【ドイツへの旅 2010】 その2 香港〜ブルース・リーを偲ぶ編:がおちんさんの旅行ブログ
福岡国際空港からキャセイ航空でフランクフルトに向かった私。
ところが台北で1時間、香港ではなんと9時間のトランジットが。(直行便なら着いてるわい!)
空港で待つのも退屈なので、香港の街へ出てみました。14年ぶりの香港はスッキリ洗練されていて、アジアっぽさが薄らいだ印象です。
突然の思いつきで、「燃えよドラゴン」のロケ地に行くことに決定。時間を気にしながらの慌しい小旅行となりましたが、限られた時間をフルに使って大満足。
100万ドルの夜景に浮かぶ李小龍の銅像を眺めつつ、思いは「燃えよドラゴン」のオープニングに出てくる頃の香港へと馳せました。
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旅のスケジュール:2010/5/11から5/20の10日間
5/11 上五島−博多
5/12 福岡−香港
5/13 フランクフルト−ローテンブルグ
5/14−16 ローテンブルグ
5/17 フランクフルト−香港(5/18)−台北
5/19 台北−福岡−フェリー
5/20 帰宅
※今回の目的地はドイツですが、訪問エリアは日にち別に選択してあります。
今回の旅は経済的事情によりキャセイパシフィック航空で行く。
これより安いチケットにベトナム航空があったが、
迷わず信頼性の高いキャセイを選択。
今回の旅は遅れることが許されないのだ。
現地時間15時に香港到着。
トランジットの待ち時間は9時間弱。外に出ても暑いのでロビーで寝てようかとも考えたが、いくらなんでも9時間は長すぎる。
香港は久しぶりだし、街へ出てみることにした。
無人シャトルで出口に向かう。
外に出るとグワッと暑い。これは昔と同じだ。
エアポートエクスプレスという特急列車なら中環まで23分で行けるそうだが、経済的事情によりローカルな乗り物を利用することにする。
オクトパスカードという便利な代物が出来たので、いちいち切符を買わなくても済むようになっていた。
香港のコインは重くてかさばるし、切符販売機は釣りが出ない馬鹿仕様だったので、これは快適。
まあ、土地が狭い香港ならではのスタイルだろうが、いくら岩盤の上に建っているといっても、地球が気まぐれを起こしたら一発でアウト。
金を貰ったって、こんな所には住む気になれない。
トンチョン駅に着いた。さて、どこに行こうか?
夜景までは時間がある。キャットストリートを冷やかすか、スターフェリーに乗ろうか、それとも佐敦や油麻地あたりを歩こうか。
暑いので気も進まないな。
しかし、突然あるプランが浮かんだ。
実は先月(五島列島に移住する1週間前)、六本木で「奇跡のブルース・リー展」が開催されたので見に行ったところ、不覚にも昭和48年以来の「ドラゴン熱」が復活してしまったのである。
★写真は4月8日 奇跡のブルース・リー展にて
本人着用の衣服や靴などの陳列にドキドキし、鉛筆で書かれた「ドラゴンへの道」の手書きシナリオを見たら、一気に小学3年生の頃にフラッシュバックしてしまった。
サミュエル・ホイからの花も飾られていて、気分は70年代へとワープ。
★写真は4月8日 奇跡のブルース・リー展にて
当時、私はブルース・リーが好きなあまり、貯金を使って、すでに持っていたドラゴン怒りの鉄拳のシングル版をもう一枚買ってしまったアホである。ブルース・リーのメンコも集めたし、東和シネクラブの会員にもなった。
映画館では一番前の席に座り、ラジカセで録音も敢行したものだ。
初回から最終上映まで連続で観ることも多かった。
★写真は4月8日 奇跡のブルース・リー展にて
それほど好きだったから、このようにリーに蹴られるのは光栄だし、このスチールが本編に無いことも承知している。
ビデオが無い時代、レコードから聞こえる怪鳥音と打撃の音から、リーの動きを想像して楽しんだものだ。
そして再上映の時には、目に映る彼の動きと自分の記憶の音声が融合し、恍惚の状態に陥った。あの衝撃を超える経験は無い。
★写真は4月8日 奇跡のブルース・リー展にて
と、いうわけで、「燃えよドラゴン」のロケ地となった青山禅寺に行ってみることにする。有名な「ドント・シンク、フィール!」のシーンを撮影した所である。
とりあえず地下鉄の路線図を頼りに屯門へ向かう。
まずは茘景駅で乗換えだ。
しかし、香港人は大声でよく喋るなあ。
まあ、それだけ話題があるわけだし、イヤホンつけて黙りこくっている東京の電車内よりもよほど健全的かも。
☆そのときの音声(約1分)
http://www.voiceblog.jp/gaochin/1208308.html
車内のテレビコマーシャルに鄭佩佩(チェン・プイプイ)が出ていた。
大酔侠のヒロインも、膝痛の薬の宣伝に出る歳になったんだな。
一抹の寂しさを感じる。
この世は無常だ。
ほどなく上から犬が下りて来た。首輪はしていない。
こっちを見ているが、視線を合わせずにやり過ごす。
通り過ぎたあとで、後ろからワンワン吠えられて弱ったが、無事だった。
また一匹。今度の犬はゆっくり近づいてきた。ジッとこちらを観察している。
ヤバイ。噛まれでもしたら大変だ。
これからドイツに行くのに、トランジット中に怪我をしてる場合ではない。
心を無にして犬をやり過ごす。
上からおじさんが降りて来てゲートを閉めようとする。
あわてて声をかける私。
「もう閉門の時間だよ」というのを、何とかお願いして入れてもらった。
正にギリギリだった。
ここから階段を上がった所に「ドントスィンク、フィール」やロイチャオとのシーンを撮った場所があるという。
おじさん曰く「今は工事中で上れない」そうだ。
私もブレイスウェイトみたいに、お茶でも飲みたかったな。
無理を聞いてくれたおじさんに感謝して寺を出る。
下界を眺めると、改めて高い場所にいることを実感した。ほとんど山登りのようだったからな。
付近から野鳥の鳴き声がするが、「燃えよドラゴン」のオープニングシーンで聞こえるのと同じだった。ちょっと感動。
☆そのときの鳥の鳴き声(約37秒)
http://www.voiceblog.jp/gaochin/1208317.html
香港の夕暮れはどんよりガスっていた。
いつもの旅ならば、これから上海街あたりで一杯やるところだが、今はトランジット中の身である。
時間を気にしつつ、山を下りる。
それにしても蚊が多いよ、香港!
海へ出ると香港島の夜景がバーンと現れた。
以前より迫力を増した感があるが、ライトアップが大陸チックになっていることを私は見逃さない。
貴州かどっかの鍾乳洞みたいだ。
印象的だったのは、大陸の観光客がここで記念写真を撮っていたことだ。
彼らにとって李小龍はただのカンフースターでなく、中国人の面子を保った偉大な人なのである。
もし、彼が生きていたら・・・。
「ドラゴン九寨溝の死闘」とか、「ドラゴン西蔵へ往く」、「ドラゴン・ウイグルの叫び」等、本土ロケの作品が見れただろうに。
妄想は尽きない。
ま、お決まりというか、売店にはマニアが喜びそうなブルース・リーグッズが売っていた。ポスターにヌンチャク、ミニ銅像にキーホルダー。
どれも要らない。彼は俺の心の中に生きているから。
さすがにセブンアップまで売っているのには感心したが。
麺とバオズを食べながら、長かった一日をふり返る。
正味6時間強の香港トリップは慌しかったけど、トランジットの時間をつぶすには実に有意義だった。
空港のシャワールームで汗を流し、服を着替えてさっぱりした。
さあ、いよいよ明日はフランクフルトだ。
タン・ロンになった気分でドイツへ行くぞ!
「アチョーッ!」
トランジットを終え、23時50分発のキャセイ航空CX289便でドイツへ飛んだ。
【ドイツへの旅 2010】 その3 ドイツ〜鉄道でローテンブルグ編 に続く

がおちんさん、初めまして!
香港大好き、すーと申します。
がおちんさんの旅行記、とっても楽しかったです。
他の方の旅行記と比べて、がおちんさんの旅行記は臨場感(?)があり、
まるで私まで旅行してるかのようでした。
電車内での香港人の声、青山での鳥の声もとっても良かったです。
目を閉じて聞くと、まるで香港にいるかのよう!!!
野犬の声もあったら尚良かった(苦笑)?
来月台北に行くので、後半の台北旅行記も参考にさせて頂きました。
短い日程ながらも、香港も台北も大満喫してるがおちんさん、
すばらしいっ!!!!!
すーより。

すーさん
はじめまして、がおちんです。
> がおちんさんの旅行記、とっても楽しかったです。
コメントをありがとうございます。今回の旅はドイツに行くのが目的だったので、香港と台湾はオマケのようなものでしたが、実際はドイツ以上に旅を満喫したかもしれません。滞在時間が短かったぶん、ギュッと凝縮されたような濃さがありました。旅は長くても短くても楽しいですね。
> 電車内での香港人の声、青山での鳥の声もとっても良かったです。
ありがとうございます。個人的嗜好なのですが、私は写真と同じくらい「音」も好きなんです。写真と違い、旅の音は古くなればなるほど記憶と絡んで熟成していくんですね。「あんな旅してたなあ」と、それこそ旅の臨場感が一気に蘇るんです。
> 野犬の声もあったら尚良かった(苦笑)?
いやー、本気で焦っていましたので、そんな余裕はありませんでした。今度チャレンジしてみます(笑)。
すーさんは香港の旅行記をたくさん書かれているのですね。あとでゆっくり拝見させていただきます。
では。
がおちん
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