秋田ホッキョクグマ紀行　男鹿水族館ＧＡＯ　大きくなったね！！やんちゃ盛りのミルクちゃんに会いに男鹿に行ってきました 　

2013/08/03 - 2013/08/03

秋田市大森山動物園で”陸ちゃん絶賛子育て中！！”の嬉しい情報に接した（旅行記→http://4travel.jp/traveler/jillluka/album/10798344/）次は、男鹿半島の男鹿水族館ＧＡＯに向かいます。
もちろん、昨年１２月４日生まれのホッキョクグマの仔グマのミルクちゃんに会いにです。
ミルクちゃんは日本の園館で初めて初産で生育したホッキョクグマの仔グマ。
初産での子育てという日本の動物園・水族館史上に燦然と輝く快挙を成し遂げてくれたクルミママのもとでミルクちゃんはやんちゃに成長していました。


これまでのレッサーパンダ＆ホッキョクグマ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/traveler/jillluka/album/10652280/

エリア 男鹿(秋田)

秋田市大森山動物園からＧＡＯまでは国道７号線、県道５６号線、国道１０１号線、なまはげラインを経由してレンタカーで約１時間１０分程度の道のり、１３時３０分からのクルミルク母娘の餌の時間には余裕で間に合うことができました。

ＧＡＯの入館料は大人１０００円、僕は５月に来た時に買った２５００円の年間パスで入館です。

ＧＡＯはもちろん水族館ですから興味深い魚たちがたくさんいます・・・が、僕にとってのＧＡＯの見所は哺乳類なんですよね〜。

素晴らしい男鹿の海大水槽なのですがチラッと見るだけで駆け足で通過・・・申し訳なし。

急ぎ足でやって来たのはホッキョクグマの放飼場です。
５月に来た時にはクルミルク母娘はこの放飼場ではなくホッキョクグマ水槽の方にいましたが、７月２１日から母娘がこの広い放飼場を使っています。
もちろん、５月にはこちらにいたお父さんの豪太君は入れ替わりでホッキョクグマ水槽に移動しています。

先ほどから何度も書いちゃってますが、ここで暮らしているのはホッキョクグマの母娘です。

母グマのクルミちゃんは１９９６年１２月２６日釧路市動物園生まれ、多産だったコロさん（既にお星さま）の最後の子供として誕生し、コロさんが天国に旅立つまでの１１年間を母娘一緒に過ごしました。
２０１１年４月２７日に男鹿水族館に移動、豪太君と出会い妊娠、昨年１２月４日にミルクちゃんを出産しました。
飼育下でのホッキョクグマの繁殖は非常に難しく、出産自体はそれほど珍しくないのですが、母グマが無事に子供を育て上げれるのは割合にして２０％程度と言われています。
現に２０００年以降、人工哺育以外で仔グマが生育したケースは札幌市円山動物園のララちゃんの子供達だけと言う状況、しかも、初産での子育ては日本には例がありませんでした。
見事に、初産での子育てを成し遂げたクルミちゃん、おそらくコロ母さんとの１１年に渡る異例の同居がクルミちゃんの母性を育んだのでしょうね。

ミルクちゃんは２０１２年１２月４日生まれ、クルミママのもとですくすくお転婆さんに成長しています。

この”ミルク”と言う名前は、一般公募による１次選考を経て、一般投票による２次選考で決められたのですが、実は１次選考で僕も”ミルク”と言う名前で応募しました。
この”ミルク”と言う名前は無事に１次選考を通過、２次の投票では断トツの票数を獲得し、僕も他の多くの皆さんと共に名付け親の一人になる事ができました。
命名の後、ＧＡＯさんからは命名の記念のハガキを送って頂きました。

５月の訪問時には水が苦手でまだ泳げなかったミルクちゃん（旅行記→http://4travel.jp/traveler/jillluka/album/10776433/）、５月２２日に急に泳ぎに目覚め、今ではプールに飛び込むのが大好きなようです。

プールで泳ぐ母娘、右のオレンジのブイを持っているのがクルミ母さん、左がミルクちゃんです。

８月７日にＮＨＫで放送された「こんにちは！動物の赤ちゃん☆夏２０１３」でも取り上げられていましたが、あの手この手を駆使して娘を水に慣れさせたクルミ母さん、初産とは思えない見事な子育てぶりです。

こちらミルクちゃん。
新しい放飼場に移ってもママが一緒なのでのびのびやってます。

プールでラッコ泳ぎしているママに向かってダイブするミルクちゃん。

この様に写真で単体で見るともう立派なシロクマに見えますが・・・、

やはりお母さんとの２ショットになるとまだまだ全然小柄です。

成長するに連れ一人遊びの時間も増えてきているようですが時折このようにママにぶつかっていきます。

楽しそう。

でも、さすがに力比べではママに全然かないません。
クルミちゃんもいいお母さんぶりです。

連れ立って歩く姿が微笑ましい。
野生ではこのように並んで何百キロも白い大地を旅するのでしょうね。

今度は一人遊びのミルクちゃん。

放飼場に置かれている丸太から剥した棒状の木の皮に夢中です。

棒が細く短いのでなかなか手に付きません。

ミルクちゃんにとってはそれがまたたまらなく楽しいのかもしれませんね。

寝転んで・・・

う〜、たまらん

あっ、棒がプールへ！！

プールから棒を拾う姿もキュート！！

１３時３０分からの餌の時間の準備のために、１０分前の１３時２０分頃に母娘は一旦バックヤードに戻ります。
この後に美味しいご飯が待っているのを知っているのかとても素直にバックヤードに帰る母娘です。

母娘がバックヤードに戻るとキーパーさん登場。
まずは放飼場を清掃し、おもちゃを入れ替え、餌をセットしていきます。

エンリッチメントの一環として餌は放飼場内の様々な場所に隠されます、書くし場所によっては相当頭を働かせないと餌を取り出せないような隠し方もされていました。
このポリタンクの中にもリンゴや馬肉が隠されました。

７月から８月中旬までの土日祝には氷のプレゼントがあります。
冷凍スイカをトッピングで。

１３時３０分になりバックヤードからの扉が再び開きました。
出てくるまでちょっと時間がありましたがクルミママ登場です。

続いてミルクちゃん。

クルミママは大きな氷をスルーして魚が入った小さな氷からスタート。

ミルクちゃんは大きな氷の上の冷凍スイカが気になる様子。

プールの中と外で氷を巡る母娘の攻防。

ママに取られないように・・・

ミルクちゃんはスイカを咥えて場所を移動しました。

ホッキョクグマ舎でスイカを見ると大玉でも小玉に見える錯覚が起こるのですが、ミルクちゃんはまだ小さいので大玉スイカがそのまま大玉に見えますね。

クルミルク母娘の餌の時間もそろそろ終了というタイミングで観覧に来られたお客さんが「今、豪太が大サービス中ですよ」と教えてくれました。
早速、豪太君のいるホッキョクグマ水槽に向かうと・・・サービス中っ！！

クルミルク母娘と比べてももちろんのこと、国内の他のホッキョクグマの男の子と比べても豪太君は大柄だと思っていたのですが、やはり彼は国内最大級の体格の持ち主なのですね。
とは言え体重３９０ｋｇ・・・野生では大きい個体は６００ｋｇを越えると言いますから、やはり飼育下では小柄になるようですね。

あの広い屋外放飼場（先ほどクルミルク母娘がいた放飼場です）で見てもその大きさは分かりますが、更に間近で見れるホッキョクグマ水槽ではその姿は圧巻です！！

昼寝も大好き、遊びも大好きな豪太君。

豪太君は２００３年１１月２６日ロシア生まれです、２００５年６月８日に男鹿にやって来て以来ＧＡＯでは不動の人気を誇ります。

姉さん女房のクルミちゃんとの相性も良く、見事お父さんに！！
よかったね、すごいね豪太君。

それにしてもホッキョクグマの男の子は本当に遊び好きですよね。
この遊び好きの性質は狩猟本能から来ているのでしょうけど、見ている分にはとても楽しいです。

北極という極地に住む陸上最強の肉食獣である彼らがなぜにこうまでフォトジェニックな行動、仕草をしてくれるのか・・・不思議ではあります。

きっととても賢い動物なんでしょうね、彼らは。

ＧＡＯに暮らす哺乳類はもちろんホッキョクグマだけではありません、こちらも大人気の鰭脚（ききゃく）類の皆さんとは４月にグランドオープンした”ひれあし's館”で会うことが出来ます

ＧＡＯで暮らすひれあしさんはカリフォルニアアシカとゴマフアザラシの２種類。
カリフォルニアアシカは昨年名古屋の東山動物園からやってきたトン吉君１頭だけの飼育ですが、彼はなんせ動きが早くて・・・僕の腕では撮影もままならず今回の旅行記に載せれる写真を撮ることが出来ませんでした。

こちらの写真はゴマフアザラシ水槽です。

間口はそんなに広くないですが深さはなかなかなＧＡＯのゴマフ水槽。

ＧＡＯには４頭のゴマちゃんが暮らしています。

ＧＡＯのひれあしの大黒柱マリーさんは野生生まれの推定１８歳、
マリーさんの娘さんで４歳のみずきちゃん、
昨年末に旭山動物園からやって来た３歳のこまちちゃん、
そして、おなじく昨年末におたる水族館からやって来たゴクウ君は野生生まれで推定３歳です。

みずきちゃんは野生生まれのマリーさんと同じく野生生まれのナナ君との間に生まれた娘さん、そしてゴクウ君は野生生まれの個体、こまちちゃんは母親が野生生まれ、とＧＡＯの若ゴマちゃん達は将来の動物園、水族館でのゴマフアザラシの血統の多様化に大きな役割をはたしてくれそうです。

野生と言えば、３月に男鹿市の海岸で保護されＧＡＯで治療を受けていたゴマフの赤ちゃんは無事に回復し、６月に神奈川県の新江の島水族館に移動、オガ君と命名されました。
８月７日にＮＨＫで放送された「こんにちは！動物の赤ちゃん☆夏２０１３」ではオガ君はクルミルク母娘と共に主役級の扱いでしたね、オガ君も将来のゴマフの血統の多様化に大きな役割をはたしてくれる存在です。

観客をびっくりさせるマリーちゃんの寝相（苦笑）
ゴマフアザラシは呼吸する時だけ鼻の孔を空け、それ以外の時は陸上でも水中でも閉じているので、マリーちゃんの様に水中でお昼寝することもあります。
１０分に一回程度息継ぎのために浮上します。

ホッキョクグマの放飼場に戻ってみるとミルクちゃんがご機嫌でお散歩中でした。
背の高い擬岩にも乗れるんだね！！

よいしょ。

お母さんのクルミちゃんはウッドチップでゴロゴロして茶熊になるのが趣味？なんですが・・・娘もやはりそれに倣うようです。

茶熊へ変身中。

少しだけ茶熊になったミルクちゃん、塀の上のカラスが気になって仕方ないようです。

ＧＡＯ滞在は４時間弱でしたが、元気でやんちゃにすくすく成長中のミルクちゃんに会えてよかったです。

この後、秋田空港からの最終便で羽田空港へ、羽田からはモノレール、山手線、東北新幹線を乗り継いで今日は宇都宮泊です。

この旅行記へのコメント （2）

• ガブリエラさん 2013/08/10 05:41:32

  この前、ＴＶで見ましたよ〜ヽ(^o^)丿

  jilllucaさん☆
  
  おはようございます♪
  
  この前、ＴＶで、ミルクちゃんの見ましたよヽ(^o^)丿
  小さい頃、水を怖がってて、お母さんクマがおもちゃで、水の中に誘ったりとか(*^_^*)
  むっちゃ、可愛かったです！！！
  
  天王寺で見た、ホッキョクグマ君を思いだしました♪
  秋には、王子動物園、行きましょうね♪
  
  ガブ(^_^)v

  jilllucaさん からの返信 2013/08/11 21:24:13

  RE: この前、ＴＶで見ましたよ〜ヽ(^o^)丿

  ガブリエラさん
  
  こんばんは。
  インド出張の後北海道に行ってまして、今日の昼過ぎに戻りました。
  暑いですね・・・インドの方が快適でした、もちろん北海道も快適・・・。
  
  > この前、ＴＶで、ミルクちゃんの見ましたよヽ(^o^)丿
  > 小さい頃、水を怖がってて、お母さんクマがおもちゃで、水の中に誘ったりとか(*^_^*)
  > むっちゃ、可愛かったです！！！
  
  今、録ったビデオ見てます、可愛いですねミルクちゃん。
  実物はもっともっと可愛いですよ。
  あと、男鹿から江の島に行ったゴマちゃんのオガ君の元気そうな様子も見れて良かったです。
  
  
  > 天王寺で見た、ホッキョクグマ君を思いだしました♪
  > 秋には、王子動物園、行きましょうね♪
  
  早く秋になって欲しいですね〜。
  １０月くらいかな〜。
  
  jillluca