの方なのか、女性に聞いてみた所、週に3回とか結構な回数ちゃんと炉に火をつけているのだそうです。
炉端に座ってゆっくりする時間まではありませんでしたが、いいなぁ〜今度冬に来たら、もっと時間とって上がってみたいな・・・ついでに餅焼いていいですか?ってダメでしょう〜。 -
武蔵野市のマンション住んでる友人喜ぶ喜ぶ。
”霜柱だ〜!!”ってもう踏んでます・・・。
私の住んでる茨城じゃ〜めずらしくないけっど。(茨城弁で)
まぁ私も東京で霜柱踏んだのは数十年ぶりだとは思いますが。
子供の頃は小学校行く途中、あれば必ず踏んだよね〜。
あ〜あ靴の底ドロドロになっちゃった。これも数年ぶりの事でしょう。
この後、東ゾーンの「店蔵型休憩棟」2階のうどん店でお昼のうどんを食べました。
手打ちうどんが食べられます。
入り口に濡れたバスマットみたいなのが置いてあって、これで靴の泥を落とすのだな?と二人でこすったら、マットドロドロになっちゃいました〜〜。
まぁ、店内に泥落とされるよりマシと言う事でしょうが・・・。
面白がって霜柱踏んで遊びました。すみません。 -
青木の実です。
いやぁ〜気の置けない友人だとこんな事で盛り上がります。
「これ〜懐かしいね〜。」
「おままごとの定番だよね〜。」
「赤い実を切って〜りんご〜とかやったよね〜」
「最近こんなダサイ植物ガーデニングに流行らないから見なくなったよね〜」
「うちにもあったよ〜なんかさ〜ぱっとしない木でさ〜」
「ヤツデと一緒に庭の日陰にあってさ〜」
アオキも最近は斑入りの葉っぱのは見てもこの緑1色のはあまりみかけませんね〜。
でもここ、たてもの園の中には結構懐かしい植物もあるのです。
紫陽花もガクアジサイとか、ヤツデやシュロもあります。
やはりレトロな建物には当時流行だったりスタンダードな植物が似合います。 -
センターゾーンには歴史ある建物が並んでいます。
これは「西川家別邸」
内風呂や女中部屋もある大きな建物です。別邸であるものの接客を目的に建てられたものなので、左側には広い続き間があります。
この日は天気の良い日で日向はや南向きの部屋はとても暖かいものの室内も北側の部屋はさすがに冷え冷え。
靴を脱いで上がって見学していると足元が寒くなってきます。
一部、暖房を入れてある所もありますが、やはり玄関などは開けっ放しなので、暖まるほどではないですね。
真冬の見学はちょっとトイレが近くなりそう〜。 -
「高橋是清邸」を裏側から見た図です。
移築の建物ですが、ここの2階が2.26事件で是清が暗殺された現場です。
1階には甘味所(うどんなどの軽食もあり)になっている部屋があります。 -
このあたりからが西ゾーンになります。
色々なスタイルの邸宅中心です。
これは
「田園調布の家(大川邸)」です。
全室洋室のおしゃれ〜なおうちです。
今でも全然違和感ない素敵な家ですね。 -
玄関のランプが天井に陰影をつけています。
外灯もそうですが、照明器具が凝っています。
大正末期から昭和初期のこの頃のこういう照明は輸入物なのでしょうか?
それとも特注?
まだまだ庶民はホーロー笠の裸電球の世界だったでしょうに。 -
この部屋は広いガラス窓の部屋です。
家具もかわいいですね。
ハイカラな大川家だったのでしょう。 -
この窓の外はパーゴラがあるテラスのような部分です。
パーゴラにはきっとつるバラが絡まっていたんだろうな〜と想像します。(今も植えてあります)
窓の下にソファのように椅子が作られていて、ここもサンルームのように日当たり良く居心地の良い場所だったと思います。 -
キッチンもおしゃれじゃ。
台所じゃなく”キッチン”って感じです。
だって外国製のコンロがあるんですから。
右の方には木製の冷蔵庫があります。氷を入れて使うやつでしょうか?
機能的には今のものと比べようがありませんが、
デザイン的に本当にかわいくていいな〜と思います。
こんなデザインで機能が今風のコンロや冷蔵庫(家具調か?)あったらほしい人かなり居るでしょうね。 -
「三井八郎右衛門邸」
三井家の豪華な邸宅です。
このような施設になって見学できる訳ですが、
戦後の庶民とはかけ離れた生活があったのですね〜。
”すごいですね〜”の連発です。
しかし・・・私も友人もこういう豪華な住まいの場合、いいなぁ〜これと思うのではなく、
”へぇ〜”と”ほぉ〜”となってしまうのです・・・。
まぁ、貧乏人のヒガミかもしれませんが”金あったんじゃの〜”ってな。
昭和27年に建てられたと言う事もあり
贅沢の視点がまた職人技に凝縮されているのでもなく、
買ったぞ!的なものすごさというか・・・。
たとえば、当時は輸入するのも大変だったろうに洗面台が外国製とか。
外に一枚岩のアーチがあったりとか。
まぁ贅を尽くしておりますので、一見の価値もあるし保存しなきゃもったいね〜っての。 -
板戸それぞれ絵が描かれております。
ちゃんと絵師が描いたもので、植物や鳥などが飾られております。 -
ここは住宅か???
台所でもキッチンでもないです。
ここのは厨房です!!
めちゃめちゃ広い!!
コンロ4口もある〜〜。(当時庶民は1個だろうね・・・)オーブンもある〜。
それに右の配膳台・・・ホテルの厨房か?
お客様お呼びしてディナーパーチーあったんでしょうね〜。
すごいね〜すごいね〜。本当びっくりです。 -
お客様とここで、ディナーしたんでしょうね。
ホテルのダイニングルームみたいです。
チェアがハイバックな所も正式です。
建物の外観は和風ながら内部は和洋折衷。
結構 和洋折衷好きなんですが、ここは一応住宅ですからね〜。
やっぱ桁はずれにすごいです。 -
目黒雅叙園か?ってな位色々と飾られています〜。
天井も贅沢じゃ。
ここに各界のお歴々が集って、フレンチ、ワインなどを楽しみつつ、ご歓談されたのでしょうか?
うひゃ〜財閥恐るべし〜。
バブル崩壊してなかったら、この家そのまま使っていたのかな?
(西麻布の超地価の高い場所にあったため、相続税がハンパなく処分→移築になったと聞いた事があります) -
写真じゃなく肖像画です。
田舎の家の鴨居んとこにじいちゃんやひいじいちゃんの写真(葬式に使ったやつ)が並んでる図ってのはドラマとかで見ますが〜
これは絵ですからね〜。
う〜んレベルがちがう〜。
友人とうなりっぱなし。 -
あの〜スケールオーバーだと思います。
なんで、住宅にこんなシャンデリアがー!!
とびっくり写真を撮っていたら、ガイドの方が教えてくださいました。
このシャンデリアの右側は仏間なんです。(そこは撮影禁止です)
一部屋丸々仏間として作られております。
天井に龍の絵のあるこれまたすごい仏間です。
家の中でも重要な部屋なんでしょうね。
このシャンデリアはその仏間の”御燈明”に当たるのだそうです。
そしてこのシャンデリアは元々帝国銀行にあったものだそうですよ。
三井家が出資していた関係からここに移されたようですが、それって、要らなくなったから譲ってもらったのか?欲しくて譲ってもらったのか???
大きすぎて天井もここだけ上げたそうです。
ほんまもんのクリスタルでできてんだよね〜。
ガイドさんが言うにはさすがに古いものなので、先ごろつなぎ目が痛んでガラスが落下したとか。
で、お直しとお掃除をしたので、今は一番ピカピカのきれいな状態だそうです。
とにかく三井家はびっくりの連続。
大体、移築したのが邸宅全部じゃないのにそれでも
”あっち行ったっけ?””あれ?ここにも階段?”てな具合に複雑に入り組んで広いのです。
他にも豪華な作りの和室や復元だそうですが3層の蔵もあり、
ちょっと古いけど”どんだけ〜??”と叫びそうになります。 -
なんか足が重いような・・・。豪華な邸宅に目が廻ったか??いや冷えて寒くなっただけか・・・。
あ〜茅葺き住宅みると和むわ〜。
西ゾーンのはしっこにも茅葺きがありました。
こちらは「吉野家(農家)」三鷹市にあった建物だそうです。
煙だしのある茅葺屋根です。
ここにいくつか建っている茅葺き住宅はやはり〜私の住んでる茨城の八郷地区の”筑波流”のように装飾性は高くありません。
茅屋根をタダの草の屋根と見れば、それで終わりで、建物の造りや間取りなど他の見るべき点に目が行ってしまいますが、
茅屋根だけでも見るべき所があるので、地域による差や屋根の形の違いなどもっと見学者に注目して欲しいな〜と思います。
なにせ、瓦の屋根より草屋根の方が人間との付き合い長いんですから。
平成15年から園内の5棟の茅葺きを順に葺き替えたそうです。
たてもの園だよりに掲載されていた写真を見ると修復に当たって、鉄パイプの足場と仮の屋根も付け、その下でいったん茅を剥がして葺き替えたようです。
そうですよね〜一度は屋根なしのスカスカの竹の小屋組だけになちゃうから雨降ったらこまりますよね。
今は仮の屋根とかつけられるけど、昔はどうやったんだろう??
う〜んこの冬のKEKの茅刈りに参加できなかったけど、この疑問は茅手の方に質問してみたいな〜。
やっぱり、興味が尽きない茅葺き屋根です。 -
茅葺き住宅の中です。
昔の農作業道具や生活用具が色々展示されています。
やっぱりこういう風になるべく当時の道具類が一緒に並べられいる方がリアリティーが出ていいですね。
やっぱ囲炉裏端に座ってみたかったな〜。
夏は夏で、涼しい茅葺き住宅に入ると、昼寝がしたくなりますが、
住んだ事無いし親戚とかもこういう家の人はだれもいなかったけど なぜか郷愁を感じて和みたくなるのです。 -
茅葺き住宅でも、天井は色々でした。
先に見たものは天井板が張られていましたし、
天井板なしで、下から見上げると竹を組んだ部分がそのままむき出しで見えるものもありました。
(そのパターンが基本的には多いと思います)
炉から出る煙が茅を乾かし(雨で濡れたりしますからね)防虫になり、
また、組んだ竹と縄を堅く締めて丈夫にするのです。
ここのは竹で組まれた天井が張られていました。
意匠的にも美しいです。 -
「八王子千人同心組頭の家」
江戸時代八王子に配備された幕府の家臣団の家だそうです。
ここは茅葺きを平成17年に全面葺き替えしたそうです。
もう何年も経ってしまいましたけど、葺き替え直後は黄金色の茅でどんなにきれいだったでしょうか。
私はまだ全面葺き替え直後の”黄金色の茅屋根”を見た事が無いのですが、
これはなかなかチャンスのあるものでもありませんね。茅はすぐに色が変わってしまいますし、
葺き替えもそう、あるものでは無いですから。 -
少し戻って「小出邸」
モダニズム運動を主導した建築家 堀口捨巳の設計です。
和室もありますが、応接間は真っ赤なビロードの応接セット(って言いましたよね〜)や埋め込み型の天井照明、チェーンで吊った飾り棚など
当時は画期的なモダンスタイルだったでしょう。
この画像から見る建物は水平なラインが印象的なのですが、実はこの後ろ側の玄関の方には大きな三角屋根があるのです。
そういえば、今日は2008年の最終開園日でしたが、
何人もの若い男性が一人で見学しているのを見かけました。
熱心に資料を見たり、写真を撮ったり。
学生さんもいたかもしれませんが。
レトロ探索とかって若い方にも人気だからでしょうか? -
「常盤台写真場」は現在改修工事中です。
他にも改修中の建物がいくつかありましたね。
中は見学できます。
写真館ですが、当時は照明設備がよくなかったからでしょう、スタジオは2階にあり大きな窓から採光が得られるような造りになっています。1階にも写真加工などに使われたであろう窓際にカウンターと椅子の並んだ部屋があり、住居部分と仕事部分が入り組んだ建物になっていました。
このスタジオ室ではモノクロのレトロ写真を撮ってもらえるみたいです。
500円位で結構安かったみたいです。 -
「前川國男邸」
建築家の自邸だな〜と思います。
山荘風な造りだと思うのは大きな窓、高い天井だからでしょうか。
およそ昭和10年代の時代の建設当初は浮世離れした空間だったと思います。
トイレや洗面台も輸入品です。
和紙を張った照明はイサムノグチでしょうか?
シンプルモダンな印象もあります。 -
「高橋是清邸」入り口です。
ここ「江戸東京たてもの園」は一応バリアフリーになっています。
と言っても古い建物はバリアフリーではありませんので、車椅子でも入れるようにスロープが設置されています。
一部エレベーターのある建物もありますが(三井邸)車イスでは2階まで上がる事が出来ない場所の方が多いです。 -
冬の日暮れは早いので、寒くなる前に帰りました。
江戸東京たてもの園の入り口前にはもうロウバイが咲いていました。
まだまだこれからが寒さ本番だと思いますが、
春を告げる花は早くも咲き始めているのですね。
私の家族は今年は特に”春”が待ち遠しいのです。
年末のあわただしい中でしたが、
思いがけず友人と一緒に楽しい時間を過ごせました。
いつ来てもたてもの園は楽しいところで毎回新しい発見があります。
今度は
”炉端に上がって火に当たってみたい”とか
”是清邸で甘味を楽しみたい”などまだまだお楽しみが残っています。
それに、建物もあと3棟が21.22年度に復元される予定です。
それで30棟、計画では完了となるそうです。
看板プロジェクトのようなもっともっと楽しい企画も期待しています。
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