秋空の金沢を訪ねて【05】足の皮がむけた練習:ソフィさんの旅行ブログ

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秋空の金沢を訪ねて【05】足の皮がむけた練習

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秋空の金沢を訪ねて【05】足の皮がむけた練習

2006年10月21日(土)

心地よい酔いとともに、話の花が咲く。

靴がないので、はだしだった。
皮やゴムは1939年(昭和14年)ころより「統制品」となり、靴は店先から消えていた。

戦後の闇市で運動靴は出回ったが、値段が高い上、質が悪く、われわれには高嶺の花である。
1950年(昭和25年)の春、近くの履物店に「運動靴入荷予定」と貼り紙があり、それを見て世の中が明るくなった記憶がある。

1947年(昭和22年)全国紙に、「はだしで歩く四高生」なる写真が、出たことがあった。
それを見た三重県の女学生が、手作りのわらじを送ってきた。

校長が恥ずかしいと考えて、「そのようなことをするな」と訓示したが、学生たちはそうした意見を馬鹿にした。

外見より、中味が大切ではないか。
そもそも履物が買えない実生活を、校長は知っていないと、学生たちは考えた。

素足で毎日五時間も練習すると、足の裏がやられて、皮がむけて来る。
皮はだんだん薄くなり、痛い。

鍛えることにより、足の裏の皮が厚くなると思っていたのは、間違いだった。
冬になれば、足の裏にしもやけができて、地図のような水泡の模様が見える。
アフリカになったり、南米になったり、形が色々変わる。

しかし与えられた環境の中でも頑張るだけで、へこたれる暇がなかった。
試練は多いほど、有難いとさえ思った。
インターハイまでの残された時間は、10ヶ月を切っている。

「今こそ自分の限界を知るための、貴重な機会なのだ。」
そのように考えて、毎日が素晴らしく充実していた。

誰にも強制されず、自分の責任と創造で生きる人生は、最高に楽しかった。
この年わが四高では、自殺者を8人数えた。

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