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ここを見なければ日本の世界遺産を語ることなどできない。奈良二日目の今日は、日本の世界遺産登録第一号となったあの「法隆寺」周辺を巡ろうと思う。

【世界遺産見聞録008】法隆寺地域の仏教建造物

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2006/07/02 - 2006/07/02

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ごんぶと

ごんぶとさん

ここを見なければ日本の世界遺産を語ることなどできない。奈良二日目の今日は、日本の世界遺産登録第一号となったあの「法隆寺」周辺を巡ろうと思う。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
私鉄

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  • ●Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area<br />登録区分 文化遺産<br />登録基準 文化遺産(i) (ii) (iv) (vi)<br />登録年 1993年<br /><br />さて、バスを降りてまず見えたのが南大門。法隆寺の玄関口として堂々と構える入母屋造の一重門で、室町時代(1438年)に建立された国宝だ。のっけから法隆寺の名に恥じない立派な門の登場で、ボクの心はヒートアップ。これから飛鳥時代へのタイムトリップが始まろうとしているのだ。さぁさぁ中へ入ろうか。

    ●Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area
    登録区分 文化遺産
    登録基準 文化遺産(i) (ii) (iv) (vi)
    登録年 1993年

    さて、バスを降りてまず見えたのが南大門。法隆寺の玄関口として堂々と構える入母屋造の一重門で、室町時代(1438年)に建立された国宝だ。のっけから法隆寺の名に恥じない立派な門の登場で、ボクの心はヒートアップ。これから飛鳥時代へのタイムトリップが始まろうとしているのだ。さぁさぁ中へ入ろうか。

  • 南大門をくぐり、さっそく西院伽藍へと足を運ぶ。言ってみればここは法隆寺のメインエリア。ドキドキ感も最高潮ダ。テンションが鰻上りに上がる中、西院正面の中門(国宝)に到着した。

    南大門をくぐり、さっそく西院伽藍へと足を運ぶ。言ってみればここは法隆寺のメインエリア。ドキドキ感も最高潮ダ。テンションが鰻上りに上がる中、西院正面の中門(国宝)に到着した。

  • 中門内部には日本最古(8世紀)の金剛力士像が。

    中門内部には日本最古(8世紀)の金剛力士像が。

  • 力強く勇ましい顔で睨みをきかし、生きているかのような躍動感に包まれている。こいつぁすげーや。

    力強く勇ましい顔で睨みをきかし、生きているかのような躍動感に包まれている。こいつぁすげーや。

  • それでは、像の迫力に圧倒されながらも、入館料1000円を払って門の中へと足を進めよう。そうしてまず目に飛び込んできたのはやはり五重塔だった。

    それでは、像の迫力に圧倒されながらも、入館料1000円を払って門の中へと足を進めよう。そうしてまず目に飛び込んできたのはやはり五重塔だった。

  • これが噂の、日本最古・国宝の木造塔か!

    これが噂の、日本最古・国宝の木造塔か!

  • その外観からは勿論歴史の重みを感じることになるのだが、実は内部も凄い。「塔本四面具」(国宝)という塑造の像がずらりと並び、仏典の有名な場面を表現しているというのだ。こんなに神秘的な空間が塔内で繰り広げられていたとは全く知らなかった。

    その外観からは勿論歴史の重みを感じることになるのだが、実は内部も凄い。「塔本四面具」(国宝)という塑造の像がずらりと並び、仏典の有名な場面を表現しているというのだ。こんなに神秘的な空間が塔内で繰り広げられていたとは全く知らなかった。

  • 続いては五重塔の隣に位置する金堂へ。こいつもまた国宝だ。

    続いては五重塔の隣に位置する金堂へ。こいつもまた国宝だ。

  • 内部には国宝の釈迦三尊、薬師如来、阿弥陀三尊がご本尊として安置されており、神秘的な空間を作り上げていた。まったく、国宝のオンパレードだな…。

    内部には国宝の釈迦三尊、薬師如来、阿弥陀三尊がご本尊として安置されており、神秘的な空間を作り上げていた。まったく、国宝のオンパレードだな…。

  • 世界最古の木造建築・法隆寺。日本が誇る仏閣の最高峰ということで、さすがに含蓄のある造りだ。

    世界最古の木造建築・法隆寺。日本が誇る仏閣の最高峰ということで、さすがに含蓄のある造りだ。

  • そもそも法隆寺の創建時期については議論が分かれていて定かではないが、概ね607年(推古天皇15年)ということで落ち着いているらしい。また聖徳太子が建てたという説が強いが、これも確証はなし。まだまだ不明点が多い建築物だといえるのだ。ただ、聖徳太子が生存していた時期に建てられ、聖徳太子が何らかの形で関わっていたことは事実。その事実だけでボクは満足!

    そもそも法隆寺の創建時期については議論が分かれていて定かではないが、概ね607年(推古天皇15年)ということで落ち着いているらしい。また聖徳太子が建てたという説が強いが、これも確証はなし。まだまだ不明点が多い建築物だといえるのだ。ただ、聖徳太子が生存していた時期に建てられ、聖徳太子が何らかの形で関わっていたことは事実。その事実だけでボクは満足!

  • 休むことなく更に奥へと進むと、法隆寺で最も大きな建物大講堂(国宝)が見えてくる。

    休むことなく更に奥へと進むと、法隆寺で最も大きな建物大講堂(国宝)が見えてくる。

  • 何ともデカイこの講堂は、平安時代の建築物。当時の僧侶たちはこの場所で学問に励んだのだそうだ。こんな場所で勉学に励めれば、さぞ集中できるのだろうなァ。

    何ともデカイこの講堂は、平安時代の建築物。当時の僧侶たちはこの場所で学問に励んだのだそうだ。こんな場所で勉学に励めれば、さぞ集中できるのだろうなァ。

  • 現在は、ふっくらと優しい顔をした薬師如来像(国宝)が安置され、来る者に癒しを与えてくれている。

    現在は、ふっくらと優しい顔をした薬師如来像(国宝)が安置され、来る者に癒しを与えてくれている。

  • 五重塔と金堂、そして大講堂の並び建つ西院の中心地は、時間が止まったような空気感で本当に心地良いよ。

    五重塔と金堂、そして大講堂の並び建つ西院の中心地は、時間が止まったような空気感で本当に心地良いよ。

  • 来てよかったなァ。

    来てよかったなァ。

  • 西院伽藍の東側にはこれまた重要な堂が構えていることも忘れてはならない。聖徳太子を祀る鎌倉時代の聖霊院である。ここは聖徳太子信仰の高まりに伴い、東室の一部を改造して作られた場所で、中には聖徳太子の尊像(平安末期)が安置されている。信仰の対象にまでなってしまう聖徳太子の人徳って凄いな。

    西院伽藍の東側にはこれまた重要な堂が構えていることも忘れてはならない。聖徳太子を祀る鎌倉時代の聖霊院である。ここは聖徳太子信仰の高まりに伴い、東室の一部を改造して作られた場所で、中には聖徳太子の尊像(平安末期)が安置されている。信仰の対象にまでなってしまう聖徳太子の人徳って凄いな。

  • というわけで西院伽藍はここまで。このまま東院エリアへと向うとしよう。<br /><br />東院伽藍は聖徳太子一族の住居であった斑鳩宮の跡に建立されたもので、その代表的建造物が夢殿(国宝)だ。

    というわけで西院伽藍はここまで。このまま東院エリアへと向うとしよう。

    東院伽藍は聖徳太子一族の住居であった斑鳩宮の跡に建立されたもので、その代表的建造物が夢殿(国宝)だ。

  • 聖徳太子を忍んで行信僧都が739年に建立したものとされ、東院伽藍の中心的存在となっている夢殿。八角形の美しい形をしていて実に神秘的だ。堂内には聖徳太子の等身像とされる秘仏・救世観音像(国宝)を安置している。ここでも聖徳太子への信仰心の強さが窺い知れるな。

    聖徳太子を忍んで行信僧都が739年に建立したものとされ、東院伽藍の中心的存在となっている夢殿。八角形の美しい形をしていて実に神秘的だ。堂内には聖徳太子の等身像とされる秘仏・救世観音像(国宝)を安置している。ここでも聖徳太子への信仰心の強さが窺い知れるな。

  • 世界遺産に登録されているのは法隆寺だけではない。この法起寺もまた、世界遺産対象なのだ。

    世界遺産に登録されているのは法隆寺だけではない。この法起寺もまた、世界遺産対象なのだ。

  • 聖徳太子の遺言により、子息の山背大兄王が完成したと言われる法起寺。創建当時の建築としては、三重塔のみ現存しているのだとか。

    聖徳太子の遺言により、子息の山背大兄王が完成したと言われる法起寺。創建当時の建築としては、三重塔のみ現存しているのだとか。

  • 三重塔としては日本最古のもので、完成は706年。法隆寺と並んで歴史のある寺院だということが分かる。

    三重塔としては日本最古のもので、完成は706年。法隆寺と並んで歴史のある寺院だということが分かる。

  • 収蔵庫に安置される本尊の十一面観音像は10世紀後半の作だ。

    収蔵庫に安置される本尊の十一面観音像は10世紀後半の作だ。

  • ということで、法隆寺・法起寺への旅はここまで。世界最古の木造建築に囲まれた静かな場所は、まるで飛鳥時代にタイムトリップしたような気分にさせてくれた。これこそ日本が世界に誇るべき貴重な遺構だといえるだろうな。

    ということで、法隆寺・法起寺への旅はここまで。世界最古の木造建築に囲まれた静かな場所は、まるで飛鳥時代にタイムトリップしたような気分にさせてくれた。これこそ日本が世界に誇るべき貴重な遺構だといえるだろうな。

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