スペイン　地方色豊かな国　⑤白い町カルモナとパラドールホテル

2010/09/18 - 2010/09/28

9/21(火）からアンダルシア地方へ。どこに宿をとるか考えていたところ、カルモナのパラドールホテルを薦められました。アンダルシアの平原を見渡す丘の崖っぷちにあり、テラスからの景観が素晴らしいと。ただ行くにはセビーリャからバスに乗るしかなく、荷物を持っての移動がやや心配でした。

マドリードからセビーリャへはスペインの新幹線AVEで。交通機関の時刻表はこちらのサイトと、
http://www.spainnews.com/transporte.html
AVEは RENFE(スペインの国鉄）サイトをチェック。
http://www.renfe.com/
マドリード PTA.ATOCHA 15:00発　セビーリャ Sevilla SJ 17:20着の AVE02150 E32.55 + IVA8% E2.41 チケット自体は在マドリードの方にとってもらいました。

セビーリャのバスターミナルは2箇所あり、カルモナ行きはプラド・デ・サン・セバスティアン・バスターミナル Estacion de Autobusses de Prado de San Sebastion。セビーリャ駅からは荷物もあるのでタクシー利用（5分ほど）。しかし、行ってみると大きなバスターミナルのどのチケット窓口にも「カルモナ Carmona」行きはなく、途方に暮れてしまいました。インフォメーションも閉まっていて、待つこと30分くらい、ようやくインフォメーションがあきました。説明がスペイン語でよくわからないのですが、すぐ近くだがどこか路面のバス停に行けと言われているようなのです。

エリア カルモナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

①がセビーリャ駅。⑥のセビーリャ大学の右にあるプラド・デ・サンセバスティアン庭園の上、カルロスV通り（Av. de Carlos V)からちょっと奥まったところにバスターミナル、カルモナ行きバス停は庭園下を通るAv. de Portugal沿いにありました。
バスターミナルから歩くと500メートルくらいあり、重いスーツケースをひきずって、猛暑の中数人に聞きながらようやくたどりつきヘトヘトに。最初から場所がわかっていればタクシーで横付けできたのですが。バス料金は忘れましたが1ユーロとか2ユーロという価格で、1時間弱で到着します。翌日のセビーリャ観光に出向くのにも往復利用しました。

セビーリャとカルモナを行き来するM124のバス。

バス時刻表
http://www.carmona.org/servicios/buscasal.htm

カルモナのバス停。カルモナも他の町のように旧市街地は丘になっていて城壁に囲まれており、めざすパラドールホテルは頂上にあります。スーツケースを持ってでは歩けないのでタクシーに。タクシー乗り場はこの広場の教会よりの方の右手の小さなカフェの前で、うろうろしていたら、カフェでお茶していたドライバーさんが声かけてくれました。

パラドールホテルは国営で、城や修道院など歴史的建造物の内装をリニューアルしホテルに改装したもの。
パラドール・デ・カルモナ Parador de Carmonaは四つ星ホテル。いろいろなホテル予約サイトを見比べ、Hotels.com で早割でツイン・ルーム2泊 E345.2 で予約しました。

ホテルに到着したころは夕方、食事をしている間にとっぷり日が暮れ、青白い満月がのぼっていました。

メインレストランでディナー。白いスープは Ajo Blanco、アーモンドとニンニクの冷たいスープ。それとおなじみガスパチョ。
マドリードからたどり着くのにそれなりに大変だったので、異国情緒を満喫しようと思っていたら、このホテルには毎日のように日本人ツアー客がバスで来ることがわかり、ちょっとがっくりしました。ま、さすが、日本の旅行代理店とも言います。

とは言え、すてきなホテルのレストランで2回ディナーしました。こちらは前菜とガスパチョ。

ハモンセラーノ、ひき肉の薄いパイ皮包み。

タコですな。
デザートはバイキングになってます。

イスラム教建築の14世紀の城をペロド1世がセビーリャのアルカサルを手掛けた職人によって宮殿に改築した建物。タイルのパテオがあり、イスラム風。

アーチの奥にバーがあり、シェリーをたのんで、テラスで頂きました。黒い扉の奥がメインダイニングのレストランです。

部屋へ続く廊下と階段。タイルが美しい。

部屋。カーテンの向こうの窓からは、アンダルシアの平原が見渡せます。

居心地の良い綺麗な部屋でした。

ホテルのテラスは東向き。ということは、朝日が昇る！ということで・・・

日の出前、まだ暗く遠くに朝焼けが見える時刻、テラスに一眼レフと三脚を持ち出してみました。地平線は日本では見慣れない風景だけに、魅惑されます。

ずーっと広がる平原は、9月のこの時期、あまり何も生えていません。6月頃は一面のひまわり畑だそうで、その光景見てみたい！

朝焼けが空一面に広がっていきます。V字型の雲に反射して表情豊かな空になってきました。

日の出です。

ブラッド・オレンジみたいな太陽。大気の影響で楕円形に見えます。空もアンダルシアらしいオレンジ色。

大地のピンクからグレー、そしてグリーンのグラデーションがほんとうに優しい色合いで、その色の変わりざまに目を奪われてしまいました。淡い光なので、なかなか写真で再現できませんが、あの風景は心に刻んでおきたいと思います。

9/22(水）今日は午前中はカルモナの町歩きをし、午後はバスでセビーリャへ。ホテルを出てまっすぐ歩けば20分ほどで麓のバス停に行ってしまいますので、迂回しながら白い街並みを楽しみます。

ここも教会がいくつあることか。

教会の鐘の屋根、雑草はえてますよ。

平日の午前中、人気は少ないです。働きに行く女性でしょうか。

Casaは家の意味なので、立派な表札？

たぶん一番大きい教会　Priory of Santa Maria

て、手書きの三菱マーク？？？

白い壁はすっきりしすぎなくらいで、あまり飾り気もありません。

作業する人。この白い壁はこうしてキープされているのですね。

通りに面しては簡素な木の扉が続きます。

どの家のノッカーも人の手の形。いろいろあって楽しい。

木の扉の奥にはどの家も凝ったデザインのドア、タイルで飾らています。

綺麗なドアの奥にはパテオがある家が多く、整った緑の庭が見えました。

広場に面した比較的高い建物は窓辺がかわいく飾られています。

よく見かけた枯れ葉の飾り？

ここは目抜き通りと思われます。布のアーケードで日陰が作られていて、両側はショップやカフェ、医院など。

バーの看板。

地元のおばちゃんたち。

おや、何やらたよりなさそうなワンコが。

ノラですか？

城門　セビーリャ門

穴という穴に鳩が休んでいるんですよね

セビーリャ門を出たところにあるサン・ペドロ教会

教会の横を通り、バス停へ向かう。青いメガネの向こうに青い空。

この旅行記へのコメント （2）

• churros　さん 2011/05/06 09:11:22

  !Hola! はじめまして

  けちゃたびたびさん、はじめまして。
  
  カルモナの旅行記を拝見させて頂きました、っと言うのも来月カルモナに行くんです、ヒラソルの花見に合わせて（偶々予定が合ったので）カルモナまでセビージャから遠足しょうと思っています、ヒラソルは何度かアウトブスの車窓から眺めた事はあるのですが、花見目的は今回が初めてです。
  
  いつもはサン・セバッシャンからコルドバ行きのアウトブスに乗るのですが、けちゃたびたびさんの旅行記を見てカルモナ行きのアウトブス乗り場が違う事を知りました、私達は遠足ですので荷物無しで身軽なのですが、けちゃたびたびさんの旅行記で迷わずにすみました。
  
  ところで話は変わりますが、なんとも頼りなさそうな犬可愛いですね、犬でもネコでも精悍なのよりちょっと情けないのが良いですね！。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　churros

  けちゃたびたび（NaokoSaimi)さん からの返信 2011/05/07 11:47:51

  RE: !Hola! はじめまして

  churrosさん、こんにちは。
  ひまわりの季節にカルモナに行くなんて、うらやましいです。
  すごい景色が広がっているんでしょうね。
  写真記楽しみにしています。
  外国でバス停探すのは大変です。
  そもそも地元の人も知らないし。
  思えば日本だって、自分の使わない路線のバス停なんて
  覚えちゃいませんものね。
  
  遠足という響きが良いですね〜
  楽しんできてください！