グリム童話 いばら姫・ラプンツェルのお城とユグノー:bienenstichさんの旅行ブログ

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グリム童話 いばら姫・ラプンツェルのお城とユグノー

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グリム童話 いばら姫・ラプンツェルのお城とユグノー

カッセルの北に、グリム童話の「いばら姫」と「ラプンツェル」のモデルとなったと言われるお城があります。

グリム兄弟は当時カッセルに住んでいました。当時ドイツ(という国すらまだ無かったけれど)はナポレオンの侵攻を受けたことを契機に国民精神というものが勃興しつつありました。

兄弟もこのような流れの中で、ドイツ人の起源を求め、付近の村々のおばあさんから伝承を聞いてまわり、これを纏めて「子供たちと家庭の童話 Kinder- und Hausmärchen」として、第1版を1812年に刊行しました。

しかし、この辺りは三十年戦争で荒廃した後、ルイ14世下で迫害されたプロテスタントのフランス人を受け入れてきた所でした。小さな集落の中心には、フランス語の銘で装飾された教会が今も建っています。

グリムのメルヘンにも、ペローの童話と同じ話があるなど、フランス由来のものが多くまじってしまいました。純粋なドイツ的なものなんて存在していない、ドイツ文化の多様性を証明を逆にしてしまったとも言えるのではないかと思ってしまいました。

この2城のめぐり方なのですが、2城の両方を公共交通で廻るには不便だったため、私は鉄道でHofgeismarまで出て、そこで自転車を借り、反時計回りに廻りました。平均的日本人女性の体力をはるかに下回るであろう私(上り坂は全て歩き)でも、お茶の時間を含み8時間以内で戻ってこられるくらいの距離です。

今回使った地図: Hessisches Landesvermessungsamt. Topographische Freizeitkarte 1:50000 Habichtswald Reinhardswald
参考にした書籍:HB Bildatlas 63 Hessisches Bergland 1996年版 (現在はDuMondのシリーズになっていると思います)

☆余談ですが、兄弟に童話編纂の話を持ちかけたのは、ゲーテと親交があり、ベートーヴェンの不滅の恋人とも言われている Bettina von Arnim の兄である Clemens Brentano だそうです。古典・ロマン派を代表する人々がこのように繋がりを持っていたことに何とも言えぬ感情を抱きます。

エリア: ヨーロッパ >>ドイツ >>ヘッセン州
テーマ: 遺跡・史跡・歴史
時期: 2010年03月29日〜03月29日
投稿日: 2011年04月03日
写真: 全27枚
満足度: このエリアの満足度:5.0点 5.0
観光: 評価なし
ホテル: 評価なし
グルメ・レストラン: 評価なし
ショッピング: 評価なし
交通: 評価なし
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    まずHofgeismarの駅から歩くこと20分程度、町の中心に出て...


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    こちらで自転車を借りる
    Zum Alten Brauhaus (Marktstraße 12)
    http://www.zumaltenbrauhaus.de/

    こちらは本来宿+レストラン。
    古城ホテルには泊まらないけれど、この2ヶ所をまとめて見るときそばに宿をとりたい、という方には便利だと思います(Hofgeismar はそこそこ開けていて、そばに結構大きなスーパーなどもありました)。
    私はホームページに貸し自転車の情報が見つからなかったので、事前に直接Eメールで問い合わせさせていただいておりました。

    宿の方にどこに行くのか聞かれて、「SababurgとTrendelburg」と答えると、「両方?」と驚かれる。無謀な距離なのかしら… 地図で見ると、直線距離25キロくらいなのだけれど。

    自転車は26インチの物しかなく、日本人女性の平均身長以下の私にはかなり怖かった。。。


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    出発。まずはちょっと遠回りになるけれど、Carlsdorfの集落へ。
    ここにユグノーの教会があるという。


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    教会の表口(教会は逆光でうまく撮影できず。
    http://www.ekkh.de/gemeinden/carlsdorf.phpをご覧ください)。

    か、かわいい…
    入り口には「新教への信条のため追放されたフランス人が、カールヘッセン・カッセル侯爵兼方伯の保護でこの教会を建てた」という言葉が彫られている。
    (この集落は多分それでカールという名なのであろう)


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    中も木造でとても温かい色使い。

    信仰のため故郷を捨てなければならなかった人々の心の拠り所となっていたに違いない。


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    M及びHという目印のついた道を歩く。
    M(ärchenlandweg)はこれのこと:http://www.kassel-land.nordhessen.de/de/maerchenlandweg

    上り坂。体力がないのに、重いリュックを持ってきてしまった私は自転車を押して歩く。馬鹿馬鹿しい。。。


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    上り坂がやっと終わったと思ったら、マウンテンバイクが必要なくらいガタガタ(多分冬に長くつもっていた雪のせい)な悪路。
    というより、初め道にも見えなかった。
    こんな所を通って、1回しか落っこちなかったのが奇跡だと思う。


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    Beberbeckという名の、Sababurgから移されてきた狩猟用離宮を中心に発展した小さな集落。
    ここも可愛い!


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    そこから更にしばらく自転車を押し(上り坂で漕げない)、頂上から一気に下ってSababurgへ


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    辺りの風景はこんな感じです。
    グリムが本当にここをいばら姫のお城と見ていたかは不明なのですが、
    人々 (Volksmund) がここに違いないと思うようになったということ。
    王子様は百年間棘に閉ざされたお城をめざし、こういう風景を歩いてきたのですね。


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    Sababurg
    http://www.sababurg.de/guidedtour/guidedtour.php?startseite=0(音楽が鳴ります)

    廃墟となっている部分は、4月にならないと見学できないそうです。
    あと数日だけ足りなかった私。


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    中はホテルとレストラン・カフェになっている。
    ここでお茶をさせてもらう。

    ウェイトレスの皆さんが、私の日常生活で体験できないくらい非常に感じよくて大驚愕。
    外国人を含む遠方からの観光客が多い場所のせいもあるだろうけれど、
    ヘッセン州に入ったせいもあるかもしれない。
    ドイツって地域によって人の温かさが違うと思う
    (私の偏見…であってほしいのだが、そんなことはなさそうである)。


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    メニューのイラストは、可愛らしい切り絵。
    ケーキとコーヒーを頼み、合わせて5ユーロちょっとでした。
    サービスと調度品の割に良心的な価格。


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    Sababurg を出て、5キロ程度北西に行った所にある Gottsbüren の集落へ。
    この可愛らしい場所は元々巡礼地。


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    キリストの聖体がこの近郊で発見され、
    その聖体を納めるために建てられた巡礼教会 (1330-)。
    Sababurg は、元々この巡礼教会を守るために1334年から築かれたそうです。


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    これは Nasser Wolkenbruch。
    45m〜60m程度の漏斗状地下陥没 (Erdfall) 。


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    そこから少し進んで、ようやく Trendelburg に到着。
    (こちらにはEdekaというスーパーの飲み物専門店と、
    Schleckerというお菓子なども買えるドラッグストアもあります。
    飲食店に入る余裕もない方も、
    のどの渇きを潤したり、小腹をいっぱいにしたりはできます)


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    お城
    中はこちらもホテル・レストランになっています
    http://www.burg-hotel-trendelburg.com/de/index.html


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    どの塔がラプンツェルの幽閉されていた塔なのだろう


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    城壁の中から、塔と下に広がる景色を一緒に撮ってみた


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    Trendelburg を去って、先へ少し進んだ所に、
    お城と丘を見渡せるスポットが


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    Stammenの集落
    中世の貴族の屋敷が中心になっています

    この後、未舗装で石だらけの悪路を必死で突っ切って…


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    Hümmeの集落へ。
    ここも可愛い!
    26インチの自転車では乗ったまま撮影できないので(足が届かない)、
    この集落ではずっと徒歩で自転車を押して歩いてしまった。


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    またまた上り道!20分くらい自転車を押して歩く。
    そしてやっと見えてきたのが、…


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    Schöneberg (Berlinの一地区みたいな名前)
    ここも可愛いユグノー集落。


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    そこから10分ちょっと自転車を漕いで、
    やっと Hofgeismar の駅の反対側にある、Gesundbrunnenに到着
    (ここもベルリンの地名みたい)。
    この地区はプロテスタントの高齢者の療養の場となっているよう。

    ここからHofgeismar までは道をまっすぐ進むだけ。
    二枚目の写真のお店に戻って自転車を返しました。
    「2ヵ所とも行って来たの?」とちゃんと聞かれました。

    途中かなりの悪路で自転車を泥で汚してしまったことを話し、軽く掃除したいと申し出たのですが、それはいいよと言ってくれました。

    自転車を借りられなければ、こんな冒険はできませんでした。
    Zum Alten Brauhaus の方、ありがとうございました!


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  • 登録:2010年07月26日

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