ヴェネチア再訪【34】カフェ・フローリアン(イタリアを夢見て【D04】):ソフィさんの旅行ブログ
2011年9月27日(火)
朝早くのサンマルコ広場は、まだ人出も少なく、静かである。
空はあくまで青く、空気全体がサンマルコ大聖堂の輝きを映して、ダイヤモンド・ダストのように、キラキラ輝いているように感じる。
広場にたくさんの椅子を並べている「カフェ・フローリアン」では、もう音楽の演奏が始まっていた。
時間が早いので、椅子に座る人影はまばらだが、白い背広姿の給仕さんが数名、椅子を取り囲むように立っている。
私はステージを見たいので椅子のゾーンに近寄り、しばらく音楽に耳を傾ける。
すると、音楽が「さくらさくら」に変わった。
恐らく私の姿を眺めて、日本の曲をやってくれたのだろう。
それならば、遠くで立って見ているのもどうかと思い、空席を分け入って、ステージからほど良い距離の椅子に着席した。
しばらくすると立派な紳士風の給仕さんがそっと近寄って来て、小声で「この席はチャージが要りますよ」と、ささやく。
私は、昨年夏スロベニアのリュ―ブリャナで味わった、ウィーン風アイスコーヒーの味を思い出し、注文する。
クリームたっぷりのウィーン風アイスコーヒーは、期待以上に美味しかった。
頃を見計らったように、音楽は「上を向いて歩こう」を始めた。
異国にあって聴く日本音楽には、胸を強く打つものがある。
と同時に、これまでのヴェネチア訪問に比べ、この地における日本の存在が大きくなったことを感じる。
立っているのに比べれば、僅かな目線高さの変化だが、サンマルコ大聖堂が訴え掛ける新たな息吹を感じながら、広場の空気を楽しむ。
時間の経過とともに、カフェの客も次第に増え始めた。
私は紳士風の給仕さんに、リアルトまでの路を訊ねてみた。
「リアルトはこの方向ですよ」と指さしながら「是非ヴェネチアの散歩をお楽しみください」と、路地歩きを勧めてくれた。
写真を、「ソフィさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/に公開しております。
どうぞお訪ね下さい。
(1月2日 片瀬貴文記)
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