雨と緑の島、屋久島(ついでにカメ):bikewithnatureさんの旅行ブログ
降り立ったのは屋久島空港。
伊丹からの直行便は、所要時間たったの90分。
帰り道に改めて測った移動時間は、自宅まで3時間。
なんと近い島なのだろう。
旅の足はターボプロップ機。
この機体は好き。タラップを乗り降りすることだけで旅の雰囲気が盛り上がる。
降り立った島の空気は旅立った空気より穏やかな夏のにおい。
この旅を通じて感じたのは空気を思いっきり吸い込んでも、いやなにおいがしないということ。
早速島を一周。
ここ田舎浜は、アカウミガメの産卵の地。今がシーズンなのだが、規制により一日80名しか見ることができない。もちろん予約制。でも、予約なしでも見られる場所があるらしい。。。でも内緒。島の人に聞けば教えてくれるかも。
この日は風が強く、大きな白波が立つ。でも十分な南の島の浜。青い海、白い浜。
島の西側は、狭く曲がりくねった林道。念のためヘッドライトをつけて進む。そしてくれぐれもゆっくりと。なぜって、道端にヤクシカ・ヤクザルがいっぱいいるから。
彼らは体が小さい。そして車や人を見ても逃げない。
彼らにえさをあげてはいけません。せめてもの生態保護ですから。
大川の滝(おおこのたき)。滝つぼのすぐ近くまでいける。
島のほぼすべてが岩である屋久島。この水の流れも岩をつたう。
堂々とした姿。水の力を目の当たりにできる。
取り囲む照葉樹としぶきで、とても癒される。(そして体中ぬれる:笑)
一晩明けて、白谷雲水峡。
当日の予報は、雨。そして宿の屋根を大粒の雨が打ち付けている。
でも、うれしい。潤った屋久島の森が見られる。
その思いを胸に登り口まで向かう。入り口のガイドさんに、教えられる。
「沢が増水している。水の増え方によっては、帰りに沢を渡れなくなるかもしれないから気をつけて」
雨の降り方を常に気にしながらの行軍。でも足元がよく整備されており、スムースに進めた。
風景は一面緑。そして複雑に絡み合った木の根。倒木からは新しい木が生え、立派な杉は、たくさんの植物の宿り木になっている。
命の勢いを感じる。なまめかしいひめしゃらの肌。苔は既に草のように雨風にたなびいている。
ご愛嬌の、くぐり杉。
表土のうすいこの島は、木の根が浮き出ている血管のよう。
雨は少しずつやさしくなり、薄明るくなってきた。白谷小屋で軽く昼食を済ませ、有名な森も堪能して下山の途につく。
健脚の向きならば、片道2時間弱というところか。
下山の道すがら、立派な切り株。肌が猛々しい。
深く深呼吸すると緑がはじける香に満ちている。
ずぶぬれになったけど、その分森の一部になれた気がする。
山から下りたら、のんびり温泉につかって、おなか一杯の夕食。
宿は「民宿永久保」さん。とてもあたたかいご夫婦に迎えられ、
首折れサバの刺身や、トッピーの塩焼き。カレイやサンマ。もう幸せ。
三岳という芋焼酎もいただいて、普段よりも2倍くらい長い睡眠をとる。
一晩あけて、今度は海を満喫しようとシーカヤックの一日ツアー。
なんと、私たちの貸切。インストラクターがぴったり並走してくれて、
安心して海面をゆくことができる。アオウミガメも顔や甲羅を見せる。
カヤックでしか上陸できない小さな浜でのんびりお弁当とコーヒー。
海を泳いで水の中をのぞけば、ウニやきびなごのおいしい肴、もとい、
さまざまな種類の魚が間近に見られる。クマノミやエンゼルフィッシュ
もいて、南国気分。水も温かい。(ウェットスーツは着てましたが)
この日も贅沢な海の散歩と相成りました。
海で波に揺られたあとは、ツアーの紹介で大浦の湯へ。
ここも貸切。普通のお風呂ですが、静かな立地と優しい風。
インストラクターとゆっくりだべり、解散。
決して安くないツアーでしたが、十分に満足。
ちなみに「ブルーウォーターカヤックス」さんのツアー。
あっという間の旅の締めくくりは、松峯大橋からの安房川。
リバーカヤックで遊ぶ人たちを眼下に、緑と蒼がしみる。
きてよかった。
ここには日本の原風景がある。
緑が薫る風と雨と、鳥の声に笑い声。
これくらいの自然に支えられて初めてできる贅沢な暮らし。
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