アビドスで見るエジプトで最高(!)の神殿:古代遺跡な旅デスクさんの旅行ブログ
エジプトのアビドスというところでセティ1世の神殿を見てきました。王の葬儀の儀式を行ったところで、「葬祭殿」と呼ばれます。ツタンカーメンの墓がある王家の谷で有名なルクソールから車で約3時間。のどかなエジプトの村の奥に、こつ然と巨大な神殿が現れます。セティ1世は、あのアブ・シンベルの巨像を作ったラムセス2世のお父さんです。
旅行会社のワゴン車で出発。エジプトを車で走ると、カイロやルクソールの街中とはまた違った、ナイル川沿岸の田園風景や草一つ生えていない荒涼とした砂漠の景色などが楽しめます。
遺跡の周囲は砂漠ではなくフツーの村なので、「エッ、ここが?」という感じです。今見れるのはセティ1世葬祭殿とその後ろにあるオシレイオンという建物だけですが、ここは冥界の神オシリスの聖地で、古代には広大なエリアにわたって記念建造物があり、エジプト各地から巡礼者が訪れたそうです。
この神殿を作ったファラオ、セティ1世(右)が、オシリス、イシス、ホルスという神々に捧げ物をしています。無事に死んで(?)、あの世で生き返るためです。古代エジプトの人たちは、来世で無事よみがえるのは至難のワザだと思っていたようで、うまく生き返るための呪文を考え、うまくいくよう神々にせっせとお祈りをしていたようです。
有名な「王名表」。初代からセティ1世、ラムセス2世らにいたるまでのファラオの名が書かれています。宗教改革を起こしたアクエンアテンやその次代の王ツタンカーメンなど、一部都合の悪い名前は省かれています。せっかく神々のご機嫌を取るために神殿を建てたのに、ほかの神にかかわっていた人たちの名前があったらまずいですからねえ…。
これも有名なレリーフ。ラムセス2世とその王子が牛を捕まえようと追いかけています。一種のスポーツのようなものだったのでしょうか。体力があって運動能力が高いことも、ファラオにとっては大事だったようです。
冥界の神オシリスの墓であると同時に、セティ1世自身の空墓であるとされる建物「オシレイオン」です。セティ1世の実際の墓はルクソールの王家の谷にあるのですが、オシリスの聖地にもう一つ作っておけば、生き返るにあたってさらに心強い、と思ったのでしょうか。なんか、古代エジプトの人にとって、この世はあの世で生きる準備をするためにあったかのようですね…。
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