我が心のやすらぎ“買買江”

2004/02/01 - 2004/05/19

熊猫兎の“買買江”です。
「まいまいちゃん」と読みます。
こまが上海で飼っていた仔うさぎです。

生まれて間もない頃の仔うさぎを、爺ぃが夜市で買ってきました。そうとは知らずに、２月１日のこまの上海到着を迎えに来ていた時、直通バスに乗って渡された箱を開けたら。。。(＠＠；
こんなパンダブチのうさぎが出てきました。

昨年飼っていた同じような兎が、冬を越せずに死んでしまったので、爺ぃが変わりに買って来てくれたようです。。。
電話であれほど要らないと言ったのですが・・・
でも、買買江２世は、先代の買買江の分までも、元気に育ってくれました。

エリア 上海(中国)

２月の渡航中は、簡易的に入れ物を探して育てていました。
３月の渡航で、兎用の食べられる家やトイレなどの飼育セットを、日本で買って持って行きました。全部で２万円程掛かり、爺ぃへの土産より高かったので、一人でウケていました。。。(^^

中国の常識では、「兎に水は禁物」だそうです。
日本から持ってきた不思議な水差しに、買買江は直ぐに馴染んで居ました。

手前にあるピンク色の物体は「トイレ」。
コレを入れた数日後にはびっくりしました。
夜寝る時に冷えたのでしょうか、トイレは直ぐに覚えました。
必ず三角ピンクのトイレでします。
まるで、ここじゃないとダメ！！って感じでです。

ハムスターの餌などと共通のコーン類。
知ってか否か、買買江もハムスターのスタイルで食べています。
結構お好み。(*^ー^*

こうやって、時々地面や壁を啄みます。
この部屋を買った時、パッケージには、「どれだけ囓るかが兎の健康状態を示す」みたいな事が書かれていました。
でも、直ぐになくなったらイヤだなぁ〜・・（これ、結構高いんです。(＞_＜；）

おいおい、程々にね♡

主食にはニンジンや葉野菜を与えていましたが、おやつに乾燥野菜のパックやナッツ系のパック、野菜クッキーなども買ってきて、どれが気に入るか調べていました。
ビザの都合で１ヶ月ずつの往来なので、その都度飼料を買ってくればいいですから。
上海では、華南地区のように犬猫以外のペットが殆ど無く、ペットショップも兎は判らないようです。
先代が病気で獣医に診て貰ったのですが、兎を飼っている人自体を見た事がないようです。

聞くと実際は大違いで、人の心の余裕に関しては、上海は著しく遅れています。その点南はドンドン進んでいるようで、ハムスターや鼬鼠なども医師とショップが豊富ですから。。。

動物を飼う事、小動物の命を気に掛ける事、それは人の心の余裕が無いと無理な事なんでしょうか？
中国、特に上海に居ると、そう言ったお金では買えない「ゆとり」に関する部分に関し、疑問が湧く事が多くて・・・

時々こんな風に毛を膨らまして休憩します。
まだ１ヶ月か２ヶ月の子供ですからね。

爺ぃが買ってきて直ぐは、何も食べずに弱り掛かったそうです。早速、人間の赤ん坊用のミルクなどを与えてみましたが、全く飲まずにお手上げになったそうです。
どうせ死んじゃうのだったら、、、と、思い立ったのが自分が飲んでいた光明牛奶（上海ブランドの牛乳）。

飲ませてみたら・・・(^Ｏ^)/~Ｗａｏ！
見事、この牛乳がマッチしたようで、ドンドン飲んで元気回復したそうです。
良かった・・・(；∪；
なので、今でもこまたちは「光明牛奶」党です。♡

義烏への材料買い付けにも一緒に行きました。

駅までは、日本で買ってきた子猫用の専用バッグにトイレ用吸収剤を敷き、その上にワラを敷き詰めて、そこに入って貰って持ち運び。
駅の検査では、買買江だけをウエストポーチに忍ばせて、その専用バッグだけをＸ線検査、検査場を過ぎたら、直ぐにポーチから出して移し替えてあげました。
「本人は何事が起こったのかな？」って顔してましたね。

この画像は、義烏のホテルで洗操（お風呂）した所。(^^

買買江は洗操も結構好きみたいです。
ボディソープは‘Dove’
シャンプー＆リンスもしますよ！使っていたのは上海製だけど一応‘Pantene’（潘婷）。

昼間の芝生の広場は楽しかったなぁ・・

「遊びすぎて汗かいたし、気持ちが悪かったのですっきり♡」（まぁ、兎は汗かきませんが・・・(^^；）
「おお、また良い匂いがしてきたぴょん♡水に浸けられると後が面倒だけど、良い匂いがしてサッパリするのはどうしてかなぁ。。。」
と、言っているかどうかは別として、中国人には、兎は水に濡らす事もタブーと言う認識があるらしく、爺ぃは色々認識改善になったようです。(^^

爺ぃ：「在中国没有人這様養兎子。(@@；」
　　　（中国では誰もこんな兎の飼い方しない）

３月のとある日。
上海自宅のソファで走り回って遊んでいます。
ソファに立てかけてあったクッションの裏に入って、ひょうきんに隙間から顔を覗かす買買江。
でも、何故かここからは出てきてくれません。(?_?

辺り構わず、何か気に掛かると囓ってみます。
でも、まだなめる程度で囓りきっていません。

急に走り出して、隣のソファへジャ〜〜ンプッ！
初めてのジャンプでした。
（まだ後ろ足が小さいですね）

竹模様のクッションの上にいると、兎なのか仔パンダなのか間違ってしまう・・・（しまわない、しまわない。(^^；）

こんな風に持っても、嫌がらずこのままで居ます。
横向いているのは、こまの指をなめている所。

専門家に聞くと、兎が執拗に指をなめるのは、相手を親だと認識しているからだそうです。
参った、参った。。。(^^ゞ

３月の上海博覧会終了後、片付けもので裏庭にいる時。
買買江も日向ぼっこで一緒に置いておきました。

表に出ると、早速興味津々。
首をにょきにょきさせながら偵察開始。

結構臆病者の買買江、四方八方覗いてから、やっと出る方向を定めたようです。

一番広い面のある板の上にチョコン。。。

顔をセンサー代わりに左右に振りながら、進む方向を決めています。

でも、ご覧の通りへっぴり腰。(^^
後ろ足は、何時もブルって居ました。
何となく格好がネズミみたいです。

これは絵のスズメを、本物と間違えて狙っているのではありません。(^^；
勇気が出たのは良いけど、覗き込みすぎて、この状態になりました。
このままずーーっと前足を動かして戻ろうと頑張っていましたが、いつか疲れてこのまま止まってしまいました。(^^；
あれはきっと、方法が無くなって、頭がフリーズしていましたね。(^^；

助けて上げるとこんな感じで動きません。(^^

疲れた手がかわいいですね〜♡
気が付いたら、後ろ足が結構でっかくなっていました。

休憩に、大好きなニンジンを上げます。
まだ早いのかも知れませんが、もう丸ごと上げています。

この状態だと、ニンジンもクルクル回って食べにくそうです。

なかに入れて上げましたが、情況は余り改善されず。。。

挙げ句、手で押さえたりもしましたが、

すねて仕舞ったようです。。。(~_~；

こっちを向いて何か言っています。

・・と思いきや、睨んでいました、、、
おい、ナンとかせーや(＞o＜怖い〜

ちなみに、買買江は男の子です。この時点では判りません。４月後半頃、１．５ｋｇ程になってやっと出てきました。(^^
（兎のこんな生態、初めて知りました）

ちょっとクソ生意気なので、暫くそのままにして仕事していました。


おーい、構ってよう〜のポーズ。

これは爺ぃの秘策。
鉛筆削る要領で、２個に分けて呉れました。
そして、この様にワラ籠の一部に固定。

バリバリ言わせながら食べ始めました。
世話の掛かる奴め。。。

おいおい、そんな根本は囓っちゃダメダメ。

ダメダメ、と言っても判りませんので、もう好きにさせておきます。(^^
他の切れ端も中に入れてあるので、お腹が空いたら食べるでしょう。。。

と言う具合に、愛情タップリ幸せ（？）に時は過ぎ・・・

５月にはこんなに大きくなりまして、寝室を我が物顔のように駆け回っていました。

ジャンプして、ベッドの上にも上がって来ます。
その時は、ぶったりして教育しましたが、これだけは覚えませんでしたね。。。

こうやって、座敷に出している間、粗相をした事のない買買江、ゲージに戻すと、早速三角トイレで用を足すんです。
礼儀正しくきれい好きな買買江でした。
かと言って、ゲージを開けておいても自分では戻りません。兎に角外で遊びたいようで・・・(^^；
２時間でも平気で耐えています。。(~~；我慢のしすぎは良くないですね）

これは何をしているかと言うと・・・
「くんくんくん・・・良し！」

「ごろにゃん！」
何ともはや、超リラックススペースなんだそうです。
何時も匂いで判るようで、この場所に来るとゴテっと音を立てて寝っ転がります。(~Ｏ~；
開いた口が塞がりません・・・・・(ーー；

時々うつ伏せたりして、角度を変える。。。
こんなお父さん、ウチに転がってませんか？(^^；

冷やっこいから良いんでしょうか？ここ、陣地みたいに決めていますよ。
爺ぃが出した時でも、爺ぃの保護範囲から脱出して、フローリングをカウンター当てながら一目散に駆けて、この寝室に入ってきます。
コーナーリングは、頭文字Ｄの藤原拓海とタメを張るくらい絶妙ですし、ジャンプもＯＫなので、いろは坂もタメ張って下れそう。。。(^^???

グータラなポーズを記録に撮ってやろう！
「なんですか〜？？？」

おおお、気が付いたら、耳もやたらとデカイではないですか。。
他のと比べても、異常な程に長い買買江の耳。

「耳がデカイんじゃなく、顔が小さく八頭身のイケメンなんだよ、オレは！」

勝手にしなはれ。

大きくなっても洗操は好き。
湯船に放り込んでお湯を浅瀬に張り、目に入らないように押さえてやりながらボディソープ。軽く流してからシャンプー＆リンス。
時々機嫌が良くなくて、リンスは飛ばす事もあります。
何か、その時どきによって感情が違いますね。

「ねぇ。もう大分乾いたから良いでしょ？」
と、手を合わせながら可愛いポーズでおねだり。

ダメです！
まだお腹と後ろ足が鶏ガラみたいですよ！

（当然、ブロアもしています。撮影の為に手を離しているので。。。）

「はーい。」
と言って、素直にグルーミング開始。
殆どボールみたいです。
体軟らかいですよね。

終わったら、早速寝室でイニシャルＤです。

このポーズもびっくりポーズの一つ。
這ってじっとしています。
嬉しいのかどうなのか、尻尾をこんな感じでピンコピンコさせていましたよ。

ガマガエルかいな、あんたは。
「何それ？？」
外界を知らない可哀想な買買江。。。
でも、他の人から言われましたが、こまちゃんが飼っていなければ、多分今頃はこんな風ではなかったはず・・・
飼う事自体良くないのでしょうけど、売られていた以上、そう思う事にして可愛がって上げていました。

今年の８月は敦煌に１ヶ月行ってました。その間、近所の何でも屋の奥さんに預かって貰いました。２回程良くしてくれましたが、流石に臭さには耐えられないようで、次からは断られました。
何時も行く家楽福の向かいに、丁度、同じパンダ兎を飼っている雑貨店を発見！聞いてみると雌だという。
子供は差し上げると言う事で同居を頼むとすぐにＯＫ。丁度そのころ、北京の農家がパンダ兎で一儲けして家を建てた・・と言う話がテレビで報道されたので、殆どその効果かと思う。
その後、せっせと買買江の飼料や、飼い主への土産を持って行きました。

冬を迎えたある日、相手の兎が死にました。買買江はまた一人になりましたが、飼い主の好意でそのまま預ける事になりました。
冬を越し、春節を迎える頃に渡航した２月のある日、いつものように手土産抱えて家楽福へ。すると、店前に籠がありません。「そうか、寒いので中に入れているのかな・・」と思うのが早いか否か、店の老板娘がこまたちに気づき、「有、有人拿走了！它不見了」と、体裁悪そうに目をそらしながらの説明。爺ぃが「他們吃掉了」とこまに小声で言うと、サッと引き返して行きます。こまも「じゃあ」と言って引き返しました。
年末に盗られたと言うので、約束して買ってきた例の「三角トイレ」を渡せずに持ったまま。。。

と言う事で、買買江はその店の人たちに喰われて仕舞いました。中国ではまだまだ兎は「食糧」みたいです。(；_；しかも、日本の飼料で育った買買江、結構堅太りだったし、毛並みも艶もその上海人老板娘の髪の毛より艶々でしたしね。。
同じような話しがあって、それを思い出しました。１週間の旅行で犬を預けた人が、やはり帰ってくると「逃げた」と悪ブレもなく言われたそうです。でも、犬肉が好きな家族だったそうで、後で知って、文字通り後の祭り。。。こまの買買江も、他人に預けて失敗でした。(T_T

その雑貨店、その年の秋口に倒産し無くなりました。丁度昨年、買買江をそこに預けた時期でした・・・

この旅行記へのコメント （3）

• 背包族さん 2006/05/12 09:19:29

  唖然！

  こんにちは。
  かわいいパンダ顔のウサギちゃんだと思ってみていたら、すごいオチが待っていましたね！
  

• ジュリままさん 2006/05/11 18:07:50

  ・・・・

  こまちゃんさん、こんにちは！
  
  『きゃー！かわいー！』と思ってみてたのに、
  最後があまりにも悲しくて言葉もないです・・・
  同じげっ歯類のハムスターを飼ってた私には、
  こんな理由でうちの子がいなくなるなんて・・・と思うとすごいつらいです。
  でもきっとウサちゃんはこまちゃんさんと一緒にいれて幸せだったはずですよ。
  フサフサの毛とか、指なめてる行動がそー言ってますよ。
  写真いっぱい撮っておいてよかったですよね。
  これでいつでも会えるもの・・・
  
  
  ジュリまま

  こまちゃんさん からの返信 2006/05/11 19:28:39

  RE: ・・・・

  この画像は、載せようか載せまいか、かなりの期間躊躇していたんです。
  一つは旅行内容ではないし、もう一つは嫌な思い出だから。
  でも、こまの中国活動に、結構ウエイトを占めていた１年間だったので、敢えて載せる事にしました。一見、単なる動物の飼育記録。でも、こまにとって買買江は、中国活動の一頁。こまのアルバムの一員で居てもおかしくないのでは？・・と感じて綴りました。
  先代の買買江と一緒に、向こうで仲良く暮らしていると思います。(^_；