下総猪鼻(千葉)城跡訪問:滝山氏照さんの旅行ブログ
千葉県庁北東部の長手状台地に位置する猪鼻(千葉)城跡を訪問しました。本千葉駅から徒歩約15分で到着、立派な模擬天守がすぐ目にはいります。道路を登りきり、左折すると県文化会館、右折すると猪鼻公園と別れますが公園の一角に市立郷土博物館があります。実はこの天守風の建物内部が博物館となっています。入場料大人60円と信じられない料金設定です。内部は下総の雄、千葉氏に関する像・資料・絵巻などが展示されており鎌倉時代を全盛期とする約300年に亘る興亡が描かれています。
千葉氏は12世紀初頭、常重の代に上総の大椎(おおじい)から千葉に進出し当地に千葉城を築城したようです。1180年伊豆に配流の源頼朝が平氏打倒の為挙兵しますが多勢に無勢で石橋山合戦で敗北、安房国に脱出したところを常重の子、常胤が頼朝を支えこれを機に頼朝の反撃が始まります。
ついに頼朝による鎌倉幕府が成立しますが、この政権樹立に大きく貢献した常胤は源平合戦や奥州合戦の功績も併せて、下総のみならず九州及び奥州にまで所領を広げここに全盛期を迎えます。
1455年、前年から燻っていた古河公方と堀越公方の対決による乱から千葉氏も内紛が勃発、とうとう古河公方側に立った原胤房らによって攻撃を受け落城、当時の城主千葉胤直父子は自害し千葉氏宗家は滅亡、続いて宗家を継いだ千葉孝胤は本佐倉城へ移転、猪鼻城は廃城となります。
当城の周辺は文化会館、中央図書館及び千葉大学が配置されその外側も県庁や裁判所等の官公庁が並び市街化が進んでいますが、模擬天守閣の北側には土塁の一部が又東側には急涯も見られ僅かながらも往時の雰囲気が感じられました。
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