初夏のレッサーパンダ紀行【11】 夢見ヶ崎動物公園　おめでとうアンちゃん！！ お久しぶりの夢見ファミリーは３匹同居展示！！　そして、えのすい　会いに来たよ、オガ君！！

2013/06/28 - 2013/06/28

今回の関東出張は神奈川県内でお昼から、午前中は神奈川県下の気になるスポットを回ることにしました。
神奈川県下で今気になっているのは、川崎市夢見ヶ先動物公園と新江の島水族館の２か所。
夢見ヶ先動物公園は、初産だった昨年に引き続き今年も妊娠の可能性が大なレッサーパンダのアンちゃんに会いに行うのが目的・・・アンちゃんはここ数日は産室に籠ったかと思うと放飼場に出てきたり、とキーパーさんとファンをヤキモキさせてくれているのです。
そして、新江の島水族館（えのすい）には、今年の３月に秋田県男鹿市の海岸で保護されたゴマフアザラシの男の子に再会するのが目的・・・先月、男鹿水族館ＧＡＯの治療用予備プールで可愛い姿を見てファンになったチビアザラシ君が将来の水族館界のゴマフアザラシの繁殖の担い手となるべく、えのすいに婿入りしてきたのです。
共に１時間弱と短い訪問でしたが、アンちゃん一家とオガ君の元気な姿に会えてよかったです。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/traveler/jillluka/album/10652280/

エリア 川崎(神奈川)

今日はお昼から仕事なので、その前に２園ほど動物園、水族館めぐりです。
まずは９時の開園直後の川崎市夢見ヶ先動物公園です。
夢見ヶ先動物公園は新川崎駅から徒歩１０分程の小高い丘にある入園料無料の小さな動物園です。

あまり時間もなりのでレッサーパンダ舎へ直行です。

夢見ＺＯＯには、お母さんのアンちゃん、お父さんのファファ君、娘のカリンちゃんの３匹が暮らしていますが、アンちゃんは２年連続の出産準備のために展示は中止し産箱に籠っているはずですが・・・

３匹いました！！
左からアンちゃん、ファファ君、カリンちゃんです。

アンちゃんは１０日ほど前に一旦産室に籠り始め、いよいよ出産かと思われたのですが、その後、また放飼場に出てくるようになったそうです。
聞いた話では、数日前に再び巣籠りに入ったようですが、今日はまた放飼場に出てきたようです。

アンちゃんは、２０１０年６月１５日に埼玉県こども動物自然公園で生まれ、お母さんはナツちゃん、お父さんはミンミン君。
２０１１年１２月に夢見ＺＯＯに異動し、翌２０１２年２月に鯖江市西山動物園からやって来たファファ君とペアを組みました。
相性がとてもよかったのでしょうね、アンちゃんとファファ君は近年稀に見るラブラブぶりを見せつけ、なんとこの年の６月９日に娘のカリンちゃんが誕生しました。

そして、今年も２年連続の出産が期待されていますが、アンちゃんは巣箱に籠ったり、外に出てきたり・・・。
上野のシンシンちゃんの偽妊娠が話題になっていますが、実はレッサーパンダにも偽妊娠があるのです・・・今年は出産ないの、アンちゃん？
でも、このお腹・・・どう見ても赤ちゃんがいますよね？

お父さんのファファ君。
ファファ君は２０１０年６月２８日に福井県鯖江市の西山動物園で生まれ、お母さんがミンファちゃん、お父さんはチャタ君です。
美形の両親のいいとこを引き継いだ美男子、そして、非常にまめなパンダ。
アンちゃんのことが本当に好きなんですね、一生懸命気にかけているのが傍から見ててもよくわかります。

そして、娘のカリンちゃん。
カリンちゃんは昨年の６月９日に誕生しました。

現在は親子３匹の同居展示ですが、カリンちゃんももう１歳になり一人立ちの時期、また、相変わらずアンちゃんとファファ君がラブラブなので、カリンちゃんは一匹でいることが多いようです。
でも、これはある意味正しい状態だと思いますし、そろそろ、お嫁入りの話が出てくるかもしれませんね。

アンちゃんが屋内舎へ入るとファファ君もついていきます。

う〜ん、どう見ても子パンダ入ってるでしょ？？

両親が屋内にいる間も屋外でのんびりなカリンちゃん。

他園との調整が前提ですが、もし、今年もアンちゃんに子供が出来た場合、飼育スペースの関係もありカリンちゃんの他園へのお嫁入りが現実性を帯びてきますよね。
でも、カリンちゃんが年下の弟妹を遊ぶ姿も見てみたいんですよね。

屋内に全員集合！！
カリンちゃんは屋内を一周して再び外へ。

ファファ君も外に出てきました。
竹の枝をアスレチックの上に持ってあがるファファ君。

ファファ君が竹の枝を持って上がり、アンちゃんに「一緒に食べよう」と誘う姿はたまに見れるそうですが、

今はアンちゃんは屋内にいるので、ファファ君自ら食べるようです。

ご主人と娘さんに続いてアンちゃんも外に。
短い時間しか居れなかったのですが、今日のアンちゃんはほとんどの時間を食事に費やしていて、あまり顔を上げてくれませんでした。
やっと上げてくれたっ・・・焦ってピンボケしちゃいましたぁ。

この訪問の３日後の７月１日にアンちゃんは無事出産しました！！
思い起こせば昨年も、６月６日に訪問して「アンちゃんお腹大きいなぁ〜」と思った３日後の６月９日にカリンちゃんが誕生したのでした。
出産直前まで放飼場で普通に過ごすのがアンちゃんのスタイルなのかもしれませんね。

出産直後でアンちゃんも警戒心が強く、キーパーさんもまだ赤ちゃんの声だけしか確認していませんが、それも昨年と同じですね。
３歳にして２度の出産を経験したアンちゃん、本人（本小熊猫）が赤ちゃんみたいな雰囲気なのですが着々とグレートマザーへの道を歩んでいます。

このままお昼くらいまで夢見ＺＯＯでファミリーを眺めていたい気もするのですが、今日はどうしてももう１つ行きたいところがあるのです。

それは”えのすい”。
片瀬江ノ島にある新江の島水族館です。

新江ノ島水族館 動物園・水族館

えのすいの入館料は２０００円ですが、小田急の往復切符やＪＡＦの会員証の提示などで割引を受けることができます。

こちらでの持ち時間もそんなにはないので目的の水槽まで速足で駆け抜けようかと思ったのですが・・・やはり、どうしても各水槽で足を止めてしまいます。

素晴らしい！！相模湾大水槽のイワシトルネード！！

まるで１つの生物のように統率がとれた集団行動と、それを乱そうとする敵手の動きは見ていて飽きることがありません。

まるでファンシーグッズのように可愛いクラゲ。

こちらご存知ですか？
ホッケです。

実は今晩から北海道に行く予定ですので、北の味覚として楽しみにしているんですが・・・こんなところで会えるとは・・・。

そして、今日えのすいに足を運んだのはこの子に会うため！！

オガ君、会いに来たよ！！

オガ君は今年３月２８日、秋田県男鹿市の加茂海岸で動けなくなっているところを住民の方に見つけられ、男鹿水族館ＧＡＯで保護された今年生まれのゴマフアザラシの男の子。
当初は体力の回復を待って海に戻される予定でしたが、縁あってここ新江の島水族館で将来の水族館でのゴマフアザラシの血統保持の重要な役目を担う事となりました（この辺りの詳しい経緯はＧＡＯさんの公式ブログでどうぞ→http://www.gao-aqua.jp/blog/?p=8214）。

先月、ＧＡＯにホッキョクグマの仔グマに会いに行った時（旅行記はこちらでどうぞ→http://4travel.jp/traveler/jillluka/album/10776433/）に、鰭脚類(ききゃくるい)”を展示している”ひれあし's館”の予備プールでオガ君（もちろん当時は名前はなかったです）に会い、その愛くるしさにファンになりました。

えのすいのゴマフ水槽は現在２つに分けられており、左側の広いスペースには以前から暮らしているロスおじいちゃんと太平君、右のスペースにオガ君が暮らしています。
いずれオガ君が環境になれたら仕切りを取り外し、３匹同居展示を開始するそうです。

太平おじいちゃんとロス君の個体識別は出来ませんでしたが、雰囲気的にこちらが太平君のような気がします・・・、ゴマちゃんは模様が様々だから目が慣れれば個体識別出来そうですね・・・。

太平君はオガ君と同じ野生由来個体で相模川で保護された個体だそうです、現在推定１６歳です。

では、こちらがロスおじいちゃんでしょうか？

ロスおじいちゃんは１９８４年生まれ、今年２９歳のご長寿アザラシです。
ロサンゼルス五輪の年に生まれたのでロス君です。

先月ＧＡＯに行ってキーパーズトークを聞いて初めて知ったのですが、ゴマフアザラシは呼吸するときだけ鼻の穴を開けるそうです。
だから、息継ぎさへ出来れば、陸上で寝るのも、水中で寝るのも彼らにとっては同じことなんだそうです。

ロスおじいちゃん呼吸中。

オガ君はもうすっかり新しい環境になれたようですね。

この時間はずっとお昼寝でしたが、いろいろなものに興味津々のオガ君はけっこう人にもよ寄って来てくれるので、えのすいの新しいアイドルとも目されています。

今の課題はとりあえずは大人アザラシのロスおじいちゃん、太平君と仲良くなり同居すること。

そして、数年後になると思いますがお嫁さんを迎えて、えのすいの大黒柱になって欲しいです。

ほんの少しタイミングが違ったらオガ君がここ江の島の水族館で元気に暮らすこの光景は見られなかったことでしょう。
もちろん将来の事なんて何一つ分かりませんが、もし、オガ君がここえのすいの大黒柱となる事が出来れば本当に素晴らしいことだと思うのです。

神奈川県内での仕事を終え、急ぎ羽田空港へ。
予定より早い便のプレミアムクラスを空席待ちで押さえることができました！！
機材はボーイング７４７−４００Ｄ、アイデントはＪＡ８９５７ピカチュウ・ジャンボでした。
長年親しまれてきたジャンボ機使用のポケモン・ジェットも今夏限りだそうです。
寂しいですね。

ＮＨ００７５　羽田→新千歳　１１６５ＰＰ
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