104歳の嘉例川駅と「いさぶろう・しんぺい」号 蒼風翔ける日本三大車窓の旅 :kodeyanさんの旅行ブログ
熊本と鹿児島を結び霧島連山を臨み走る肥薩線。
ループ線ありスイッチバックあり、そして日本三大車窓あり。
憧れの路線を旅する。
参考ルート
山川6:49〜鹿児島中央8:05(着)/8:09(発)〜隼人8:48
隼人9:25〜※温泉バス〜嘉例川9:56
嘉例川10:52〜吉松11:37/11:40〜しんぺい2号〜人吉12:53/13:02〜いさぶろう3号〜
吉松14:24/14:28〜嘉例川15:02
※温泉バス:鹿児島空港〜嘉例川駅〜新川温泉郷〜隼人駅の連絡バス
写真は、真幸−矢岳 日本三大車窓 「しんぺい」号より撮影
韓国岳を最高峰に甑岳など霧島連山が、えびの盆地越しに全貌を現す胸が高鳴る車窓だ
車窓 鹿児島−重富 8:21am
朝早く薩摩半島の山川駅を出発し鹿児島中央駅で日豊本線に乗り換え隼人駅へ向かう。
1日7回山肌の色を変えるという桜島は、すみれいろ。
思った以上に優雅で麗しい。
昔々、春爛漫、桜の季節に島が姿を現すと錦江湾一面は桜筏でピンク色に染まり
そして桜島と名がついた・・
諸説ある名前由来のなかで好きな説だ。
隼人駅の駅舎は約1600本の竹材が外壁を覆っている。デザイン的に好きな駅舎だ。
駅窓口で「いさぶろう・しんぺい」号の指定席をお願いするも帰りの「いさぶろう」号は満席!
行きの「しんぺい」号の席が取れただけ幸運か。
これも甑島で超ラッキーな出会いがあったからこそ。
予定していた甑島〜川内〜鹿児島空港 のルートでは「いさぶろう・しんぺい」号乗車は時間的に無理だった。
嘉例川駅での一番の思い出は、名誉駅長さんの福本さんとお話しできたことだ。
矍鑠(かくしゃく)として80歳を超えているとは思えない。
ふわっと包みこまれるような、暖かい陽だまりのような鹿児島弁が忘れられない。
特急「はやとの風」は、5分ほど嘉例川駅に停車する。
かつては2ホームあったという名残の島式ホーム跡には植物が茂っている。
水戸岡さんデザインの「はやとの風」
特急とはいえ、いさぶろうと同じキハ47改造車だが水戸岡さんらしく自然素材が使われている。
薩摩では黒豚、黒砂糖、黒酢と、よかもんにには黒がつくそうで、車体が漆黒のこの列車もよか列車ということなのだろう。
水戸岡鋭冶さんは、生まれ故郷の岡山にも「からすの濡れ羽色」を表現した黒色電車をデザインしている。
岡山電気軌道の路面電車3007号(元東武日光軌道線 100形)、愛称「KURO」(くろ)。
「はやとの風」が去ると、ホームも駅舎も静寂の世界。
手弁当で毎日掃除をかかさない福本さんの愛につつまれた駅舎はゴミひとつ落ちていない。
水が打たれた土間に木のベンチが二脚。
背もたれ共有の凸型、人の温もりを背中に感じ汽車を待った時代が偲ばれる。
福本さんの足(笑)
戦後国鉄に入り、嘉例川駅に配属になったそうだ。
この駅で「万歳」と友人知人に見送られSLに乗って出征したと思い出を話してくれた。
左側の柵から30cmほど内側のところにオリジナルの柵があった場所の跡が残っている。
車椅子が入らないので広げたそうだ。
そして足元の欄干の桟の話題となる。
欄干の足元の桟が凹型にすり減っているのだ。
「昔の子供は、遠くからSLの汽笛が聞こえると、もう待ちきれない。いてもたってもいられず手すりにつかまり、足をこの桟の上に乗せ擦るようにしたから減ってしまった」
嘉例川から吉松へ移動し、いよいよ吉松駅から「しんぺい」号に乗車!
JR肥薩線は熊本県の鹿児島本線・八代駅から内陸部を走り鹿児島県の日豊本線・隼人駅にいたる。なかでも人吉−吉松は、鹿児島 宮崎 熊本3県の県境に連なる山岳地帯を走り九州最大の難工事となった場所だ。
「しんぺい」号車内の写真
この列車は、人吉から吉松まで35キロを通常1時間で走るところを20分ほど余計に観光タイムを設けた観光列車なのだ。
矢岳第一トンネルには峠の難所工事に寄与した逓信大臣 山形伊三郎の石額、「天険若夷」と鉄道院総裁 後藤新平の石額、「引重致遠」が掲げられている。
山形伊三郎の石額に向かって走る(人吉駅→吉松駅)のが「いさぶろう号」、鉄道院総裁 後藤新平の石額に向かって走る(吉松駅→人吉駅)のが「しんぺい号」となる。
古代うるし色ボディに金のエンブレム
そんな九州鉄道産みの親の名がついた「いさぶろう・しんぺい」号
吉松−真幸間にある山神第二トンネルは、終戦直後に復員軍人を乗せた列車がトンネルのなかで立往生しSLの煙で息苦しくなった乗客がトンネルの外に避難中に列車がバックし53人も轢死した歴史があるトンネル。
・・福本さんの話しを思い出しながらの旅。
しか〜し、後ろの席のおばさんは駅弁二個目に突入中。駅弁女王も真っ青の食べっぷりだった。
吉松駅を出発した「しんぺい」号が最初に停車するのは真幸(まさき)駅
「しんぺい」号は、観光列車と普通車の二両編成になっている。
20080314追記:
トラベラーさんよりメッセージをいただきました。
本来2両とも専用車両で中央部のフリースペースを除き指定席が原則とのこと。私が訪問したときは本来使用されるべき、もう1両がエンジントラブルで鹿児島の工場に入場中だったそうです。
駅に展示している「山津波記念石」は8トン。
昭和47年に発生した山津波のすざましさを今に語る。
駅周辺の集落は山津波で壊滅したが、真幸駅は奇跡的に残った。
運の強い駅舎なのかもしれない。
100年前の姿を留める真幸駅
肥薩線のちょうど中間、宮崎県の山あいにある駅だ。
※秘境駅ランキング 28位
※ランキングは、うっしーこと牛山さんの秘境駅ランキングを参照
真(まこと)の幸せで真幸、縁起の良い名にひっかけ撞くと幸せになれるという鐘がある。
ちょっと幸せなら 一回
もっと幸せなら 二回
いっぱい幸せなら 三回
ここでビデオを持ったオジサンにモデルを頼まれ鐘を撞くのであった。
真幸駅は急峻な山あいを走るための2段スイッチバック
(↗↙↗)になっている。
運転手さんはハンドル片手に行ったり来たり。
じいちゃん、ばあちゃんから声がかかる。
ご苦労さまです
山の運転は大変だ〜
行ったり来たりで忙しいね〜
人吉方面から乗る「いさぶろう」号の場合は、矢岳の峠を越え一息ついて出くわす景色だ。
どちらも数分停車して景色を堪能させてくれる。
霧島連山と京町温泉のパノラマ
山裾が雲海に覆われると雲の上を走っているような気分になるという。
日本三大車窓は、
根室本線 狩勝峠越え 旧線狩勝峠車窓
篠ノ井線 姨捨 姨捨駅車窓
肥薩線 矢岳越え
現在の根室本線 占冠〜新得のダイナミックな車窓もすごいと思うが流石にココもすごい。
肥薩線を爆走していたデゴイチのお尻
車体も逞しい。この峠を越えたSLの迫力はすごかったことだろう。
動輪のあるところには「あそBOY」に使われた「58654」が展示されていたそうだ。
矢岳駅を出た「しんぺい」は、大畑(おこば)駅へ向かう。途中、スイッチバックの大畑駅を見下ろすループ線の途中で徐行運転する。
3本線路が見える。右が人吉方面、真ん中が大畑駅、左が吉松方面かと思う。
青春18きっぷ 2004夏のポスターはこのあたりで撮影したものだろう
http://www.sight-seeing-japan.com/img/18ticket_img04su.jpg
この旅が終わると、次の私が始まる・・か
車窓 矢岳−大畑(おこば)
このあたりの勾配は30.3‰ 肥薩線の最急勾配区間だ
球磨盆地と市房山を望む
車窓 矢岳−大畑(おこば)
スイッチバック!
大畑駅は駅とその直後がスイッチバックになっており、日本初のループ線も待っている。日本で只一つ!ループ線中のスイッチバック駅なのだ。
大畑駅を出ると次は人吉駅だ。
10.5km 肥薩線で一番駅間距離が長い
SL時代は30分かかったそうだが今は12分
大畑駅は桜の名所だというから、春は古代うるし色の車体と桜のコラボも素敵だろう
人吉の温泉にも浸かりたいところだが、折り返しで吉松へ戻らなければいけない。ここで
「しんぺい」号は「いさぶろう」号となる。
球磨川は日本三大急流のひとつだが人吉あたりは静かな流れだ
球磨川を渡り、吉松駅へとキツイ勾配をまた上ってゆく。
吉松で乗り換え嘉例川駅に着くと女子高生が一人いるだけだった。
福本さんは昼の数時間だけ来ているのだろう。
福本さんに辛いことはないか、お話しを聞くと、辛いことはないがトイレを汚されると悲しくなるといっていた。ボランティアで一人活躍する福本さんを応援する意味でもトイレは綺麗に!全国から訪れるお客さんのみなさんお願いします。
〜新川温泉郷編につづく

おはようございます。またお邪魔します♪
実は今月に入って2回、人吉にでかけたのですが
“いさぶろう・しんぺい”号を横に見て
ウワサには聞くこの列車、一体どうなのよ?と思ったところで
Kodeyanさんの旅行記を見つけることができました。
それにしても、写真はもちろん!
説明が分かりやすくていいですね。
この図はオリジナルですか?
すごく分かりやすいと思います。
JRさんも案内にこの図を載せればいいのにと思いました。
嘉例川駅のご説明もいいですね!
駅長さんもすてきな人みたいですね。
看板もキレイに写されていますね。
あぁ、早く乗ってみたい!駅長さんにもお会いしてみたい!!
そんな気持ちになりました。
がんもより

がんもちゃん こんばんは^^
返事が遅くなってごめんなさい。
熊本は桜が綺麗に咲いてますね〜
> それにしても、写真はもちろん!
> 説明が分かりやすくていいですね。
> この図はオリジナルですか?
> すごく分かりやすいと思います。
> JRさんも案内にこの図を載せればいいのにと思いました。
恐縮です。
そういっていただくと光栄です。
図は資料があってそれを元に作成してますよん。
がんもちゃんの掲示板にこれからお邪魔しますね♪
ではでは☆彡

おはようでござるのだ☆
温泉バスで嘉例川へ行くとは。。。
嘉例川駅はお年寄り駅だけど情緒があって良いのだ
いっぱい写真撮られたようで興奮状態だったのかなぁ
いさぶろう・しんぺいと往復乗車もすごいなぁ
日本三大車窓も天気が良くて良かったと思うのだ
ジロが乗ったときはあまり天気が良くなくて残念だったのだ
親犬達にもいさぶろうに乗せてやったことがあるのだ
とっても気に入ってはやとの風にも乗りたいと吠えていたのだ
でもはやとの風は特急なので乗せてやっていないのだ☆
人吉駅のカッパさんは球磨川にいるのかなぁ
ジロもカッパ釣りに球磨川へ行ってみようかなぁ
嘉例川駅へ戻って今度は新川温泉なのか。。。
なんかジロの頭の中の地図でグルグル目が回っちゃうのだ☆
カッパ釣りたいジロ

ジロさん
こんにちは
いさぎよー はやかなー
フフ 興奮状態でしたよ。
桜島まで見れてラッキーたい。
ジロさんの親犬さん達もいさぶろうの旅が
気に入ったようで、よかったですね。
マイナーな新川温泉は、大好きになりました。
甑島の翌日に鰻温泉、その翌日に「いさぶろう・しんぺい」と
新川温泉じゃグルグル目が回らないほうがおかしいかも?!
だから昔から宇宙人みたいっていわれるのかな〜(笑)
甑島編Upしたら遊びにいくけんね。
ではでは☆彡

嘉例川駅と「いさぶろう・しんぺい」号の旅行記、拝見しました。
なんだか、見るというより「読む」旅行記。
物語のようで、そこにある歴史を感じることができました。
また、kodeyanさんのお人柄が、地元の方とのゆったりした時間を過ごし、
いろんな話を聞くことができたのかなあと思いました。
ありがとうございました★

cheerful★さん
こんにちは!
嬉しい書き込みありがとうございます。
峻険な山の中に鉄路を築いた苦労を思うと
なんか肩に力が入ってしまって写真も50枚を超えてしまいました。
読むほうも大変な旅行記になってしまいましたが
こうしてコメントいただくと励みになります。
福本さんは、今日も掃除して皆さんとの記念写真で
微笑んでいらっしゃることと思います。
いつまでもお元気でいて欲しいですね。
ところで、友人が地獄温泉に行ったんですけど
湯当たりおこしちゃったみたい。
あそこの温泉は濃いからcheerful★さんも気をつけてね。
ではでは☆彡

うひょ〜地獄おんせんで湯あたりですか。
それは、私も可能性あります・・・(^^;)
なぜなら蔵王で3回も経験ずみ・・・
でも楽しんできます★

こんにちは^^
えっ蔵王で3回も〜
ということは、蔵王も濃いのかぁ。
いつか行ってみないと。
気をつけてね。
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