アズナヴールを聞く 片瀬貴文の日記【07.02.04】:ソフィさんの旅行ブログ
1月に、初めて私のシャンソン教室に来られた方に教えられ、シャルル・アズナヴール「日本さよなら公演」を聞きに、フェスティヴァル・ホールに行った。
「さよなら」と称するのは、これまで何回も日本で歌ったが、「これが最後」ということらしい。
驚いたのは、15時の開演から1時間半あまり、30曲ほど、最初から最後まで、彼の熱演が連続したことだった。
84歳とは思えない身体の若々さ、ほとばしる熱気にも圧倒される。
演技は地味だし、歌そのものも特に目立たない。
曲目も、私にとってほとんど馴染みがない。
それでいて、こんなに長い時間、惹きつけられ続けたのは、なぜだろうか。
それは彼が発散する、放射線のようなものに違いない。
彼の一挙手一頭足には、実に深い、知性と誠意を感じさせるものがある。
これは彼の長い人生経歴が、積み重なり、熟成されたものに相違ない。
彼が何回も越えた山は険しく、谷は深かったであろう。
彼の父はグルジア、母はアルメリア出身と聞く。
このあたりは、有史以来、ユーラシア大陸、東西南北文明の、交差点だった。
2000人の観客が、一人平均2万円支払ったとして、一日の興行収入は4000万円である。
もしも365日続けたとすれば、150億円に近い金額になる。
80歳記念リサイタルは、定員3000人の大会場で、30日間も続いたらしい。
彼の凄さはどこにあるのか、もうひとつ私には判っていないように思える。
これからの、研究課題である。
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