2006/12/17 - 2006/12/17
1604位(同エリア3281件中)
ごんぶとさん
世界遺産巡り11箇所目。これまでは関西方面ばかりだったが、ここいらでガツンと関東へ目を向けたいと思う。関東地区の世界遺産といえば「日光の社寺」しかないだろう。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
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この時期だけの特権「青春18きっぷ」を手に、JR東北本線→JR日光線で片道3時間半!
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駅からバスと徒歩で15分…
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●Shrines and Temples of Nikko
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(i),(iv),(vi)
登録年 1999年
東照宮に到着!! -
鳥居をくぐって境内へ。
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いきなり五重塔があったりする。
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この門の奥がメインエリアだ。
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全国制覇を成し遂げて征夷大将軍に任ぜられた徳川家康。その家康が残した遺言のとおりに建設されたのがこの東照宮。
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遺言には「日光山に小さな堂を建てて勧請し、神としてまつること。そして、八州の鎮守となろう。」とあり、日本全土の平和の守り神となるという言葉を残して逝ったのだそうな。
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この日光は江戸の真北に位置されており、不動の北極星の位置から日本の恒久平和を守ろうとしたのだろう。
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実際、家康は朝廷から「東照大権現」の称号を与えられ、「神」として祀られている。
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元和3年(1617)の創建時は家康の遺言どおり「小さな堂」程度だったらしいが、家康を敬愛する3代将軍家光の手により現在の絢爛豪華な姿に生まれ変わったのだとか。
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完成は寛永13年(1636)。やっぱり日光といえばこの豪華さに尽きる。
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そしてその絢爛豪華な東照宮の建築の中でも突出して威光を放っているのが「陽明門」だ!
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東照宮のシンボルだけあって素直に凄いの一言。
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一日中眺めていても飽きないことから「日暮らし門」とも呼ばれるらしいが、実際に見てみてその意味がやっと理解できた。
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江戸初期の工芸技術の全てが集約されているといっても過言ではないその出来栄え。
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彫刻は500体を超えていて、当然のことながらそのそれぞれに意味があるのだ。
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両脇には人の像が。これは誰なのだろう。
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裏面だって、当たり前のように豪華。
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ずっと眺めていたいな。
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陽明門には「魔除けの逆さ柱」がある。1本だけ柱を逆さに付けることによって、不完全さを表しているのだ。
物事は"完全"になった瞬間に崩壊が始まる。だから敢えて完全にさせないことで、崩壊を免れようとしているのだろう。 -
陽明門に限らずいろんな場所にいろんな彫刻があるが、中でも多いのが霊獣・動物の類い。
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それを探すだけでもワクワクしてくる。
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小学生の頃に修学旅行で来たときは「三猿」だけ見て満足するようなアホな子だったのだが、大人になってからこうして訪ねてみると新しい発見があり楽しい。
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「上神庫」の妻に彫られた異様な象の像は、彫師が実物を見たことがないため、想像しながら彫られたものだ。
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こちらは有名な三猿。この三猿だけクローズアップされることが多いが、実はコレ、「神厩舎」と呼ばれる馬小屋の側面に彫られた8枚の彫刻のうちの1枚にすぎない。
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この8枚で人の生き方を示しており、有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」には幼少期に悪いことを「見るな・言うな・聞くな」という意味が込められているのだとか。
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しかも、昔から猿は馬を病気から守ると言われている。だからこその猿の彫刻なのだ。奥が深い。
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これも有名な「奥社」への参道入口にある「眠り猫」(左甚五郎・作)。
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「裏面に彫られた雀を食わずに眠っている=平和な時代の象徴」とする説や「鼠一匹通さない=奥社の門番」とする説、更に左側から斜めに見ると今にも飛び掛らんとする姿勢に見えることから「戦闘準備万端の状態を誇示する」とみる説もあるほどだ。どれが真実かは不明だが、よく考えられているなぁと関心してしまう。
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裏には雀。
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眠り猫の下をくぐり、急勾配な石段を登ると「奥社」と呼ばれる家康の墓所が現れる。
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「ひっそりたたずむ」という表現がしっくりくる場所だ。意外とこじんまり。
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奥社を離れ、続いてはここ東照宮の最重要スポット「本社」へ向かう。
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本社正面には「唐門」と呼ばれる貴重な門が建っている。
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陽明門を超える611体もの彫刻が飾られており、細かく見れば見るほど素晴らしさを感じる。陽明門のような煌びやかさはないが、胡粉で白く塗られていて、まったく異なる趣きがあるのだ。この二つの門のギャップがまた、たまらなく面白い。
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本社の中はまた、黄金に輝く天井や壁の装飾が実に美しく、興奮が抑まらなかった。写真撮影できなかったのが残念だが、この目に十分焼き付けてきたよ。
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さてさて、世界遺産に登録されている「日光の社寺」だが、実は東照宮だけではない。登録対象は二社一寺。?日光東照宮?日光山輪王寺?日光二荒山神社、この3つ合わせて世界遺産なのだ。
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というわけで駆け足で。まずは「二荒山神社」。
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"二荒"が日光の語源になったらしい。
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なんかやってた。
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縁結びの力もあるのだとか。
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続いて「輪王寺」。
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三仏堂が有名だ。
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日光エリア地区の入口にかかる「神橋」も世界遺産の対象。重要文化財に指定される由緒ある橋なのだ。
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というわけで、日光はこれまで見てきた日本の世界遺産とは一味違った魅力に溢れていた。この絢爛豪華さは、ほかでは絶対に味わえない代物だ。なんといっても日本の頂点に250年以上も君臨し続けた徳川家。その初代将軍「家康」が神として祀られているのだからネ。しかも、日本で一番運気の強い場所と噂されるこの地。来れたことに感謝!
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