鎌倉「二階堂切通」－2010年紅葉

2010/11/28 - 2010/11/28

　亀ヶ渕から獅子舞となり、「二階堂切通」があるが、これは鎌倉時代以前から北に向かう街道であり、源頼朝が平泉遠征への出陣、凱旋で通った街道であった。鎌倉時代になると大手中道と呼ばれたメインストリートだったのだ。それゆえに、この大手中道に面して、奥州合戦で戦没した源義経・藤原泰衡をはじめとする数万の怨霊を鎮め、冥福を祈るために大寺院永福寺（ようふくじ）が建てられたのであろう。
　この大手中道は「二階堂切通」を通って、六国（今の天園）峠に至り、今泉に抜けるか、鼬川に沿う街道に繋がっていた。鎌倉の切通と言えばやぐらが付き物であるが、ここ「二階堂切通」にはそのやぐらが全く見られない。「二階堂切通」の両側にあたる覚園寺と瑞泉寺の裏山の山道沿いには多くのやぐらが残っているのとは対照的だ。おそらくは、頼朝の命でこの「二階堂切通」にはやぐらを造らせなかったのであろう。いわゆる鎌倉の町中とされていたのであろう。
　その一部は天園ハイキングコースとして現在も残っている。ただし、「二階堂切通」から尾根に登る道は現在のハイキングコースではなく、その途中から東に回る地元民にしか知られていない道があり、馬も通れたようだ。銀杏の木と紅葉が植えられているあたりまでは緩やかで、看板に私道とある道は古く、鎌倉時代以前からあるのであろう。この林が切れると急にきつい階段の道になるが新しく作られたものだ。この部分を東に迂回して勾配を緩くし、馬が通れるようにして尾根道に続いていたのであろう。地図にも記載されていた。天園の峠は良く見ると五差路になっており、獅子舞・鎌倉宮方面と瑞泉寺方面に向かう道の間に登って行く山道がある。これがその古道かも知れない。
（表紙写真は「二階堂切通」）

エリア 鎌倉(神奈川)

獅子舞「二階堂切通」入り口の山の紅葉。

獅子舞「二階堂切通」入り口の紅葉。

「二階堂切通」。「二階堂切通」には季節感がない。わずかに落ち葉が多くなっている。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。二階堂川の流れ。

「二階堂切通」。二階堂川淵。

左にも山道がある。

木橋を渡る。

二階堂川。

二階堂川淵。

途中は林の中の山道になる。

二階堂川に架かる木橋を渡る。

左の沢沿いにも山道があるようだ。

天園に向かう山道を進む。

「二階堂切通」。再び切通に。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。

「二階堂切通」。もう二階堂川も源流といったところで木橋もなく渡る。「二階堂切通」の終わりだ。