亡霊たちのヨークシャー バートン・アグネス・ホール:青(せい)さんの旅行ブログ

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亡霊たちのヨークシャー バートン・アグネス・ホール

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亡霊たちのヨークシャー バートン・アグネス・ホール

イギリスのいたるところにさまざまな幽霊・怪奇話が伝わっています。今回は北部ヨークシャーで見た怪奇名所(?)について少々。
「ヨークシャー」との分類がないので、ヨークに入れていますが、今回はヨークの記事はありません。
(国立公園、という感じてもないし。)

エリア: ヨーロッパ >>イギリス >>ヨーク
テーマ: 芸術・美術館・博物館
時期: 2009年07月〜07月
投稿日: 2010年03月23日
写真: 全6枚
満足度: 評価なし
観光: 評価なし
ホテル: 評価なし
グルメ・レストラン: 評価なし
ショッピング: 評価なし
交通: 評価なし
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  • ヨーク 写真

    A614は東海岸のリゾート地ブリッドリントンからヨークへと延びる幹線の筈だが、意外な程に細い。さらにその道から離れて右手の脇道に入ると、右側に古色蒼然としたゲートハウスが見えてきた。駐車場は左手、道を挟んだ道路の反対側にある。この道はまだ公道であろうが、本道を外れたせいもあり、閑散として通る車はおろか、人の姿もない。未舗装の駐車場、と呼ぶよりはただの空き地に、ちらほらと車が停まっているのみだ。
    おりしも、空模様が怪しくなり始め、目の前の堂々たるゲート・ハウスの姿もどこか不気味である。


  • ヨーク 写真

    バートン・アグネス・ホールの名で知られるこの建物は、古くからある建物(オールド・ホールと呼ばれ、現在は納屋として使われている)の傍らに、1601年から10年にかけて、サー・ヘンリー・グリフィスが建設した。サー・ヘンリーの没後は、男児がいなかった為、娘の女子相続人フランシスとその夫サー・マシュー・ボイントン(初代准男爵)が相続した。准男爵位は13代で断絶したが、現在もその末裔が地所を管理している。優美なエリザベス時代の建物は幽霊屋敷としても有名である。


  • ヨーク 写真

    到着時が3時半を過ぎというやや遅めの時間の為か、訪問者の姿は皆無に近い。ところどころにスタッフが座っているが、その人たちもまばらだ。建物の内部は当初、撮影禁止かと思っていたが、珍しいことに自由に撮影して良いとのことだった。
    これは入ってすぐの場所にあるグレイト・ホール。装飾過剰でやや重たげではあるが、小ぢんまりとして居心地の良い広さだ。もっとも、この館にまつわる重い秘密が、このホールに隠されていると知ったら、とうていこの場所でくつろぐ気にはなれないだろう。
    ホールの奥、アーチの向こうの壁に掛っているのがこの館の建設者サー・ヘンリーの娘たちの三姉妹の肖像である。


  • ヨーク 写真

     グリフィス家の三姉妹の肖像画。右側、喪服姿の娘が名高いアン・グリフィスである。父母を同じくする三姉妹のうちひとりだけが、喪服姿で描かれるとは何とも不自然なことである。これは彼女の死後、その悲運を暗示する為に描かれたものではないだろうか。左のふたりのうちのどちらかが、女相続人で長姉のフランシス。彼女の末裔は今でもホールの主人である。
     アンは館の建設者サー・ヘンリー・グリフィスの末娘で、父が建設中の新しい豪華な建物にすっかり心を奪われ、それ以外のことは何も考えられないほどだった。ところが、建物がほぼ完成した頃、アンは突然の不幸に見舞われた。近隣のハーパム村を訪ねたアンは帰り道に強盗に遭い、致命傷を負った。死を覚悟した彼女は、自分の体の一部が愛する館の中に留まらない限り、魂が休まらないだろうと言い、死後、首を切り離して永久に建物の中に保管するようにと約束させた。しかし、家族はその恐ろしい約束を実践することが出来ず、遺体は通常通り教会の墓地に埋葬された。その結果、幽霊が徘徊するようになり、家族を脅かした。家族は死者との約束を思い出し、墓を開いて頭蓋骨を取り外し、館に持ち帰った。その結果、死者は鎮まった。
     頭蓋骨が館の中にある限り、何事も起こらなかったが、館から外に持ち出そうとすると再び祟りが始まるのだった。頭蓋骨は、今でも建物の中にある。恐らくはグレイト・ホールの壁の中に埋められているのだが、その正確な場所は誰も知らない。
    一説には、玄関ホールからグレイト・ホールに入った左手の壁、暖炉の上の木製のパネルの後ろだと伝えられている。


  • ヨーク 写真

    何気なく巡っているうちに、とある部屋で意味ありげな説明に出くわした。ザ・クイーンズ・ステート・ベッドルーム。素敵な天蓋つきの寝台があるきれいな部屋で、天井のハニーサックル模様の化粧石膏が美しい。アンが亡くなり、その霊が取り憑いていると言われるのがこの部屋だと言う。


  • ヨーク 写真

    壁には木製の羽目板が巡らされ、天井は白い化粧石膏、奥には洒落た張り出し窓があった。居心地が良さそうな部屋である。だが、この部屋で暮らしたりしたら、間違いなく幽霊と同居なのだろう。


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こんにちは返事を書く

by Cさん | 2011年12月30日 18:06

子供の頃に本でアンの幽霊の話を読み、実際にどこで起きた話なのかずっと知りたいと思っていました。
大人になってから何度か調べようとしたのですが、検索してもアン・ブーリンの幽霊の話ばかり出てきてしまって…。
青さんのこちらの旅行記のおかげで長年の謎がとけ、9月に訪問することができました。ありがとうございます。
実はもともとはシェリフ・ハットンの情報を探してやってきたのですが、思わぬ収穫でした^^

いらっしゃいませ返事を書く
by 青(せい)さん | 2011年12月31日 21:00

恐がりなのに恐い話不思議な話が好きな私は、イギリスでもついついその手の場所を好き好んで訪ねてしまいます。
イギリスの幽霊は日本のものと違って淡々としているのが多いのですが、
これは随分恐いです。
隣接する教会はご覧になりましたか?
実は、私、この6月にもまた行ってきました。
前回は時間が充分ではなかったので、じっくり見たいと。
そして教会で、とんでもないお墓を見つけてしまいました。
一族のお墓なのですが、今までイギリスで見たお墓の中でも超弩級に恐い代物でした。
そのことについてはいずれ、旅行記としてアップしようと思っています。
なんて、教会ご覧になっていたら、納得されると思います。あれです、あれ。
シェリフ・ハットンにも行かれたのですか?
ということはもしかして、お仲間、でしょうか?
旅行記を書かれたら是非拝見したいです。楽しみにしていますね。

RE: こんにちは返事を書く
by Cさん | 2012年01月01日 21:36

そうですお仲間です(笑)
青さんの旅行記は秋津羽さんの「白い猪亭」で知りました。
旅行記、まだ書いている途中なのですが、個人サイトのほうにアップしてあります。
フォートラベルのほうは登録してみたものの開店休業状態で…。
おひまな時にご覧ください。

教会、見たのですが怖いお墓は気づきませんでした。
どんなものでしょうか!?ドキドキ…
楽しみにしております。

やっぱり返事を書く
by 青(せい)さん | 2012年01月02日 23:31

お仲間でしたか。
「白い猪亭」さん経由でいらっしゃったのですね。
あそこのサイトは凄い。私はファン歴が無駄に長いだけで実績は全然です。
Cさんのサイト、イングランドの辺りを少しだけ拝見しましたが守備範囲が広いのに驚きました。
時間をかけてじっくり読ませていただきます。

ところで、バートン・アグネス教会の恐いお墓は、祭壇の左手奥にある一族のものです。
非常に立派な装飾がされたお墓ですが、下部の前面一面にちりばめられた髑髏モチーフがあまりにリアルで不気味でした。
そして台の上には装飾がない真っ黒い棺が三つ。
全く、あんなに恐い代物は初めてでした。
写真撮ってきましたので、そのうちにアップしようと思います。

RE: こんにちは返事を書く
by Cさん | 2012年01月03日 19:54

アルバムを見返してみたらそれらしきお墓の写真がありました!
上の方に天使の彫刻があるものでしょうか?
天使に気をとられて髑髏に気づいていなかったようです(汗)
確かに妙にリアルな彫刻ですね。

ところで私もシェリフ・ハットンの「ネヴィル・チャペル」見落としました…
いろいろ見逃していたことが帰国後に判明し、少々がっくり来ています。
また行かねば…

多分それだと思います返事を書く
by 青(せい)さん | 2012年01月04日 23:56

上の方は普通にきれいなのですが、真ん中と下が恐いのです。
館の方は覚悟して行ったのでビビることはなかったのですが、
予備知識なしで入った教会は思い切り恐かったのでした。
で、この問題の墓は彼女の父のサー・ヘンリーと最初のふたりの妻、ですと。
最初のと言うからには少なくとも3回は結婚しているということ?
サー・ヘンリーの妻のエリザベスは旧姓スロックモートンというので、
ひょっとしてと思って調べたら、火薬陰謀事件のスロックモートンでした。
ケイツビー、トレシャムはエリザベスの従兄弟。
ウォルター・ローリー夫人の同名エリザベスはどう表現したら良いかわからないけど親戚。
何てことを検索しているもので旅行記が全然進みません。
ネヴィル・チャペルですが、前回見落とした雪辱戦をば、と思って再挑戦したのですが、
どこか全然わかりませんでした。
あの小さな教会の中なのに。
ひょっとして「跡地」なの?
是非再訪してこの謎を解明して下さいませ。

RE: こんにちは返事を書く
by Cさん | 2012年01月05日 22:26

ほうほう。スロックモートン家の娘がアンのお母さんなのですね。
さらにウォルター・ローリーとも姻戚関係ですか。
私は英国史には疎いので、アン・グリフィスも「幽霊話の主人公」という伝説めいたイメージだったのですが、こうして史実を知ると本当にいた人なんだなあ…と感慨を覚えます。
系図調べって面白いですよね。
深みにはまって帰ってこられなくなることも多いですが(汗)


私が撮ってきたお墓と青さんのおっしゃっているお墓と同じかどうか分かりませんが、例のお墓の写真を拡大してみたところ、

This monument was erected
In Memory of Sir Henry Griffith Batr
and his two wives
the one (as appears by the Arms) s Willoughby
and the other a Bellingham


と読めました。
で、調べてみたのですが、どうやらこれはヘンリー・グリフィスとエリザベス・スロックモートンの息子(つまりアンの兄弟)のヘンリー・グリフィス(初代男爵、1602-1654)のことらしいです。
この人は三回結婚しており、最初の奥さんがMargaret Willoughby、二番目がDorothy Bellingham、三番目がMary Wortleyです。
彼の死後は姉のフランシスの息子が跡を継いでるようなので、実子がいなかったのでしょうね。
三度も結婚したのに。。

ネヴィル・チャペル、分からなかったのですね。
残念。
やはりかなり改装されているのでしょうか??

あー、息子の方でしたか返事を書く
by 青(せい)さん | 2012年01月06日 00:01

迂闊でした。同名の息子の方のお墓だったのですね。
良く考えたら、エリザベス時代に準男爵は存在しないので、
落ち着いて碑文を読めば気付いた筈。不注意でした。
こちらのサー・ヘンリーは系図にも簡単に載っているだけなので、
この人が三度も結婚していたとは気付きませんでした。
まあ、後継ぎがいないからこそ何度も結婚したのでしょうけれど。
姉妹のフランシスの息子の子孫の何代かは、
グリフィス・ボイントンという名前になっています。
女子相続人の子孫だから二重姓になったのかなと思ったらそうではなくて洗礼名がグリフィスなのでした。
現在の相続人はサイモンという名前。
いまひとつ面白みがなくて何か惜しい感じ。
それにしても、あの時代の人々の子孫が今でも館を受け継いでいるというのは感慨深いものがあります。

返事を書く

コレがあの・・・返事を書く

by 迷子さん | 2010年03月25日 00:43

今晩は、生霊の迷子っす〜(爆)

う〜ん、なんだかセピア色のお屋敷は
雰囲気凄い出てますだね!
このお話を知らなければ・・・・・
ごく普通のお洒落なお屋敷♪にも見えちゃう?!
出来れば、一晩お泊りすてみたいもんどすなぁ。
時間があれば、チョイと外見だけでも拝んでみたくなりますただョ。

そう言えば、
英国には動かすと祟る
シャレコウベの物件が他にも幾つかありますたな?
怪奇探訪も隠れたイギリス旅行の魅力っすね。

コーンウォール&デボンの怪奇レポートも
楽しみに待ってるでやんすョ〜!

RE: コレがあの・・・返事を書く
by 青(せい)さん | 2010年03月26日 22:50

いらっしゃいませ。
悪乗りして画像を加工してみたので、良くわからないと不評かも。
ともかく静かな場所にありました。
建物もなかなかおしゃれです。
古いホールと隣接の教会もあって、十分な時間があればそちらも見学出来たのに残念無念。
それに庭がとってもきれいでした。
次に訪ねる時には、しっかり時間をとって行きたいと思っています。
その時は例の巨石もぜひぜひ見たいものだと。
あっ、もちろんウィトビーの神々しいお手手も見たいものです。
↑複製のギフトとか売っていないかなー。あっても買わないと思うけれど。

叫ぶどくろは意外にも農場(が多い)の幸運の守り神的な話が多いようですね。
そして、ケルトの首狩り信仰?との関連づけるにしては、イングランド限定(スコットランド、ウェールズにはなし)なのが謎とか。
結局、怪奇ネタとしては比較的新しいもののようです。

「伝、西インド諸島の黒人奴隷のどくろ」は、学者が鑑定したら鉄器時代の女性のものだったそうです。もっと古かった。でも結局正体不明。

迷子さんのイギリス行きはいつでしたっけ?
そう言えば今日、町内の花友達母娘がイギリス駆け足旅行から帰ってきたとメールありました。寒かったようです。

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青(せい)さん
  • 登録:2010年01月27日

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