10月の朝の濱江大道

2009/10/15 - 2009/10/15

１０月１４日に上海ペニンシュラ（THE PENINSULA SHANGHAI）とその周辺の写真を撮りに行き、
そのあと、対岸にある濱江大道に行き、そこからの写真も撮ろうと思っていたんですが、
午後のその時間では、逆光になってしまい、イイものは撮れそうもないと判断して、その日は断念しました。
そして、翌朝、まだ真っ暗な朝５時に家を出て、濱江大道に行きました。
正解でしたね・・・もう、最高でした。やはり、対岸からの外灘風景は、朝が一番だなと、大いに納得したのでした。
その晴れた日の朝の濱江大道の様子と、そこから見渡した外灘風景をタップリ詰め込みましたので、どうぞご覧ください。

エリア 上海(中国)

コレがその日の散歩の案内図です。
我が家のある浦西から浦東へは、フェリーで黄浦江を渡って行きました。
そして、まずは新しく出来た東昌濱江緑地を行き、一旦一般道路に出て、濱江大道に向かいました。
いずれは東昌濱江緑地と濱江大道は繋がって、浦東側の外灘プロムナード＆緑地公園となるんでしょうが、今は、その連接部分が工事中でして、直接は行けません。
濱江大道では、対岸の朝陽に輝く歴史的建築群を見渡し、写真を撮り、振り返って近未来都市の建築物を仰ぎ見て、大いに満足したと言うことです。
濱江大道の最北端まで行き、戻り、陸家嘴路に出て、その道の突端あるにあるバスターミナルから出ている９８５路で我が家に帰りました。
家を５時に出て、８時には戻ってきました。途中トイレを探して遠回りをしてしまい、チト時間は掛かってしまいました。
もし、朝にココに行ってみようと思いましたら、一番簡単な方法は地下鉄２号線でしょうね。陸家嘴駅で降りればスグですから・・。
またフェリーでと言うなら、東東線がイイでしょう。
その日の私は復興東路と楊張路を結ぶ楊復線を利用しましたが、東門路と東昌路を結ぶ東東線のほうが便利でしょう。

我が家を出たのは５時過ぎです。
建国中路にある２４路のバス停に着いたのは５時１５分頃です。
２４路の始発は５時２４分ですので暫く待ちました。
そして、２４路の終点の復興東路・外灘に着いたのは５時３５分でした。

復興東路の東端からフェリー乗り場に向かいます。
中山南路にかかる歩道橋から浦東側を撮りました。

このフェリーは楊復線と言います。
浦東側の乗り場に連なる道が楊張路で、浦西側のが復興東路ですので、そう呼ぶのです。
まだ、トンネルや橋が無かった時代は、このフェリーしか、浦東、浦西を行き来する手段は無かったわけで、確か、当時は片道がタダでした。
今は、両方向とも５角の料金を払います。
当時は、浦東の人が何らかの目的のために浦西へ行く手段と言うことで、浦東側の道の名が先に付く呼び方になってるんでしょう。
５時４０分にはフェリー乗り場に着きましたが、始発は６時でしたので、またまた暫く待ちました。
始発のフェリーですから、まだ利用客は少ないです。

フェリーは６時に出発し、対岸に向かいました。
黄浦江の上流方向が太陽が上がってくる方向です。
上流側には、高層マンション群が見えます。
下流側は、陸家嘴の突端の風景が見えます。
金茂大厦や栓抜きビルなどの近未来建築が並びます。
対岸が迫ってきました。
正面の高層マンションは、高いんでしょうね。

フェリーを降り、黄浦江沿いを北へ行く道を行きます。
右にそびえ立つのが、先ほどの高層マンションです。
このマンション、財富海景花園と言うらしいです。
どうやら、平米単価７００００元以上のマンションのようです。
サイズは３４０?クラスが一番多いようです。
http://2.myliving.cn/ams/20091026N616696/
を見ますと、３５１?が３０００万元になっています。
平米あたり８５４７０元ということですね。
３０００万元ということは日本円で４億円以上。
このマンションは勿論、外灘ビューが売りってことなんでしょうね。
と言うことで、上記サイトにはそれが強調されてる画像が載っていましたので、それを貼り付けました。

「ROUGE MORILLE」と書かれた看板が置いてあります。
フランス料理レストランなんでしょうか・・・・
調べてみましたら「紅摩」というレストランのようです。
下記サイトを見ますと・・
http://www.gudumami.cn/jp/shop/cs05849/
やはり、フランス料理のようです。

中に入ってみましたが、まだ、朝のこの時間ですから営業していませんが、
店のオープンスペースに置いてある椅子には、近くに住んでる人たちなんでしょうか、朝の散歩休憩をしていました。

黄浦江沿いに最近出来たのかと思える公園がありましたので、そこに入り込みました。
あとで知ることになるんですが、この公園は東昌濱江緑地と言うらしいです。
いずれは、北方向に連なる濱江大道と繋がるんだとは思いますが、今は、繋がっていません。
この辺りからですと、外灘の古い建物群は遠景になってしまいますね。

東昌濱江緑地から一旦外に道に出て、また黄浦江沿いの道に戻ります。
上の画像の道が東昌路でして、正面に見えるのがフェリー東東線の乗り場です。
観光客が多くなる時間になりますと、ココに２階建てバスが待機しています。
中の画像は、その２階建てバスですが、朝のこの時間は、まだお休み中です。
右側には、朝陽に輝く栓抜きビルや金茂大厦などが見えます。

更に北に行きますと、見えてきました・・・・あの湯臣一品が。
そうです、３・４年前までは、中国で一番高い（高価な）と言われていたマンションですね。
４棟並んでいますが、一番左の棟が一番高いんでしょう。
左側が北側になりまして、北へ行くほど外灘の古い建築群が近づきますので、外灘ビューと言う意味からしますと絶好のロケーションとなるのです。
その湯臣一品の左にはCITICORPビルがありまして、それより北側にはマンションはありませんので、この湯臣一品がマンションでは一番ということになるのです。

この湯臣一品ですが、英語表記はTOMSON RIVIERAというらしいですが、売り出されたのは、確か、５年前。当時、平米当たり単価平均で１３万元で売りに出されたんですが、買い手が付かなかったそうです。開発会社側がさくらを使って買わせた物件もあったと言ううわさも流れ、思惑通りには売れなかったようで、今は、少し値下げをしたとか・・・
全ユニットのうち何割が売れたのか、半分は売れたのか、そのへんは、分かりませんが、今や、上海の最高価格マンションの座は降りたようです。

http://esf.sh.soufun.com/chushou/2_136563787_201000571.htm
などを見ますと、今は平米あたり単価は８万元になってるようです。

濱江大道に入りました。
このあたり、真正面に見えるのは光明大厦やウェスティン上海ビルです。
その手前の外灘沿いの建物としては気象信号塔と外灘の古い建築群の最南端にある外灘1号です。
ココを1号として、外灘の古い建築群には、２号、３号と番号がふられ、３２号がザ・ペニンシュラ上海で、３３号が最後なのかと思っています。
３３号には Ｂｕｎｄ　３３　Ｐａｒｋ と言う公園が出来るようです。

コレが外灘に並ぶ建築群の案内図です。
それぞれ番号が振ってあります。
時計塔がある上海海関ビルは外灘１３号となっています。
和平飯店・北楼は外灘２２号となっており沙遜大厦（サッスーン・ハウス）となっています。
３ ｏｎ ｔｈｅ Ｂｕｎｄ がある有利大厦は外灘３号となっています。

手前の人影を入れて望遠で撮ってみました。

時計塔の時計の針はまもなく７時になろうとしています。

下の画像には番号を入れ込みました。
４号が無いのは「四」と「死」が同じ発音になるので嫌ったのでしょう。

「ＡＵＲＯＲＡ」と書かれたビルを、私は金ぴかビルとよんでいますが、昼間は正に金ピカですが、朝は、金ピカはほんのりでして、青っぽく見えます。
金ぴかビルの右の角っぽいビルはＣＩＴＩ・ＣＯＲＰビルでして、その右となりが湯臣一品ですね。
金ぴかビルの左側の風景は４年前、２年前、そして今と、少しずつ様子が変わって行きます。
栓抜きビルは、２年前は建築中でして、４年前は影も形もありませんでした。

上流方向の風景です。

２年前のものは、もっと南の位置から撮ったものです。

コレも人影を入れて望遠で撮りました。


下の画像では上海ペニンシュラが見えます。

番号を入れてみました。

上流方向と下流方向の風景です。

中の画像では、私の影で朝陽の方向が分かります。

上海海関の尖塔部にある時計が７時になりました。
ここの時計は１５分おきに鐘が鳴ります。
これをウェストミンスターチャイムというらしいですが、本場のは３０分おきらしいですが、ココでは１５分おきに鳴ります。
毎正時では特に、そのチャイムが派手やかで時間も幾分長く鳴るのです。
この外灘１３号の上海海関と、その隣の１２号の匯豊銀行（香港上海銀行）のビルは、外灘の主役と言ってよいでしょう。東西の両横綱というところでしょうか。
１２号は今は上海浦東発展銀行が使っていますが、今でも鉄扉には【HSBC】のエンブレムが残っています。

外灘の建築物の大関と言ってよいのが、和平飯店と中国銀行です。
それぞれ、外灘２２号、２３号です。
和平飯店は緑の三角屋根が目を引きますね。
和平飯店は、当時はキャセイホテルと言っていまして、当時の上海の大金持ちのユダヤ人のサッスーンの持ち物だったので沙遜大厦（サッスーン・ハウス）とも呼ばれていました。
隣の中国銀行の建物は、１９２９年に完成した沙遜大厦に遅れて、１９３７年に完成したんですが、ユダヤの建物より高くしようという意識が働いた建物だったそうです。


一番下の画像は、中国銀行が出来る前にあった建物です。
ドイツクラブの建物です。

そして、コレは、２１世紀になって出来た外灘の建築物です。
そうです、上海ペニンシュラ・・・THE PENINSULA SHANGHAI・・・・です。
外灘３２号です。
外灘○○号と付く建物は皆、２０世紀初頭に造られたものばかりです。
しかし、この上海ペニンシュラだけには、２１世紀に造られたというのに、外灘３２号と言う呼び名を使わせてもらったと言うのは、やはり、ユダヤの力なんでしょうか。
いずれは、上海ペニンシュラが外灘の主役になるのかもしれません。

上海大厦とHyatt on the Bundと北外灘地区です。

コレで「10月の朝の濱江大道」は終わりです。

この旅行記へのコメント （7）

• ElliEさん 2010/02/09 15:17:35

  詳細な地図など素晴らしいです

  前回の上海では、この辺は夜に行ったので、次回は是非、昼間に行ってこの道を散歩したいと思っています。
  とっても詳しく載せていただいていてありがたいです。
  写真もきれいですね。
  
  他にも、色々と参考にしたい旅行記があります。
  やっぱり地元の方のレポは素晴らしいですね。
  

• gofukujiさん 2009/10/29 20:04:19

  打　先生、上海からの実況中継を見ているようです。

  打　先生、こんばんわ。
  先月の上海訪問から１っ月が過ぎようとしています。
  その節は、懇切なご案内をいただき、一同大感銘を受けました。
  ただ、打先生の歩くのが早いのと、長時間の距離を軽々と歩かれ
  たので、皆さんついてゆくのがやっととのことでした。
  それにつけても、良い思い出になりました。
  今回の報告は、正に上海からの実況中継という臨場感溢れる
  趣向で、たいへん楽しく拝見させていただきました。
  なお、こちらも大分寒くなってまいりました。
  またの再会を楽しみにいたしております。
  お元気でご活躍ください。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　松本　大谷　秀雄
  　

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2009/10/30 05:54:03

  RE: 打　先生、上海からの実況中継を見ているようです。

  gofukujiさん、おはようございます。
  
  > ただ、打先生の歩くのが早いのと、長時間の距離を軽々と歩かれ
  > たので、皆さんついてゆくのがやっととのことでした。
  
  昨日も、若い女性を案内しました。
  まずは２階建てオープントップバスで上海体育館。
  そこから９８５路バスで浦東へ。
  濱江大道を散策して、フェリーで浦西へ。
  歩いて豫園へ。
  豫園から歩いて人民公園へ。
  彼女、相当疲れたはずですが、
  大丈夫だと言っていましたね。
  
  今日も、彼女を案内します。
  港区麻布生まれのお嬢さんと言う感じの女性です。
  
  > なお、こちらも大分寒くなってまいりました。
  
  そうですか・・・
  上海はまだまだ暑い。
  昨日も私は短パンでした。
  
  明後日の土曜日には孔乙己酒家で食事会ですが、
  伊藤さんも来ます。
  
  では。
  

• Rockyさん 2009/10/28 21:25:07

  ３０００万元

  井上＠打浦橋＠上海さん、こんばんは
  
  強雨の台風去った後は、秋晴れで日中は半そで...気候変動に驚きです。
  
  >3000万元ということは日本円で４億円以上。
  上海の貧富の差がここにもでしょうか？
  
  朝早くからのご活躍にも驚き...若い！では、では又。。。Rocky

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2009/10/29 08:22:48

  RE: ３０００万元

  Rockyさん、どうも。
  
  > 強雨の台風去った後は、秋晴れで日中は半そで...気候変動に驚きです。
  
  私は未だに短パン、半袖。
  上海は、この10月は雨が降ったのはたった2日だけ。
  あとは８割がた快晴って言う天気でした。
  しかし、今日は、どうか・・・
  そろそろ下り坂になってきてるのかも。
  
  今日は、昨日上海入りした若い女性とお会いします。
  短パンで行こうと思っていますが、
  なんか風邪気味ですし、どうするか・・・
  
  > >3000万元ということは日本円で４億円以上。
  > 上海の貧富の差がここにもでしょうか？
  
  日本で、貧富の差が広がってるなんて騒がれてますが、
  そんなのは、上海から比べますと、「へ」みたいなもん・・。
  
  しかし、３０００万元の部屋、
  誰が買うんだろう・・・
  一般上海人にはとてもじゃないが・・・
  超大金持ちの上海人か、香港人か、台湾人か、
  海外の華僑が買うんじゃないでしょうか。
  その中に、１０年以上前だと、日本人も入っていたんでしょうが、
  いまや、それも昔の話って感じになってるのではないでしょうか。
  
  なんか知りませんが、
  日本は、落ち目だなぁ・・・
  

• 寧波遣唐使さん 2009/10/16 08:28:50

  上海ペニンスラ

  内浦橋さんおはようございます。
  朝の濱江大道の写真思わずコピーしてしましまた。
  きれいですね。
  
  シャンハイペニンスラが外側が完成してるようですね。
  高いんだろーな。
  
  一回だけ香港のペニンスラに会社の経費で泊まりましたが、
  そのときは３５ｍ平米ぐらいで、５万円請求されたような。
  
  シェラトンのほうが安くて広かったなー。
  モーテル１６８も泊まりましたが、夜中に女要りませんかー
  の電話攻勢。
  受話器をはずして寝てしまいました。
  
  フロントに言って置くとかかってこないという話ですが、
  無理でしょうね。
  夫婦で泊まると不思議と１件もかかってこない。
  どういう仕組みになっているのか、不思議。

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2009/10/16 12:31:58

  RE: 上海ペニンスラ

  寧波遣唐使さん、どうも。
  
  ペニンシュラにするかペニンスラにするか迷いました。
  THE PENINSULA　の読み方は「ペニンスラ」かなと思えますし、
  ペニンスラと言う人も多いし、迷ったんですが
  公式サイト
  http://www.peninsula.com/Shanghai/jp/default.aspx
  には、ザ・ペニンシュラ上海になっていましたので
  「ペニンシュラ」にしました。
  
  > シャンハイペニンスラが外側が完成してるようですね。
  > 高いんだろーな。
  
  目が飛び出るほど高いんでしょう。
  私などには縁の無い世界です。
  離れたところから眺めるだけ・・・です。
  
  > 一回だけ香港のペニンスラに会社の経費で泊まりましたが、
  > そのときは３５ｍ平米ぐらいで、５万円請求されたような。
  
  ギョエーッ！！！
  凄いですね。
  
  > モーテル１６８も泊まりましたが、夜中に女要りませんかー
  > の電話攻勢。
  > 受話器をはずして寝てしまいました。
  
  格差あり過ぎ！！
  会社の経費の時にはで来るだけ高いホテルに、
  自腹の場合は、できるだけ安いホテル・・・
  コレは、世の中のおきてです。
  
  > 夫婦で泊まると不思議と１件もかかってこない。
  > どういう仕組みになっているのか、不思議。
  
  まあ、あれはフロントとグルになってるってことなんでしょうね。
  
  朝に強ければ、是非、濱江大道へどうぞ。