上海万博(上海世博）（上海EXPO) その3

2010/07/10 - 2010/07/13

上海万博二日目は月曜日でした。
前日の日曜日の疲労から回復せず、午前中は部屋で過ごし、お昼を食べに出てから、いったん部屋に戻り、態勢を整えてから夕方、万博へ出かけました。この日の入場者数は44,47万人とのことでした。想像できないですが、確かに非常にたくさんの人でした。

エリア 上海(中国)

ガイドブックで最寄りのレストランを選び、ホテルからタクシーで5分前後の保羅酒樓へ。
出かける前に、ホテルのコンシェルジェからお店に予約の電話をかけてもらいましたが、お店側につながらず、結局、予約せずに出かけました。
混む時間帯は過ぎてましたので、問題はありませんでした。
13:52pm

保羅酒樓
階段で２階に上がります。
席に案内され、飲むお茶を選んだら、次はお料理を選びます。
14:05pm

注文したものは、ナスの甘辛煮のようなものと、冬瓜のスープ、お店オリジナルの焼き小籠包、店員さんにすすめられるままにデザートはマンゴーにしました。
２人なのでたくさんは食べられません。
品数控えめ、計四点オーダーしました。

最初に運ばれて来たのは、ナスの甘辛煮です。
北京ダックのナスバージョンという印象。
14:10pm

薄餅に具をのせて包んでいただきます。
上海料理は甘辛の味付けで日本人の口に本当に合います。
油で炒めたナスが甘辛みそとからめてあり、こってりして、おいしかったです。

マンゴーです。
緑のクリーム（？）が格子状にかかっていたのが、謎です。
マンゴーの実の下には、カットフルーツ（生）の和えたようなものが敷いてありました。
マンゴーは熟していておいしかったです。

麺がちょうど売り切れだったので、代わりにオーダーしました。
お店オリジナルの焼き小籠包。
肉まんをたっぷりの油で焼いた点心でした。
底にはゴマがたっぷりで、こんがり焼けて香ばしく、具の豚肉はひき肉ではなく、ちゃんと包丁で叩いて細切れにしてありジューシー、味もしっかりついてあって、食べ応えありました。
焼きたては最高においしかったですが、「打包ダーパオ」してもらって、この日の夜食においしく頂きました。
14:28pm

冬瓜と豚肉のスープです。
サラダボールほどの大きな器で運ばれてきました。
少なくとも４〜６人分はあると思います。
わたしたちは２人なので、それぞれおかわりしてもスープは全然減りませんでした。
おいしいスープでしたが、もうこれ以上は飲めません。
14:28pm

ランチ後はタクシーで再び部屋に戻ります。
万博会場に行く前に今日行くパビリオンの下調べなどして再び、ホテルから万博タクシーを呼んでもらい会場へ向かいます。
16:55pm

会場周辺は、今日も観光バスがたくさん停まっています。
いったいどこから集まって来るのか想像もつきません。
圧倒されます。
17:00pm

万博タクシーは希望のゲート手前まで行けるので、便利です。
17:10pm

今日は人気パビリオンの行列に挑戦します。
サウジアラビア館です。
人気の理由はわからないままの状態で、とりあえず挑戦します。
18:39pm

19:06pm

Aゾーンは超人気パビリオンのあるゾーンです。
中国館、日本館、サウジアラビア館が上位にあがります。
中国館は予約券入手自体あきらめたので、候補外。
日本館は最新ロボットが目玉らしく5時間待ちと聞きます。いずれ日本で見る機会あるだろうと思い、これも候補から外します。
地元、中国の人のための万博で日本館が大人気なのは日本人として本当に嬉しいと思います。

外観からしてスケールが他国と異なるサウジアラビア館です。
資源国の威厳というか誇りが現れています。

この時点でもう1時間半以上並んでます。
とにかく人が密集しているので熱気がすごいです。
小さな扇風機が回ってますが、全く効果ないです。
19:18pm

19:57pm

敷地内が目の前のところまで列が進みました。
20:34pm

万博キャラクターも民族衣装でお出迎えです。
見えるだけで実際わたしたちは、まだ敷地の外に並んでます。
20:36pm

パビリオンを見上げます。
20:41pm

ようやく敷地の中に入れました。
しかし、まだ行列の途中です。
屋内への道は遠いです。
20:44pm

さっきまで、わたしたちも並んでいた列です。
敷地内の列から外の同胞（行列体験を共有した仲間です。）に目をやります。
20:44pm

20:45pm

20:46pm

敷地内に入ったものの、いまだ列に並んだままです。
こちらから中国館が見えます。
巨大な建造物なので近く見えますが、歩くとなかなか遠いです。
21:00pm

足元に視線を落とします。

列もそろそろ終わりかもしれません。

ついにパビリオン内にたどりつけました。
21:02pm

BGMもアラブっぽい音色です。
そしてパビリオン内もやはり列のまま進みます。
21:04pm

つづきます。

ゆるやかな坂の左側面には画像が映し出されています。

緩やかな坂の右側は展望台（屋上）から下ってくる人が見えます。

いよいよメインの映像ブースに入ります。
ベルトコンベアに乗りゆっくり進みながら映像を体感する仕組みです。
ぎゅうぎゅうに人が立っているので身動きとりづらいです。
ゆったり眺めるというわけにはまいりません。
21:08pm

21:09pm

パノラマ絵巻始まります
21:10pm

上空から眺めた国土や街並み、砂漠、海、地球の映像が次々に現れます。
ベルトコンベアに乗ったわたしたちは、まるで空中に浮遊しているかのような錯覚に一瞬陥ります。
映像のスピードが増すと驚愕の声や歓声があがります。

パノラマ映像見終えて、最後は展望台にみな流れて行きます。
夜景が一望できます。
みんなのお目当てはこれなのでしょうか？
21:23pm

中国の地方からはるばる万博を見に来た人たちは皆、本当にわくわくして好奇心旺盛で、長時間待つことにも耐えて、見学終えたパビリオンから出てくる表情はとても満足そうです。

外国に行くチャンスがまだ無い人が多い国に生きる人々の、未知のモノへの好奇心、ひるむことの無いエネルギー、粗野だけど人間味のある言動など万博というイベントを通して他人や外国人とも気軽に打ち解けるおおらかさなどにも触れることができ、得難い体験をさせてもらいました。

訪れるまでは、この情報社会でいまさら万博などで、面白いことなど無いだろうとか、
大陸の中国人のマナーなどいろいろつまらないことを言われたり、考えたりもしました。

便利で快適で楽なことしかしない暮らしをしてると忘れてしまう人間の情熱や良心などを、まさか、このイベントで気付かせてもらうとは思っても見ませんでした。

我先にと他人のことをかまってる場合じゃないときに、バスの中立っていた私に座るように声をかけてくれた人もいました。
行列でズルをする人には皆で注意をし、わたしが捨てたいゴミを近くの人がバケツリレーのようにしてゴミ箱迄手渡して捨ててくれたり、人混みで主人と離されてしまったときは、気がついた人が場所を空けて主人の居る所まで先に通してくれたり、外国人だとわかっても、分け隔てなくおしゃべりの輪に入れてくれたり情報交換しあったり、学生さんが日本語で話しかけてくれたり通訳してくれたり、親切にしてもらうことばかりでした。

偏見の目で見ていた自分を大いに反省しました。
可能性に満ちたこの国の人たちのエネルギーがこれからより良い社会を築いて行くのでしょう。

万博に遊びに来ることができるのは大陸の中でも恵まれてる限られた人たちだとは思いますが、それでもすごい数の人たちです。その人たちが地元に戻り、体験を周りの人に伝えていけば、また何かが変化して行くでしょう。上海世博は起爆剤になるのではないでしょうか。

出口に向かって、今度は螺旋状に下って行きます。
21:26pm

坂を下ったところには、小さな噴水が泉のようでした。
豊かさの象徴のような感じです。
21:34pm

その泉から真上を見上げると美しい模様の天井が見えます。
吹き抜け天井ですね。
かなりの高さです。
　
サウジアラビア館の見学終えて外に出ます。
もう22時近いです。

場内バスでAゾーンからCゾーンへ移動します。
21:49pm

21:53pm

21:58pm

22:00pm

体力の限界でしたが、タクシー乗り場まで地上を歩くのが面倒だという理由で、地下鉄で帰ることになりました。
世博会場内の地下鉄で馬当路駅まで移動し、ここで地下鉄乗り換えます。
手荷物検査の列に並びます。
みんな慣れているのか素早い行動です。
どんどん荷物を検査台に置いては、取り上げて行きます。
22:28pm

22:33pm

22:36pm

22:39pm

もう本当にくたびれていました。
地下鉄でも歩くことには変わりはなく、タクシーにしなかったことを激しく悔やみます。

22:39pm

22:39pm

22:56pm

22:56pm

この後、最寄り駅から徒歩数分だとわかっていても、もう一歩も歩けず、タクシーに乗り、ホテルまで戻りました。23時頃でした。

明日は早朝から出かけようと話してましたが、無理だとあきらめました。
明日に続きます。

この旅行記へのコメント （1）

• やっちまさん 2010/07/27 22:43:14

  サウジ館

  りんずーさま　こんばんはー。
  
  私たちが万博に行った日、りんずーさまはサウジアラビア館を見学されていたのですね〜。
  スゴイなぁ！！
  私はあの行列に並ぶ、元気も勇気もありませんでした〜。(^_^;)
  遠くから建物を見、空中庭園風の屋上がステキだわ！と思っていました。
  
  上海万博はホントーに歩きますよね。
  循環バスに乗るためにも行列しなきゃだし、私たちの場合は色々なパビリオンの外観だけでも見たいと考えたため歩いた方が良いかなって感じになっちゃって…。
  フィンランド館＆スペイン館は腰が痛くて動けない私を１人ベンチに残して、ダンナさんだけが見てきたんですよ〜。
  りんずーさまもかなりお疲れになったのでは？
  
  暑さを覚悟していった上海ではラクに過ごせたのに、帰ってくるなり日本は猛暑でちょっとゲンナリですが、私たちが見られなかったところをりんずーさまの旅行記で楽しませていただきまーす。
  
  やっちま