●パンノンハルマ修道院● 2009GW・ウィーン〜ブラチスラバ〜ブダペスト:kuroneko12さんの旅行ブログ

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●パンノンハルマ修道院● 2009GW・ウィーン〜ブラチスラバ〜ブダペスト

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●パンノンハルマ修道院● 2009GW・ウィーン〜ブラチスラバ〜ブダペスト

4月25日〜5月4日という日程でウィーン、ブラチスラバ、ブダペストとハンガリーの街を旅行した。

パンノンハルマ修道院は、996年にハンガリー初のベネディクト会修道院として創建された。
ハンガリーでも最古級の歴史的建造物であり、世界遺産に指定されている。

修道院には、古文書などがやはり歴史的な付属図書館があるという。
本のみならず、本屋や図書館が好きな私にとってはたまらない場所である。
これはなんとなく行ってみなくては!という気になった。

エリア: ヨーロッパ >>ハンガリー >>その他の都市
テーマ: 芸術・美術館・博物館
時期: 2009年05月02日〜05月02日
投稿日: 2009年10月12日
写真: 全22枚
満足度: 評価なし
観光: 評価なし
ホテル: 評価なし
グルメ・レストラン: 評価なし
ショッピング: 評価なし
交通: 評価なし
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    ▼パンノンハルマへ▼
    朝、ブダペスト東駅から列車に乗って、まずジュールに向かう。
    ジュールはパンノンハルマへの玄関口である。
    ジュールまで4080Ftなので、だいたい1900円ぐらい。

    ジュールに向かう列車は、東駅だけでなく、南駅からも出ている。
    列車の時間と、発車する駅を間違えないようにしないといけない。


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    ジュールに着いたら、駅の右手にある橋を渡って線路を越えると、バスターミナルがある。
    そこからパンノンハルマ行きのバスに乗る。
    窓口はあるが、切符はバスの運転手から買う。
    たしか375Ftぐらいだったと思う。

    ちなみに、ターミナルの窓口のおばちゃんには、ほとんど英語が通じない。
    (私の英語のせいかもしれない)

    写真はジュール駅である。
    ちょっと共産主義の名残を感じる、いかにも「労働者の街」風のデザインではないか。
    (ジュールは、ハンガリー国内でも屈指の工業都市らしい)


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    さて、ほとんどのバスがパンノンハルマは経由するだけである。
    当たり前だが、ちゃんとパンノンハルマで降りなきゃならない。

    が、しかし、バスにはアナウンスというものがない。
    バス停のたびに止まるが、どこのバス停なのかまったくわからない。
    これじゃあどこで降りればいいのかわからない。
    周りの乗客に聞いてみても英語が通じない。

    写真は、バスターミナルに向かう橋から見たジュール駅。
    奥には市庁舎の塔が見える。


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    私は焦った。
    焦った私は、隣に座っていた子供に「パンノンハルマ?」と身振り手振り全開で何度も聞いてしまった。
    繰り返してるうちに、彼のほうを向いただけで首を振ったり、「No」と言ってくれたりするようになった。
    そんなやり取りをいくつか繰り返した後、彼は窓の外を指さしながら言った。
    「パンノンハルマ」と。

    私が彼に感謝したのは言うまでもない。

    と、バスを降りたら、彼が私を追い抜いて走っていった。
    地元の子だったのね。

    バス停の前は、こんな風景。


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    ▼修道院へ▼
    バスが走っていった方向に歩いていくと、十字路がある。
    そこを左に曲がると、坂道の向こうに修道院が見えてくる。
    けっこう急で長い坂道だ。
    徒歩15分〜20分ぐらい。

    と、実は坂の入り口あたりにもバス停があった。
    途中で、別のバスに追い抜かれた。
    どこかのツアーのバスにも追い抜かれた。
    くそぅー。


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    坂を上っていくと、受付というか、チケットセンターのような建物がある。
    そこでワインセラー見学付きのコースか、修道院のみの見学コースか選べる。

    酒好きの私だが、ワインはそんなに得意なほうではない。
    異国の地で一人で酔っぱらうわけにはいかないので、修道院だけ見学のコースにした。
    チケットを買うと、A410枚ぐらいの日本語の案内テキストをもらえる。

    案内された方向へしばらく歩いていくと、修道院の裏側に出られる。
    しばらく修道院沿いを歩いていく。


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    そして修道院の正門である。
    しかし、見学ツアーの気配がない。
    正門にいた、係員ぽいおばちゃんに聞いてみるが、英語が通じない。
    (ドイツ語なら通じるらしい)

    またしても途方に暮れたが、待っているとガイドに率いられたツアーの集団が現れた。
    うーん、どこか違うところで待ってればよかったのか?


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    ▼パンノンハルマ修道院▼
    ガイドさんの説明は例によって半分くらいしかわからないが、一度説明を始めると結構長いので、充実しているに違いない。

    途中からは説明を聞くのをやめて、日本語のガイドを読んでいた。

    この修道院は996年、プラハから到着したベネディクト会の修道士たちのために、時の大首長ゲーザが提供した土地に建てられた。
    1002年には、初代王聖イシュトヴァーンが、修道院の権利や領地を聖なるものとしてさらに強化した。

    16世紀にはオスマン帝国の襲来に備えて城郭へと改築されたが、応戦することはできず、修道士たちは修道院から避難することになる。
    その後、閉鎖され半ば廃墟と化していた修道院は、17世紀前半に再建が始められる。
    修道士たちの部屋や食堂は、その時代のバロック様式の建築の建物群であるという。


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    聖堂内部は暗くて、あまり広くない。
    静かな、おごそかな気持ちになる。

    修道士の僧院として必要とされるものに対応できるように整えられたということであり、質素で素朴な内装である。

    1000年の歴史をもつ、世界遺産として現在にも残る修道院だが、教区を統べる寺院であったり、カトリックの聖職階位の中で最高位の僧が司る寺院としての役割を与えられたりしたことはないらしい。


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    聖堂から回廊に出る。
    扉は13世紀に造られたものらしい。
    また、回廊は15世紀に増築されて現在の形になったらしい。

    写真は、回廊増築時に埋められた、より古い時代の壁とフレスコ画である。
    大聖堂の修復工事の際に発見されたらしい。
    これを全部掘り起こそうとすると、建築の都合上、建物崩れてしまうそうである。


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    17世紀後半から、ハンガリーのベネディクト派修道会はハプスブルク帝国による圧力を受け、パンノンハルマ修道院も解散・閉鎖命令を受けることになる。
    そして1802年、皇帝フェレンツ1世によって活動の再開を許可されるが、その条件として学校教育に携わるという奉仕活動を命じられる。

    今でも、パンノンハルマ修道院にはギムナジウムが併設されている。
    国内外から300人の生徒が集まり、ハンガリー国内でも優秀な成果を上げているらしい。
    外からじゃ学校のことはよくわからないが、バスケットコートがあるのを見た。

    右側が修道院の建物で、左側がこれから入る図書館の建物である。


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    現存する図書館棟は、19世紀初めに建てられた。
    蔵書は40万冊以上であるという。
    修道院が学校教育に携わるようになり、修道士たちが教師としての知識を身につけるために蔵書数が増やされたらしい。

    入り口では、1002年のパンノンハルマ修道院に関する勅許状と、1055年のティハニ修道院設立文書の写しが展示されている。

    図書館は薄暗い。
    ここで本を読んでいたら目が疲れてしまいそうだが、昔はみんなこんな感じだったのだろうか。


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    タイトルもわからない古い本の背表紙を見て、しばし古い時代に思いを馳せる。

    ガイドによれば、聖ベネディクトは修道士たちの戒律として、日ごとにまとまった時間を読書に費やすことを課したという。
    ゆえに、創設以来この修道院には図書館があるとのことである。

    本と地球儀の取り合わせは、私の気分を落ち着きながらもうきうきさせるもののひとつである。

    この図書館の蔵書・資料は、研究者からの依頼であれば、コピーして世界中どこへでも送ってくれるそうだ。


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    この後、特別展示の古い時計や地図を見て、売店を抜けて修道院ツアーは終了である。
    売店には、パンノンハルマ産のワインも売っている。

    帰りは、もとの坂道でなく、細いわき道に入ってのんびり丘を下りてみる。
    人気もないし、ちょっと迷ったが、基本的に坂を下りていけばいいので問題ない。

    でも、両側の家々から次々に犬に吠えられる。
    不審者じゃないですってば!


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    さて、バス停に戻ってバスを待つ。
    時刻表を見ると、13時10分には次のバスが来そうだ。
    地元の人たちも何人か集まってくる。

    …が、しかし、待てど待てどバスは来ない。
    「海外だし、しかもイナカだし、しょうがないなぁ」とか思っていたが、地元の人たちもなにやら話し合ってる様子。
    やがて、一人が私のほうに近づいてきて言うには、どうやらバスは次の15時10分までは来ないだろうとのことである。

    そして、みんな次のバスまで時間があるからか、家に戻っていく。
    いや、なんだこの膨大なロスタイム。
    結局、読み始めた文庫本をほとんど読み切ってしまいましたよ。

    ちなみに、某「歩き方」には、ジュール〜パンノンハルマを結ぶバスは≪1日50本≫と書いてあります。
    信じないで時刻表をチェックしましょう。
    まぁ、上記のように時刻表に書いてあっても守られないこともあるみたいなのですが。


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    ▼ジュール▼
    さて、せっかく来たのでジュールの街をうろうろしてみる。

    この街は、かつては貿易都市として栄え、工業化が進んでからはハンガリー屈指の工業都市であったらしい。
    街の大通りの両側には、カフェやお店が並んでいる。
    あまり観光地という趣ではないが、風景のきれいな街である。


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    ジュールは、ラーバ川と、モジョニ・ドナウ川の交わる場所にある。
    貿易の要衝となったのも頷ける話だ。

    舟遊びを楽しむ人もちらほらいる。
    土手で思い思いに過ごす人もいる。


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    川の近く、街の西側にはジュールの街の大聖堂がある。

    大聖堂とはいうものの、大きな街のものと比べたらごく普通の教会だ。
    私が行った時は、中は見られなかった。
    やっぱり観光地っぽくはないのだ。

    他にもいくつか教会がある。


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    再びラーバ川である。

    ジュールは、風景が落ち着いていて、散歩してて気持ちのいい街だ。
    でも、この川沿いの風景が一番の見どころだと思う。

    時間があったら、川沿いの遊歩道を歩いてみたいと思った。


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    さて、大通りに戻ると「カフェ・モーツァルト」を発見した。

    これは…マークが似ているけど、ウィーンにあるのと同じ系列なのだろうか?
    日本にも同じ名前のカフェはあるし、「モーツァルト」という名前をカフェに冠するのはけっこう普通なのかもしれない。

    ちょっと興味がわいたので、ブダペストへの帰りの列車の時間まで間もあることだし入ってみることにする。

    で、ドボシュ・トルテを食べてみた。
    悪くはないのだが、大味でちょっと違うんじゃないかなという気がした。

    うーん、ウィーンの「カフェ・モーツァルト」と同じ系列だとしたらがっかりだ。
    かといって、まったく関係ないのだとしても紛らわしいから「モーツァルト」を名乗らないでほしいのだが。


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    さて、そろそろジュールを離れ、ブダペストへ戻る。

    パンノンハルマ修道院は、華美ではなく、よくいえば質素で素朴なものだった。
    ウィーンのシュテファン寺院とか、ブダペストの聖イシュトヴァーン大聖堂のような威容を期待していると、ちょっとがっかりするかもしれない。

    でも、パンノンハルマ修道院の素朴さと静けさからは、その歴史性や重さを味わえるし、ところどころ凄味のようなものを感じる。
    私は派手で大きな寺院よりは、こういう静かで素朴な寺院のほうが好きだ。

    写真はジュールの市庁舎である。
    私の背中側に大通りがあり、この市庁舎の裏手に駅がある。
    海外の市庁舎って、日本の四角い無味乾燥な建物と違って立派な建築物であることが多いと思う。


  • その他の都市 写真

    とはいえ、こういう辺鄙な場所で交通の便に苦労して、しかもツアーでしか見学できないような場所なら、最初からツアーでも良かったかもしれない。
    (先日のドナウベンドツアーの言い草と違うのだが…)
    ブダペストで「パンノンハルマ修道院見学ツアー」みたいなものを探して参加していれば、バスを2時間待つようなこともなかったろう。

    とはいえ、2時間待つのも旅の醍醐味かもしれない。
    何も考えずに、本だけ読んで2時間バスを待つなんて、日本の日常じゃあ絶対にありえない。
    ある意味、貴重な時間を過ごせたと思う。

    写真は、修道院から見えた別の丘の建物。
    教会だろうか?
    なんだか、本当に神様が降りてきそうな穏やかな風景だ。

    ジュールには、ブダペストだけでなくウィーンからの直通列車もある。
    ツアーに参加しないで自由にパンノンハルマ修道院を訪れてみたい人は、ぜひふらふらと自由な時間を味わってください。


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  • 誕生日:12月25日
  • 登録:2008年12月21日

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