2006/08/19 - 2006/09/19
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こまちゃんさん
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9月14日
今日は烏魯木齊文化聯合協会元主席の薛主柱さんに会いに行く日。
今回の烏魯木齊訪問中、向こうの都合もありやっと時間調整が出来た。
薛主席との夕食会は明日に決めて、今日は爺ぃの友人と夜の二道橋へ出掛ける事にした。
今日はクニクニの苦手な友人達による夕食会はなし。
二道橋へ到着寸前、人民路から解放南路に入った途端、突然全ての時間と空間が変わってしまったかの如く、人種も言葉も、そして匂いすら変わってしまうのだった。
烏魯木齊は、元々の住人をこの空間に閉じこめてしまったようだ・・・・・。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
PR
-
今日も昨日と同じように、遅めの朝食を戴く。
窓からは、相変わらず心地よい風が流れ込んでくる。 -
部屋から見える高級マンションには、フロアに綺麗な花園がある。
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町には相変わらず薄い砂が舞々している。
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最初の烏魯木齊滞在では、時間が合わずに会えなかった烏魯木齊文化連合会元主席で老友の薛主席と、今日の午前中に会ってきた。
クニクニはお疲れ気味で、朝食の後、午前中は部屋で寝ているとの事だったので、爺ぃと2人で出掛けた。
画像は、ホテルの裏通りにある「哈薩克民族特色飯庄」。ハザク族の郷土料理店。 -
烏魯木齊の建設銀行。
こまが好きな建築の一つ。
しかし、看板が良くないなぁ〜。。。以前はもっと渋い看板だった。
真ん中のモスクデザインも、前の方が断然良かったし・・・
前の画像→http://4travel.jp/traveler/chinaart/pict/10526944/ -
町の中心を車で移動中。
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変わった感じのテナントが多い。
烏魯木齊を、中国人でさえ辺境の田舎だと思っている事が多く、ひどい場合は「電気来てるの?」って訊かれる事も・・・ -
派手なバス、色んな種類の車が行き交う市内。
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電影院(映画館)。
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ここの電影院は、古風で渋い建築様式。
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ビルの壁に出来た模様が面白い。
手前の硝子張りのビルに太陽光線が反射して出来たもの。 -
政府アパート前でタクシーを降りて、薛主席の家を訪ねた。
「烏魯木齊文化聯合協会」と言うのは、政府機関の一つで、所謂「芸術協会」の親玉のような部門。
略して「烏市文聯」と呼ぶ。
なので、与えられる住宅は政府関係のアパートになる。退職後もずっと住んでいられる。 -
2001年以来の再会。当時薛主席は片方の目が視力低下、もう片方も時間の問題と言う事だったが、悪化せずに小康状態を保って居てくれた。
いつもの事だが、会うと目一杯固い握手をしてくれる。人なつっこくて可愛いおじさんだ。
少し痩せた感じだったが、それもその筈、今年奥さんが他界され、溺愛のお2人だっただけに、その心痛は他人には考え及ばないものだったに違いない。
しかし痩せたと言う割にはお顔の色も良く、程良い感じの体型だったので、気持ちも落ち着き始めた頃だった様子。 -
午後は徐書記との昼会食があるので、2時間弱お話をしてホテルに戻った。
薛主席とは、明日の夕飯の取り決めをしてあるので、積もる話しは明日と言う事で、彼の政府文化連合会の宿舎を後にした。 -
ホテルへ戻る途中で見かけた、モダンな感じで立派な招待所(旅館)。
モスクデザインは、それだけで建物の品を上げてくれる感じがする。 -
クニクニを迎えて、今日もホテル向かいにある「金口香牛肉面館」で昼食。
クニクニが昼会食を強く遠慮するので、ボクは彼のアテンドで残り、爺ぃはそのまま徐書記との会食に向かった。
え?爺ぃは会食前に何故食事を取ったか・・って?
爺ぃは、中国の会食では殆ど料理を食べない。糖分や蛋白質にカロリーを気にしすぎで、外食では蔬菜や油を減らした肉料理しか食べないようにしているからだ。 -
湯面を待つ爺ぃ。。。
「遅いのう・・・!」
徐書記は、今から50年程前、喀什で民族闘争があった時に、漢・維双方の話し合いを持たせ、解決させた凄い人だ。
周恩来から評価され、烏魯木齊の書記として昇格したそうだ。
爺ぃは、昔からの馴染みで、その人と昼間会うらしい。
友人達と水入らずで・・・と言う事で、我々は別行を取る事にした。 -
我々は、金口香牛肉面館の隣にあった「蘭山珈琲・牛排西餐庁」と言うステーキハウスで珈琲を飲む事にした。
中に入ると女性主人が、「お客様お2人様〜」と服務員に告げる。
何か場所が違っている感じがするのは、ボクが日本人だからだと思う。
玄関から入った所は広間になっているだけで、ダミーの座席にワインが飾られている。実際の座席は、奥や横手に区切られた別室が並んでいた。
日本のファミレスのボックス席のような感じで、個室ではないが、昔日本に有った個室喫茶の様で落ち着かない感じだった。
しかし珈琲は種類が多く、店名通りブルマンも有るし(蘭山珈琲)、サントスからアイリッシュ珈琲まで有った。味も、そこいらの星付きホテルに入り込んで
居るテナントのカフェなんかより遙かに旨い。炭焼珈琲も有ったので頼んでみたが、間違いなく炭焼珈琲の味だったので一安心。
2時間程話し込んで、もうそろそろ爺ぃも帰ってくる頃と言う事で、ホテルへ戻る事にした。部屋には既に爺ぃが居て、丁度帰ってきた所だと言う。
暫くすると、一昨日来たおばさんがやって来た。例の気さくで明るい人。何故か小名を「鉄連子」と言う。4人で夕飯を兼ね二道橋へ向かう事にした。 -
二道橋は、ボクには昔の雑居バザーのイメージしかない。噂に聞いていた「テナントビル化」は、どうしてもイメージできなかった。
当時の二道橋は、大きな錆び錆びのアーケードに、敦煌の夜市同様、板の陳列台に商品を並べた店が立ち並ぶバザーだ。
各々の雑貨や乾燥果物たち、民族色の漂う乱雑な雑居バザー、それがこまのイメージだった。
タクシーで5分程走り到着した所には、全ての想像が及びもつかないような、ステージ付き屋外バイキング場やモスク調の建物などが、アミューズメントかテーマパークよろしく連立し佇んでいた。
店も2階建てのテナントがある「二道橋大劇院」に収容され、以前のごった煮の様なバザーからは、かなりかけ離れた想像つかないような姿になっていた。
思い出にあった二道橋は既に無く、“新二道橋”、こう呼ぶしかない新しい観光地になっていた。二道橋市場 市場
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旧店舗もあるようで、老牌市場なるものもあった。
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その変わり果てた街中を暫く散歩しながら、あちらこちらで三脚を立てて、夕方から夜の二道橋を撮影。
観光客が大型バスでやって来ても、2階建ての店の前には観光バス用の駐車場まであるので大丈夫。
同じアジアの香港や台湾人は、降りるや否や感嘆の声を上げている。 -
彼らの話すお国言葉からは内容は聞き取れないが、中国だという概念の下、出会う人の殆どがイスラム世界の顔なので、彼らも今居る自分の居所に疑問を持った上での声だったのかも知れない。
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彼女の案内で出向いた新二道橋。
橋のモニュメントを左手横目に見ながら、脇の地場レストランの立ち並んだ雑踏を進むと、有名なレストランに出くわす。
ここに有る有名な劇場レストランで、旧二道橋のバザーだったお店がテナントとして入っている「二道橋大劇院」に案内されて中に入ったが、夜の9時だと言うのに満席。待つのも面倒なので、諦めて先程のモニュメント入り口まで戻ってきた。 -
駱駝も寝っころがってリラックス・・・しすぎでしょうが!?(^^;
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名前の由来でもある橋。
百数十年前、解放路と天池路が交差するところにあった木製のこの橋に由来して付けられた貿易商人の集まった場所の名前。
二道橋は、ユーラシア各国貿易の一大市場となり、その後100年以上に渡って、烏魯木齊経済・文化の中心でもあった。
地場の民族市場色が濃かった、伝統ある二道橋市場はもうここには無い。
今では、規模は大きく煌びやかな姿となっても、中身はタダのお土産屋に成り下がっている、名前だけの貿易市場が有ると言う感じだ。
(タダと言ってもお金はいるが・・・) -
橋の上に座り込む維吾爾人のブロンズ像に、小さな子供がじゃれていた。
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定番の英吉沙小刀を売る店が沢山ある。
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市場向かい側の風景。
市場正面から北側。
この辺りも含め、以前は維吾爾人の住居だった。 -
こちらが新しくできた二道橋の第2の広場側。
伝統的な維吾爾人達の家は全て取り壊され、テーマパークさながらの建築物で埋め尽くされてしまったのだ。 -
維吾爾人達も仕方なく、色々な店で生計を立てている感じがした。
ナイフとドライフルーツとを卸している店。 -
お土産レベルのナイフと花帽子。
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それを売る主人。
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テーマパークと化した広場へ向かってみた。
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息吹を感じない、冷たい感じの模写された建物の中に、色んな民族の観光客が溢れていた。
我々もその一部だけど。 -
駱駝のブロンズ像と記念撮影。
このおばさまが、オーストラリアへ行きそびれた方だ。
この後には、夜になると踊りなどが繰り広げられる屋外ステージを有したオープンテラスがあった。 -
そこはバイキング形式になっており、ステージが始まる前からお客が入り始めていた。
(こま達はパス) -
テーブルとシートはこんな感じ。
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ちょっと、ヨーロッパ風に見えてしまった。
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広場の奥には、余りにも立派すぎる建物に収納されたバザー、「巴依徠客巴扎(バイライク・バザー)」があった。
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維吾爾人も文明的になったものだ・・・
あ、、、これは多分、レストラン出だすティッシュだろう。 -
建物の部分撮影。
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ここは民族工芸館となっている。
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2つの位置関係はこんな感じ・・・
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沢山の店舗が入り込んでいる雑居市場で、これ又英吉沙小刀を見ている爺ぃ。
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野外ステージが始まる頃、辺りは陽がとっぷりと暮れていた。
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ステージが始まると、バイキングの客以外の人間が、その枠外に沢山詰めかけていた。
エキゾチックなギャルを撮影したら、右に心霊写真が写ってしまった・・・(@@; -
テーマパークモドキの広場は所詮テーマパークモドキ。
活気だけで中身はないのと同じだった。
我々は、遅めの夕食を摂る為、お店選びに向かった。 -
観光専用の公共バス。
モダンな木製のバスに仕立てたもの -
橋のモニュメントを左手横目に見ながら、脇の地場レストランの立ち並んだ雑踏を進むと、有名なレストランの入り口がある。
ここに有る有名な劇場レストランで、旧二道橋のバザーだったお店がテナントとして入っている「二道橋大劇院」に入ったが、夜の9時だと言うのに満席。
待つのも面倒なので、諦めて先程の橋のモニュメントまで戻ってきた。 -
向かい側に渡り、地場の夜市が立ち並ぶ一角にある一寸大き目の大衆レストラン「安安娜飯食」に決めた。
クニクニは、その独特な雰囲気に戸惑い気味。こまは、慣れてしまっているので殆ど何も感じない。
ただ、入り口のレジカウンターに置いてあった、大きなカボチャが気になった。 -
メニューは羊肉と野菜のぶつ切りの煮込みと拌面(ラグ面)。
相変わらずの量の多さに、面を食べただけでお腹が一杯になる。
煮込みの方は、肉もさながら、大きなぶつ切り人参や黄色大根が美味しかった。
お皿に残ったスープが旨そうだったが、レンゲが無く飲めずに残念…。
画像は、具を駆ける前の拌面。 -
画像は、具を駆けた後の拌面。
多すぎる・・・(@@; -
特に有名所の観光地へ行かずとも、市内を散歩するだけで充分楽しめる、異国情緒溢れる烏魯木齊。
喀什や莎車ほど維吾爾人に遭遇しない町だけど、ここ二道橋まで来る途中、人民路から開放南路の交差点を曲がった瞬間から、通りには沢山の維吾爾の民で溢れ、人だけではなく漂う孜然の香りが、時間と空間を飛び越えてイスラム世界に招き入れて呉れる。 -
羊腸子が置かれたテーブル。
(羊の内臓)
爺ぃの次男坊の大好物だ。
足が速いので、持って帰ってやれないけど・・・ -
露店で格安ナイフを吟味する爺ぃ。
爺ぃにかかれば、流石の維吾爾人もタジタジ・・・ -
殆どタダ同然に値切った皮ケースまで、事細かく吟味する爺ぃに、維吾爾爺さん「今日はもうからんわ・・・」と呆れかえる。
-
ここでは、恰も時間が停まったかの如く、維吾爾人達だけの世界が営まれていた。
夜になると特に。
明日はとうとうこの旅行の最終日。
薛主席との会食風景を中心に、烏魯木齊からの最後の様子をお楽しみ戴きたく・・・
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この旅行記へのコメント (2)
-
- りっちゃんさん 2006/11/22 12:59:12
- 中華人民共和国でしょ?
- こんにちは、
カザフスタン、アフガニスタン、ほとんどそうでしょう?
行ったことないテレビで見るより濃くって深いところ、どんなのか
町や食べ物の匂いを想像しながら見ています。
街中でらくだが寝てるんやぁ、日本やったら犬猫さえも今や
道端でくつろいでなんかいない。
イスラムの人たちはナッツやドライフルーツをよく食べるみたいですね。
広州の道端でそんなのを固めたケーキのようなヌガーのような、
そんなのを売っている人たちがイスラムっぽい。
あれ、どんな味ですか?
パウンドケーキはすごい好きだけど、強烈甘そう。
それにしてもクニクニさん、がんばってるなぁ。
- こまちゃんさん からの返信 2006/11/22 15:21:06
- RE: 中華人民共和国でしょ?
- はい。
ここも中華人民共和国です。(^^;
チベットも内モンゴルも、漢民族とは違った風習ですが、新疆のように
顔まで違ったり増しませんから、五感で味わえる「異国」となると、
ここだけでしょうね。
大型の動物が居なかったら、彼らは生活出来なくなる・・・と言うような
町の雰囲気です。(烏魯木齊市内だけは都会ですけど)
一種独特の空気だけど、これが何とも気取らない感じで落ち着くのは、
とても不思議でした。
ドライフルーツの栄養分は相当なもの。先進国のように人工着色料や
砂糖を使わないで、天然でのあの甘さと芳醇な味を引き出すので、
健康食品なんですよ。
特に、新疆ナッツ(巴達木:バダム)などは、アーモンド以上の栄養素と、
美容に最高のミネラルがふんだんに含まれており、食べ過ぎても、不要な
成分は排出される・・・と言う、超理想的なナッツなんです。
アメリカから、アーモンド栽培の農林関係者が、わざわざやって来て、
韓さん達の農林局と交流中です。その関係で韓さんはアメリカにも行った
事があります(こまは行ってないのに(;_;)。
>広州の道端でそんなのを固めたケーキのようなヌガーのような、
ハハハ・・・(^^;
あれ、ケーキではなく、ご想像通り、丸まんまの「飴(ヌガー)」です。
あれは、モロ砂糖の塊のおやつなので甘い甘い・・・。
ただ、疲れた時は中々良かったですよ。
これにも本場の味と、商用の味があるので残念。。。
都会の街角で見るものは殆どが商用。彼ら自身も食べない…という代物です。
味は・・・・日本で初めて飴が出来た頃の味?
その頃の味を知っている訳でもないけど、何となくそんな気がしました。
食べた感想は、
http://4travel.jp/traveler/chinaart/album/10063500/
で、紹介しています。
>それにしてもクニクニさん、がんばってるなぁ。
数日前、所用で彼の家へ行きましたが、未だに喜んでくれてます。
中国に関する見方が相当変わった…と言っています(良い事も悪い事も)。
日本の中国評論家連中が、どれだけ偏見と未熟な意見を電波に乗せて
居たのかが判り、逆に半ば憤慨したりしていました。
連れて行って良かった!
こま
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