ノースカロライナ旅行記1997:駄犬さんの旅行ブログ
1997年にアメリカ・ノースカロライナ州のローリー(Raleigh)へ初海外旅行での出張で行った時の旅行記です。初めてでかつほとんど日本人がおらず日本語を使わない環境だったこともあり、全てが新鮮で刺激に満ちあふれた旅行でした。夜間高度3,000フィートを飛ぶ飛行機から見た地上に、街全体がオレンジ色の街灯に包まれたアメリカのどこかの田舎町が小さく見えた時や、初めての海外の地となるシカゴのオヘア国際空港に降り立った時など、あの高揚した感覚は今となってはもうどの国に行っても無いですね。
特に印象に残ったものとして、表紙の写真のレンタカーのナンバープレート(License Plate)があります。ノースカロライナ州登録の自動車はみな、ライト兄弟がノースカロライナ州にて人類初の動力機付き飛行機の実験に成功した偉業にちなみ、「First in Flight」(初飛行の地)と書かれています。全米50州の中では比較的地味なノースカロライナ州ですが、地元の人にとっては歴史的に大きな誇りなのでしょう。
1997年当時を撮影したこの旅行記の写真は、今は当然のごとく普及しているデジカメではなく、フィルムのカメラで撮ったものをスキャナーでスキャンしたもので、写真の枚数も少なく画質も良くありません。でもこの旅行記をご覧になる方はノースカロライナに何らか関係のある方が多いと思いますので、ぜひ10年以上前のローリー(Raleigh)の写真をお楽しみ頂けたらと思います。
成田空港第二ターミナルにて、JALの当時のドル箱路線シカゴ行きJL10便の出発を待ちます。
最近はこの便に乗らないのでわかりませんが、当時は今よりも企業の海外出張にビジネスクラス利用が認められるケースが多かったようで(世の中で海外出張が今より珍しかったり?したためでしょうか)、JL10便のボーイング747ジャンボの機材は機体の先端から真ん中あたりまでビジネスクラスというものすごい状況でした。今はどうなんでしょう。比較的小さい機材の便が多くなり、ビジネスクラスの座席数も大幅に減ったのではと思います。
※今はJL10便は747より小さめの最新鋭ボーイング777-300になってるみたいですね。
シカゴ・オヘア空港でローリー・ダーラム空港行きのアメリカン航空の便に乗り換え、成田から十数時間の旅を経て目的地に到着しました。写真は空港でレンタカーを借り、雨が降る中、どきどきしながら初の右側通行の道に出た直後のものです。
空港からホテルへ行くには州道70号線(Glenwood Ave.)に出れれば良かったのですが、間違えてフリーウェイ40号線(Dan K Moore Fwy)に出てしまいました。ま、フリーウェイをぐるっと回って行けば良いやと甘く考えていたのが間違えの始まりで、フリーウェイの降り口も間違えたらしく、レンタカーにカーナビやGPSも無い当時、土地勘も無く、どこへ行っても森の切れ間にお店や家があるような光景ばかり、地図は持っていても、自分がどこにいるのかわからない状態になってしまいました(この時期は夏時間でまだ暗くなっていなかったのは幸いでしたが)。でもたまたま入ったお店で道を聞いたら、アメリカ南部の陽気な雰囲気で快く道を教えてくれて、それにより無事ホテルにたどり着くことができました。予想よりぜんぜん違う場所まで行ってしまっていたみたいです。
宿泊したホテルチェーンのエンバシースイートホテルです。いわゆる格式高いホテルではありませんが、部屋も広く必要なものはそろっており、郊外のホテルですので駐車場は無料で何時でも出し入れ可能でとても便利でした。
Embassy Suites Raleigh - Crabtree
4700 Creedmoor Road
Raleigh, North Carolina, USA, 27612
Tel: 1-919-881-0000
Fax: 1-919-782-7225
http://embassysuites1.hilton.com/en_US/es/index.do
ホテルの部屋です。ベッドルームとリビングが分かれており、広々とした部屋でリラックスした時間を過ごすことができました。とは言っても出張で元々ひとりなので、仮に多少狭くでもどうと言うことは無いのですが。
当時インターネットにつなぐのは電話でモデムによるダイアルアップで、この部屋でも電話のデータポートにWindows 95のノートパソコンからのケーブルをつないでダイアルアップでネット接続しました(このエリアには会社の大きな拠点があるので、会社のネットワークに入るダイアルアップの電話番号がありました)。
正面に見えるのはクラブツリーバレーモール(Crab Tree Valley Mall)です。今では日本でもでっかいショッピングモールはありますが、1997年当時自分の目には珍しく、特に1フロアの天井の高さなんかが日本ではあり得ない大きさに見えました。
ところでこのモールは泊ったホテルの道路の反対側にあるのですが、交差点のところで片側6、7車線くらいある道に横断歩道は申し訳程度に線が引いてあるだけで実質無いに等しく(日本と違うのは歩道橋や地下道がある訳ではなく、歩行者はそこを渡らないとならない。歩行者は滅多に見ませんでしたが...)、そんなところも現代アメリカのクルマ社会らしいですね。
Crab Tree Valley Mall
4325 Glenwood Ave, Raleigh, NC 27612 USA
Tel: +1-919-787-8993
http://www.crabtree-valley-mall.com/
ローリー(Raleigh)、ダーラム(Durham)、チャペルヒル(Chapel Hill)の三都市併せてRTP(Research Triangle Park)と呼ばれるこのエリアは、森が非常に多く、森のところどころの切れ間に企業の研究施設や住宅地、ショッピングモールなどがあるという感じで、ちょっと郊外へいくと写真のような森の間の牧草地があちらこちらにありました。
なお写真には道路のスピード制限の標識が出てますが、アメリカはマイルでメートル法のキロメートルでは無いので最初戸惑います。クルマのダッシュボードのスピードメーターは通常両方表記されてますので、単にメーターに合わせて運転すれば良いのですが。写真の場所はスピート制限が45マイルということで×1.6倍の67キロメートルでしょうか。小さい道なのに制限は結構緩いです(でも覆面パトカーによる取り締まりも結構多いので要注意です!)。
ノースカロライナ州立大学(NCSU)のグランドです。「WOLFPACK 97」とあり、カレッジフットボールの看板のようです。
NCSU (North Carolina State University)
http://www.ncsu.edu/
出張で来ていた会社の建物です。ここはいくつも建物があるうちのひとつですが、この地域の特徴である森の中にありました。
この地域はアメリカの他の地域同様、時々竜巻が発生することがあるそうです。テレビでも時々取り上げられている通り、竜巻の威力はとても強力で、仮に建物が頑丈でも、ガラスが割れたりして怪我をすることもあります。そのためこのオフィスにもトルネードシェルターが地下にあり、非常時には逃げ込めるようになっていました。
会社の駐車場にて、借りていたレンタカー(Ford Contour、日本やヨーロッパではFord Mondeo)の写真をパチリ。
そういえばアメリカでは一定期間軍役に就く代わりに奨学金をもらい大学へ行き、学位を得て会社に就職する人が時々いるようで、会社でも自分が日本から来たことがわかると「オレは三沢基地にいたよ」「横須賀にいたよ」「海兵隊にいたよ。腕立て伏せは得意だぜ!(笑)」なんて言ってくる人が何人もいました。
会社の駐車場での自分の写真です。初の海外出張でわくわくしていたのでしょうか、自分で見ても楽しそうです。
ところで会社のこちらのオフィスでは、コーヒーが無料で飲めるようになっているのですが、普通のコーヒーは無くデカフェ(カフェイン抜き)かフレーバー(ナッツの匂い付き)コーヒーしかありませんでした。フレーバーはいかにもアメリカ的で最初嫌だったのですが、デカフェでは全然眠気さましにならないので、仕方なくフレーバーコーヒーを飲み続けていたところ、ほどなくフレーバーにハマりました(笑)そのハマり度合いはお土産もフレーバーコーヒーになったくらいです。
ローリー(Raleigh)のダウンタウンです。今となってはどこかわかりません。教会のようですので、West Morgan Street沿いのChurch of the Good Shepherdでは無いかと思うのですが。
ローリー(Raleigh)の隣町ダーラム(Durham)を本拠地とする、当時アトランタ・ブレーブス傘下のマイナーリーグ1Aの球団ダーラム・ブルズのゲームを観に行きました。どことのゲームだったかは失念...
メジャーより当然レベルは低いのですが、おっ、この選手は近々昇格するんじゃないかというようなプレーが上手い選手がいたり、また驚くほどの速球なのに無茶苦茶ノーコンのピッチャーとか、当れば飛ぶのだろうけどものすごい大振りで三振になるバッター(打撃の技術は無いのだけど、逆に99点あげても良いと思わせるあまりに見事な振りっぷり。残りの1点は当然ボールにヒットしなかったことによる減点)がいたりと、下手でも何らかの才能が見え隠れする原石ばかりで、ある意味メジャーよりも選手の個性が出ていて面白かったです。
※ダーラム・ブルズは現在タンパベイ・デビルレイズ傘下の3Aの球団になっているようです。
Durham Bulls
http://www.dbulls.com/
Durham Bulls Athletic Park
409 Blackwell St,
Durham, NC 27701 USA
http://www.dbulls.com/stadium/athletic_park.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Durham_Bulls_Athletic_Park
通りがかりで見つけた住宅地に建つ一軒家です。この時は「ああっ、アメリカで一軒家なんて良いなぁ」と思って写真を撮ったのですが...
後でアメリカにもっと詳しくなってからわかりましたが、こういう新築が何件も並んで建っているエリアの建売は結構造りがペナペナの一軒家も多いみたいです。この家の持ち主には失礼ですが、確かに世の中もっと重厚な造りの家はいっぱいありますね。
アメリカの鉄道Amtrakのキャリー(Cary)駅です。駅舎も何も無い無人駅です。周囲は山間という訳でもなく住宅地なのですが...
Cary Amtrak Station
211 North Academy Street
Cary, NC 27511 USA
駅前のがらがらの駐車場で、1台のクルマがぐるぐる回っていたので何をしているとかと訝しがっていたら、近所に住むインド系の親子でお父さんが娘さんに運転免許を取るための運転を教えていたようです。「クルマがぐるぐる回ったりフラフラしてるからって、狂ったと思わないでね」とその親御さんはウィンクして説明してくれました。
※このブログを書くために改めてキャリー駅についてネットで検索してみたところ、当時から駅舎はあったようです!?興味深いウェブサイトを発見しましたので、URLをご紹介します。このサイト、よくぞここまで調べてますね。
http://usarail.hmc5.com/cary_jp.htm
キャリー(Cary)駅にある踏切です。
アメリカではクルマは踏切で停止確認する必要が無く、逆に踏切の信号が赤でも無いのに停まると後ろから追突される可能性があるので注意が必要です。
会社の人に地元の有名ステーキハウス、アンガス・バーンに連れて行ってもらいました。当地アメリカ南部の昔の大農家っぽい建物がウリのレストランで、ウェイティングでビールを飲みながらテーブルの準備が出来るのを待ち、席についてから名物のステーキを食べました。もうずいぶん昔で記憶が薄れていますが...おいしかったです。
Angus Barn
9401 Glenwood Avenue
Raleigh, NC 27617-7514 USA
Tel: +1 (919) 781-2444
http://www.angusbarn.com/index.htm
そう言えばこのお店には当時40代くらいの日本人の女性がウェイトレスとして働いており、自分の着いたテーブルを担当してくれました。米国人男性と結婚しもう長年こちらに住んでいるそうでしたが、ひさびさに喋る日本語の単語や発音がスムーズに出てこなかったみたいで、ご本人ももどかしそうでした。外国に長年住むのも得るものと同時に失うものもあるのかな、とふと思いました。
2週間のローリー(Raleigh)滞在もあっという間に終わり、いよいよ次の目的地に移動です。
写真はローリー・ダーラム空港(Raleigh-Durham Airport)のターミナルAです。今はこの空港も当時より大きくなったみたいです。
レンタカーを返し、レンタカーのパーキングからシャトルバスに乗り空港のターミナルまで来ました。
アメリカ南部の州であるノースカロライナ州では、同じアメリカの中でも特に北部、西部に比べてアフリカ系アメリカ人の方が多い地域です。このシャトルのドライバーも、南部訛りが強いけれども気さくなアフリカ系アメリカ人でした。
早朝のワシントンDC・ダレス空港行きのフライトは、搭乗ゲートが1番でした。搭乗開始を待っている際、2番ゲート以降はボーディングブリッジなのに、何故か1番ゲートだけは階段を下りていくようになっており不思議に思っていたのですが、搭乗開始で階段を下り外へ出るとそこには衝撃的なほど小さな飛行機が待ち構えており、階段を下りた理由を納得しました(笑)衝撃的というか、大丈夫かね〜この飛行機という心配のほうが大きかったかな?
あまりの衝撃に一瞬、搭乗をキャンセルしたくもなりましたが、まあ大きい飛行機だから安全という訳でもないし、小さいからという訳でも...と無理やり自分を納得させつつ乗り込みます。
機内の座席は横に3席、確か6列で乗客18人乗りだと思いました。
911事件の後航空業界はセキュリティに非常に厳しくなりましたが、この当時はとてもおおらかで、このフライトでも離陸前に機長さんが挨拶で「安定飛行に入ったらコクピットを見学したい方はいつでもお見せしますからぜひどうぞ!」なんて言っていました。
さてワシントンDC・ダレス空港に向け離陸します。
何につけて小さな飛行機で心配だったのですが、結論からすると小さな飛行機としてのスリルを含め、今現在に至るまでのフライトの中で一番楽しかった気がします。離陸や上昇の時は小さな機体で一生懸命上昇していっている感じ満点ですし、あまり高い高度を飛ばないので地上のものが非常に良く見えました。
でも一度、ダレス空港への着陸体制に入った時点で、プロペラのエンジン音がプス、プス、と全く停まってしまったことがあり、乗客同士で皆、おいおいと顔を見合わせてしまいました。機長と副操縦士はコクピットの中で何か普段通りではないことをやってる気配がありどきどきしましたが、ほどなくエンジンがブルブルブルと再開し乗客一同ほっと胸をなでおろしました。まあでもなかなかこういう小さな飛行機に乗る機会も滅多に無いので、小さな飛行機ならではの醍醐味?ということなのかも知れませんね!?(笑)
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