北京奮闘記088～たった１時間の外国人弟子

2008/03/01 - 2008/03/01

栞に穴を開ける道具を探しに、天壇東門前の紅橋市場へ出かけました。
有るかどうかは判りませんが、リュックと壁掛け時計も見たかったので、
取り敢えず出かける事に。

その後、白鬚海賊のような風体の外国人芸術家がやって来て、爺ぃの鉄筆を見るなり、
「弟子にして欲しい」みたいなノリで話しが盛り上がった。
海賊白鬚、早速爺ぃの鉄筆を持って絵を描き始めるが・・・

さて、如何相成ります事やら・・・

エリア 北京(中国)

今日は突然曇天です。
考えてみると、昨年９月から来ていて、これだけ正味「灰色」になった日は無かったように思いますね。
途中居なかった事もありますけど、爺ぃに連絡取るので、話しで聞いたりしていましたから。

空が灰色になっただけで、全てのものから勢いが消えてしまう感じがします。

動植物だけではなく、こう言った見慣れた建物までも…

ウチの前の道路。
車が綺麗に並んでいる所は自転車道。
駐車場と化しています。

道路沿いにはパーキングメーターがありますが、前にも書いたように「ポーズ」だけの衝立。電気なんて通ってないので使えません。

勁松橋の向こうは、街中がガスっていて殆ど見えません。

隣の小区。
車が沢山停まっています。
自家用車ユーザーが急激に増えている中国、急成長する中国の象徴ですね。

今日の空には太陽はないと思っていたら、やはりいつものように「しっかり」居ました。またもや砂塵か花粉かガスの影響による曇天ですね。
ネットで天気予報を見てみると、晴れになってお日様マークになっていました。

天玉大厦も迷惑気味。
でも、お天気でこれだけ表情が変えられるビルも少ないかも。(^^（単なる贔屓かも…）

先日撮影した仕事中の様子の写真、爺ぃ的には、時間が夜だったせいで暗いし今一つだと言うので、今日又取る事にしました。

外交部文化部から依頼されたイベントデモンストレーションの件で、すでに担当の経理さんには、資料用の写真を沢山持って行ってもらったのですが、仕事中の写真で、人物紹介用に前を向いている感じのものも必要だと指摘されたので、その点も踏まえて撮ってみた。

みなさんはどれが良いと思いますか？

これがその?
硬くなっていますね…(^^；

これはその?
眼鏡を掛けてみると言い出したので。

これはその?
こまのリクエストで撮った写真。
若作りになっちゃったけど、良い感じだと思います。

そしてこれがその?
爺ぃのリクエストで、全体を退いて撮影。
周りのゴチャゴチャが増えちゃって、絵描きが目立たない感じ。

こんな４枚ですけど、どれが良かったですか？

さて、撮影も終わったので、今度は婦人部注文の「栞」を作るために、穴開け器を買いに出かけます。
行き先は、天壇東門前の紅橋市場。

ここも美化運動の一環で改装が始まりました。

中国名物「ビニールカーテン」。
前の人の後に続いて入ると、ペチッと言う感じでドえらい目に遭うアイテム。(^^
日本みたいに自動ドアに…って思うけど、人が多いと長持ちしないんでしょうね。
中国人は、公の施設に対して「不経済」な事だけはしませんから。（必要な事にも(^^；）

目的の穴開け器は無かったです。
上海の家には殆どの小物が揃って居るんですけど、やはり全部思い付いて持ってくる事は出来ませんので、穴開け器は、忘れたものの一つです。

でも、時計とリュックは買えましたから。
壁掛け時計、３０ｃｍ板の「コチコチ音がしない」のが、２台で５５元！！！
流石、やっぱり紅橋は安〜〜い！
（外国人にはこんな価格で売らないよ！と、外国人のこまを目の前にして言ってた店員…(^^；）

ここは、例の屋上です。
天気が悪いんですけど、やはり見てみないと気が済まないので上がってきました！(^^；

天壇公園全景。
道路との位置関係も入れてみました！

天壇祈年殿とその周辺。

同様に。
祈年殿を中心に配置してみました。

青いバックで撮りたいなぁ〜・・・
お預けになっている天壇撮影会もいつ出来るかなぁ〜

５Ｆまで直で行けるエレベーター。
正面からはいる時、２重のドアになっていますが、奥のドアに入らずに右側へ進めば有ります。
大抵の人が奥へ進むので、ここに全階に行けるエレベーターがある事を、知らない人もいるかも知れませんね。
奥の大型は４階までで、下へ戻ってしまいます。

改装で少々埃っぽい正面玄関周辺。

全体にムシロが掛けられています。
でも、落石がれきの対応は完全じゃありませんでした。
こう言う時は、なるべく下を歩かないようにしましょう。
被害を被ったら、泣き寝入りするか、たとえ訴訟が出来たとしても、想像を絶する面倒な事が多いですから。

さて、向かい側へ渡って、沢山あるバスで百工坊へ戻ります。

６０路が来たので飛び乗りました。

画像の道を左折すると、天壇北正面に行けます。

楊樹の花芽。
アップで撮ってみました。

沢山付いていますね。
通りで花粉が感じられる訳です。
ひどくはならないですけど、元々花粉症なので感覚的なものは伝わってきますので…
いつスイッチが入っちゃうかも判りませんが(^^；

楊樹の枝振りと花芽の様子はこんな感じです。

立派で独特の菱形模様が特徴です。
ちょっとアップのも載せてみますね。

この鉄道架橋をくぐれば百工坊です。
丁度新幹線「和諧号」が通過したので見ていました。

百工房に戻って、頼まれものの書が出来ているので、こまはその表装に精を出していました。

すると、外国人客が３人入ってきたので、その中の女性に軽く会釈して席を空け、全員の顔などは特に見ずに、部屋の片隅で続きをしていました。

すると爺ぃが、似顔絵書いていたらしく、それを見せながら得意満面！
で、そのモデルさんを見てみると、、、

顔にモップがくっついたような、白鬚海賊が座っていました！(^^；（ｵｲｵｲ！）

彼、スラスラ〜と描き上げた爺ぃのテクニックに魅了され、色々話しを始めます。
彼らご夫婦の友人が、少し中国語が出来る女性だったので、何とか上手くコミュニケーションが取れました。

すると彼が、爺ぃの工具を指さして「ちょっと使わせて貰っても良いですか？」と言い出した。

当然爺ぃは、、、

２つ返事でＯＫ！！！

早速、ニュアンス的な事を伝えています。

真剣です。
でも、使ってみると、「ははは、使いにくいね。見るのとするのとでは大違いだ」となると思っていると、、、

結構、めげずに努力し始めました！

通訳の彼女曰く、「彼も木彫りや石彫り工作の芸術家なんです」

道理で筋が良い訳ですね。

ほら。
めげるどころか、始終ニコニコ。
描きながら「めっちゃ良い感じ」と、何度も何度も繰り返しています。

ガンガン練習する白鬚海賊さん。

たったの１０分で、線が生きてきました！
素質１０００％！！！

爺ぃがちょこっとアドバイスすると、

早速復習を開始して、これまた基本を押さえてしまいます。

今度は、ペンでパンダの絵を下書きして上げました。
そして、後ろ足を手を添えて手ほどきしたら、他は自分で仕上げてみていました。

凄いぞ！白鬚海賊さん！！

出来上がり！！

ご本人もお喜び！
この工具、帰国したら作ってみたい！！

目が少年のように輝き、写真を撮って居りました。
弟子決定ですね！(^^

彼、魚の絵がお気に入りでしたので、お次は魚を試してみます。

少しの間、線の具合をレッスンし、これも下書きを渡して上げて、トレースして貰いました。

因みに彼はマイアミから来たそうです。
昨年は、印度に住んでみたそうです。
じゃあ、今度は中国に住んで、爺ぃの火筆を学びましょう！
など、楽しい会話と共に時間が流れて行きました。

奥さんが記念写真を撮ってくれました。

その写り具合を見ています。
爺ぃ、速攻で老眼鏡着用！(^^；

もうすぐ魚も完成です。

しかし、最初は緊張で力が入っていて、鉄筆の先が歪んでしまいましたが、あっと言う間にソフトなタッチになり、焦げ具合に併せて手の加減を調整していました。

すご過ぎる。。。

ほら。
ものの見事にトレース完了です。
線の途中にダマも出来ておりませんし（紙が引っ掛かるので、初心者は殆どダマのフシが出来る）、ボカシ具合も上手く決まっています！

彼が、「爺ぃさんはアメリカに来られるのか？」と質問してきました。
「パスポートは持ってるので、インビテーションが有れば簡単。」と答えると、手続きをした事があるそうで、中国人の場合、良くパスポートが無くて話が進まなかったりするので不思議だったそうです。でも、爺ぃは持っていると言う事で、かなり感心してもらえました。(^^

白鬚さん、マイアミで火筆画家修業したいんだそうです。

インビテーションを送るから！と、結構真面目に言って下さいました。

もし行けたら、必ずキッチリ教える爺ぃさんですから、上手く話しが進めばいいですね。

メルアドや住所を交換し、お土産を沢山上げて喜ぶ爺ぃと、火筆修行に心を弾ませている白髭さんの２人をパチリ！！

今日の始まりが天壇だけに、ホント良い記念（祈年）になりました！

この旅行記へのコメント （3）

• 三昧さん 2008/03/02 11:53:39

  恐るべしですね

  こまちゃんさん 先程は失礼しました。
  
  パソコンの調子が悪くなってしまい、中途半端なカキコミ御容赦下さい。
  ところで、?〜?までの写真的には?ですかね。本当は新幹線の次の写真が斜めに構えられていますが、創作されてるな〜って感じで良いですね。
  それにしても、この外人さんは恐るべしですね。難しいテクニックを要するのでしょうが、楽しんでる表情が伝わって来ます。
  今後のアップも楽しみにさせてもらいます。
  
  

  こまちゃんさん からの返信 2008/03/02 13:58:18

  RE: 恐るべしですね

  こんにちは。
  書き込み有り難う御座います！
  
  向こうで選んで貰うようですので、全部、昨夜相手に送っておきました！(^^
  作業中の写真は、既にライブな感じのものを持って行って貰っているので、追加分は、パンフの人物紹介に使うと言う事で、そう言う感じの写真と言う
  リクエストだったので新たに撮りました。
  
  昨年10月末に、百工坊がアジア・ヨーロッパ45ヶ国代表者会議のゲストを
  迎えた時のものなど、これまでのイベントで撮ったものを使いました。
  旅行記では、
  ・http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10193814/（45ヶ国会議）
  ・http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10042762/（東方明珠塔）
  ・http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10042562/（上海礼品展）
  ・http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10041934/（義烏博覧会）
  など。
  
  鉄筆ですが、これまでにも試した人を見てきましたが、この白鬚海賊さんは
  特筆に値する人物でしたね。
  畑違いでも、流石木彫りなどをこなしている芸術家だけは有りますね。
  彼のアトリエも見てみたいです。
  
  　こま

• 三昧さん 2008/03/02 11:31:48

  恐るべsi白鬚海賊さん

  
  白鬚海賊さん