キンシャサ日記【618】これからの進め方について意見が対立する:ソフィさんの旅行ブログ
1976年6月
無事始球式を終えることができ、関係者一同万々歳気分だった。
ところが、間もなく予期しないトラブルに見舞われることになる。
始球式が終わって祝賀ムードの中で、今後の中心人物と頼りにしていた二人の対立が、目立つようになったのである。
始球式の司会をしたンポイと、ザイール人代表で挨拶をしたマホロの間がうまくゆかない。
始球式の次のステップとして、二人の意見の相違が目立ってきた。
マホロは、キンシャサの各区単位で指導者を推薦させ、その教育をしっかりやって、これからの展開の核を作ろうと主張する。
その一方ンポイは、多くの人に興味を持たせることが先決で、競技人口を増やすためには、クラブの数を増やすことが大切だと考える。
「上からの体制固めでは盛り上がらないだろう」との考え方なのだ。
私は、その両方を並行してやろうと提案するが、マホロは次第に遠ざかる結果となった。
その背景には、単一民族国家の日本人には理解しにくい、部族間の感情問題があるようにうかがえた。
ザイールでの意思決定の難しさの一つは、部族の対立である。
ンポイはザイールの中央部に近い東カサイ州、ンポイは大西洋岸に近いバ・コンゴ州の出身で、「うまくゆかないのは当然」と、ザイールの一般人は考える。
私は、始めたばかりの段階で、有力な同志の一人を失い、少なからざるショックを受ける。
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