斉田直行作「ドラえもん」【4】漫画で緻密になれるか?:ソフィさんの旅行ブログ

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斉田直行作「ドラえもん」【4】漫画で緻密になれるか?

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斉田直行作「ドラえもん」【4】漫画で緻密になれるか?

斉田さんの文章を続ける。

先にドラえもんが漫画の主人公と書いたが、正確には、主人公は野比のび太という小学校4年の男の子である。
ドラえもんはその子守り役として同居しているのだ。

のび太は愛すべき男の子だが怠け者で、成績も悪くて親からよく叱られるし、友達からいじめも受ける。
それをかばうのがドラえもんの重要な役目である。

ドラえもんはのび太護衛のためにいろいろの道具を持っている。
その数1700といわれ、この道具を使っての縦横無尽の活躍が、この漫画の中核をなしている。

ドラえもんはこの道具を懐から出し入れするのだが、懐は<四次元ポケット>に繋がっているから、格納スペースが不足することはない。
つまり三次元的寸法がいくら大きくても、道具の数がいくら多くても収納可能なのである。

ドラえもんの道具は、忍術使い猿飛佐助の巻物や、手で印を結んで姿を消す隠とんの術に通じるところがあり、私も大いに興味をそそられる。

<ドラえもん>をインターネットで検索すると、詳しいデータが出てくるので、その一つを紹介する。  「http://www15.ocn.ne.jp/~slar/01.html

さてドラえもんを考察するのだが、考察すると言っても、今更漫画の存在や、漫画ファンの存在を否定することは出来ない。

むしろドラえもんによって、戦後の子どもたちが夢を持ち、空想をたくましゅうし、未来に希望を持って成長して来たことを評価しなければなるまい。

ただ漫画というメディアを仲介とするだけに、論理性や思考力の養成には物足りないものがあった。
また漫画の性格上、短い話し言葉を主体とした会話ばかりだから、情緒の細やかな日本文や、情景の描写法を勉強することにはならなかった。

(続く)

【3】でも漫画の限界に触れたが、漫画ばかりで生きていると、国語の力が充分に深まらない。
国語の力が浅いということは、自分の考えが浅いということと考える。

「最近の若い人たちは、内容は何もないのに英語はペラペラしゃべるから、日本人の中身が空っぽであることがすっかりバレてしまいました」(藤原正彦著「国家の品格」新潮新書p.42より)

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