原チャでゴー第４０弾−坊主が屏風に…　倉敷の旅−

2008/10/18 - 2008/10/18

軍資金が乏しい…。

と、一言書いてみると、我が身が哀れで滂沱の涙に暮れてしまう、折角涙を流したのだから、雪舟をまねて足の指で画でも描いてみれば一興なのだが、そもそも、筆をとっても小学生並みなのだから、どだい無理というものである。

今年も後２月、１１月末の京都への紅葉を愛でる旅、１２月のラストダイブ（…行けるかどうか甚だ怪しい、でも、行きてー！）これらの経費を考えるとおちおち夜も眠れない…お陰で職場の机に突っ伏しての爆睡が日課となっている（おいおい、全然駄目じゃん…。）

と言うことで、暫くはご近所巡礼の旅に徹し、早急な財政立て直しに勤しむことをここに宣言する。（…いや、宣言してもらっても…？）

好都合に、倉敷で屏風祭りが催されるらしい、坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた、た、た、た…痛たたた…舌を噛んでしまったではないか、の屏風である…旅とはなにかと怪我はつきものだ…。

エリア 倉敷(岡山)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス バイク

坊主よ、屏風に画を描いている暇があるなら経の一つでも唱えろよ…

何が言いたいのか、自分でも今ひとつ分かっていないのだが、倉敷美観地区に来てしまった…

あ、そうそう、そう言う表現をすると何だか彷徨っている内に偶然ここに辿り着いたように思われるのだが、さにあらず、必然的に来たのだよ…屏風を見に…坊主が描いたのじゃないのよ、本当…。

亀遊亭…なかなか洒落た名前である…倉敷は名だたる観光都市なので、斯様な洒落た店がごまんとある…が、旨いかどうかは別物だが…。

方向的には乙女ないしはおばさま系をターゲットにしている感がある、おやじは勘定に入れていないようだ、甚だ遺憾である、いかん、いかん…。

書画骨董には全くもって興味が無い、然らば何で屏風を見にわざわざ岡山くんだりから…あー、お隣だからわざわざでも、くんだりでもないか…。

暇だからである、全身これ暇だらけ、暇の国から暇を布教に来た教祖様位に暇をもてあましていたので、あー、
することねーから屏風でも見てくるべ…屏風もこんな輩に見られるというのは甚だ不愉快だろう…あはははは。

緑は気持ちが良い、見ているだけで心が洗われるような思いがする…久しく洗っていないので、ブラックホールもびびって後ずさりする位、真っ黒黒すけ状態だろう…俺のハートちゃん。

緑は世界を救う、転がり落ちている未来、地球温暖化に歯止めをかけるのは君達しかいない…と、他人任せにする俺の悪い癖…かと言って緑が自然に生息範囲を広げる力があるはずもなく、反対に地球の砂漠化は徐々に、また確実に広がっている…そう、砂漠に花を咲かせましょうなんだよ…。

…何の話をしてるんだ？

彼の有名な大原美術館…自慢じゃないが１回しか足を運んだことがない、それも仕事絡みの接待、それって全然駄目じゃん…やっぱ、そうかね…。

芸術の秋…俺を除いて…。

ゆったりと川舟から河畔の景色を眺める…ああ、何と贅沢な時間の過ごし方…俺は興味ないけど…。

で、ちなみに乗船料はたったの３００円、おいおい、滅茶苦茶安いやんか、吉野家の牛丼の並より８０円も安いじゃん…あー、何か貧乏くさいなー俺って。

屏風第一弾

おー、なかなか綺麗じゃん、さすが秘蔵の一品、自慢じゃ無いけど俺ん家なんか引っ繰り返しても、屏風の一枚もねーもんね…。

水墨画って、日本人の琴線に触れるよね、自分じゃ描いたことの無いのに、自然と引き込まれてゆく、日本人の血の中に脈々と受け継がれてゆく何か…何よ？

その家代々に受け継がれてゆく秘蔵の一品…何でも鑑定団に見てもらえばそれなりの価値が分かるのかな？

今にもカサコソと這い出しそうな蟹の文鎮…可愛いから俺も欲しい…くれ…駄目？

……？？？？…分からん…何なんだよ…？

駕籠にしては余りにも小さく，具体的な用途が判然としない代物…何なんだよー，気になる…で，花飾りか？益々摩訶不思議な物体…？

今日は屏風祭が行われている所為か，何時にも増しての賑わい…岡山も恩恵にあやかりたいものだね，あー，あやかりたい，あやかりたい…。

…努力なくして繁栄無し，ってどう努力するのよ？

河畔に緑溢れ，地球温暖化への歯止めとなる…そう，小さなことからコツコツと…街に緑を，コンクリートジャングルより本物のジャングルを…それもなー，いきなりワイルドかー？

名も無き可憐な花…本当は立派な名前があるんだろうけどさ，おじさん浅学だから，ちーとも知らないのよ，ご免ね…。

観光客が充ち溢れています，押し出された人が次々と橋から川へ落ちてゆきます，川面は人がゆらゆらと銭湯みたいな雰囲気…。

湯加減はいかがですかー？エ？ちょっと冷たいって？そりゃ秋ですからね…少しは我慢してくださいな。

くたびれたおじさん，店先で一休み…奥さんは店の中で土産物を物色しているんでしょうね…ゆっくり休んでくださいな，あ，奥さんに置いてけぼりにされないようにね…。

挙式を終え幸福の絶頂にいる２人、これぞ人生の船出かな…。

…結婚は人生の墓場なんだよ君達、俺を見たまえ、墓場を流離うこと早２０数年、墓場の隅々まで精通している超ベテラン…何だか言ってるうちに空しくなってきたよ、グスグス…。

数多の墓場を彷徨う先人の轍を踏まぬよう、末永くお幸せに…あー、俺にもこんなハッピーな瞬間があったのだろうか？んー？余りに遙か古のこと故、記憶が…、記憶が…？？？

美観地区には乙女心をくすぐる洒落たお店が乱立しています…主に購買層が１０代後半から２０代の女性と言うことから、彼女らをターゲットに絞った品揃え…。

あー、これって何て可愛らしいのかしら、私にぴったり、うふふ…と言う妄想を抱いた彼女らの財布の紐を緩めるべく、日夜精進してます…。

乙女のオーラが満ち溢れています…ダラダラダラ〜

斯様な店には、みだらにおやじが立ち入らぬよう、結界が張られています、ドラキュラが朝日を忌み嫌うよう、我々おやじ連は遠目に店内を覗うのみ…恐るべし。

何気に置かれている陶器…実は如何にして顧客の注目を集めるか、熟考に熟考を重ねたうえ、これ以外有り得ないという寸分違わぬ配置…。

…実は適当に放り出したりして…。

白壁に囲まれた聖域…サンクチュアリ…おいおい、そんな大層なものかよ？

…美観地区は白壁でもってるのよ

横一列に整然と並べられた仏像等々…やはりここは聖域？俺如き汚れたものが立ち入るべきでは…あー、でも何だか和むと言うか、癒されると言うか…あー、有り難や、有り難や…なむなむ

和の佇まいに、さりげなくモダンなテイストを加えた、絶妙な雰囲気の旅館…あー、泊まってみたいねー。

そう言えば最近、カプセルホテルとサウナが定宿になりつつある窮状…紅葉の京都もサウナかー、たはははは…。

こまごまと小さな可愛らしいものが店先を飾っています…こまごま…小さな…可愛らしい…これらのキーワードは乙女心をくすぐる道へ通じる…。

大雑把、おやじ、無愛想…何故か乙女心とは縁遠い俺（…あー、当然だろ。）

田舎の百姓家の軒先にぶら下がっていれば、単なる干し柿…でも、ここ美観地区にぶら下がっていれば、町並みを飾る立派な一つのアクセント

…何なんだこの違いは、差別か？区別か？

屏風のついでに着物も虫干し

…家宝なのでしょうね、うだやまじい…自慢じゃないが我が家には家宝と言えるものが一つも無い、皆無、ナッシング…家宝は寝て待てと言うけど１年３６５日きっちり寝てるけど音沙汰無し…エ？それは果報だって？

着物の次は兜かい…。

何だか自慢合戦の様相を…おほほほほ、自慢じゃございませんが、我が家の蔵の中は斯様なもので天こ盛り、いえいえ、自慢じゃございませんことよ、おーほっほっほー。

花鳥風月

四季折々に花が咲き、鳥が歌う…そう言えば近所で朝顔が満開になってたな、ひー！地球温暖化爆走、ウォーターワールド間近か？マリナーは何処？（話の見えない人はＵＳＪへお越し下さいね、うぷ…。）

ここらは金持ちの宝庫かい？

次々と玄関先に飾られる煌びやかな屏風、屏風、屏風、何故にここらの人達は、斯様な貴重な品々を所有しているのであろうか？

…答えは一つ、お金持ちだから…友だちになりません？

古式蒼然とした店先にぶら下がる大きな杉玉３つ…下の紐を引っ張ると、パカッと割れて「祝！倉敷屏風祭！」の垂れ幕が出てくる細工になっています…嘘。

…おー、テクノロジーの進歩恐るべし、はじめ逆光に気が付かずに、何気にシャッターを押し、帰ってＰＣに落とし初めて「ひー！画面、真っ白じゃん！」

でもね、ＰＣはお利口さんだから、ご主人さんのお馬鹿な写真も綺麗にフォローしてくれるの、色合いを−１０に落とすと、ほーら不思議、不思議、真っ白だった写真が復活…テクノロジーは進歩しても俺の撮影の腕は一向に進歩の兆し無し…。

屏風ＰＡＲＴ…？？？、ま、もう何でも、良いですがな…。

おお、さすが造り酒屋、屏風の横にさり気なく置かれた巨大な酒杯…ああ、思い出した、今は私的秋の禁酒強化月間じゃん、ウー、目の毒だ…。

達筆すぎて…何が何やら分かりまへん…。

観光客で賑わう本町、東町界隈

気の所為か、おばちゃんの姿が目に付きます…気の所為じゃねーよ、おばちゃんの団体様御一行練り歩き状態じゃん…最近のおばちゃんは無意味に元気が良いというか、煩いというか…あらら、全国のおばちゃんを敵に回したかい…。

晴れの日を飾る、華やかな生け花

いずれ鮮やかなお手前、倉敷人には、生まれつき生け花の素養が備わっているのか？

…倉敷人…侮れぬ…。

これはまた前衛的な生け花…。

保守的なものから、前衛的なものまでイチロー並の広大な守備範囲、これまた生まれつきの素養なのか、はたまた、倉敷人に生まれたが故に課せられた試練なのか？

…倉敷人…またまた恐るべし…。

本日のミス・倉敷発見…

シックな黒の上下に身を包んだ彼女、溢れる笑顔が彼女の周囲５ｍの温度を５℃位ほんわかと温かくしてます…あー、そこの坊や、おじさんとチェンジしようよ、お願い…こら、代われガキ…あららら、つい本音が…。

何と見事な押し絵の屏風

緻密な細工、見事なまでの色合い、あー！俺欲しい、くれー！

…何と単純且つ即物的なおやじ…。

刺激的なスパイシーな香りが…鼻腔から入り込むやいきなり胃袋を鷲掴み…カレー喰いてー！

…東南アジアの片隅の食堂から、倉敷の町角の食堂まで、カレーは今日も人々に愛され、胃袋を満たす…。

色不異空，空不異色，色即是空，空即是色…般若心経を百万回ぐらい唱えてみて下さい…何かが見えてくるやもしれません…

仏教の世界観が分かるようなら俺はここにいません…。

何て宗教論を唱えていると，高みから衆人の苦しみを救うべく温かい眼差しを差し伸べている地蔵様達

…我々は何処に向かって進んでいるのでしょう？

…それは正しい道なのでしょうか，無知な俺には全く分かりません…もし，可能なら導いて下さい

街角アート

象さんパオパオ，鳥さんピーピー，魚さんブクブク…なかなか良い雰囲気

この旅行記へのコメント （2）

• 女一人旅さん 2008/11/06 00:52:11

  ツタ。。。

  ツタいいですね。。。(〓￣ε￣〓)
  
  いいな。。。(´･ω･`)
  
  いいなっ(〓 `н´ 〓)=3

  pianoさん からの返信 2008/11/08 21:01:04

  アイビー

  良いですよ，おいでませ倉敷…ついでに岡山も…ついでかい？
  
  良い旅を。