2015/06/14 - 2015/06/15
143位(同エリア744件中)
クッキーさん
ノートルダム大聖堂でルーベンスに対面した後、メッヘレンへ。
戻ってから夕刻のアントワープの街歩き。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この日は日曜日なので 入場できるのは1時です。
この後 メッヘレンまで行く予定なので、1時間程しか余裕がありません。 -
1352年に着工し、実に180年以上もの歳月をかけて完成・・・というか、資金不足で1535年に建設を終了しました。
複数の塔を建てるつもりが1本だけになった・・・とはいえ、123mの鐘楼は非常に印象的です。
鐘楼は2005年に世界遺産にも指定されました。 -
ノートルダム大聖堂の正面入り口。
正面ファザード彫刻が、細やかでとっても綺麗。 -
入場料はシニア割引があり、4ユーロでした。
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聖堂内部は、ネロ少年が憧れたルーベンスの名画を始め、数々の素晴らしい絵画が展示されており、美術館の雰囲気そのもの。
日本で大人気の、というかある年代以上の人で知らない人はいないという位に有名な「フランダースの犬」ですが、実は日本以外ではほとんど無名だそうです。
それは何故か?というと・・・ -
まず、原作は、帝国争いの激しかった19世紀という時代に、イギリス人作家が、ベルギーに対して偏見バリバリで書いた作品だったそうです。ベルギー人の冷たさ、不親切さ、過酷な労働、犬に対しての酷い扱い・・・それらを非難するように書いたこの作品、もちろんヨーロッパで人気が出るはずもなく・・・。
この作品を読んだベルギーの人たちは、そんな不幸な少年を、空腹で死なせるほどベルギー人は冷たくないと怒ったんだそうです。当然の反応でしょうね。 -
そして、ネロのこと(アニメで描かれている顔つきからして)10歳くらいだって思っていたんですけれど 彼、15歳なんですって。知ってました?
ヨーロッパ各国の人々は、15歳にもなる男の子が空腹で死んでしまうなんて、もっと自分でどうにか出来ただろうにという、彼の不幸に対する同情や悲しみよりも、「しっかりしろよ、おい」っていう苛立たしさや怒りの声が多かったようです。その年齢で、生きる術すら見いだせなかったネロは「負け犬」扱いなんだそうです。 -
そんな悲惨な原作を、子供以上に大人が涙するという 日本が誇る世界名作劇場アニメ「フランダースの犬」に仕上げた人ってすごいですね。
とはいえ、個人的には、これでもかっていうくらいにかわいそうな場面が延々と続く映像は、目をそむけたくなったというのが正直な感想ですけどね。
19世紀に作られたパイプオルガン、スヒエイヴェンオルガン。 -
ルーベンスの最高傑作とされる「キリスト降架」。
「死ぬ前に一度は見たい」とネロが願った名画です。圧倒的な迫力。構図といい、細部の描き込みといい、圧倒的な迫力です。 -
ズーム。
しばし、この絵の前に佇みます。 -
ペアとなるルーベンスの「キリスト昇架」。これもルーベンス渾身の作品ですね。
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ズーム。
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修復を終えた大聖堂は 白い壁が美しく輝いています。
バロックとネオクラシック様式が絶妙に混在する大聖堂内部。
クロッシングの大きな十字架の先に主祭壇が見えています。 -
十字架とシャンデリアの奥にある主祭壇。主祭壇にはルーベンスの描いた祭壇画「聖母被昇天」が飾られています。
ネロ少年とパトラッシュがうずくまったところ? -
主祭壇画「聖母被昇天」をズーム。
ネロを魅了した絵画は 聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられた出来事を描いたもの。 -
見上げると 美しい白い天井に金色に輝く小さな星がたくさん散りばめられています。
高いドームの天井には コルネリウス・スヒュットが描いた「聖母被昇天」。 -
「聖母被昇天」もズーム。
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艶やかな色合いのステンドグラスが見事。
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一転 落ち着いた色合いのステンドグラス。
それぞれに聖書の内容が描かれているのでしょうが、理解の範疇を超えています。 -
聖母礼拝堂。
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聖母子像の前には 信者が捧げたロウソクが煌めきを放っています。
旅先毎に晴天に恵まれた感謝と、旅の無事を祈って ロウソクをお供えしました。 -
ズーム。
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緻密な細工に見惚れます。
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ステンドグラス。
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大きなステンドグラスの前に置かれたピエタ像。
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聖堂内が暗いのではなく、ステンドグラスを切りとると 背景が暗くなってしまいます。
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展示絵画。
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聖母子像。
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これは地下部分だったかな。
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聖堂の形。
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聖堂中央にある柏の木でできた「真実の説教台」。
ベルギーの教会にはこのような木の説教台が多く見受けれられますが、中でもこれはバロック風の彫刻が見事な国を代表する傑作なのだとか。
1713年に作られたもので、当時知られていた4大陸へのキリスト教の布教をテーマにしています。もともと南アントワープのセントバーナード修道院にあったものだそうです。
鳥や植物の絵は、創造の多様性を表現したもの。 -
告解室というのでしょうか?
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精緻な彫り物。
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インスブルックでも こんな黒い彫像を見たことを思い出しました。
聖堂内が広いせいか、インパクトは少ないです。 -
秘跡礼拝堂の祭壇には「契約の櫃形の聖櫃」が飾られています。
その上には 丸いステンドグラス・バラ窓。 -
ステンドグラス。
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聖堂内の白さとその明るさが心に残ります。
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展示された絵画の数々は まるで美術館のようです。
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ネロが惹かれたルーベンス絵画ということしか知らなかったのですが、
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気品あふれる美しい大聖堂内が心に残りました。
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美しいリブ・ヴォールトの天井を最後に一枚。
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メッヘレンから戻って、夕食です。
まずはビール。 -
牛肉の煮込みだったかな。
味はいいのだけど、テーブルの奥にある鍋いっぱいですから、最後には飽きてしまいます。 -
スタッフさんはフレンドリーな感じでした。
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de 7 Schakenというレストラン。
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夕刻の空に聳える大聖堂の鐘楼。
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夕刻のせいでグローテマルクトは 昼間の喧騒が嘘のように 人影もまばらになっています。
壁面に浮かぶ白い聖母子像。 -
グローテマルクトを囲むギルドハウス。
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夕刻のギルドハウス。
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建物ウォッチング。
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壁に架けられた彫像。多分こちらもマリア像ですね。
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グローテマルクトからフローテマルクトという通りを・・
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どこをどう歩いたのか 既に記憶にないのですが、偶然に行き当たった 通りです。
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一軒一軒の建物も素敵ですが、
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建物が醸し出す通りの雰囲気が堪りません。
こんな街歩きが 一人旅の醍醐味だと思える瞬間。 -
建物ウォッチングをしながら さらに歩いていくと、
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教会のような建物。
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ここも同じ一角だったかな。
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もう8時になりますから、
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ホテルに戻りましょう。
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先程の 心惹かれた通り。
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もう訪れることがない場所だから、
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しっかり記録に残しておきます。
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夕刻のカフェには灯りがともり始めています。
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少し肌寒いせいか オープンカフェは人もまばら。
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グルン広場へ。
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グルン広場に面するヒルトンホテルは、20世紀初めのベルギー最初のデパートの1つだそうです。
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グラン・バザールのファザードを保存して活用しているもの。
もう8時過ぎ。
食後のお茶を楽しむ人達が寛いでいます。 -
グルン広場から。
日が長い時期だから ライトアップまでは待てそうもありません。 -
さすがに疲れました。トラムでホテルまで。
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アントワープ駅で買い求めたDe Lijnが便利でした。
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ホテルに戻ったのは、9時近く。
広い部屋です。 -
バスタブ付きがうれしい。
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トイレは別。
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記念のマップ。
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